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2026年06月27日発行
柳画廊

『笠井誠一先生偲ぶ会』

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      今の美術業界を考える(その1141)


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笠井誠一先生を偲ぶ会         2026年6月27日

 昨年お亡くなりになられた画家の笠井誠一先生を偲ぶ会に参加して
 まいりました。上野精養軒で200名を超える多くの方のご参加で
 盛大な会でした。

 笠井誠一先生と銀座柳画廊との関係は、個展こそしておりませんが
 周年行事には作品をご出品していただいたり、銀座柳画廊で個展を
 される岡野先生をはじめ、多くの作家の展覧会に足を運んでいただき
 論評を頂いておりました。

 既に鬼籍に入られている、進藤蕃先生や橋本博英先生、中村清治先生
 らとともに、グループ展を活発にされており、立軌会という画家の
 団体をけん引されていらっしゃいました。多くの画家を育てたと
 いいますか、指標として導かれていらっしゃった姿は、私にもひしひし
 と伝わっており、そのお人柄は多くの方がご参加されたことからも
 よくわかります。

 笠井誠一先生は画家という顔だけでなく、愛知芸大でも長年教鞭を
 とられており、多くの芸術家の育成指導もしておられました。
 
 美術関係の方には意外と知られていないのが、笠井誠一先生が公益
 社団法人整体協会の代表を務められていたことです。
 この団体は、なかなか経営者の方にも影響力のあるもので、意外な
 ところから「笠井誠一先生の偲ぶ会はご参加されますか?」と
 声をかけられたりいたしました。

 笠井誠一先生は生前、人の為に使う時間が多く、自分が多くの役割を
 担っていて自分の絵を描く時間を捻出するのが難しいのではないかと
 思われるような状況でも、決して愚痴や泣き言をいわない方でした。

 そして、90歳を超えても銀座の画廊巡りをされ、多くの教え子の
 展覧会を見て回り、立軌会の画家でもない岡野博先生の個展にも、
 若いころにトラックに絵を積んで、ご自宅におしかけて、「絵をみて
 批評をお願いします。」というご縁だったにもかかわらず、毎回、
 銀座柳画廊に来て作品をみて批評していただきました。

 今もなお、笠井誠一先生を慕っている画家や画商は多く、そのご縁を
 息子さんも引き継がれ、これからも笠井誠一先生の作品の管理をされて
 いかれるとのことです。

 これからも多くの方に、笠井誠一先生の作品が色々な場所で目に触れ
 ることがあるのだと思っています。
 
 
        
                       文責  野呂洋子
                       銀座柳画廊
                       http://www.yanagi.com
03-3573-7075