2026年08月15日発行
柳画廊
『高島野十郎展』
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今の美術業界を考える(その1148)
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高島野十郎展 2026年8月15日
渋谷区立松濤美術館 2026年9月6日まで
渋谷区立松涛美術館に高島野十郎展を拝見しにいって参りました。
この展覧会は今年の6月に大阪で拝見しようと思っていたところ、
飛行機の時間の都合で伺えず、残念に思っておりました。作家の
ことはあまりしらず、ただポスターで蝋燭の絵が気になって、
行きたいな、、、、と思っていて、よく作家のことも知らない
まま拝見してまいりました。
行ってみて、拝見して想像以上の内容で圧巻でした。絵だけでなく、
この高島野十郎という方の人生そのものにも、興味を持ちました。
作品からは、明治の方かな??? と思っておりましたが、それは
その通りで、作品の質といい、生き方といい、芸術家らしい生き方
をされた方なのだと改めて思いました。
私のような仕事をしていると、絵の力だけで作品が残るのは難しい
と思っています。それを伝える方がいて、初めてその作品の良さ
が伝わるのだと思います。
この高島野十郎さんも、この時代の絵描きの御多分にもれず、裕福
な家の5男として生まれ、生涯独身で過ごされました。人づきあい
が悪いとも言われたようですが、そんなことはなく、多くない親しい
方々と長く親密なお付き合いをされています。所謂、画壇という
所に所属せず、絵描きではなく自分と感性の合う方とお付き合いを
されていたようです。
特に、私の気になっていた蝋燭の作品はオークションデータで調べ
ると、サムホールの小さな作品でも2000万円以上で落札されて
いて驚きました。風景画などでは8号から10号くらいで200〜
400万円くらいですので、無名とは言えない作家であることが
わかりました。
ただ、私が知らなかっただけという無知をこちらのコラムで報告して
いるような形になりましたが、良いものは良いのだと嬉しくなりまし
た。また、この蝋燭という作品は生前に販売したこともないそうで、
野十郎さんが、この人にと思った方に差し上げていらっしゃったよう
です。
没後50年ということですが、多くの明治、大正、昭和を生き抜いた
作家の相場が没落していく中で、画壇ではおおくの活動をされてこな
かった野十郎氏が、こうやってスポットライトを浴びていることに
日本の美術界の奥深さを感じています。
文責 野呂洋子
銀座柳画廊
http://www.yanagi.com
03-3573-7075
今の美術業界を考える(その1148)
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高島野十郎展 2026年8月15日
渋谷区立松濤美術館 2026年9月6日まで
渋谷区立松涛美術館に高島野十郎展を拝見しにいって参りました。
この展覧会は今年の6月に大阪で拝見しようと思っていたところ、
飛行機の時間の都合で伺えず、残念に思っておりました。作家の
ことはあまりしらず、ただポスターで蝋燭の絵が気になって、
行きたいな、、、、と思っていて、よく作家のことも知らない
まま拝見してまいりました。
行ってみて、拝見して想像以上の内容で圧巻でした。絵だけでなく、
この高島野十郎という方の人生そのものにも、興味を持ちました。
作品からは、明治の方かな??? と思っておりましたが、それは
その通りで、作品の質といい、生き方といい、芸術家らしい生き方
をされた方なのだと改めて思いました。
私のような仕事をしていると、絵の力だけで作品が残るのは難しい
と思っています。それを伝える方がいて、初めてその作品の良さ
が伝わるのだと思います。
この高島野十郎さんも、この時代の絵描きの御多分にもれず、裕福
な家の5男として生まれ、生涯独身で過ごされました。人づきあい
が悪いとも言われたようですが、そんなことはなく、多くない親しい
方々と長く親密なお付き合いをされています。所謂、画壇という
所に所属せず、絵描きではなく自分と感性の合う方とお付き合いを
されていたようです。
特に、私の気になっていた蝋燭の作品はオークションデータで調べ
ると、サムホールの小さな作品でも2000万円以上で落札されて
いて驚きました。風景画などでは8号から10号くらいで200〜
400万円くらいですので、無名とは言えない作家であることが
わかりました。
ただ、私が知らなかっただけという無知をこちらのコラムで報告して
いるような形になりましたが、良いものは良いのだと嬉しくなりまし
た。また、この蝋燭という作品は生前に販売したこともないそうで、
野十郎さんが、この人にと思った方に差し上げていらっしゃったよう
です。
没後50年ということですが、多くの明治、大正、昭和を生き抜いた
作家の相場が没落していく中で、画壇ではおおくの活動をされてこな
かった野十郎氏が、こうやってスポットライトを浴びていることに
日本の美術界の奥深さを感じています。
文責 野呂洋子
銀座柳画廊
http://www.yanagi.com
03-3573-7075