2026年09月12日発行
柳画廊
『奥村土牛』
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今の美術業界を考える(その1152)
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奥村土牛 2026年9月12日
開館60周年記念特別展2 於 山種美術館 10月4日まで
山種美術館の奥村土牛展を拝見してまいりました。今年、開館60
年を迎える特別展示ということだそうです。何しろ、山種美術館
は土牛コレクション135点を所蔵の美術館ですので、所蔵作品
で企画展を実施するという意味でも特別記念展なのだと思います。
作品集も大変立派なもので、改めて山種美術館と奥村土牛との結び
つきを感じさせるものとなっています。親子3代にわたり、奥村
土牛先生とのおつきあいがあるだけでなく、創立者である種二さん
と土牛先生とのやりとりが紹介されており、心温まるエピソード
が多く書かれています。
改めて、創立者の種二さんが言われていた「絵は人柄である」という
言葉に感動いたしました。私も全くそのとおりと感じていて、
最近の奇をてらったような作品など、人をばかにしたような作品が
評価されていく現代の風潮と私は少しずれているのかもしれません。
商売という意味において、時流には逆らえない所があり、商売人で
ある画商としては、今売れるものも扱わなければいけない事は骨身
にしみておりますが、株の世界で戦っておられた山崎種二さんと
土牛との温かい交流は心温まるものとして受け止めています。
今回の土牛の作品の中で、私が特に感銘を受けたのは、「鳴門」
という作品です。今、画集を拝見しながらこのコラムを書いており
ますが、やはり実物を拝見した時の感動は、画集では得られない
臨場感が作品には表現されておりました。
特に、8月の終わりに瀬戸内海の本物の渦を拝見したばかりですの
で、この「渦」にたいする何とも言えない感情を見事に表現されて
いらっしゃると、しばらくは作品の前で棒立ちになってしまいました。
私は30歳まで絵とは、関わりのない生活を送っておりましたが、
じっくりと美術館で絵画を味わうようになり、絵の前で動けなくなる
経験を何度かしています。
この「鳴門」という作品も、その貴重な経験をさせていただいた1点
となりました。
文責 野呂洋子
銀座柳画廊
http://www.yanagi.com
03-3573-7075
今の美術業界を考える(その1152)
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奥村土牛 2026年9月12日
開館60周年記念特別展2 於 山種美術館 10月4日まで
山種美術館の奥村土牛展を拝見してまいりました。今年、開館60
年を迎える特別展示ということだそうです。何しろ、山種美術館
は土牛コレクション135点を所蔵の美術館ですので、所蔵作品
で企画展を実施するという意味でも特別記念展なのだと思います。
作品集も大変立派なもので、改めて山種美術館と奥村土牛との結び
つきを感じさせるものとなっています。親子3代にわたり、奥村
土牛先生とのおつきあいがあるだけでなく、創立者である種二さん
と土牛先生とのやりとりが紹介されており、心温まるエピソード
が多く書かれています。
改めて、創立者の種二さんが言われていた「絵は人柄である」という
言葉に感動いたしました。私も全くそのとおりと感じていて、
最近の奇をてらったような作品など、人をばかにしたような作品が
評価されていく現代の風潮と私は少しずれているのかもしれません。
商売という意味において、時流には逆らえない所があり、商売人で
ある画商としては、今売れるものも扱わなければいけない事は骨身
にしみておりますが、株の世界で戦っておられた山崎種二さんと
土牛との温かい交流は心温まるものとして受け止めています。
今回の土牛の作品の中で、私が特に感銘を受けたのは、「鳴門」
という作品です。今、画集を拝見しながらこのコラムを書いており
ますが、やはり実物を拝見した時の感動は、画集では得られない
臨場感が作品には表現されておりました。
特に、8月の終わりに瀬戸内海の本物の渦を拝見したばかりですの
で、この「渦」にたいする何とも言えない感情を見事に表現されて
いらっしゃると、しばらくは作品の前で棒立ちになってしまいました。
私は30歳まで絵とは、関わりのない生活を送っておりましたが、
じっくりと美術館で絵画を味わうようになり、絵の前で動けなくなる
経験を何度かしています。
この「鳴門」という作品も、その貴重な経験をさせていただいた1点
となりました。
文責 野呂洋子
銀座柳画廊
http://www.yanagi.com
03-3573-7075