現在ニュルブルクリンクで市販車最速ラップの称号を取り戻すべく2台のDodge Viper ACR Extreamが走行チャレンジをしています。
　昨日確保していた1時間の占有走行枠に向けて先週からセットアップが行われていたのですが、昨日は雨で残念ながらタイムアタックはできなかったそうです
　スタッフは何とか走行枠を確保しようと奔走していますが、占有での走行は結構厳しい様子です。

　一世代前のViper ACRがDominik Farnbacher選手のドライブで7分12秒13という市販車最速のラップタイムを記録したのは2011年9月の事でした。
　その後、2013年9月にこの記録はPorsche 918に破られ、昨年にはランボルギーニ ウラカン ペルフォルマンテが6分52秒01のラップを記録し、市販車最速の称号を持っています。
　一方、現行型のViperではニュルブルクリンクでのラップチャレンジは行われてきませんでした。

　そこでアメリカの有志（Viper OwnerのRuss Oasis氏ら）が「現行Viperで市販車最速ラップの称号を取り戻そう」とクラウドファンディングサイトGoFundMeで「Take Back The Ring Record」を今年1月から始めました。
　テキサス州のViperディーラーViper Exchangeの協力を得て2台のViper ACR Extremeが準備されました。
　FCAにも協力を求めたようですが、実現には至らなかったようですが、KUMHOタイヤがスポンサーとしてついてくれることになり、またViperファンにはボディー塗装や最終のダイナモテストの機器で名の通ったPrefixがコ・スポンサーとしてついてくれることになり「The Viper Ring Record Run Powered by Kumho and Co-sponsored by Prefix」となりました。
　僕もちょっとだけ資金を提供させていただきました。

　7/20に現地での走行がスタートし、週末はレースデーという事でいったん休憩でした。
　この休憩中の整備でリアHubに問題が見つかり、誰か持ってない？と声をかけると、あっという間に必要数が揃う、というViperファンがどれだけこのイベントに注目しているかがわかるエピソードもありました。

　残された時間はあと3日だそうです。
　ただしこの3日は一般走行枠での走行になるようで、結構な台数のクルマが走っているようでクリアラップをとるのはかなり厳しい様子です。
　とはいえ、それでもクリアラップが取れる事を祈るばかりですね。