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第38話: 追撃戦
恒例の、コメンタリーをはじめるッス!
今回で、アリオウィストゥスは退場です。狡猾な、典型的な敵役として登場しながらも、読んでいくと人間的な深みも、彼なりの正義もあって…… という線を目指してキャラクターを造形していました。どうだったでしょうか? 個人的にはなかなか好きなキャラクターでしたよ!
2年目以降も、様々な特徴を持つ個性豊かな連中が、次々とカエサルさんに立ちはだかる予定ですので、ぜひ楽しみに待っていてください!
〇アリオウィストゥスの生存ルートを探る!
ヘルウェティイの時もやったこの企画(笑)ですが、そう、例えば、異世界転生的なサムシングで、あなたも、ふと気がかりな夢から目覚めたら、アリオウィストゥスになっている自分を発見するかも知れませぬ。
ぜひ、冷静に考えられる今のうちに、生存ルートを探っておきましょうぞ!
前回は、ローマ軍を戦闘で正面から撃破する、という派手なルートでしたが、アリオウィストゥスには、カエサルに戦闘で勝利する可能性は著しく低いと考えます。
これは別にゲルマニーが弱いとかそういう話ではなく、攻勢の優位を活かすタイミングがない、という事を今回の戦争の最大の問題と考えます。つまり、カエサルと彼の軍団が全速力でこっち来てるし、油断も、補給線の怠りもない。それと正面衝突すれば、史実が再現されるだけだよね。と。
なので今回は『カエサルとの戦いを全力で回避する』を生存ルートとしたいです。
つまり、カエサルに要求された事柄は、全部熱く応えちゃう。
・人質を返還する
・ハエドゥイ族と和解する
・集結中の援軍は、解散させる
ですね。
もちろんそんな事をすれば、部族連合内でのアリオウィストゥスの権威は失墜し、失望した有力部族に内乱を起こされる可能性は高い。ですが、あの時点のカエサルを相手にするよりは1万倍ましです(笑)。そしてその内乱を収めれば『内乱の勝者』として、権威はある程度回復できるはずです。
それに、なんといってもアリオウィストゥスは『ローマ人の友』なので、カエサルの提示した条件に従う限り、カエサルも簡単には攻めてこれないはずなんですよ。カエサルにとっては、政敵の目も、気にしなくてはならないはずなのです。
少なくとも、あの時点のアリオウィストゥスが考えているほど『ローマ人の友』の称号は軽くないし、カエサル自身も、ガリア戦記で書いている通り、自分の提示した条件が通るのならば、交渉による解決で満足していた可能性は高い。
その交渉時にカエサルに対して「こちらにとっては命取りになりかねない妥協をしている。ゆえに、こちらにも利益を分配してほしい」と訴えて
・騎兵を、傭兵としてローマに派遣する
ことを認めてもらうよう要請したい。戦役中ずっと騎兵の質と量に悩まされていたカエサルであるので、たぶん雇ってくれるし、カエサルはめちゃくちゃ気前がいいからお金もいっぱいくれるはず。そのお金で、部族内での権威を上げたり、欲しいものを手に入れたり、軍隊を近代化(?)したりできる。
ひとまずは、これで勝ち馬にも乗れるし、生存ルート、と呼んでいいと思う。
ただ、しばらくはいいけど、未来を考えると少々暗い…
どこかの段階で独立してみても、ローマはこのあと200年くらいチョー強いので、すぐ滅ぼされてしまう。また、同盟国としてくっついてみても、アリオウィストゥスの死後くらいのタイミングで、内紛に付け込まれて簡単にローマに滅ぼされてしまうだろう…
つまり、アリオウィストゥスが打てる最高の手を打ち続けても、実現出来るのはせいぜい、自分一代ぶんの権威と平和くらいが精いっぱいなんじゃないだろうか…
せちがれえなあ。もう(笑)
〇アリオウィストゥスの側近たち
世知辛いといえば、この人たちですね(笑)。アリオウィストゥスが暴力的な人物である、というキャラ立ての為にボコボコ殴られていましたね。ゆえにここでの展開は、最初から決めていました。やっぱり、むやみに理不尽な暴力をふるう人には、それなりの報いがあるべきかと。物語ならなおさら、ね(笑)
今回で、アリオウィストゥスは退場です。狡猾な、典型的な敵役として登場しながらも、読んでいくと人間的な深みも、彼なりの正義もあって…… という線を目指してキャラクターを造形していました。どうだったでしょうか? 個人的にはなかなか好きなキャラクターでしたよ!
2年目以降も、様々な特徴を持つ個性豊かな連中が、次々とカエサルさんに立ちはだかる予定ですので、ぜひ楽しみに待っていてください!
〇アリオウィストゥスの生存ルートを探る!
ヘルウェティイの時もやったこの企画(笑)ですが、そう、例えば、異世界転生的なサムシングで、あなたも、ふと気がかりな夢から目覚めたら、アリオウィストゥスになっている自分を発見するかも知れませぬ。
ぜひ、冷静に考えられる今のうちに、生存ルートを探っておきましょうぞ!
前回は、ローマ軍を戦闘で正面から撃破する、という派手なルートでしたが、アリオウィストゥスには、カエサルに戦闘で勝利する可能性は著しく低いと考えます。
これは別にゲルマニーが弱いとかそういう話ではなく、攻勢の優位を活かすタイミングがない、という事を今回の戦争の最大の問題と考えます。つまり、カエサルと彼の軍団が全速力でこっち来てるし、油断も、補給線の怠りもない。それと正面衝突すれば、史実が再現されるだけだよね。と。
なので今回は『カエサルとの戦いを全力で回避する』を生存ルートとしたいです。
つまり、カエサルに要求された事柄は、全部熱く応えちゃう。
・人質を返還する
・ハエドゥイ族と和解する
・集結中の援軍は、解散させる
ですね。
もちろんそんな事をすれば、部族連合内でのアリオウィストゥスの権威は失墜し、失望した有力部族に内乱を起こされる可能性は高い。ですが、あの時点のカエサルを相手にするよりは1万倍ましです(笑)。そしてその内乱を収めれば『内乱の勝者』として、権威はある程度回復できるはずです。
それに、なんといってもアリオウィストゥスは『ローマ人の友』なので、カエサルの提示した条件に従う限り、カエサルも簡単には攻めてこれないはずなんですよ。カエサルにとっては、政敵の目も、気にしなくてはならないはずなのです。
少なくとも、あの時点のアリオウィストゥスが考えているほど『ローマ人の友』の称号は軽くないし、カエサル自身も、ガリア戦記で書いている通り、自分の提示した条件が通るのならば、交渉による解決で満足していた可能性は高い。
その交渉時にカエサルに対して「こちらにとっては命取りになりかねない妥協をしている。ゆえに、こちらにも利益を分配してほしい」と訴えて
・騎兵を、傭兵としてローマに派遣する
ことを認めてもらうよう要請したい。戦役中ずっと騎兵の質と量に悩まされていたカエサルであるので、たぶん雇ってくれるし、カエサルはめちゃくちゃ気前がいいからお金もいっぱいくれるはず。そのお金で、部族内での権威を上げたり、欲しいものを手に入れたり、軍隊を近代化(?)したりできる。
ひとまずは、これで勝ち馬にも乗れるし、生存ルート、と呼んでいいと思う。
ただ、しばらくはいいけど、未来を考えると少々暗い…
どこかの段階で独立してみても、ローマはこのあと200年くらいチョー強いので、すぐ滅ぼされてしまう。また、同盟国としてくっついてみても、アリオウィストゥスの死後くらいのタイミングで、内紛に付け込まれて簡単にローマに滅ぼされてしまうだろう…
つまり、アリオウィストゥスが打てる最高の手を打ち続けても、実現出来るのはせいぜい、自分一代ぶんの権威と平和くらいが精いっぱいなんじゃないだろうか…
せちがれえなあ。もう(笑)
〇アリオウィストゥスの側近たち
世知辛いといえば、この人たちですね(笑)。アリオウィストゥスが暴力的な人物である、というキャラ立ての為にボコボコ殴られていましたね。ゆえにここでの展開は、最初から決めていました。やっぱり、むやみに理不尽な暴力をふるう人には、それなりの報いがあるべきかと。物語ならなおさら、ね(笑)