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昨日アップした一点物タタキのお客様にお財布とベルトを見せて頂きました。


どちらも25年ほど前に国立店でお買い上げ頂いたもの。

4点セットのサドルベルトは剣先に唐草彫りを施してあり、控えめなアクセントになっています。

長年の使用で唐草彫りのエッジが削れてきているのもまた、流木にも似た風合いになっています。

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お財布の方は今ではもう作っていない、小銭入れが表についたタイプ。

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25年間毎日使っているそうです。

10年、15年お使い頂いているお客様はよくいらっしゃるのですが、25年はなかなか!

しかも毎日使っているのにかなり状態がよいです。もちろんさすがに糸切れや、多少のひび割れは出て来ていますが、まだまだ現役でいけるコンディション。

糸切れはお預かりして縫い直しも致します。

三つ編みはいつでも交換致します。

革ものは元々の革にも個体差があり、また使う人や時間によっても風合いが変わってゆくところにダイナミズムを感じます。


モノも情報もスピードがどんどん加速していく今。

キャッシュレスとかミニマリズムとかで財布がどんどん小さくなる今。

T&Yのごっつい革財布は時代に逆行しているのかなあとも思うけれど、だからこそ、その重さと時間を愛おしくてのひらに感じます。


父の作ったものが四半世紀を越えても尚、現役で誰かの相棒であることを誇らしく思いました。


photo & text by Tomomi