S T U D I O T & Y

創業41周年を迎えた老舗のシルバージュエリーブランド。

カテゴリ: スカルリング

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↑こちらがビフォー。


お客様の小銭入れのコンチョを新調。

こちらはお客様がはるか昔にプレゼントされたもの。その時はSTUDIO T&Yという名前も知らず…

最近InstagramでT&Yを知り、色々と見ていたら「そういえばこの唐草彫りのコンチョが付いたものを持っていたような」

と思い出し、もう一度見直してみたらやっぱりT&Yのだった!!

という曰く付きの小銭入れです。


この半円のような形の小銭入れは製造休止中なのですが、こうして見るとやっぱり素敵ですね…再開を考えます。

本店に再来店のスカルリングのお客様、スカルコンチョ大を発見してしまい、即決。即決。

小銭入れに対してかなり大ぶりですが…というか実用性度外視的にボリューミーなこのスカルコンチョですが、この大胆な取り合わせがカッコいい。使い込んだ革の風合いとスカルのゴツさ。


元付いていた唐草コンチョは他のものに付けたり、ヘアゴムを通してもよいかと思います。

ずっとずっと楽しんでくださいね。

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photo & text by Tomomi

【北口店通信】


RS01¥51,840税込

RS02 ¥37,800税込

「村田高詩の造形はそのバングルもそうなんですが……そうですねえ僕はスカルリングが凄いと思います。色んな先発を参考にはしているんでしょうが、骨格標本や図をよほど読み込まないとここまで高度なものは出来ないですよ。解剖学的に非常に正確なんです」

「知ってるよ」

ずっと店内を無言で歩き回っていた男がやっと口を開いた。彼はバングルを眺めるのをやめ、こちらへ一瞥をくれてから顔をそらすように真横に、ガラスケースの一点へと迷うことなく向けた。その視線の先には今僕が得意げに説明したリングが当然の様に置かれているわけだった。

僕は急に恥ずかしくなり、なにごとか口の中でごにょごにょと言い訳をしながら鍵束を持ってカウンターから出る。男の前に体を割り込ませてケースのロックを解除する。取り出し、手に乗せたリングは元々店内のどれよりも重い。気のせいだ。背後に感じる視線のせいで緊張している。いつもよりずっしりと手のひらに食い込むように重たくなっているなどと言うのは、だから、気のせいだ。

カウンターの中に戻りながらリングを差し出す。重い。手が汗ばんではいないか?滑らせて落としたらこの重さではリング自体もカウンタートップのガラスも無事では済まない。

手が汗ばんで……男がひょいと僕の手からリングをつまみ上げた。軽々と。当たり前だ。重いと言ってもただのリングだ。ただの。

ただものではない風体の男だった。髑髏がメガネをかけている。スキンヘッドの彼が入ってきた時、そう思った。痩せ型の僕から見ても相当に瘦せぎすだった。そうだ、骸骨のようにやせ細っている。着ているアーミーコートさえ兵士の亡霊が纏うそれに見える。どうしてもその辺りのイメージから思考をそらすことができない、そんなわけで気がついた時にはスカルの話が口から滑り出ていた。誘い込まれた。

カウンターの向こうで男は軽く開いた手を自分の顔のそばに向けている。いつのまにか指にはリングがはまっていて、ちょうどスカルと男が対面で見つめ合う格好だ。

「お似合いですね」言葉は宙に浮くようにからからに乾いて軽い。似合っているなんてものではない。そのものだった。分身同士が会話しているかの様だ。

喉が渇いた。言葉がうまく出ない。

男がまともに僕の目を見た。体ごとこちらに向き直りリングの乗った指を伸ばしてくる。“二つの”髑髏の視線が僕を射抜いて、ぎらりと光るのは、銀で出来ているから。大丈夫。銀は魔除けだ。銀は魔除けの筈……いや。いや、違う。銀そのものに魔除けの力なんかない。銀が人外の軀に干渉し得るのは、銀が魔と由来をほぼ同じくするからだという解釈に拠る。人に対しての青銅や鉄がそうであるように、ただの刃としてただの弾丸として銀が物理的に打ち込まれて結果として魔が祓えているだけなのだ。

銀が、魔がこちらをみつめ、何事か伝えようとしている。

なんだ。なんのつもり?

そう言おうとしても乾ききった喉からは声が出ない。絶句する僕に向けてスカルリングを突き付けたまま男が歯をむき出して凄い笑みを浮かべた。そのポーズには見覚えがあった。

(ヴァニタス――!)

僕が妄想した呪文だ。おちゃらけた遊びで。

「いつもインスタみてます」

「えっ?え?は?」

「ほら」

差し出されたスマホにはスイカバーアイスの写真がうつっている。僕が20分前に投稿した「スイカバーにはスカイブルーが映える」という記事だ。

「スカルリング色々見てきましたがこの頭の重さで中抜きが無いってのは珍しいですね。ああ中抜き、知らない?重心の調整をしないとスカルは頭が重くて出っ張ってるので回転しちゃう、だから中身をくり貫くのが普通なんです。それが中抜き。でもこれは眼窩を大きく掘ることで補っているのかな。このずっしり感でずれないバランスは指に吸いつくようで不思議です。造形のリアルさで近いものと言えばそうですね、海外だとクレイジーピッグの作品はまず挙がります。RS01と02を並べると全然表情が違うのが面白い。同じサイズを並べてみたい。鼻のディティールが特徴的ですね。これは18金で作ってみたいな。特にRS01。絶対にかっこいいですよ」

なんだなんだ。なんだあなたー!めちゃめちゃ喋りますね、っていうかめちゃめちゃ詳しいですね!!

「スカルリングは好きなんで沢山持ってます」

やっぱり実は本当は、スカルリングが化けて出てきたんじゃなかろうかと、僕の妄想はまだかすかに続いている。 (この記事は勿論妄想です――半分は)

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Photo and text by shige-Kun


【北口店通信】

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RS02#16 ¥37,800税込

RS01#19 ¥51,840税込


年を重ねても少年の心を失わない――美しい言葉ですね。

中二病って一括りにされがちですけど、少なくとも二系統あると思うんです。


 ビジュアル系とオタク系。

「なんでこのリングをしてるかって?」

・・・

「傷……かな。自分、他人に興味とか無いんで……理解なんてされたら逆に嫌かもね……もういいかな……すこしの間独りになりたいんだ」

「死即ち生である事を僕にリマインドしてくれる助言者なのさ。たとえ現体から観て高次元でもその影ならば認識可能だからね」

 さっぱりわからないでしょう。それが彼らの特徴なのです。彼ら、とか上から目線ぽい言い方に聞こえるかもしれませんがこの文を書いてる時、僕は完全に理解してたし彼そのものでした。

 書き終えて30秒経ったらもう何の事やら全然わかんないけど。


 それでオチは「素敵なアイテムに関係ない文を書いてしまう僕自身が中二病」てことです。

 スカルリングRS02の写真撮ってたら「あっ、それ記事にするの?そのリング紹介して欲しかったんだ!」とキラキラした目でオーナーに喜ばれたんですけど、すいませんこれ紹介記事じゃないです。

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  一人で試着してたらスイッチ入っちゃって。本当はまともな紹介するつもりだったの、本当よ。

  最後の写真は鏡に向かってポーズとったら「ふははは!貴様に慈悲を!これは死という名の甘美なる恩恵!ーー『ヴァニタス!!』」て一瞬で呪文(???)が頭に浮かんだところです。

   僕の系統ですか?「バカ系」です。

   いつも黒コートなのにたまたま着てたパーカーが全方向に台無しなのももうどうにでもなれという気分。

  💀ฅ^•ﻌ•^ฅ


photo & text by shige-kun


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