2015年08月

2015年08月20日

<ベルボトムズ・コンサート in 柏〜帰ってきたベルボトムズ〜>(8/20) ベルボトムズ=庄野真代(vo) 叶高(vo,g/サーカス)坂本洋(vo,g,pf)

ベルボトムズ行ってきました、ベルボトムズの再結成コンサート! ここで過ごした時間を単語に置き換えるなら「芳醇」あるいは「豊潤」もしくは「豊熟」。お酒のキャッチコピーのようですが、豊かでみずみずしく、さらには香り高く楽しさもいっぱいという、なんとも贅沢なひとときでした。
それもそのはず、シングルレコード1枚をリリースして40年前に解散してしまったベルボトムズ、この顔ぶれがどれほど豪華であるかは、その後の活躍ぶりを見た40年後だからこそ、わかるというもの。まよ(「飛んでイスタンブール」の庄野真代さん)、TARN(「Mr.サマータイム」、サーカスの叶高さん)、サンちゃん(「終わらないSilent Movie」の坂本洋さん)の3人による再結成のドラマ、お届けします。

1部「ベルボトムズ、WUUで再会」
マイクを手に「ようこそ、いらっしゃいました」と挨拶をしながら登場したのは“TARN”。ライブハウス・WUUを経営するオーナーという役柄になりきって、観客を引きこんでいきます。その役者っぷりといったら、そんじょそこらの俳優にひけをとらぬほどに達者。歌は言うまでもなくステキですが、トークも最高です。さらには、WUUを訪ねてきた“サンちゃん”、サンちゃんが電話で連絡を取って呼び出した“まよ”も合流、ドラマ仕立てで40年ぶりの再会を喜び合います。ギャグ、漫才のようなやり取りを絡めての構成に、会場は笑いの渦。そんな中、「まよのあのヒット曲が聴きたいな」というTARNとサンちゃんの提案で、歌の世界へ。「ちょうど楽器もあるし」など、TARNがライブハウスのオーナーであるという設定をうまく活かしていて、いい感じです。
「飛んでイスタンブール」…言わずと知れた、まよを代表する曲。当時と変わらぬ、いえ、さらに艶を増した美声で。サンちゃんのボサノバ風ギター伴奏も秀逸。
「Mr.サマータイム」…サーカスの代表曲。TARNがコミカルな一面を見せながら、やはりサンちゃんのボサノバ風ギターに乗せて。柔らかく包み込むような低音にうっとり。2番では、まよがリードボーカルをとる場面も。
「終わらないSilent Movie」…サンちゃんの代表曲を自身のピアノ弾き語りにて。おしゃれなメロディー・歌詞を張りのある高音、きらびやかなピアノ、まよとTARNのボーカルに華を添えるコーラスとともに。
続いて、懐かし語りをはさみこみながら、それぞれの思い出の曲「遠い世界に」「Puff the magic dragon」「空よ」。歌唱力には定評のあるメンバーゆえ、リードボーカルをとるのもコーラスに回るのも自由自在、極上のハーモニーで観客を魅了します。こうして盛り上がった3人は「ベルボトムズを再結成しようよ」ということに……。

2部「ベルボトムズ再結成コンサート♪」
全員がベルボトム(すそがベルのような形に広がっているパンツ)をはき、’70年代を彷彿とさせるファッションで登場、ベルボトムズ再結成です。
「青春の誓い」…1枚だけ出したシングルのA面となったサンちゃんの曲。ノリノリの青春ソングに心が浮き立ちます。
「さくら通り」…シングルB面、まよの曲。フォークからニューミュージックへの橋を渡すような女性らしいメロディーと歌詞が印象的。
2曲披露したところで、ゲスト登場です。ベルボトムズの高校時代の先輩という設定で、WUUを拠点に活動する有吉かつこさんが「この広い野原いっぱい」、有吉さんの代名詞ともいえる「ドナドナ」(英語バージョン)を3人のサポートで熱唱。
さらに、今の時代にも通ずる「平和のうた」(作/庄野真代)、懐かしのメドレー「戦争を知らないこどもたち〜なごり雪〜結婚しようよ〜少年時代〜中央フリーウェイ〜卒業写真〜異邦人〜翼を下さい」を観客も思い思いに口ずさみながら無事にコンサートは終了……したと思いきや、アンコールの拍手がなりやまず、「愛すること」(作/叶高)、「花嫁」(はしだのりひことクライマックス)をもって、お開きとなりました。

時代を超えて歌い継がれる楽曲の素晴らしさを再認識させてくれると同時に、今の時代だからこそのメッセージもしっかりと伝えてくれたベルボトムズ。TARNが最後に「WUUは、とても温かい空間」と、お客様やスタッフへの感謝を口にしましたが、その空間を作り出したのは、やはりベルボトムズ3人の温もりや気配りあればこそ。
終演後、出口で見送りに立った3人。送る側、送られる側、その場にいた誰もが満ち足りた笑顔でした。そんな時間をまたぜひ♪
(※雰囲気をお伝えするために、まよ・TARN・サンちゃんという呼び名をそのまま使わせていただきました)

文/フリーライター たいらくのぶこ
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2015年08月13日

【8月のWUUギャラリー/後藤 宙(かなた)さん】

後藤壁ギャラリー150800
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8月のWUUギャラリー、ご覧になりましたか? WUU史上初となる、大胆かつ、えもいえぬほどに繊細な作品が展示されています。制作者は、新進気鋭のミクストメディア(複数の異なる素材や技法を用いること)作家の後藤宙(かなた)さん。WUUにおなじみの方であれば、昨年の秋、ビルのエレベーター内部が斬新なアートで彩られたことを覚えているかと思いますが、その制作者でもあります。
今回、ギャラリーに展示されているのは、カラフルな「糸」を使って表現した作品の数々。会場を入って左側の壁には、皮革や廃材などに糸を留めながら幾何学的な模様を浮かび上がらせた作品が並んでいます。写真のように、遠目で見てもアートな雰囲気を楽しむことができますが、ひとつひとつの作品にじっくり向き合うと、そりゃあびっくり。計算され尽くした美しさ、その緻密さに目を奪われます。手先が器用なだけではなし得ない、デザインセンスがあるだけでもなし得ない作品たち。どこかコンピューターグラフィックを彷彿とさせますが、それと違うのは、1本1本の糸を操ってデザインしているのが後藤さんの指先であるということ。
そんな後藤さんの真骨頂が、WUU史上初となる右側の壁の作品です。「インスタレーション」というのだそうですが、WUUの壁も素材のひとつとして取り込んで制作されたもの。つまり、WUUの壁にじかに糸を張り、壁全体をひとつの作品にしているのです。オレンジ色の糸がライトによって微妙な色合いを映し出しながら生み出す大きなうねりには、ただただ圧倒されるのみ。(写真は、その作品の一部です)
左側の壁の作品は、今後も観賞できる機会はあるかもしれませんが、右側の壁の作品は、8月を過ぎると見ることはできなくなります。感覚としては、場の時間を共有する「ライブ」と同じ。ぜひ8月中に、素晴らしいライブアートを味わってみてください。
展示期間は8月31日まで。ライブ開催日以外でも鑑賞は可能ですが、お店が閉まっていることもありますので、必ず電話でお問い合わせのうえお出かけください。(Studio WUU 電話:04-7164-9651)

文/フリーライター たいらくのぶこ
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2015年08月09日

<夏メロはワントリとCCNからの愛のお中元♪>(8/9)

ワントリチビ
■ONE-TRICK PONY=MEW (ミュウ/vo,acco,etc) 彩文 透 (vo,g) ■chibi's connection NEO=chibi(ちび/vo,pf) 熊(くま/drs)   柴やん(しばやん/b)、Chifumi(ちふみ/cho)、Emiko(えみこ/cho)
WUUの地元・柏が生んだ「愛と平和と希望のビューティフル・フォーク・デュオ」ワントリことONE-TRICK PONY、そのワントリとは古い縁の「クラゲ系ファンキーピアノバンド。お客様もメンバーです♡」と謳うCCNことchibi's connection NEO、2組のユニットから、猛暑の中、お中元が届きました。さて、その中身は?

◎ONE-TRICK PONYからのお中元
1番手は、ワントリ。歌の妖精・MEWちゃんの澄んだ歌声、人懐っこくて話好きな彩文(さいもん)氏のクリアなギターで、ファンタジック&ノスタルジックな世界へ。情報があふれ、便利なもの・新しいものがもてはやされる時代、そんな社会に疲れを感じることは、ありませんか? ワントリの音楽には、そんな疲れをそっと癒してくれる力があります。曲に深い味わいをもたらす、アコーディオン、鍵盤ハーモニカ、鈴、タンバリンなどなどを駆使したアレンジも魅力的。たくさんの楽器を持ち替えるMEWちゃんは「どの楽器も、広く浅くなの」と謙遜しますが、自分たちの曲をいい形で送り出したいと思えばこその楽器であり、音色。上手か否かではなく、物を言うのは「気持ち」なのだと感じたステージから、4曲ご紹介します。

♪ピンク色のワニの背にのって
絵本を読んでいるようなメルヘンの世界観は、ワントリの持ち味のひとつ。途中に「ヨーデル講座」をはさみこみ、観客とのコミュニケーションも、ばっちりです。

♪夏祭り(カバー)
「大好きな夏の曲」ということで披露された、ジッタリン・ジンのカバー。懐かしさとノリのよいリズムに、会場全体がはじけました。

♪初恋のメロディ
ガロが大好きなワントリの2人のために、ガロの元メンバーであるマークさんが提供してくれた曲。過ぎ去った時間を優しく思い返す彩文氏の歌詞、アレンジ、よいです。

♪光ヶ丘スーパーマーケット
何もかもがまぶしかった幼いころの経験を軸に、変わりゆくもの、去りゆくものを見つめるまなざしが秀逸。時代の流れと自分の年齢とを重ね合わせつつ、聴き入りました。

◎chibi's connection NEOからのお中元
WUU初登場となるCCNは、艶やかな衣装の女性3人と、衣装は地味めながらきっちりと演奏を支えるリズム隊男性2人という布陣です。エネルギッシュにピアノを奏で歌うchibiさん、フロントで踊り歌い観客にアピールするChifumiさんとEmikoさん、グルーヴ感あふれるベースが味わい深い柴やん、切れ味鋭いドラムで全体をキリリとしめる熊さん。chibiさんのリードのもと5人が一体となり、愛がたっぷり散りばめられた「元気の素」を届けてくれました。その「元気の素」を素直に受け取ることができたのは、表には見せない悲しさや辛さを越えてきたchibiさんの経験あればこそではないか――と、思いました。上っ面ではない芯の強さがあるのです。そんなステージから、ワントリ同様4曲を。

♪アリスよ、原始の海を目指せ!
独特のリズム、かわいらしくパンチの効いたボーカルが印象的。「お客様もCCNのメンバーです!」と、手拍子のセッションで観客を巻き込みます。フロントの女性2人をはじめ、全員がパワフルに動いて「見せる音楽」を展開。

♪千鳥足のバラード
イントロに散りばめられた七文字の言葉を、会場で募った即興の七文字言葉に置き換えて披露された曲は、ジャジーでしっとりとした雰囲気。「明日は明日でなんとかなるさ」という歌詞が、心に響きました。

♪君がいない
君がいない切なさをただただ吐露した曲。chibiさんの歌声が心情をまっすぐに伝え、その心情をそっと包み込む柔らかいコーラスワークに、じんわり(涙)。

♪Treasure
最後の8曲目に披露されたのは、洋楽のエッセンスを散りばめたような良質のポップス。間奏のベースソロの音色が、温もりに満ちていました。

◎DAGAZZY(アンコール)
アンコールに登場したのは、ワントリ+CCN=DAGAZZY(ダガジー)。もともとは、ワントリの2人とchibiさん、熊さんで結成し活動していたユニットだとのこと。数年の時を経て、新たなメンバーもまじえて再結成です。
披露されたのは、当時のオリジナル3曲。どの曲も楽しさいっぱいでしたが、特筆すべきは「聖橋」。聖橋のあるお茶の水を舞台にした演歌のドラマ! 埋もれさせておくのがもったいない曲です。

愛と、生きるエネルギーをたっぷりもらったワントリ&CCNのライブ。またぜひ、DAGAZZYとともに、お歳暮でもお年玉でもバレンタインでも♪

文/フリーライター たいらくのぶこ
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2015年08月07日

【ピックアップWUUライブ!/9月前半】

♪昼間の残暑は厳しくとも、夜になると秋を感じる季節、音楽で憩いのひとときを♪
(詳細は、WUUのHP「スケジュール」にてご確認ください→http://www.wuu.co.jp/)

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♪5日(土曜日)
<Trinite Japan Tour 2015 "月の歴史">
Trinite (トリニテ)
shezoo(pf,作編曲) 壷井彰久(vl) 小森慶子(cl) 小林武文(perc)
●Open 18:30 Start 19:30
●予約¥3000 /当日¥3500 どちらも+ドリンク代 

去る7月30日に、アルバム「月の歴史 Moons」をリリースして波に乗るTrinite。楽曲の質の高さ、個々人の卓越したテクニック、研ぎ澄まされた音色――4人の個性を見事に昇華させた、言葉にしがたい美しい演奏を持ち味としています。月をテーマにした最新アルバムも、もちろんその路線で。私たちの生活に深くなじみながらも神秘的なものの象徴としても語られてきた月、そのさまざまな側面をメロディーと音で表現した作品たち。しばし日常を離れ、幻想の世界に身をゆだねてみませんか♪

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♪6日(日曜日)
池田 聡(vo.g) "ぶらりツアー 柏"
●Open 17:00 Start 18:00 ※入場整理番号付き
●前売・予約¥4000 /当日¥4500 どちらも+ドリンク代

池田聡さん恒例のぶらりツアー、愛用のギターを携えてWUUにもやってきます。1986年のデビュー曲でいきなりの大ヒットを飛ばし、'80年代のシティポップの一翼を担った池田さん。都会的な男女のドラマを歌って聴き手を魅了してきましたが、最近の作品では生きることへのメッセージ性をたたえた曲を歌うなど、さらなる魅力を増しています。そのメッセージが、多くの人の心を揺らすのは、池田さんの歌唱力・表現力の証。温もりに満ちた「歌」、どうぞ実際に聴いてみてください♪

文/フリーライター たいらくのぶこ
http://tararira.way-nifty.com/booko/


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