2017年04月

2017年04月23日

〜Tango & Gypsy Music〜(4/16) 出演:丸野綾子(ピアノ) 吉田篤(ヴァイオリン)

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IMG_0880日曜日の午後に開かれたタンゴとジプシー(正式にはロマ)音楽を楽しむひととき。「WUUで、ぜひ演奏を!」という熱い想いを胸に、東京バンドネオン倶楽部に所属する紳士が企画したライブです。
ピアノ演奏は、その紳士と10年以上の交流があるという丸野綾子さん。音楽大学時代にタンゴに魅せられ、演奏活動を始めたそうです。対するヴァイオリンは、クラシックとタンゴ、どちらのジャンルも得意とする吉田篤さん。コンビでの活動歴も長い2人、あ・うんの呼吸で決めどころはビシっと決め、聴かせどころはしっとりと聴かせながら、観客をぐいぐい引き込んでいきました。いったいどれだけの「ブラボー!」が、飛んだでしょうか。

ライブは、演奏曲目について、丁寧な解説を加えながら進行していきました。作曲家のこと、時代背景、曲に込められた思い、ご自身にまつわるエピソードなどなど。解説があると、曲への興味も増すというものです。
ピアノの音色は、どちらかというと硬質な感じ。低音部の連打やグリッサンドを駆使した伴奏で、華やかさを出していきます。一方のヴァイオリンは、哀愁を帯びて艶やか。むせび泣くような音色、鳥のさえずりなど、多種多彩な音色を紡ぎ出して聴かせてくれました。そんなステージの様子をちらりとご紹介します。

♪エル・チョクロ(とうもろこし)
1曲目は、アルゼンチンタンゴの名曲。挑発するかのように情熱的なヴァイオリンを、ピアノのリズムがしっかりと支えます。2人のアイコンタクトも、いい感じ♪

♪タンゲーラ
踊る……というより、「舞う」女性の姿が目に浮かぶ演奏でした。映像的といえばよいのでしょうか。ピアノのダイナミックな低音がGOODでした。

♪フロル・デ・リノ(亜麻の花)
情感あふれるヴァイオリンに寄り添う可憐なピアノ。まさに花のイメージの優雅なワルツです。

♪スール(南)
演奏を聴きながら、お芝居を見ているような心持ちに。ドラマチックなタンゴに、演奏する2人の心が込められたからに違いありません。

♪リベルタンゴ
おなじみ、ピアソラの名曲。ピアソラは、丸野さんがタンゴの世界に行くきっかけとなった作曲家だとのこと。
細かく震えるような音色で魅了するヴァイオリン、華やかにかき鳴らされるピアノ、うっとりと聴きほれました。エンディングの合わせも、息ぴったり。

♪ラ・クンパルシータ
休憩をはさんだ2部では、最初の3曲に「東京バンドネオン倶楽部」のメンバーが登場、丸野さん・吉田さんとの共演が実現しました。その3曲目が、超有名曲「ラ・クンパルシータ」。各パートの見せ場を盛り込んだアレンジ、よかったです。

♪エル・ディア・ケ・メ・キエラス(想いの届く日)
2曲演奏された丸野さんピアノソロの1曲。宝石のようなきらきらの音色が、印象的。特に高音、真珠の粒のようで、本当にきれいでした。

♪ジェラシー
丸野さんのピアノソロ後、客席の間をぬって演奏しながら吉田さん登場。心憎すぎる演出です。

♪ハンガリー舞曲第5番
お馴染みの名曲を、オリジナリティのあるアレンジで聴かせてくれました。メリハリ、呼吸感、最初から最後まで「ブラボー!」のひと言。

♪チャールダーシュ
2曲演奏されたアンコールのうちの1曲。たたみかけるように目にも止まらぬ速さでポジション移動をして音を繰り出すヴァイオリン、波のように静かに揺れるピアノ、動と静の対比も見事でした。

哀愁があって、華があって、だれもが楽しめるタンゴそしてジプシー音楽。日常を離れて異空間へといざなってくれたきらびやかな午後のひとときに感謝です♪

文/たいらくのぶこ(ライター)
https://twitter.com/no_booko


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2017年04月17日

<各地に眠っている音楽やアートを"Jazzero Style"で皆様の元へお届け!>Jazzero Style(4/14) 企画・プロデュース:和田春 出演:三令、RENA

Jazzero
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ナゾに包まれていた「Jazzero Style」。WUUのスケジュールを見ても、Jazzero Styleのサイトを見てもナゾのままでしたが、当日、ようやく姿が見えました。
企画・プロデュースは、当日のナビゲート&ピアノ・キーボード演奏も担当した和田春さん。普段は作曲家である和田さんが、昨今のライブのあり方やアーティストの活動に関して、常々思っていたことを形にした、それがJazzero Style。単なるライブ、地域イベントではないコンセプトがあります。

・各地に眠っている音楽やアート、つまり、「もっと広く人々に知ってもらいたい!」というご当地アーティストの活動を応援し、発信していくこと。
・そのひとつの手段として、ライブの様子をインターネットで同時配信すること。
・ライブ会場には、音楽を聴くことのほかに食事をする楽しみもプラスすること。
・ライブは、着席でくつろいで観賞できるスタイルにすること。
・ライブ映像配信時にクラウドファンディングにてCD制作などアーティストの活動資金を募ること。

これらすべてを実現すべく準備を重ね、めでたき第1回……の前のプレ開催の場として、4月14日のWUUが選ばれたというわけです。

私が会場に着いたのは、お客様が思い思いに歓談しながら、お食事を楽しんでいるときでした。おしゃれに盛り付けられたワンプレートディナーは、この日限定のWUUママ特製。Jazzero Styleのスタッフがお客様をお迎えしてもてなすなど、ホテルのラウンジに紛れ込んだかのような、ちょっぴり華やかでくつろいだムードが印象的でした。

食事がひと段落ついたあたりでネット配信のためのカメラがスタンバイし、ライブスタート。出演は、和田さん一押しの柏の歌姫、三令(mirei)さんとRENAさんです。

最初にステージに上がったのは、三令さん。少女時代、剛力彩芽、橋本環奈などのバックコーラスも務めるなど、抜群の歌唱力を誇ります。「ピッチもリズムも、直すところがない」とは、和田さんほめちぎりの弁。
さらには、小学生のころからダンスを習っていたというだけあり、身のこなしがセクシーでキュート。ハロプロのダンスチームにも所属して場数を踏んでいたとのこと、自分の見せ方、お客様の楽しませ方をよく知っています。

一方のRENAさんは、2015年のKWC(カラオケワールドチャンピオンシップス)の日本代表、アジア大会準優勝、世界大会出場という輝かしい経歴の持ち主。歌のうまさは言うまでもないのですが、彼女ならではの個性があります。声にメッセージ性があるというのでしょうか。上手なだけではない、パワフルなだけではない、声そのものが持つメッセージ性――天性のものだと思いますが、どんな言葉で説明するよりも、ぜひ聴いてほしい声です。そういう意味では、ネット配信というのは、とても有効な手段に違いありません。

三令さん、RENAさん、オリジナル曲やカバー曲などを4曲ずつ歌った後に、コラボレーションで聴かせてくれた2曲は、’80年代後半に大ヒットしたWinkの「愛が止まらない」と、ユーミン(松任谷由実)の「ANNIVERSARY」。ギター、ベース、ドラム、SAX、そしてピアノ・キーボードという本格的なバンドをバックに生き生きと歌い、のびやかに自己表現した2人。ひとりでも多くの人に知ってほしいし、大きく羽ばたいてほしいとも思いました。

というわけで、無事に終えたプレイベント。「本格開催となる第1回も、柏で開ければ。その後は日本各地で開催しながら、インターネットで全世界配信していきたい」と語った和田さん。考えてみたら、Youtubeで世界に名を知らしめ、紅白歌合戦に出場した人もいる時代です。音楽の新たな可能性、そして柏が生んだ歌姫の魅力に触れた夜、今後の動きに注目です♪

https://twitter.com/no_booko
文/たいらくのぶこ(ライター)


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2017年04月08日

【ピックアップWUUライブ!/5月】

♪外に出るのが、気持ちよい季節。もちろん音楽を聴いても気持ちよい季節♪
(詳細は、WUUのHP「スケジュール」にてご確認ください→http://www.wuu.co.jp/)

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♪5月5日(金曜日)
<須藤信一郎のビンテージキーボードライブ!>
須藤信一郎(kb) よしじまともひと(dr)
●Open 12:30 Start 13:00
●予約¥2500 / 当日¥3000 +ドリンク代

ピアニストとして活躍する須藤信一郎さんが、今ではなかなか目にすることも耳にすることもできないビンテージもののキーボードを持ち込み、キーボーディストとしての一面を披露してくれます。相棒は、ドラマーのよしじまともひとさん。
「ビンテージ」は、ただ古いものを指すだけでなく、古さの中に価値があるものに称される言葉。スケジュールページには、「ハモンドオルガンB-200、Combo Organ Ace Tone Top6、カシオトーンなどが登場」とあります。そうそう、憧れでした、ハモンドオルガン! こどもの日のお昼どき、懐かしの音色を生音でぜひ♪

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♪5月25日(木曜日)
<ジャズスタンダードの日本語バージョンが聞ける日>
■落合さとこ(vo) 秋山暁子(pf) 帆足昌太(b) てっしー(dr)
■鹿嶋敏行trio 竹内大輔(pf) 岩川峰人(b)
●Open 18:30 Start 19:30
●予約¥2500 / 当日¥2800 +ドリンク代

ジャズのスタンダードを日本語で。女性ボーカルと男性ボーカル、別バージョンで聴けるという趣向のライブです。
女性ボーカルの落合さとこさんは、ふだんはピアノ弾き語りスタイルで活動する温かな声の持ち主。この日は、WUUではおなじみのジャズミュージシャンをバックに、ボーカルに徹して聴かせてくれます。対する鹿島敏行さんの歌声は、ハスキーがかった柔らかさが魅力。ピアノの竹内さん、ベースの岩川さんの演奏に乗せて届けられる歌心に期待大。日本語ジャズの心地好さに包まれてみませんか♪

文/フリーライター たいらくのぶこ
https://twitter.com/no_booko


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〜写真とピアノのスペシャルイベント〜(3/25) 中村尚樹(写真&アート) 黒田亜樹(ピアノ)

コラボ2
コラボ1*****3月のWUUギャラリーで写真やアート作品の展示をしている中村尚樹さん&ミラノ在住のピアニスト・クロアキさんこと、黒田亜樹さんによるコラボレーションに足を運びました。ざっくりと言ってしまえば、中村さんが事前の打ち合わせなく提示した写真を見て、クロアキさんが受け取ったイメージをピアノで表現するという趣向のイベント。単なる風景のように見せかけつつ、実は中村さんの気持ちが込められた写真をクロアキさんがどのように受け止めてピアノの音色に変えるのか――私なぞには想像も及ばないことでしたが、目の前に繰り広げられたのは……。

「世界の中心でブラボーを叫ぶ」というくらいに素晴らしい演奏でした。印象派を思わせる美しい即興、サティや知られざるクラシックの名曲、「展覧会の絵」をモチーフにした演奏などなど、クロアキさんが奏でるメロディーは、写真が表現している世界を豊かに広げていきます。まるで、写真の周りを渦巻く音の宇宙に漂うかのよう。

さらに耳を奪われたのは、音色の豊かさです。ふんわりまろやかな音色、岩のようにゴツゴツした音色、地鳴りのように激しい音色、水の流れのような音色、穏やかな風を思わせる音色など、ピアノの音色を超えた音を繰り出したWUUのSteinway。その音を紡ぎ出したのは、紛れもなくクロアキさんの指であり、腕であり、全身です。「すごい」としか言いようがなく、後半は、メモを取ることも忘れて聴きほれてしまったほど。
それがお世辞でないことは、中村さんの言葉からも明らかです。「もしかしたら癒し系の音が来るんじゃないかなと想像していた」という風景写真。写真を撮りながら中村さんが感じた自然の厳しさを、クロアキさんもきっちりと受け止め、音にしてみせたのでした。写真は目で見るもの、ピアノは耳で聴くもの。違う五感を使うふたつの芸術が融合し、新たな芸術を成り立たせる、その現場に立ち会えたことは、感動のひと言です。自分のイメージできるものがすべてではない――イメージを超えた世界が存在することを目の当たりにしました。

ピアノの演奏が始まると、ものすごい集中力を見せるクロアキさんですが、演奏が終わると別人のようにくつろいだ様子で、中村さんや観客とおしゃべりする姿も印象的でした。写真にまつわるエピソード、イタリアと日本の文化の違い、バブルの終わりごろにCDデビューしたという経歴など、「へえー」な話題も盛りだくさんだったライブ。
中村さんは、今後も写真やアートの活動を展開していくとのこと。クロアキさんも、ミラノ在住でありながら、WUUを気に入ってくれた様子。観客みんなが前のめりになったイベントの再来に期待が持てそうです。ステキな時間をありがとうございました♪

https://twitter.com/no_booko
文/たいらくのぶこ(ライター)



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