はんぴんちぇん
音楽、ゲーム、身辺雑記、詰将棋などなど
2005年07月10日
九代宗桂「将棋舞玉」第三十四番
三十三番とはうって変わって、一手一手に読みを必要とする根性問題。特に二手目、1一玉の変化は飛ばしたくなるところ。中盤、手のなさそうなところから1五銀、1七飛と強引に手を作っていくところは見ごたえがある。最後も飛を切ってから玉を2九まで追い込んで詰ますあたりも面白い。その分、普段見られる手のリズムが悪くなっているのも事実だが。
趣向作、軽快作の多い舞玉の中では異色だが、それだけではないところを誇示したくなったのか。そういう意図があるとすると、16手目に金合で不詰になるのは大変残念である。
昨日、久々の更新をするとその直後に「風みどりの玉手箱」でここのことが書かれていてびっくり。読んでくださる方がいると思うと大変うれしい。
これから何番までいけるかな。
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15:46
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2005年07月09日
九代宗桂「将棋舞玉」第33番
何はともあれ金気が欲しいのである。大駒が4枚配置されているとはいえ遠巻きなので使えないのだ。7一の金と8三の銀を取るためにとにかくそれらの駒を捨てる捨てる。頭から6連続の捨て駒。小駒で軽く捌いてから大駒でドン。わかり易い分爽快である。その後も軽快に5三の角も捨て、右辺に追い込む。最後は作法として2三飛も捨て去る。夏向きの佳篇といったところ。
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2004年11月10日
升田幸三全集
「升田幸三全集」がCD-ROMで発売されるそうだ。素直にめでたい。
一般に見られる棋譜では「高野山」以降のものが多いので、6,7段時代の将棋が楽しみである。才能の違いに絶望して将棋を止めたプロもいたらしいし。
まあ、升田の場合は才能の違いを見せ付けることが上手だったような気もする。構想を描いて終着点を捨駒で決める、といった見得の切り方にそれがよく出ている。3五銀とか3七桂成とかね。
中終盤の妙手もそうだけど、序盤の新構想も鑑賞したい。「名人戦全集」でも対木村、対大山の初期では毎局といっていいほど新構想が登場する。一度きりでやめてしまっているのがもったいないと思うのだけど。まあ、手順前後やポカなんかで苦しくしてしまうのが多いせいかもしれないが。
とはいえ、好局をポカで落としているのがなあ。見るのが辛いかもしれない。あるとき升田−大山全集を編纂しようとしたところ、逆転負けがあまりにも多くやめてしまったという話だし。
まあ、なにはともあれ楽しみである。全集のサイトがさっぱり変化せず、発売日も延期に延期を重ねているのだが。
ちなみに自分の好きな升田将棋は、29期A級順位戦の対大山戦。終盤のねじりあいは手に汗、です。もちろん升田の勝です。大泉書店の「升田幸三熱戦集」に収録されているけど、現在は絶版でしょう。全集が出たらご覧ください。
Posted by stutmhr at
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