岩手葛巻の田舎の石屋、トラベリングです。
 
 今回はお墓の形の話。
 −お墓は人生の物語ー
表紙
想いはかたちに・・・現在のお墓の形に変化はあるのでしょうか?



 
 2016年の全優石アンケートの報告書によりますと
 2007年からの調査でこのようになっています。

 2007年 ●和型ー56.2% ●洋型ー26.3%  ●デザイン墓ー12.4%
 2017年 ●和型ー38.2%  ●洋型ー42.2%  ●デザイン墓ー13.3%
 (他はその他や無回答です)

 このような結果になっています。
 2012年から洋型・デザイン墓は増えて行きました。
 地震の影響なども考えらますね。
 ここ10年で日本伝統の和型の割合がかなり減りました。
 個人的には五輪塔が気になるのですが、
 日本全体からすると、ほんの数パーセントかもしれません。

 ここでその形を。

 左が和型、右が洋型です。
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 左がデザイン墓、右が五輪塔です。
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 もちろん地域差はあります。
 洋型では「石の色」が重視され、「価格」・「シンプルデザイン」・「手入れのしやすさ」
 デザイン墓では「見栄えの良さ」・「自分らしいデザイン」・「自由にデザインできる」
 そんな点も重視されているようで、
 それぞれの家族の想いのかたちの多様化ですね。

 そして今回ご紹介いたします。
 久慈市山形町のK様墓地。
 自分らしく、そしてお洒落に作りたいと

 たくさんの想いをお聞きいたしました。
 
 区画整理からのスタートとなったこの墓地。
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 施主様のご要望から「デザイン墓」方向へ向かいます。
 「デザイン墓」は真っ白な状態からのスタートなので、
 施主様のお話から、細かい部分をかたち化、
 イメージを合わせていきます。
 数枚のイメージから、デザインが、そしてCADまで進んでいきます。
金子家様5-4







 物語のかたち化が進み、
 いよいよ、想いが本物の石にかたちを変え始めます。
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 完成のイメージは頭に叩き込み、
 ご家族に想いを詰めていく。
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 想いがかたちになった瞬間は言葉が出ません。
 まずはひとり、
 時間の経過を楽しむようにそこに佇みます。
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 そこで再認識されるのです。
 ただ石を売るだけではない、
 ただ石を作るだけではない、
 ただ石を組み立てるだけではない・・・
 私たちはお客様の人生を家族の物語をかたちにし残していくのが役目なんだと。