岩手葛巻の三代目田舎の石屋、トラベリングです。

 今回は「お墓人生の物語」。
 全優石のアンケートから見えてきたお墓選びの重要点、
 そして国産材の石の重要度は?
 盛岡市の清川様墓地を紹介しながら考えていきましょう。
表紙
『国産材の石』には、変わらぬ本質がありました!!岩手で懸命に生きてきたからこそ・・・ 
 2016年全優石アンケート結果で
 お客様のお墓選びの重要ポイントやこだわりが見えてきた。
 ここ数年だいたい一緒で、
 「石の色」・「石の材質」・「価格の手頃さ」が3大要因となっている。
 傾向として、デザインの項目がここ数年上昇傾向になっている。
 さて、
 意外と国産材である認識が低いのか?
 国産材の価格に問題があるのか?
 国産材を重要視する傾向は低いまま。
 全体の10数パーセントにとどまっている。
 
 地域差もあると思う。
 和型志向の強い近畿や中国地方では「国産材の石」へのこだわりは強く、
 東北や北陸では「免震設計」が重視されているようです。

 岩手には「姫神小桜」という国産材がありますが、
 重要視はされていないような・・・

 家と一緒で地元のものがいいという認識が薄いようです。
 または、石屋さんが進めないという理由もあるとか・・・
 
 そんな中でも、
 昨年完成いたしました、盛岡市の清川様墓地は
 「国産材の石」・「岩手の石」、『姫神小桜」にこだわって家族の物語がかたちになりました。

 よく聞かれる、
 「一番いい石って?」
 の質問に、
 「岩手で育って、岩手で生きて、岩手の土に還るなら、岩手の石で。」
 「岩手の石に手を合わせませんか」

 即答してしまう。

 清川様は、
 岩手の石、姫神小桜を使用しての洋型でシンプルなデザインを希望、
 数枚のデザイン案からイメージを構築していただきました。
 清川家の物語のかたち・・・
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 そこにはきっと、
 岩手で生まれ、岩手で懸命に生きた証と物語がありました。
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 人は2度亡くなるという話を聞いたことがあります。
 初めの死は肉体の死。
 そして記憶からの死。
 たとえ、肉体の存在が消えても、その人の記憶は生き続けるという事でしょうか。
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 いつも話で出てくる「無常」という考え方。
 世の現実存在はすべて、すがたも本質も 常に流動変化するものであり、
 一瞬といえども存在は同一性を保持することができない。
 しかし、
 岩手の石であるという本質は今後も変わらない。
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 かたちから表現され、にじみ出る家族の物語や想いは
 この場所を安らぎの空間に変えていくのだろう。
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 大切な誰かを思うとき、心がその人への愛情にあふれるとき、
 脳内にはオキシトシンが多量に分泌されているそうで、
 このオキシドシンが分泌されると癒しを感じるそうです。
 その癒しを求め、大切な人を想うためにこの場所を訪れる。
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 そんな清川家の家族の物語と想いががかたちになり、
 安らぎの空間は完成いたしました。
 皆様の表情がこの空間に引き込まれ、花で飾られた墓地に安心の表情が・・・
 これからも一緒に守っていきましょう。
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 いつも思います。
 高い?安い?いくら?いい石は?
 その前に、
 まず、
 家族も想いを整理し、物語を語ってください。
 きっとその中からお墓選び、安らぎの墓地空間づくりの重要点が
 浮かび上がってくるはずです。


 速い時代の変化とともに、
 石屋さんも変化していきます。
 もっともっと、この先の安心の笑顔のために。
 「安くお墓作りませんか?」ではなく。
 「大切な安らぎ空間を、次の時代へ繋ぐために一緒に守っていきましょう」へ!!
 
 新しい時代へ
 石屋・石取扱店から安らぎ空間・人生の物語の『証』提案・施工店へ。
 そして、いつまでも安心の『墓守』の時代へ!!