岩手葛巻の田舎の三代目石屋、トラベリングです。
 
 使う方の立場に立って考え、多くの人が使いやすく、
 使いこなせる。
 お墓参りに行ったときに考えられる、使う側の立場、
 お墓のデザインは進化しています。
 ユニバーサルデザインを取り入れていく墓地づくりを考えてみました。
表紙

ユニバーサルデザインの原点には、『心のやさしさや思いやり』の精神がありました!!
 ちょっとしたところに優しさや思いやりがあり、
 気付かず使っている事もあります。
 今回紹介するのはそんなちょっとした事。

 お墓は人生の物語
 葛巻町のS様墓地を紹介しながら考えていきます。

 石のヤマカタの墓地デザインとして、
 まず、お墓参りに行った時の動線のイメージがあります。
 知ってましたか?
 石のヤマカタの作ったお墓の階段は『ユニバーサルデザイン』なんです!!
 子供や老人に優しい設計、
 ちょっとした墓地入口のステップの高さ。
 出来るだけ低く、フロアー型にしているんです。
 その墓地の勾配の状況もありますが、階段数を増やしたり、基礎で調整したり。
 線香ローソク・供物の準備や掃除もしやすいですよね。
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 設計段階からS様にもご説明させていただきました。
 1段目の階段が高い墓地もあり、
 捕まるところが無く上がりにくかったり、滑ったりと使いにくいし危険です。
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 勾配も計算に入れ、基礎を作っていきます。
 基礎が高すぎても石材設置の時階段は高くなってしまいます。
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 ユニバーサルデザイン、ソフト面で考えられる「心の優しさや思いやり」
 墓地では綺麗な御影石納骨堂全呼吸型墓地内部構造でも感じられると思います。
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 さて、
 ・『ユニバーサルデザイン』って何なんでしょう?
   前文でも触れていますが、
   “ 使う人の立場に立って考えられたデザインのこと、
   使う人の年齢・性別・能力・経験など関係なく使いこなせるデザイン。
   「多くの方に使いやすいものを作ってあげよう」という思想があり、
   そこには『心のやさしさや思いやり』があります。”

 ・『バリアフリー』もありますがその違いは?
  ユニバーサルデザインとバリアフリーの大きな違いは、
  対象者にあります。
  ユニバーサルデザインの対象者は『全ての人』と定義付けられていますが、
  バリアフリーは高齢者や障害者等となっています。
   
 しかし、どちらも『心のやさしさや思いやり』によってデザインされている事には
 間違いありません。
 

 完成した。
 S様墓地。
 低い階段とステップ、親柱のRと低さも入りやすさになっています。
 ステップに彫られたS様大好きな花。
 しかも「桜」
 『心のやさしさや思いやり』が湧きだしそうです。
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 お墓の考え方に繋がる『心のやさしさや思いやり』、
 その思想によって作られる『ユニバーサルデザイン』、
 「情操教育」までも繋がっていくデザインは、
 どんどんお墓へ取り入れられ、提案されていかなければいけない。
 ハード・ソフト、両面から見える、『心のやさしさや思いやり』のデザイン。
 きっと笑顔でお墓参りに行きたくなるはずです。