岩手の田舎の3代目石屋、トラベリングです。

 今回は前回に続き、
 どのような石が墓石に使われているのでしょうか?
 −黒御影石編ー!!
 全国的には産地や流通の問題もあり、地域によって差があります、
 御社を中心に、東北の流れを見てみましょう〜!!
黒御影石
知ってましたか?最近人気の石種 −黒御影石編ー
 黒御影石と言っても、
 まっ黒の他に中間色と言われる色、
 グレーや緑などなど
 目の配分によって色が微妙に違ってきます。
 最近の傾向として上質なインド材の中間色が中心となっている傾向にあります。
 日本には黒御影石は数少ないものとなっています。
 *カメラ撮影で映り込みするため、角度をつけ、若干石目が見えにくいところがあります。
●価格的にも、品質的にも取扱いしやすい黒御影石
 ・ここ数年はインド材が黒御影石の主流となり、
  インド材=高品質 が定着してきた感じがします。
  その波にのり、まっ黒より和型、洋型、デザイン型の何でも合う中間色の種類も増え、
  高品質で価格帯も多彩なものが人気となってきました。
  その中でもインド産「M10」は中間色の中心となってきたのは間違いないでしょう。
  今後の価格の値上がりは間違いないですが、まだまだ材料は安定しているようです。
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 ・M10よりも粗い目を持っていますが人気だったインド産「M13」
  この石も中間色の中心的存在でしたが、最近安定していないので数量は減っています。
  今後の山の状態に期待です。
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 ・黒御影石、まっ黒ならこの石が人気だったそうです。
  インド産「YKD」
  色合い、目、硬さそして価格が使いやすと人気。
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 ・インドの黒と言ったらこの石、インド産「クンナム」
  歴史も古く、硬さ・艶・色合い、文句なしの黒御影石の王道。
  最近はたくさんの種類が出ているため確認が必要です。
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 ・クンナム目をもった「TVK」ここ最近また安定してきたようで、
  私自身も結構使用しました。
  たくさんあるインド材の中でも安心して使えます。
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 ・価格的に、そして色合いで使いやすく人気。
  中国産の「北大青」そして「654」
  吸水率が高いものや、日に焼け白っぽくなるのが気になります。
  寒冷地では怖いものも。
  もちろん天然石ですので簡単に言えないですが、私にとって難しい石です。
  たくさんの種類もあり、要相談、確認が必要ですね。
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 ●やっぱりお勧めしたい・気になる!!
 ・私も大好きな石「インパラブルー」
  南アフリカ産、青め目の結晶は奇跡です。
  色が濃いほど経年劣化が低く、細いほど高級。
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 ・緑目の入った石も柔らかい黒御影石として人気です。
  数年前までは、インド産「M1H」が圧倒的な人気でしたが、
  山の状態が悪く現在は思ったほどの石はとれていません。
  写真は「C-1」
  緑目の黒御影石、今後も注目です。
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 ・長い間安定供給、価格も品質も抜群の石。
  インド産「RYO」・「M7」
  この中間色も人気でした。
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 ・今後注目していきたい「ブルーシルク」
  南アフリカの石で、硬さ・艶・色どれをとっても抜群です。
  洋型やデザイン型向きでしょうか。
  深みのある模様は宝石のようです。
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 ●使用頻度は低いですが、歴史・ブランド・憧れ!!
 ・国内産の黒はこれが唯一ではないでしょうか?
  黒御影石のトップブランド。
  福島県産「浮金」!!
  幻の石と言われ、最高級国産墓石材の代名詞。
  黒い石肌の中に、金箔や白の斑が立体的に散りばめられている。
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 ・石の歴史は100年以上。
  スウェーデンの石。
  真冬のしびれるような寒さの中採掘される、高品質、最高級の黒御影石。
  硬さ・吸水率も高く、加工は難しい石、生産性も非常に低く、希少価値あり。
  「ファイングレー」・「エボイニーブラック」・「ボナコートブラック」
  三種類に分けられ、日本でも手に入れにくい黒御影石です。
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●最後に
  全国的にも東北は黒御影石の割合は高いと思われます。
  数年前安いと言われ販売されていた中国の黒の中には、
  色あせや鉄分の吹き出しがあり問題にもなりました。
  傾向はインド材中心になっていますが、ブランドや産地の重要性はあります。
  実績やサンプルそしてたくさんの情報は必要です。
  背中を押してくれる、物語のある黒御影石に出会うことも
  感謝の気持ちを伝える、大切な繋がりの一つになってくるのでは無いでしょうか。
  素晴らしい天然の色合い、そして採掘してくれる皆様の想い。
  そんなところから見るのも石探しの楽しさ。
  白御影石、黒御影石の分類だけではないのです。
  感謝がかたちになり、想いは証として伝え続ける。
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  家族を笑顔にする、安らぎの空間はここにあります→石のヤマカタです!!