SEIBU-1 時代が前に進んでも、ロボットやCADで充分に対応できないのは、衣料業界も然りか…。
 商いでは、お客さまの心に残る歓談ができるスタッフには、多くのファンがつき人の輪が広がる。
 フィッティング関連では、”を知る 着こなしを考える サイズに強い…とは、私が提唱してきた「ボディフィター・スタイリングフィッター」(各々、商標登録)の三大ゴールイメージ。
 研修会のイントロで、「ベストはスーツのインナー用と、ブラウスやセーターに羽織るアウター用とがある」、「チョッキは英語でウェストコート、米国ではベスト…」うんぬんと話し出すと、瞳をキラリとさせ、身を乗り出す方も出てくる。
 さらに、「ジレ」は仏語で、フリルやタックなどのデザインが施された袖なしの胴着。一般には、丈の長い羽織るタイプのベストをロングジレと呼ぶ…なども伝える。
(C) DOMINANT LIMITED-68 さて、フィッターのルーツは「仮縫い師」。
 クチュール店(例・パリ高級衣装店組合に加入)などで、しつけ糸で仮に縫った服を、全身のバランスや機能性を見ながら、美しいシルエットになるよう補正していく手仕事人の呼称。
 着心地とゆとり(サイズ感)、シルエット、柄合わせ、ディテールごとのデザインとイメージなどを、フィッターは的確にチェックしていく。
 洋服はメリハリボディに馴染むよう、和服よりも立体感を期待される。
 既製服は本来、「お直しなし」が前提。
 かつて(70年代〜90年代)のように、ショップでは沢山の在庫を抱えることが出来ない。一方で、手持ちの在庫で「オンリーユアサイズ」に調整して差し上げることは、CS(顧客満足)の向上へとつながる。
(C) DOMINANT LIMITED-202 衣服の特性・物性を熟知していないスタッフが、サイズ調整や補正を承った場合、商品の持つ本来の美しさが損なわれたり、修理費が営業利益を圧迫してしまったという事例は予想外にある。
 そういった課題を解決しようと、注文服のノウハウを、既製服の範疇で可能なメソッドに組み立て提唱してきたのが、既製服の「フィッター」誕生・育成のきっかけだったと、今日も、後輩や自らを鼓舞している!
 (繊研新聞 FB連続小講座 ボディ&スタイリングフィッター より)
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