2005年08月16日

世界ノ全テ remind of you

涙なしには語れない!と私が声を張り上げていた
「世界ノ全テ」を今終えた。
しかし、私の記憶にあるほどの感動も、悲しみも、
今の私は感じなかった。
 
一般人として認識できる友人に
その手のゲームをやらせてみるということで、
自分の意地というか、
それなりにそういったジャンルを認めて欲しいという気持ちがあった。
高校時代プレイして感動の涙を流した「世界ノ全テ」。
しかし、
いまいち記憶がおぼろげなので
私も再びプレイし直す事にしたのだ。
 
初めて早々、
私は違和感を感じずにはいられなかった。
つたない文章、つまらないギャグ、
下手な声優さん、あまりに青臭い友人同士の会話。
そういえば、昔やったときも
序盤は凄くプレイするのがつらかった気がする。
だからこそ、
あの頃の自分の激情をまったく疑いもしなかった。
 
話はどんどん進んでいく。
しかし、私のなかの違和感は拭われることはなく、
ただただ文章を読むことが億劫だった。
高校時代に感じた関西弁のこそばゆさ、
甘える女性キャラの魅力に
心動かされていただろう自分が嘘のようだ。
それでも、きっともっと先で
私の心が打ち震える瞬間があるはずだと
もはやすがるような気持ちで私はこのゲームを進めていった。
しかし、私がかつて感じたような衝撃は
結局訪れることはなかったわけである。
 
確かに悪い話ではなかった。
それなりに胸を打つシーンもあったといえばあった。
しかし、それはただの妥協。
私は感じることはできずに、
ただ冷静に読んで分析し、
経験からこの物語がこんなものだろうと
そう結論づけただけだ。
つまり、今の私はこの「世界ノ全テ」を
 
「たいしたものじゃない、価値はない」
 
と感じたというわけだ。
 
驚くべきは自分の感じ方の変化。
今まで自分の感受性には自分としての
自信、もとい自覚があると思っていた。
しかし、そうではなかった。
結局私の感じ方なんてものは
コロコロ形を変える。
 
ひょんなことから
なかなかに感慨深いことがわかった。
返事を聞くまでもなく、
かの一般人の反応は
めちゃくちゃいまいちだろう。
それ自体は残念無念だが、
私と同じ感覚をおそらく
彼が感じているだろうことも、
今の私には大事な事実だろう。
 
そう、私はこれからもどんどん変わる。

su4yotuba2 at 01:18│Comments(0)TrackBack(1)ゲームとか 

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