書籍「フェレットの冒険1 海の救助隊」読了。いたちっぽくないけどフェレが主人公。

  • author: su_da_chi
  • 2008年02月04日

フェレットの冒険 1 (1)

書籍「フェレットの冒険1 海の救助隊」 リチャード・バック・著 法村里絵・訳 新潮社・刊を読了。
これは「かもめのジョナサン」で有名なリチャード・バック氏が、一緒に暮らす10匹のフェレットに助言を受けながら書いたというフェレットが主役のシリーズ第一弾。
かもめのジョナサン

あとがきによると全部で5冊のシリーズになるようだ。
とりあえず同時発売の二冊目は持っているので、積読が減った頃にまた読みます。
フェレットの冒険 2 (2)


さて、今回は副題からも明らかなようにフェレットによる海の救助隊の物語。
海で遭難した船から、動物たちを救う、フェレット・レスキュー・サービスの物語。
いたちの凶暴性を愛する我が家の家風からすると、ねずみまでシッカリ救ってしまう世界観がちょっといかがなものかと思うのですが(^^;;;;
世の中に、犬が主役だったり猫が主役だったりする話はわりとありそうな気がするので、そのフェレット版だ、と思って割り切ると、普通に読めるのかもしれません。
救命ボートにハンモックが吊るされてたりするのがフェレット独特といえばそうなんだろうと思うものの、それ以外はかなり擬人化されていて、話自体は面白いが、フェレットらしさを堪能する、というにはちょっと物足りない印象があります。
でもシリーズは5冊、他のシチュエーションであればまた違った側面のフェレットに出会えるかもしれません。
とりあえず、今回の第一弾は、話自体は充分堪能できるけれど、いたち物語を堪能するには、少しだけ期待が外れたかなというものでした。

物語は、幼い頃からフェレットの海難救助物語を読んで育ったベサニー・フェレットが、大尉になり、ボートのキャプテンになり、奮闘する話。
中盤からは、有名ロックスターでありノンフィクションライターであるクロエをボートに迎え、彼女との深まっていく友情や襲い来る海難事故の恐怖など、手に汗握る展開が待ち受けている。

先ほどから書いているように、イタチ物語(フェレット物語)として読むには、独特な描写が少ないのですが、かなり擬人化されているので、普通に何も考えずに読むだけでも、ハラハラドキドキして読めます。
フェレットという動物を知らない人が手にしてもまったく問題がないし、海難救助という仕事は、人間にもあるわけで、この話を通じて、人間の海難救助隊になりたい!と思う少年少女が生まれることも充分考えられるほど、その描写は詳細で、非常に魅力的な話になっていると思う。
逆にフェレットを知っている人は、「前脚を動かして」とか書いてあるだけで、あの短い手足で一生懸命動いているんだろうなー、という姿が生き生きと目に映って、(習性の部分では少々物足りませんが)姿形には非常に魅了されることと思われます。
(他に読んだ人がそうでなかったとしても、私はそんな風に感じましたよ。)

ベサニーの描写を通じ、海の厳しさ、海難救助の難しさと達成感、クルーとの連携など、非常に爽やかな物語に仕上がっている。

一応体裁やボリュームは大人というよりは小学校中・高学年以上のお子様くらいをターゲットに描かれていると思うのですが、何の何の、大人が読んでも面白く読み応えのあるものに仕上がっています。

フェレットを飼っている人も飼っていない人も、海のことに興味のある人も、安心してオススメできる物語だと思います。

...ただし、これを読んでフェレットを飼いたいと思った人には、

現実のフェレットはネズミを襲います!(当たり前!!)

ということだけは伝えておいた方が良いかな?(^^;;;

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