まあ、政府も何を考えているのでしょうか。

安く宿泊、外国人観光客を特区誘致 政府が空きアパート活用
2014/4/15 20:57 日本経済新聞
政府は国家戦略特区の指定地域で、アパートやマンションの空き部屋を外国人観光客向けの宿泊施設として使えるようにする。東京都・神奈川県・千葉県の首都圏や大阪府・京都府・兵庫県の関西圏が対象になる見込みだ。外国人観光客が安い宿泊費で日本に長く滞在できるようにする狙い。

現在の旅館業法では原則として、客が泊まる期間が30日未満の施設では旅館業法に基づいてフロントを設ける必要がある。今月から施行した国家戦略特区に関する政省令で、特区内なら7日以上の滞在を条件に旅館業法の適用を外して、普通のアパートにも客を泊められるようになる。

政府は訪日外国人数を2013年の約1000万人から30年までに3000万人超に増やすことを目指しており、特区の規制緩和で後押しする。国家戦略特区に指定された自治体は5月をめどに、詳しい計画をまとめて特区の立ち上げを目指す。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS1502Q_V10C14A4EE8000/?n_cid=TPRN0003

特区だけということですが、まさに、工作員いらっしゃ~い、という感じにしか見えないのですが。
それに、ホテルや旅館と違って、ゴミだしなどの生活ル-ルを守ってもらう、といったことも必要ですよね。それには、近隣住民の諒解なども必要だと思うのですが、そのあたりまで考慮してるのでしょうか。

また、もしこういう規制緩和をするなら、なぜ対象が外国人だけなのでしょうか。例えば、貧乏な日本人学生が長期の休みを利用して、こういった安い宿泊施設を利用することができないのは、不公平な気がします。

政府がこれほどなりふり構わず外国人観光客などを誘致しているのですから、経済の疲弊にあえぐ地方が中国人観光客の誘致に動き回ったところで、ことの是非はともかく、特別なことではないのですが、先日、産経新聞は新潟県佐渡市について、「島が危ない 佐渡に迫る影」などと銘打って、独断と偏見に満ちた一連の記事を書いていました。

とりあえず、以下にボロカスに書いておきました。




皮肉なことに、産経の記事からは、「中国が(佐渡の)山林をあさっているという形跡はないし、ホテルを買い占められていることもない。(甲斐市長)」とあるとおり、佐渡では何一つ中国資本に買われていないし、その気配すらないことが明らかにされています。

「中国依存が高まる」といっても、今現在実質的に「依存」しているといえる状況もなく、せいぜい、観光客が来ている(らしい)ことと、これから観光客や留学生を誘致しようとしている程度。

中国依存、中国依存と繰り返すだけで、中国人観光客数や消費額が市全体の何%を占めているか、といった数字を示すこともしない。

かつてのデマと、トキや田中角栄(笑)というワンパタ-ンのまさにパブロフの犬がごとき先入観と、新潟中国総領事館移転問題と強引に結び付けて、バカ騒ぎをしているにすぎません。

記事の中で、「中国人にも不動産を売るかも」、みたいな事を言っているのは、記者に聞かれたからそう答えただけで、つまり、「言ってるだけ」のものがほとんど。同じ言葉でも、「言ってるだけ」レベルなのか、現実味がどの程度あるのかを客観的に伝えるべきなのですが。

前に書いたことにもう少し付け加えると、

●JA佐渡と佐渡汽船が経営していて倒産した観光施設を「1円」で引き受けた芸術系学校法人は新潟市の学校法人であり中国資本ではない。


●なぜ「1円」なのかという経緯について、元経営者のJA佐渡や佐渡汽船ではなく、「元ベテラン市議」による「持っていても税金がかかるだけ。二束三文でも手放したかった」という説明を掲載している。


●この元市議がJAや佐渡汽船とどう関係があるのか不明のため、元市議の説明が正しいのかどうかも定かでない。


●唐家センが佐渡を訪れたのは新日中21世紀委員会の会合が新潟で開催されたため。この時、佐渡だけでなく当然新潟各地も訪問していたことを書いていない。
そのため、忽然と秘密裏に唐家センが佐渡にやってきたかのごとき印象を与えている。

誰でも行けるガメラレ-ダ-の近くの「白雲台」に唐家センが行ったことを、根拠なく、さも重要そうに書いている。
(なお、グ-グルマップでも白雲台の駐車場からガメラレ-ダ-が見られます)

レ-ダ-4
 ●唐家センの佐渡めぐりに、学校法人理事の東氏が同行したこと、氏が中国からの帰化人であることをもって、あたかも中国政府や共産党とのつながりを匂わせているが、まるで証拠を示せていない。
単に「怪しい」という色眼鏡で他人を見ている。
その一番の要因として、佐渡市のもつ芸術的資産に対する無知が考えられる。


●不審船の話 ← 全くの噂話をそのまま掲載。この程度の噂なら昔からいくらでもあったのでは?。
何よりも、佐渡近海に「中国船」が来るはずはない。一体どこの港から来るというのでしょうか。

●農業にいたっては、外国人技能実習生すらいない。


●中国人(外国人)留学生・観光客を多く誘致したいのは、観光協会の会員のホテルや旅館のオヤジ連中。

しかし、外国人留学生や観光客をガンガン呼び込もうとしているのは日本政府の政策であり、他の地方の観光関連業者も同様であり、佐渡市の動きに際立った特徴があるようには見えないのに、ことさら、特別な動きのように書いている。


●かつて「芸能とトキの里」の建物を学校法人が買った際、その建物に「中国人留学生を2~3千人受入れて、有事の際は国防動員法が発動されてレ-ダ-基地を攻撃~云々」というデマが流されました。

しかし、佐渡の観光業者が求める「留学生」は、ホテルや旅館に宿泊するような短期の留学生であり、そのことを学校法人理事も理解して協力していることがわかります。

このことから、件のデマは完璧に否定されたと言えます。

(なお、記事に「留学生年間3000人」とありますが、おそらく「3000泊」つまり、300人の留学生が10泊、というイメ-ジではないかと思います)


ところで、ネットでこの記事に対する「条件反射的ツィ-ト」を拾ってみると、件の「芸能とトキの里」がレーダー基地の近くにあると勘違いされているようなので、正確な位置関係を確認しておきましょう。


今回の産経新聞の記事も、以前のデマを煽った保守系言論人(?)も、皆、現地に行っていながら、この位置関係を明確に示さないんですね。おそらく、意図的なものだと思いますね。
佐渡1
 ↓ 拡大      赤丸=基地のあたり      黄丸=芸能とトキの里
レ-ダ-3
       
2008年、まだガメラレ-ダ-が建設中の空撮映像

大佐渡山脈の尾根伝いにスカイラインがある。レ-ダ-
             ↓ レ-ダ-基地と白雲台の位置関係。
レ-ダ-1
 なぜか、産経の記事の写真だと異様に近く見える↓
レ-ダ-基地
                                 レ-ダ-2