2005年04月18日

★★★★

ダン・ブラウン著・角川書店

ダ・ヴィンチ・コード下
ダ・ヴィンチ・コード (下)


これしかないよね〜という終わり方だった。
「ガラスの仮面」が紅天女に辿りつけるまでにかけた年数と巻数を思えば(全然違う?)
この壮大なお話も上下2冊くらいですべて語ってもらっちゃ困るってもんです。

上巻の出だしはモタモタ読んでましたが、
途中から勢いがついて下巻は一気に読めました。
読んでるとやっぱり、謎かけの答えや実際の人間関係が前倒し前倒しにわかっちゃって、
普通のミステリーなら興ざめと感じるところなんだけど、
「ダ・ヴィンチ・コード」ではこれがまた楽しいと思えるのがすごい。

著者は様々なヒントを超難関レベルから超簡単レベルまで自在に散りばめていて、


「はい、ここでわかったら100点!」
「ここでわかったらおまけの75点」
「これだけ言えばもうわかったよね?」
「わからない?じゃ答え言っちゃうよ」
と、ほくそ笑みながら読者を翻弄しているような気がしました。
本の中では登場人物たちが命がけで謎解きをし、
本の外では読者たちがこれまたウンウン唸っているという、
う〜ん二重構造ですなぁ。

上巻から放出され続けた色々な伏線がみんなあるべき場所に集結して行き、
巨大なパズルの最後の1ピースまでがピタッと納まったようなラストは圧巻だった。



(22:16)

トラックバックURL

この記事へのトラックバック

1. ダ・ヴィンチ・コードにはまりまくり  [ 叡智の禁書図書館 ]   2005年04月20日 01:28
【ネタばれ有り・未読者注意!】 友人からずっと薦められていたし、書店で平積みになっていたのも知っていたが、なんか周りに迎合して本の趣味まで決められそうなのがイヤで読まないまま時が過ぎていた。でも、それ以前に読んでいた角川の「クムラン」で死海写本にはまり、.

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔