2006年12月27日

おまとめローン「慎重に」/灰色金利 借金に化ける?

  金融庁 監督強化
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多重債務を一本化することで借入金利を引き下げを図る「おまとめローン」につい
て、金融庁は取り扱い金融機関への監督強化に乗り出した。支払い義務のないグ
レーゾーン(灰色)金利分の利息が借金の元本に変わったり、住宅が担保に取られ
たりして、かえって借り手の不利益になる恐れもあるためだ。金融庁は借り手への
十分なせつめいなど、金融機関に慎重な取扱を求めている。

 「おまとめローン」は、高金利の複数の借金を一つにまとめて利息を下げる。年
20%後半の金利を10%幅以上引き下げるほか、支払期日を統一できる利点もある。
 銀行にとっては企業向け融資より高い金利が得られ、不動産担保を取れば貸し倒
れリスクも限定的だ。

 このため、東京スター銀行や関西アーバン銀行など消費者金融以外の金融機関の
参入が増加。東京スターの取扱高は04年3月末の27億円から、06年の9月末には
490億円に急増した。
 ただ、消費者金融に灰色利息も含めて返済したうえで借り換えると、「過払い
利息」(利息制限法の上限を上回る利息)も、借金の元本に化けてしまう。この
点を、借り手に注意喚起している金融機関は関西アーバンなどわずかだった。

 そのため、金融庁は、過払い利息の有無を確認するよう借り手に求めており、
東京スターなども借り手に対する説明方法の検討に入った。
 同ローンについては、弁護士や多重債務者らが「本来、消費者金融は無担保・
無保証なのに、不動産担保を取られると住居を失う恐れがある」と批判している。
そのちめ、金融庁は借り手の返済能力を厳しく審査するよう求める考えだ。
                   (2006.12.25 朝日朝刊/経済)