最近私略海賊に良く襲われる。夜昼かまわずに襲ってくる。夜襲われると眠れないし船員も航海中に不安そうなので砲を買うことを決めた。逃げてばかりだから船員たちが不安になる。一度撃退したら船員たちも自信もつくだろうとの考えたわけだ。
さっそくリスボンの造船所に行き、武器を作っている職人に声をかける。「何かいい砲はないですか?」「まぁみて決めな。」いろいろな砲があったが、私はアンフェール砲という大砲を購入。船に取り付ける。
その後マディラへ買い物に向かうとき、私略海賊に襲われた。私の船よりも少し大きいくらいの船だ。相手は一隻。今回はぬかりなく弾薬も、資材もつんでいる。「いつも逃げてばかりではないというところを見せておこうか。お前たち、戦闘準備だ」「イエッサ!」私は軍人ではない。どのように戦えば効率がいいのかわからない。とりあえずくるくると相手の周りを回りつつ攻撃。10日間の戦闘の後、撃退。
「やりましたね、船長」
「今回は何とかなったが、10日もかかってしまったか。」
航海中、船員たちのため食料と水はたっぷり用意している。しかし戦闘をすると目的地につくまで日にちがかかってしまう。その分食料と水の消費が多くなる。戦闘をしなければ8日で着く場所でも、戦闘をすると着くのが遅れる。今回は10日もおくれた。航海がながくなるので食料と水をたくさん積んで航海しないといけない。
それに加えて、戦闘のために資材と砲弾を多めに積まないといけない。そうなると今度は商品を積む量が減ってしまう。私は商人だから、最優先は商品がどれだけつめるかだ。できるだけたくさんの量の商品を積み、なおかつ食料と水、砲弾もたっぷり積むためには船を買い換え無ければいけないな・・・。
「よし、船を買おう。リスボンへ戻る。」
リスボンにつくと私はすぐに造船所へ行った。親方に商品を見せてもらうが、私がほしいような船はなさそうだった。次にバザーを回る。リスボンのバザーの繁華さは欧州随一だ。実際街の大きさでは、セビリア、マルセイユに劣るが、その賑わいは負けてはいないとリスボンっ子の私は常々考えている。それでも造船しますというバザーは見つけることが出来なかった。
「EXILLION氏にお願いしてはどうか?」
リスボン港でどうしようか考えているとそう思いついた。氏がリスボンに来ているのを発見。しばらく挨拶を交わした。最近の造船業界は不調のようで、景気は芳しくないとの話。
「実はお願いがあります。」
「はい」
「ブログバトンに続いてお願いばかりですが、船を造ってほしいのです。」
「わかりました。どのように見繕いますか?」
私の希望は積荷が200くらいのもの。今の倍だ。
「今の禿げンダッツよりもたくさん荷物がつめるものが良いです。」
「そうですか。」
その後、二つに候補を絞ぼる。その中からウォーリック・コグという船を選ぶ。
「しかし北欧に行かなければ作ることが出来ないのです。」
ということで後日造船していただくことになった。その後、商人ギルドへ行き、ワインを200届けるクエストの依頼を受ける。これは今までのクエストとは違うものだった。まず報酬が60000というものだ。いままでなかった大仕事だ。
「よし、お前ら、張り切っていくぞ!」
ちょうどそのとき昨日フレになっていただいた方のTELLが。
「クエストをやっているんですか。」
「そうです。ワイン200樽運ぶというものです」
「大変ですね。20樽ほどなら何とかなりますが、手伝いましょうか」
「いえいえ、お気持ちだけで十分ですよ。ありがとうございます」
というやりとりのあと出航。ワインはオポルトで購入することが出来る。リスボン⇔オポルト(往復4日)を繰り返せば問題ない。一度の航海で35樽買うことが出来た。何度か往復すれば、30日以内で200樽集めるというのは達成できそうだ。しかし2回目のオポルトでワインを買おうとすると、一度目は35樽買えたのが、今回は30樽に減っていた。
「もっと売って下さい。」
店主に頼む。
「駄目です」
「そこを何とか」
「駄目です」
3回目には28樽に減り、4回目には24樽・・・これでは30日で200樽なんて無理だ。
「こうなったらシャウトですぜ」
船員が言った。交易所前で「ワイン700でバザお願いします」というのを見たことがある。それをやるしかあるまい。しかしいざ自分がするとなると恥ずかしい。シャウトをやること自体は問題ないが、誰もワインをバザしてくれなかったら、その悲しさたるや・・・。まず一度言ってみる。
「ワイン700でお願いします」
無反応。
それどころか交易所まえから人が減っていく始末だ。
「船長!無反応ですぜ!」
「わかっている!もう一度だ」
「ワイン700でお願いします。」
無反応。
・・・「一度酒場で飲もう」私は酒場へ行った。頭を抱えて酒を飲む。こんなことならクエスト、手伝ってもらえばよかった。せっかくの申し出なのに、お気持ちだけで十分ですよ、なんて偉そうにいわなきゃ良かった。ワイン20樽、惜しかったなぁ・・・。いや、待てよ、言い方がまずかった。工夫してワインをくれといったらいいかもしれない。ちょっと変えてみよう。再び交易所へ。
「クエストでワインが必要なので700でお願いできませんか」
また無反応か。
これで駄目なら何度でも叫ぶまで。
「船長!ワインを売りたい、という方がいらっしゃいますぜ」
助かった。ワインをしこたま分けてもらいクエスト達成。その後港で航海者の安全を見送る。ひとつクエストをやってリスボンを去るか、と思って商人ギルドで依頼を受け、船出しようとすると出航所でとめられる。
「ブラガンサ公爵があなたをお探しとのことです。」
公爵が私を探している?いったい何のために・・・もしかして爵位?
「船長、たぶん爵位ですぜ。」
「そうか。」
「あいつらってのは服装が正装度が高いかどうかで人を判断するんですよ」
では私も正装していくことにしよう。トップはヤナポン氏からいただいた帽子をかぶり。初期装備に身を包む。門の前にいる衛兵に話しかける
「ザビエル2世か、ブラガンサ公爵がおまちだ。はいるがよい」
中に入ると、衛兵が並び、舶来モノのカーペットのしかれた豪華な一室に通された。その奥にブラガンサ公爵が立っていた。私はゆっくりと公爵のほうへ歩いていった。そして礼儀にかなった動作で礼をした。
「良くぞ参った、ザビエル2世よ、日ごろの働きを見込んで、王の名の下、そなたに命じる。ア
ムスで鉄材5枚を買い入れ、このまちの工房職人に納入するのだ。購入の際、この注文書類にア
ムステルダム交易所の主人から署名を受けるのをわすれるでないぞ」と言って鉄材の発注所を私に渡した。爵位ではなかったのか。「なお、この勅命を遂行するに当たり、5000ドゥカードを与えるとともに北海沿岸の港への入港をみとめよう」
最初に考えていた爵位とは違うがついに航海の範囲が広がった。そのほうがうれしい。その後先ほど受けたクエストは破棄。アムスに出航しようとすると、「よう、おまえも勅命で北海行きか」とどこかで聞いた声。アルヴェロだ。「俺にもちょうど今日、王宮から呼び出しがかかってね。鉄材を買ってくるよう頼まれたんだ。この仕事で認められれば俺たちもいよいよ一人前。がんばろうぜ」つきびとのちびっ子フワンが言った。「ねぇねぇ、出航の準備はできたんだけどさあ。・・」「ん?どうした?」「船員のみんながね、「どうして最初の目的地がセビリアなんだ。」って。アムステルダムは、逆の方向でしょ?」「ああ、アムステルダムじゃオランダ語が通じない。言葉が通じないと、買い物もできないだろ、だからまずはセビリアのカイジギルドで簡単な会話をならってくるってわけさ」フワン「あっ、そっかあ」「それじゃ、ザビエル2世、どっちが早く仕事を片付けるか競争しようぜ」そういって彼は船で去っていった。私はリスボンを去るので、彼を見送った。
船員「船長バンザイ、ってことですね?」