2014年03月22日


鶏の会社がISO14001の認証を受けた頃は、まだ「有益な環境側面」全盛期でした。
ご多分に漏れず、鶏の工場も審査員閣下御大様のご宣託を信じ、ひたすらに「有益な環境側面」なるものを追求・・・していたワケではなく。「不適合を食らうのもメンドいから」という理由で『お付き合いだよ』と称して何となくそれらしい帳票を用意して対応していたものでした。

その後、鶏はおばQ師匠の薫陶を受けるに至りまして。
「あれから、ボク達は 有益な側面を 信じてこれ」なくなり。「有益な環境側面特定評価票」なる帳票も、夜空ならぬ書庫ノムコウ側に逝ってしまいました。

鶏の過去ブログを確認したところ、有益な環境側面について記述した最も古い記録は2008年でした。
その時、自分が何を考えていたのかと繰ってみましたが、5年以上経った今でも、何の訂正点もありませんでしたね。5年以上経っても何の新しい知見は無い、ということです。今も昔も馬鹿馬鹿しいことに変わりなく。

しかしながら世間の一部では、必ずしもそうでは無いようです。
今もって、当サイトの検索ワードには「有益な環境側面 例」という言葉が途絶えることなく散見されるのです。ということは、イコール誰かが「それ」を要求しているというコトで。誰なんでしょうーねー(棒)

常に改善を求めて活動をする事自体、別に悪いことではありません。むしろ、そうして歩みを続けることが日本のいい所でもあり。
しかし、そうであるとするならば、純粋に「欲しい結果・より良い結果」を求めて研究し、改善を続ければ良いだけの話であって、ワザワザISO規格なんつーモノに無理やり関連付ける必要はないのです。

ISOマネジメントシステム規格は、「技術的・運用的・財務的に出来て当たり前」のことを、「より高い確率で再現させる」ための標準化仕様であり、パフォーマンス改善を目的としていませんので。

鶏が危惧するのは、そうした「有益な環境側面」等という「まやかし」の規格要求に気を取られて、組織として本来やるべきである、人員の育成や必要な文書の管理、法律への対応が逆に疎かになってしまわないか?という点なのです。
どうか、「有益な側面 なんちゃら」というワードで検索し、この記事を読まれたという皆様には、そのような事のなきよう、お願い申し上げる次第であります。









この記事へのコメント

1. Posted by おばQ   2014年03月31日 21:28
有益な側面だと!
まさに国賊もの
爆弾抱えて突入だああ

後に続くを信ず
2. Posted by 名古屋鶏   2014年04月01日 05:55
おばQ様
なんと!洗濯屋にカチコミですか?!
3. Posted by イソハドーグ   2014年04月01日 10:37
有害・有益は、環境側面ではなく、環境影響について表記されているもの。しかも、有害か有益かを問わないとしている。ただ、それだけのこと。審査基準である規格が問わないとしているのだから、審査員は問うてはいけないのです。
4. Posted by おばQ   2014年04月01日 18:21
イソハドーグ様
おばQとはっします、お見知りおきを

私自身が有益な側面がないといけませんと言われたり、指導した会社で有益な側面がないとか、側面一覧表に有益と有害の区分が書いてないといって出された指摘は過去、両手両足では足りません。
おっと、そんなたわごとを語った、認証機関も審査員のご芳名も控えております。
ともかく私が指導するときは、事前にその認証機関に「有益な環境側面はありますか?」と問い合わせして、あると騙るところを使うときは、それなりに対応したものです(1年10か月前に私が引退したときもそれは変わっていませんでした)
一度、寺田大先生に直接お会いして「有益な側面はありしか?」なんて伺ったこともありました。もちろん「ない」というお話でありました。しかし寺田大先生も有益な側面が必要だと騙る認証機関に対してはご指導されたかったようです。ドーシテナノでしょうか?
そういう審査員や認証機関の相手をするのも大変ですわ・・トホホ
5. Posted by 名古屋鶏   2014年04月01日 20:01
イソハドーグ様 まいどです。
>有害・有益は、環境側面ではなく、環境影響について表記されているもの
うーむ。するってぇと、某洗濯屋には規格票が無いのか、若しくは担当者が規格票を読んだ事がないのか・・・・謎は深まる。
6. Posted by おばQ   2014年04月01日 20:16
気になったので調べました。
本日時点CEARが承認している審査員研修機関は7社ありました。2年前は10社でしから減少甚だしくというのはおいといて

その7社のうち、有益な環境側面(プラスの環境側面を含む)を教えているところは5社ありました。
2年前は10社中9社でしたから、改善されたというべきか、改善されていないというべきか、悩みますww

認証機関の見解はとなりますが、ただ今調査中(とんでもなく時間がかかるのです)
ちなみに2年前は44社中8社でした。認定されている認証機関の数は減っていないので、有益な側面があると表明している認証機関が減っていることを希望したいですね
明日か明後日までお待ちください、
7. Posted by 名古屋鶏   2014年04月01日 20:45
おばQ様
>明日か明後日までお待ちください
おお!是非、お待ちしております。
>2年前は44社中8社でした
例のアンケートですね。寺田先生の啓蒙が足りないのかしら?
8. Posted by イソハドーグ   2014年04月02日 10:05
洗濯屋さんに規格はありますが、用語の定義3.7のページと附属書A.3.1のページに、ごはんつぶがついてくっついちゃって開けなくなっちゃっただけだと思います。ごはんはこぼさずに食べましょう。
9. Posted by おばQ   2014年04月02日 20:39
調査結果をアップしました。

http://www.mars.dti.ne.jp/~saitota/2014/iso560.htm
10. Posted by 名古屋鶏   2014年04月02日 20:54
イソハドーグ様
>ごはんつぶがついてくっついちゃって開けなくなっちゃっただけだと思います
だとすると全ページに、ごはんつぶが・・・
昔から「理屈と米粒はどこにでもくっつく」と言いますからね。
11. Posted by 名古屋鶏   2014年04月02日 21:12
おばQ様
調査、ご苦労様でした。こうしてみると病巣はまだまだ深いようですね。特に研修機関では。
第一線となる認証機関の改善の方が進んでいるところを見ると、彼らはいまだにお花畑の住人なのでありましょう。

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