重大発表記者会見にばかり気を取られていましたが、ひっそりとPRIDE.34の追加対戦カードも発表されていたようです。
遅ればせながら一口評をまとめてみたいと思います。


ズール×バタービーン
超ド級のイロモネアなカード。
昨年の武士道のようにバキバキの勝負論の中に入っていれば、一服の清涼剤となりそうですが、今回のPRIDE.34の中だといかにも中途半端。間に合わせで組んだ感じは否めません。
先日のCage Rageでトンプソンをパンチで葬ったビーン。相手が打たれ弱いズールとくれば、予想以上にあっさり決着がつきそうな予感。
寝かせればズールにもチャンスがありそうですが、長引けばグダグダになる危険性もありそうで心配です。
せっかくやるからには大きい花火を打ち上げてほしいものです。

ギルバート・アイブル×ヴォルク・アターエフ
ついに来ました!!アターエフが待望のPRIDE再登場!!
PRIDEではアリスターに敗れただけでインパクトは皆無ですが、リングス時代の数々のKOシーンを思い出すと期待せずにはいられません。
散打ベースの変則的な打撃。そしてクリーンヒットした時、相手の倒れ方のヤバい事!今回こそ光り輝いてほしいものです。
ただ、対戦相手がアイブルっていうのがなぁ。派手なストライカー対決は興味深いですが、リングス出身者同士というのが気になります。どうせならなるべくリングス臭のしない相手をぶつけてほしかった…。


既に発表された3カードを加えてみても、PRIDE誕生10周年を祝うには何とも貧弱なカードに思えて仕方ありません。
さらなる追加カードにもよりますが、本気でさいたまスーパーアリーナが埋るのか心配になってきました。
そうなってくると、やはり起爆剤となり得るのは3月27日の公開記者会見でしょう。もっとも、さらなる負の方向へ転がり落ちる可能性もありますが…。

本来であれば、PRIDEの行く末についてシュミレーションしたり、公開記者会見についてもっと書くべきなんでしょうが、正直まだ冷静な分析出来ません。
気持ちは一つ、どうか事態が好転してほしい…ただそれだけです。
たまにはこんな「無」の状態で、来たるべき一日を迎えるのもいいんじゃないか、そんなふうに思っています。