7月31日に有明コロシアムで開催される「巌流島」に田村潔司が連続参戦。「猪木VSアリ戦ルール、40年目の公開検証」と題して行われ、元WBFボクシング世界ヘビー級王者エルヴィス・モヨ(ジンバブエ)と対戦する事が明らかになりました。この試合はタイトルの通り1976年に行われたアントニオ猪木×モハメド・アリ戦を参考にしたルールで行われるそうです。
猪木×アリから40年という節目で試合が行われた6月26日を「世界格闘技の日」に制定したばかり。折しもモハメド・アリが亡くなった事で追悼特番も放送され、再び猪木アリに世間の注目が集まっていました。このタイミングで猪木アリルールを持ってくるのは絶妙。さすが機を見るに敏な谷川氏。嗅覚の鋭さは相変わらずのようです。ルールにこだわって公開検証を標榜する巌流島としても意義のある試みではないでしょうか。

しかし、そもそも猪木アリルールとは何だったのか。今だに判然としていない部分も多いようですが、俗に言われているようにタックル、サブミミッション、投げ技などが全て禁止されているとしたら、果たしてどんな結末を迎えるのやら。田村は40年前の猪木と同じくローキックで勝負するのか。はたまた格闘技の進化と共に新たな戦術が編み出されるのか。40年の年月を超えて、猪木の戦い方が検証されるというのは何ともロマンのある話です。田村はいつもの物言いで「凡戦になる可能性が高いと思います」と煙に巻いていますが、あの男が策を講じないわけがない。法の目をかいくぐる目からウロコの試合運びに否が応でも期待がかかります。