昨夜の都内は毎年恒例のゲリラ豪雨の影響で花火大会は中止になるわ、ちょっとした混乱に見舞われましたが、今日の天気はどうにか持ちこたえられそう。なんとか無事に「PANCRASE 289」が開催されるディファ有明に到着しました。
今大会は本戦だけでも全14試合の大容量。パンクラスとDEEPの対抗戦にマモル×仙三のフライ級タイトルマッチ、室伏シンヤ×小塚誠司のストロー級王座次期挑戦者決定戦、そしてUFC帰りの粕谷優介に松嶋こよみが挑むなど見どころ盛りだくさん。長丁場になりそうですが、今宵もディファ有明から電波と充電の続く限り速報します。乱筆乱文にはご容赦くださいませ。
今日は東京MXでの生中継があるせいか恐ろしいほどの時間厳守。試合開始7分前には音楽が流れてイベントがスタート。いいねぇ。


【第1試合 フェザー級】
×松岡 嵩志(パンクラスイズム横浜)
(判定1-2)
◯近藤 孝太(ハイブリッドレスリング山田道場)
1R、開始早々にタックルを仕掛ける松岡。ケージに押し込むが近藤の腰は重くテイクダウン出来ない。身体が離れてパンチの交差。すると近藤のフックがカウンターでヒット。膝をつく松岡だがすぐに組み付いて難を逃れる。その後は差し合いが続いて決め手なくラウンド終了。
2R、序盤はスタンドのパンチの交差。決定打はないが有効打と手数は近藤が上手か。中盤になると松岡はしつこくタックルを仕掛けるがどうしても倒せない。このままラウンド終了。微妙なラウンド。
3R、やはりタックルにいく松岡。近藤はこれを切ると差し返してスタンドでフロントチョーク。あわやの場面。近藤はさらにそのまま下になって絞める。だが松岡は脱出。そのまま松岡は上になるが近藤もすぐに立ち上がりラウンド終了。判定はスプリットで近藤に軍配。


【第2試合 ストロー級】
◯井島 裕彰(GUTSMAN)
(判定3-0)
×八田 亮(ストライプルオハナ)
1R、開始直後に八田がタックルでテイクダウン。すぐに井島がリバースするが下になると八田の寝技が炸裂。下から三角絞め、オモプラッタを矢継ぎ早に仕掛けて攻勢。決まらないもののマウントになってパウンドで削る。さらには下になりながら足関節を狙ってラウンド終了。オープンジャッジは八田を支持。
2R、開始直後に組み合うと井島が投げでテイクダウン。八田は下から仕掛けるがスタミナが切れたのか1Rのようなキレはない。終了間際になると井島が八田のタックルを潰して細かいパウンドで攻勢。このラウンドは井島が取った。
3R、開始直後に井島がテイクダウン。後がない八田は下からリバースに成功するが井島も動き回って上を奪い返す。すると八田は動きが鈍く、井島は上をキープしたまま試合終了。判定は井島に軍配。


【第3試合 フライ級】
◯上田 将竜(緒方道場)
(判定2-1)
×小川 徹(TRIBE TOKYO M.M.A)
1R、静かな立ち上がり。上田はリーチ差を活かして距離を取る。しかし小川が飛び込んでフックを当てる上田はフラッシュダウン。だが小川は深追いせずにブレイク。スタンドに戻ると上田が組み付いてケージに押し込む。小川は腰が重く膠着ムードの中でラウンド終了。
2R、組み付くとケージにもつれ込んで差し合い。互いにボディや腿に膝を入れる我慢比べ。動きなくブレイクという流れが続く。終了間際にはついに上田がテイクダウン。すぐに立ち上がられたが上田はスタンドでバックに回ってポジショニングで上回る。
3R、後がない小川はスタンドでジリジリとプレッシャーをかける。上田の力のないタックルをことごとく切るとケージに追い詰めてパンチをヒット。上田は完全に及び腰。あと1発当てたらというところまで追い込んだがラウンド終了。判定はスプリットで上田!小川は猛攻及ばず。。。


【第4試合 バンタム級】
◯藤井 伸樹(ALLIANCE)
(1R チョーク)
×リッチー・ヴァスリック(グレイシー・ウマイタ)
1R、開始直後はリッチーの打撃が冴え渡る。右フック、アッパー、ローが面白いように決まり、藤井は後退を余儀なくされる。危険なムードが漂うが、藤井がカウンターでパンチを当てるとすかさずタックルで組み付くとバックに回る。そのままグラウンドに引きずり込むとバックマウント。パウンドを乱射し首がガラ空きになったところにチョーク!リッチーはタップ。藤井が鮮やかに極めた!


【PANCRASE vs. DEEP 5対5全面対抗戦 先鋒戦 フライ級】
◯荻窪 祐輔(K-PLACE埼玉格闘技道場)
(判定3-0)
×安谷屋 智弘(闘心/DEEP推薦)
1R、プレッシャーをかけるのは荻窪。しかし身体が近づくと安谷屋は足を止めて左右のフックを連打。荻窪も打ち合いに応じる一触触発の展開。そこから組み付くとテイクダウンを奪ったのは安谷屋。しかし荻窪はすぐに立ち上がりスタンドへ。互角の展開のままラウンド終了。
2R、やはりプレッシャーをかけるのは荻窪。ダウンこそ奪えないが単発ながら重いフックを当てて攻勢。安谷屋はスタンドでバックに張り付くが荻窪はすぐに向き直して脱出。主導権を渡さない。
3R、やはりジリジリしたスタンドの攻防が続く。決定打こそないが手数は荻窪か。さらに終了間際には差し合いからテイクダウン。安谷屋はギロチンを狙うがこれは不発。荻窪が上になったまま試合終了。判定は荻窪に軍配。


【PANCRASE vs. DEEP 5対5全面対抗戦 次鋒戦 フェザー級】
横山 恭介(KRAZY BEE)
(ノーコンテスト)
大原 樹理(KIBAマーシャルアーツクラブ/DEEP推薦)
1R、開始直後に横山の左フックで大原はフラッシュダウン。すぐに組み付いたが差し合いになると横山が優位。完全にはテイクダウン出来ないが大原を固定しパウンドを当てるなど攻勢。大原に主導権を与えずにラウンドを終えた。
2R、開始直後に激しい打ち合い。横山のフックでグラつく大原。終わったかに見えたがすぐに組み付いて難を逃れる。しかし組み技になると横山優位。大原をコントロールして時間が過ぎる。だが横山の膝がローブローになって大原は悶絶。しばらく試合は中断。5分間のインターバルでも大原は回復しないため規定によりノーコンテスト。横山はもったいない。。。


【PANCRASE vs. DEEP 5対5全面対抗戦 中堅戦 フライ級】
×安永 有希(東京イエローマンズ)
(判定0-3)
◯柴田“MONKEY”有哉(BLOWS/DEEP推薦)
1R、序盤にケージ際で組み付いた柴田。嫌がる安永を投げでテイクダウン。そのまま腕十字を狙う。これはかわされたが柴田はグラウンドで上をキープ。終了間際には下になりながら腕十字を仕掛けて攻勢。このラウンドは柴田か。
2R、差し合いから膠着してブレイク。再開直後に安永が怒涛の胴タックルでテイクダウン。しかし柴田は下から三角絞め、オモプラッタと矢継ぎ早に仕掛けて安永を攻め立てる。安永もどうにか回避するも防戦一方。このラウンドも柴田か。
3R、開始直後から動きのあるテイクダウンの取り合い。安永がテイクダウンを取るもまたも柴田は下から仕掛けて攻勢。さらにリバースして上になってポジショニングでも優位。さらに終了間際には腕十字であわやの場面を作って試合終了。判定は柴田に軍配!


【PANCRASE vs. DEEP 5対5全面対抗戦 副将戦 バンタム級】
◯瀧澤 謙太(リバーサルジム東京スタンドアウト)
(2R TKO)
×北田 俊亮(パラエストラ千葉/DEEP推薦)
1R、距離を取る両者。瀧澤は後ろ回し蹴り、前蹴りで手数を出す。北田は一気に距離を詰めて組みに行くが瀧澤はことごとく回避。予想以上に的確に試合を進めている。結局、北田は攻略出来ないままラウンド終了。
2R、開始直後に間合いを詰める北田。瀧澤はカウンターでフックを当てると北田はダウン。瀧澤はパウンドラッシュ。北田は足を掴もうとするが瀧澤は回避。マウントを取ってパウンド乱射。さらにバックに回ったところでレフェリーが試合を止めた!瀧澤が快勝!


【PANCRASE vs. DEEP 5対5全面対抗戦 大将戦 ミドル級】
×佐藤 光留(パンクラスMISSION)
(2R TKO)
◯桜井 隆多(R-BLOOD/DEEP推薦、元DEEP王者)
1R、開始直後に桜井のフックでフラッシュダウンする佐藤。しかし佐藤は下から足関節を狙う。桜井は身体を反転させて脱出。スタンドに戻ると組み付いた桜井がテイクダウン。佐藤も下からギロチンを狙うが桜井は首を抜いて上をキープ。桜井優先でラウンドを終えた。
2R、開始直後にパンチの交差。桜井の左フックがヒットして佐藤はダウン。パウンドを連打したところでレフェリーが試合を止めた。桜井が快勝です。


【第10試合 フェザー級】
×ISAO(坂口道場一族)
(判定1-2)
◯カイル・アグオン(スパイク22)
1R、プレッシャーをかけるのはISAO。ケージに追い詰めて積極的にパンチを出す。アグオンは後退してスウェイで回避。ISAOも決して深追いせず、静かなスタンドの展開が続く。大きな差はない。
2R、やはり前に出るのはISAO。ケージに追い詰めるがアグオンはしっかりと回避。さらに的確に打ち返し、ISAOがグラつく場面も。手数、有効打共にアグオンが攻勢。事態を打開すべく互いにテイクダウンを狙って組み付くも倒しきれずにスタンドが最後まで続いた。
3R、後がないISAOは打撃勝負を仕掛けたいがアグオンが要所要所で組み付くとテイクダウンに成功。だがISAOはその度に立ち上がってスタンドに戻る。終盤にはスタミナが切れたのアグオンを追い込んでパンチを打ち込むが決定的な場面を作れず試合終了。判定はスプリットでアグオンに軍配。


【NBTストロー級決勝】
×松村 慶(フリー)
(判定0-3)
◯高島 俊哉(U-FILE CAMP)
1R、蹴りを掴んだ高島がそのままテイクダウン。上をキープしてラウンドを終えた。
2R、引き続き高島がタックルでテイクダウン。マウントも奪取してポジショニングで優勢。パウンドでしっかりと削った。
3R、このラウンドも高島が上になるとポジションをキープしてラウンド終了。判定は高島。


【NBTフライ級決勝】
◯川端 康太(ALLIANCE)
(判定3-0)
×渡辺 竜也(MAX GYM/RINGS
1R、渡辺のフックで川端がダウン。しかし下から足をすくってリバースに成功。上をキープしてラウンド終了。
2R以降は川端はしつこく組み付く。3Rには逆にパンチを当てて組み付くとケージ際でテイクダウンを決めて反撃。判定は川端。


【第11試合 ウェルター級】
×高木 健太(リバーサルジム川口REDIPS)
(1R TKO)
◯佐藤 天(TRIBE TOKYO M.M.A)
1R、開始直後はパンチの交差。そのまま打ち合うかと思いきや佐藤が組みついてテイクダウンに成功。高木もどうにか立ち上がるがペースは完全に佐藤。佐藤はスタンドでフック、膝を打ち込むと高木は嫌な表情を浮かべて後退。佐藤は押せ押せ。終了間際にテイクダウンするとバックマウントを取って高木の身体を完璧に伸ばしてパウンド乱打。レフェリーが試合を止めた!佐藤がリベンジに成功です。


【第12試合 フェザー級】
◯松嶋 こよみ(パンクラスイズム横浜)
(判定3-0)
×粕谷 優介(総合格闘技道場CROWN)
1R、開始直後に中央で激しくぶつかり合う両者。一瞬の隙を突いて粕谷がスタンドでバックに回る。おんぶの体勢でチョークを狙いつつパンチを入れる。松嶋も肘を後ろに入れつつ時間が経過するとグラウンドに移行。ここで松嶋が体勢を入れ替えてリバースに成功。上をキープしつつパウンドを入れて反撃を開始。オープンジャッジは二者が粕谷を支持。
2R、松嶋が打撃でプレッシャーをかけ始める。すると離れ際や組み際のパンチや膝が面白いようにヒット。さらに組み付いてもリフトしてテイクダウンに成功。グラウンドでも優勢に試合を進めてこのラウンドはオープンジャッジは全員が松嶋を支持した。
3R、後がない粕谷も積極的にパンチを出して組み付いてくるが要所で上になるのは松嶋。決定的な攻撃こそなかったがスタンドでもグラウンドでも主導権を粕谷に渡さず試合終了。判定は松嶋に軍配。マイクを握ってUFC参戦をアピール。


【ストロー級 次期挑戦者決定戦】
◯室伏シンヤ(SUBMIT MMA)
(判定2-1)
×小塚 誠司(FREEDOM@OZ)
1R、開始直後のパンチの交差から室伏がスタンドでバックに回る。そのままテイクダウンしてチョークを狙うが小塚はスタンドに脱出。小気味いいステップから飛び込んでパンチを当て反撃開始。室伏が何度かテイクダウンするもすぐに立ち上がってスタンドの時間が増える。このラウンドは二者が室伏を支持。
2R、序盤のパンチの交差を経て中盤に激しい打ち合い。室伏のフックで小塚はグラつくが、それでもパンチを打ち返して一進一退。室伏がテイクダウンするも小塚はするっとバックに回り、室伏を潰していやらしくパウンド。決められないも手数を稼ぐ。このラウンドも二者が室伏を支持。
3R、序盤に低空タックルでテイクダウンした小塚。サイドを奪ってチャンスを広げるが室伏は脱出に成功。スタンドに戻ると小塚はスタミナが切れたか足取りが重い。そうなると室伏が打撃を効かせてテイクダウンに成功。優位なポジションを取り続けてこのままタイムアップ。判定はスプリットで室伏に軍配。砂辺への挑戦権を獲得した。


【フライ級タイトルマッチ】
×マモル(シューティングジム横浜)
(判定0-3)
◯仙三(FREEDOM@OZ)
1R、いつものようにノーガードで人を食ったような動きを見せる仙三。いきなりジャブを単発ながら突き刺す。さらに左フックでマモルは尻餅。だがマモルはすぐに立ち上がってタックル。テイクダウンするも仙三はすぐに立ち上がる。スタンドに戻るとまたも仙三が左フックで尻餅を突かせて優勢。オープンジャッジも仙三を支持。
2R、序盤こそマモルの目が慣れてきたかに思えたが、時間が経つにつれて仙三のパンチがヒットし始める。1Rのようにダウンこそ奪えないもののジャブを的確に蓄積させ引き続き攻勢。オープンジャッジも仙三。
3R、序盤はマモルのフックが当たり始めて反撃ムード。しかしラウンド後半になると仙三のジャブ、フックが面白いように当たり始める。マモルは顔面から出血。オープンジャッジも仙三を支持していよいよマモルは後がない。
4R、KOするしかないマモルはとにかく前に出る。しかし遠距離からは的確なパンチを被弾し、距離が近づくと仙三の膝をボディに浴びて劣勢。さらにケージ際でフックを被弾して足が止まる場面も。このラウンドもオープンジャッジは仙三。
5R、マモルは前に出てタックルを織り交ぜるが仙三攻略の糸口は見出せない。勝ちを確信した仙三は余裕綽々で深追いせず、しっかりとディフェンス。仙三の牙城を崩せないまま試合終了。判定はもちろん仙三。新フライ級チャンピオンに輝きました。


本戦全試合終了。テレビの生中継があるのはわかりますが、やっぱり日曜日の21時終了って言うのは少なからずダメージがありますよね。明日を思うと不安になるから今日のトコロは寝るしかないねという歌詞がオーバーラップしてきます。そうは言っても試合自体は濃密で濃厚。特にパンクラスとDEEPの対抗戦以降は見応えのある試合の連続で非常に充実した大会だったのではないでしょうか。

まず印象的だったのは瀧澤の覚醒。パワーで勝る北田のテイクダウンには相当手を焼くと予想していましたが、スピードで大きく上回ると北田に掴ませない身のこなし。それが2RのKO劇に繋がったのは間違いないでしょう。DEEPの常連ファイターに完勝して改めてポテンシャルの高さを証明した瀧澤。言葉の通り来年のパンクラス王座奪取も視界に入ったと見て良さそうです。
そしてメインを飾った仙三。パンクラスのデビュー戦となった2014年のネオブラ1回戦をベイサイドヨコハマで観戦したのがついこの前のような錯覚すらあります。でも、今日の試合運びはあの日のまんま。人を食ったような仕草にノーガード。それでいてボクシングテクニックは洗練されたものがありました。今日はそれを王者のマモルを相手にやってのけたのだから大したもの。パンクラスの新陳代謝は確実に行われていると痛感させられました。しかしフライ級は群雄割拠。若松に春日井、神酒と若手からベテランまで多種多彩。さらに新陳代謝が進むのか、仙三が長期政権を築くのか、フライ級戦線がますます面白くなってきた。