フレンズ渋谷の東急文化村を通って松濤の坂道を上がりきったところにある喫茶店フレンズ。なかなか踏ん切りがつかずに素通りする日々が続いていましたが、なんとなんと平成生まれのごはん狂こと平野紗季子さんのオススメのお店だそうじゃありませんか。平野さんは「生まれた時からアルデンテ」世代のフードエッセイスト。独特の表現で食を綴る文章に取り込まれてしまった私としては入らないわけにはいかないでしょう。お腹を空かすべく、家から散歩がてら歩いて松濤へと向かいました。
東京を代表する高級住宅街の中にありながら店内は至って庶民的。厨房に置かれたヤマザキダブルソフトを見て、ここは自分がいてもいい場所なのだと心の底から安堵しましたもん。一人でもゆったり座れるソファーのテーブル席が多めで、良い意味で混み過ぎていないのもGood。人見知りの私でも気軽に入ってのんびり出来るのはうれしい限りです。

そんなフレンズのメニューは予想以上に豊富。ポークジンジャーチキンステーキオムライスカレーなど定番が並ぶ中、今回注文したのは平野さんが「絶妙な茹で加減」と称していたナポリタン。生まれた時からアルデンテ世代が絶賛するスパゲティは注文しないわけにはいかないでしょう。せっかくなので贅沢にもハンバーグもプラスしてみました。ナポリタンとハンバーグ。。。子供の夢!?いやいや大人の夢だ!大人だからこそ出来る芸当。子供たちよ、悔しかったら早く大人になりなさいと。
注文後、意外と長い待ち時間。チラチラと厨房を覗いていると、ハンバーグを両手でペコペコ成形する音が聞こえてくるではありませんか。喫茶店のハンバーグと侮る事なかれ。これは本格的な味が期待出来そう。期待に胸を膨らませているうちに待望の一皿の登場です。

まずはあっけに取られたのはその大容量。よくあるハーフ&ハーフではなくナポリタンもハンバーグも手加減なしの一人前。これは食いでがありそうだ。まずはナポリタンを一口。噂に違わぬしっかりとした腰のある細麺。喫茶店にありがちなゆでゆで、やわやわの麺とは明らかに一線を画す絶妙な茹で加減。これが世にいうアルデンテというやつか。味付けもケチャップの甘味と酸味がマイルドでちょうどいい塩梅。これは毎日でも食べたくなる味付けです。
そしてハンバーグは表面はカリッとしているのに一転して中身はフワッとした口当たり。肉厚なパティからは肉汁がジワっと溢れ出てきます。さすが両手でペコペコしただけの事はあります。もちろんデミグラスソースとの相性も良く、欲張りな事に白いご飯がほしくなってくるから恐ろしい。ハンバーグをおかずに白飯、ナポリタンをおかずに白飯、うーむやっぱり大人の夢だわ。
大人の夢が見事に実現したフレンズ。もっと早く通っていればよかったと後悔も真っ最中。ちょくちょく通う事になりそうです。