コロナ禍の新しい観戦様式になりつつある無観客+ネット配信。今回もその形式でTTF CHALLENGE 08が開催されます。対戦カードは若手主体のチャレンジングなマッチメイク。メインには空道北斗旗全日本体力別選手権2017、2018で優勝した実績を持つ岩大河(大道塾/パラエストラ東京)が出場。大会のお膝元と言うべきTRIBE TOKYO M.M.Aに所属するリカルド・サープリスと対戦します。どちらがブレイクの足掛かりを作るのか興味津々。今回はPIA LIVE STREAMで観戦しつつ、電波と充電の続く限り速報します。乱筆乱文にはご容赦くださいませ。


【第1試合 フライ級】
○御代川敏志(フリー)
(1R チョーク)
×谷村愛翔(P’s LAB札幌)
御代川はパラエストラ八王子からリリースされて初の試合か。谷村はなんと17歳の高校生。今回がデビュー戦。
1R、打撃の交差から御代川が胴タックルで組み付く。スタンドでバックに回ると身体を密着させてテイクダウンを狙う。やや膠着すると御代川が側頭部にパンチを入れて嫌がらせ。その後もとにかくしつこくバックに張り付いて背中に飛び乗る。そのままチョークを仕掛けるが谷村も顎を引いて堪える。しかし御代川はしっかり首に腕を回し、そのままグラウンドに移行して絞め上げるとレフェリーが試合を止めた!御代川が経験の差を見せつけた。


【第2試合 フライ級】
×大竹陽(ハガネジム)
(1R チョーク)
○川北昴生(TRIBE TOKYO M.M.A)
1R、タックルで組み付く川北。しかし大竹が差し返して逆にテイクダウンに成功する。しかし大竹は立ち上がって大竹のタックルを切るとギロチン狙い。あわやの場面を作るとそのままバックに回ってチョークを極めて一本勝ち。あっと言う間に川北が決めた!川北はまだプロ2戦目。将来性十分。これからが楽しみな存在。


【第3試合 フェザー級】
×石井巧太郎(マルワジム)
(2R フロントチョーク)
○狩野優(TRIBE TOKYO M.M.A)
1R、開始直後に石井のパンチがヒットしたかグラつく狩野。しかし組み付いて回復を図る。だが石井は首相撲からの膝をヒットさせて攻勢。しかし狩野は突き飛ばすように逆にテイクダウンを奪う。サイドに回ってポジションをキープ。石井が立ち上がったところに合わせてギロチンを狙うがこれは不発。スタンドに戻る。石井は距離を取ってサークリング。狩野はそれを追いかけてプレッシャーをかける展開。終了間際には狩野がパンチを集中させてグラつかせるがタイムアップ。狩野が攻勢でラウンドを終えた。
2R、左にサークリングする石井。狩野は追いかけて単発ながら左ストレートをヒットさせる。石井はパンチを警戒してかとにかく後退。中盤に意を決して胴タックル。しかし狩野はこれを切るとスタンディングでギロチンチョーク。タイトに絞め上げると石井は失神。狩野が凄まじい一本勝ち!末恐ろしいデビュー戦。


【第4試合 ミドル級】
×関野大成(三河幕府)
(2R TKO)
○泰斗(真月流/高本道場)
1R、互いに重たいローを打ち合う立ち上がり。一触即発の空気が流れる。時間が経つにつれて徐々に関野ペース。アッパー、ミドルを効かせると関野のスタミナを奪うと豪快な大外刈りでテイクダウン。しかしここは泰斗はスタンドに脱出。お互いにスタミナをロスしたのか動きが鈍る。関野は首相撲からの膝から左右のパンチを当てて攻め立てるがあと一発が出ない。すると終盤に泰斗が逆襲。左右のオーバーハンドがヒットしてあわやKOの場面を作るがこちらもあと一発が出ずにラウンド終了。激しい消耗戦が続いた。
2R、開始直後にカウンターでパンチをヒットさせた泰斗。関野が後退したところにパンチを集中させ、そのまま組み付いてテイクダウンに成功。パウンドで削ってバックに回るとそのままパウンドアウト。泰斗が消耗戦を制した。


【第5試合 バンタム級】
×真人ガーZ(マシン会)
(1R TKO)
○スソン(KRAZY BEE)
1R、遠めの距離から真人ガーZは足首を取りに行く低空タックル。スソンは簡単に切るとバックに回ってパウンドを連打。真人ガーZはガードポジションに戻ってタックルに行くが。スソンは単発でフックを当てる。すると真人ガーZは目のあたりを押せえて戦意喪失。レフェリーが試合を止めた。スソンが28秒で試合を決めた。


【第6試合 バンタム級】
○MG眞介(パラエストラ東大阪)
(1R TKO)
×前川大輔(総合格闘技道場コブラ会)
1R、前川の右フックに合わせてMGが組み付く。しかしすぐ身体が離れる。すると今度はMGのパンチが冴える。フックでグラつかせるとパンチの交差。その流れで左フックでダウンを奪ってレフェリーが試合を止めた!MGが豪快なパンチで仕留めました。


【第7試合 ライト級】
○マックス・ザ・ボディ(BRAVE)
(2R TKO)
×村岡倫行(トライデントジム)
1R、マックスは小刻みながら強烈なパンチを出して間合いを詰める。組み付くとケージに押し込む。村岡はケージを背にして耐えてやや膠着。ここでブレイク。村岡は小気味いいミドルをヒットさせる。マックスはパンチを出すが冷静に対処。距離を取って冷静な試合運びを見せる。マックスは組み付いてケージに押し込むが膠着してブレイク。しつこいマックスはタックルでついにテイクダウンに成功。サイドから肘を当ててマウントを奪取。パウンドを乱射するがラウンド終了。村岡は命拾い。
2R、開始直後から前に出るマックス。パンチを振り回すと左フックがヒットしたのか村岡はダウン。レフェリーが試合と止めた。マックスが圧殺した!


【第8試合 メインイベント ミドル級】
×リカルド・サープリス(TRIBE TOKYO M.M.A)
(判定0-3)
○岩大河(大道塾/パラエストラ東京)
1R、岩はローでリズムを作るがサープリスはそれにパンチを合わせる緊張感のある立ち上がり。サープリスは組み付いたり、岩の蹴りを掴んで転倒させるなど、主導権を握るが深追いはしない。中盤に入るとケージ際で差し合い。互いに崩し合ってテイクダウンを狙うが両者ともに腰が重い。すると岩崎が倒してテイクダウンに成功。ハーフからパウンドを連打。さらにはマウント→バックに移行するがサープリスはスタンドに脱出。岩崎はバックに張り付いて動きを封じてラウンドを終えた。岩はグラウンドを主体にする意外な展開。
2R、開始直後にサープリスが圧力をかけて前に出る。パンチを出して奇襲。岩は面食らったか後退。さらに胴タックルで組みに行く。ケージに押し込むが差し合いが続いて膠着。サープリスの腰は想像以上に重い。しかし時間はかかったが足を掛けてテイクダウン。マウントを取ったがサープリスは隙を突いてスタンドに脱出。岩はスタミナが切れたか口が空き始める。それでもしつこく組み付くとスタンドでバックに回ってテイクダウンに成功。しかしサープリスはすぐに立ち上がって決定的な場面を作らせず試合終了。判定は岩に軍配!苦しみながらも岩がデビュー戦を判定勝ちです。


期待の超新星・岩は苦しみながらもMMAデビュー戦を判定勝ち。物足りなさはあるかもしれませんが、簡単にスカ勝ち圧勝するよりも重いがあっていいじゃないか。どうやってMMAにアジャストしていくのが興味深い。継続参戦を期待します。
そして最後の最後で判定決着。普通のイベントだったらもったいないですが、TTF08に関しては大沢ケンジ、青木真也、水垣偉弥のジャッジが見れたから大満足。出場した選手も若手ばかりだった事もあって、ジャッジも含めて新しい時代の足音が聞こえてきた気がします。コロナ禍の新しい観戦様式は好発進。