須田鷹雄の日常・非日常

競馬を中心にギャンブル全般の評論家を生業とする須田鷹雄のブログです。 ホームページは、 http://www.sudatakao.com

書籍・雑誌

赤本ついに発売開始

 だいぶ前に校了したはずなのに、暦の関係で本日発売であります。

 


 ページができて予約が開始されてからほぼずっと競馬書籍1位、現在は全書籍ランキング40位台です。
引き続きよろしくお願い申し上げます。

赤本の発売は5/9

 一か月ぶりに更新したと思ったら宣伝ですみません。
 アマゾンに赤本のページができました。




 今年もよろしくお願いします。ドラフトのおともにぜひお買い求めください。

 と言いつつ、ただいま校正中です。既にヤマは越えつつあります。
 

お見苦しい

 体型とお見苦しい放送をお見せして失礼しました。

 しかも、あれだけ番組を壊したのに、自分の言いたいことを結局ほとんど喋れていない。

 忘れないうちに整理しておきます。
 私は、公営競技というのは普通のスポーツに比べ、客の存在感が違う特異性を持っていると考えています。突き詰めれば競馬は「客が損する金」と「馬主が損する金」で出来ている。そのうち馬主については、調教師も騎手もMAXで気を遣う。JRAだって、声の大きい馬主には気を遣う。一方で客というのは概念だから、ぼやっとしていたらそこに気を遣うことなく済ませることもできてしまう。
 騎手のひとりひとりはプロスポーツ選手だしスターです。一方で競馬ファンはぱっと見でいえば単なるおっさんだ。しかもメディアは、「騎手の付加価値にたかる」ということはできても、「錦糸町のおっさんの付加価値にたかる」ということはできない。能力のない媒体ほど加工なしに厩舎人の付加価値にたかろうとするし、その作業の中でレースの一次関係者を上位カースト、客は下位カーストという世界観を提示したがる。

 まあ、そういう媒体があっても別にいいんですが、その世界観を普遍的に正しいものだと思われては困る。誰が上で誰が下という話ではない。平等な両者をすり合わせることで、そこに興味深いなにかが生まれてくるという発想があったっていいでしょう。あるいは客が客どうしの間で勝手に楽しむことがあってもいい。理不尽に厩舎人を中傷するのはいけないけど、客は黙ってろ、黙って金だけ落とせというのはそれはそれで理不尽です。

 別冊宝島というのは面白い媒体で、単なる客であるライターが勝手に競馬の話をしていたらそこにぞろぞろ読者がついてきていっぱい売れた。取材ものやインタビューもあったけど、基本的には「客の世界」です。
 でももう客の側にもそこまでの熱さはないのかもしれないし、客の世界内でコンテンツを作ってやろうというディレクター・エディターもいないかもしれませんね。
 三つ子の魂百までと言いますが、私はなんだかんだ別冊宝島出身で、「客の世界」ということを考えてきたんですが、黒須田さんやかなざわさんと話す中で、そんなことは私の勘違いであり、無駄だったのだろうと悟った夜というかニコ生でした。

 いや、実は「客は下位カーストなんだな」と思ったシーンは過去にもいろいろありました。一番端的に覚えているのは、「酔いどれ競馬」で亡くなった青木騎手がゲストに来た回。青木がイキって語りまくって、それに対して井崎脩五郎が媚びまくって、最終的になぜかうちの掲示板が荒れたという(笑)。井崎先生は良く言えば謙虚なんだけど、当時私は横で見ながら「勝手に下に出て客を下位カーストにすんなよ」と思ってました。ちなみにこの件については後に釜山で青木と一緒にメシ食って「あのときイキってたな~」「当時はイキってましたわ~」というやりとりがあったんですが、そちらは放送に乗せようがなかったので残念です。
 後藤浩輝騎手と淑子さんがゲストに来て、淑子さんが2時間私に背中向けっぱなしとかもありましたな。一方通行じゃなく「客と騎手の化学反応」みたいなもんはないのかね、と思いつつ2時間黙ったままでギャラだけ貰って帰りました。まあ、客界のスーパースターであるはずの井崎、鈴木がその線でいこうというなら、私ごときが抗えません。

 実際の話、客の世界内でコンテンツを作るというのは難しいことですよ。競馬力と構成力の両方が要求される。騎手や調教師を呼んでくれば、薄い演出でも一丁上がり感が出る。
 それをするなと言うつもりはありませんが、なにせ私は客の世界の本である別冊宝島の出身なので、業界のバランスを取ろうと考えてきました。幸い機会にも恵まれ、初期の「酔いどれ」や競馬大王、クラパなんかもやりました。しかし結局全部ダメになった。今回の内容からすると、そもそも「客の世界」というもの自体が幻想で、皆さん競馬ファンはやはり下位カーストなのかもしれません(笑)。そして同時に、私の仕事してきた25年というのはおそらく無駄だったんでしょう。19歳から44歳までの25年が無駄とすると、おそらく私の人生そのものも。

 いや、冗談抜きで須田鷹雄のブログを読みにくるような競馬ファンは、競馬界でも相当祝福されないファンになりつつあるのかもしれないので、気を付けたほうがいいですよ。別冊宝島読んでたような人は特に。

 長くなる一方なので、今回はこのくらいで。とりあえず今回いちばん理不尽な被害を受けたのが後藤さんであることは明らかなので、次回は「後藤広橋の~」でやっていただければ一番よいのではと思います。

競馬ブック

 また日記さぼってすみません。先週は台風だというのに北海道行ったりしてました。

 さて標題ですが、本日発売の週刊競馬ブックに原稿を書かせていただきました。長年この業界にいながら仕事をしたことのなかった媒体がブックさんで、ついに、という感じです。
 「優駿」ではじめて仕事をしたときもそうでしたが、中学のときから読んでいる雑誌に原稿を書くというのは不思議な感覚ですね。POGの時期に、宝塚記念号の「赤ブック」(当時、関東版は青ブック)を買うため有楽町のガード下まで行ったことなどを思い出します。

優駿の連載

 この日は優駿の原稿をやっていた。

 優駿読者の方はご存知だろうがそうでない方は当然ご存知じゃないので書いておくが、私はこの1年半ほど、「昔の優駿から記事を紹介する」という連載をやっている。
 取り上げる記事はその都度自分で選んでいるのだが、現代から見て参考になるものや、今昔のギャップを楽しめるものを意識して選んでいる。

 もちろん人間のすることだから、昔の人の考えが必ずしも正しいというわけではない。たとえば場外馬券排斥論などというのは、その後の競馬の発展を見誤っていた典型だろう。
 その一方で、勉強になることもある。いちばん感じるのは、昔の競馬人の競馬に対する熱意。日本の競馬がまだ発展の途上にあり、かつ社会的地位も低かったからこそそれだけ熱く、状況を変えたいと思ったのだろう。

 私の原稿が良いとは言わないが、再録されている記事を見るだけでも楽しいので、ぜひ読んでいただきたい。

発売日

 この5/9が発売日だった赤本。

 この日記はだいぶ後になって更新しているので売れ行きなどもうっすら分かってから書いているわけである。

 今年は、アマゾンの最高到達順位がさほどでなかった一方、100位以内の滞留日数が例年よりだいぶ長かった。

 実際の話、今年の赤本はアマゾンでよく売れていたそうである。

 なぜか? なぜいまさら売り上げが増えるのか?

 楽天ブックスがなんらかのトラブルで当日まで注文できない状態になっており、しかも5/9になっても表紙画像や正式タイトルが入ってなかったからである。そこで楽天のお客さんがアマゾンに流れたと。

 な~んだ。しかし、トータル的には例年なみに売れているので、ありがたい話である。

いよいよ発売

日記を埋めきっていないのに恐縮ですが、明日5/9は赤本発売日です。



書店は今日あたりから並んでいるところもあったかと思いますが、お手元に届きましたでしょうか?
今年もよろしくお願いします。

本日発売

 新しい本が出ました。

こんな本です。



 デブの方も、そうでない方もぜひお求めください。
 
 腰が抜けるほど初版部数が少ないので、早くしないと無くなるかもしれません。

※携帯からだと上のリンクが見えないようです。こちらのリンクなら大丈夫でしょうか?

おデブあるある 須田鷹雄著・岡田大編
http://www.amazon.co.jp/dp/4800207061/

追記:
12時10分現在、書籍全体で4847位というのはまあいいとして、

7位 ─ 本 > 暮らし・健康・子育て > 家庭医学・健康 > 家庭療法・医学 > 肥満・メタボリックシンドローム

このカテゴライズでいいのだろうか。

274位 ─ 本 > ノンフィクション

まあ、フィクションではない。

赤本の話

 いろいろと騒がしい話になってますが、この時期の私といえば赤本を売るのが本来業務。



今年の赤本は、産地馬体検査の後におすすめ10頭を選ぶ本来の形に戻し、その代わりドラフトではなく各人がおすすめ10頭を選ぶシンプルな形に変えました。もともとサンチバの日程が遅くなったことで変則的になっていたまま数年経っていましたが、あるべき姿に戻ったという感じかと思います。

 そしてもうひとつ。JRA-VANとのコラボで、動画が見られるおまけをつけました。
 添付のCD-ROM(JRA-VAN NEXTやTARGETの1か月トライアルもできます)をトレイに入れると専用サーバーへのリンクが表示されるので、そこから入ってください。
 はじめてなので収録頭数(確か60頭)や画面サイズなど控えめ企画ですが、無いよりはだいぶよいかと。特に今年はグリーンチャンネルの2歳馬特番がVAN提供ではなくなった関係で昨年のようなweb上での動画公開がないので、少しでもその代わりになれば幸いです。

新連載

 右にアマゾンへのリンクを貼ってあるが、「優駿」で新連載が始まることとなった。

 ことの起こりは昨年。優駿70年を振り返ってベスト記事を選ぶという恐ろしいボリュームの仕事(ボリュームは、あくまで下調べのボリュームなのだが)を担当した。
 その際に、下調べでキープしておきつつ結果として捨てることになった記事が多すぎ、しかもその中身がかなり濃いので勿体ない、これは「昔の優駿を読む」という連載にさせろ、と要求した次第。実は昔同様の企画を出して当時は通らなかったのだが、今回は無事通った。

 昔の競馬雑誌はいまと違ってみんなアナーキーというか、喧嘩も恐れず言いたいこと言って書きたいこと書いて、というノリなので本当に面白い。後の世から見たら間違った主張がなされていることもあるが、その一方で「競馬を良くしたい」という想いはいまの関係者よりもずっとアツい。
 機関誌であるはずの「優駿」も、昔は主催者批判を含め相当にトンガった記事も載せており、厩舎関係者などに対しても遠慮がない。ちなみにスポーツ紙もいまから20~30年前あたりはそうとうトンガっているのだが、競馬ブームを通過するうちに「馬主や騎手、調教師とモメない術」が発達しすぎて、実は関係者も得をしない(なにしろ賞金下がっていってるので)時代を呼んでしまった。

 連載でピックアップしていくのは別に批判記事だけでなく様々な種類に及ぶ予定だが、いずれにしても「昔の優駿」に触れることはマニアのみなさんにとってよだれものの面白さのはず。ぜひこのエントリの右か右下あたりに貼られている優駿3月号(発売日は25日)を買っていただきたい。そして来月以降も。

 東京圏の人は、Gate J.に置いてある古い優駿を読むのもおすすめですよ。
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