油断を見計らうかのように

それは突然現れた。

夜、部屋で一人。

あることで悩み続けていた。

「あぁ…数ヶ月に一度とはいえ
気が重いなぁ( ´Д`)=3」

天を仰いだその時だった。

(´-`).。oO?

ハッッッ(゚A゚;)……。

グハアアァァァ((((;゚Д゚))))アアアアア!!!


これは目の錯覚か…。

これから寒さが近づく10月に

夏に現るあの黒光りの生物が

私が座っていた真上で

人生の壁にぶち当たる人間の

獲物を見つけたかのように

息を潜めていた。

キンチョールを取り出し、

急いでケトルで湯を沸かす。

時が止まるような体の硬直と

手に汗握る恐怖と葛藤しながら、

黒光りの動向を監視する。




ハァハァ(,,゚Д゚)ハァハァ……。

ブーンブブーン!!

ヒィィィ(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)ィィィィ!!





隣人にもきっと響いたであろう叫び声。


そんなことを気にする余裕もなく、

怯える姿を嘲笑うかのように

飛びまわる黒光り。




お願いだ!早く湯が沸いて
くれぇぇぇщ(゚д゚щ)あああ!




汗が滲む手でキンチョールを握りしめ、

黒光りを熱湯ポジションに誘導する。

しかし、今度は床に落ちてくる光景を

想像してしまい、噴射口を押す指の力が

入らない。

『がんばれ自分!
噴射口を押せば平穏に戻るのだ(; ・`д・´)!』

黒光りバスターズ精神を奮い立たせ、

自分で自分を励ます。

熱湯ポジションにINした黒光りを

すかさず熱湯をぶちまけて

長い闘いを終え、

静かな夜が戻り、再び時を刻み始めた。


( ´ー`)フゥー...
とんだバトルだったぜ!


さぁ、そろそろ布団に入ろうと思った

その時だった。

『ティロンティロン!』
『ブウゥゥイッ!ブウゥゥイッ!』




まさかの緊急地震速報アラーム。

何だかもう、生きた心地がしないぜ(´д⊂)‥ハゥ。

世も末のように心臓がバクバクした

冬が来る前のある夜だった。




どんな日であれ、

何かを乗り越えられたことは

愛しい日々。