2013年06月

十年ほど前、読書サイトで話題となった、ある小説。
日本人離れした内容、たくらみ、ものすごーく面白かった。
で、そのあと、同じ作者の本を読んだが、どうもピンとこないまま、忘れていた。
先日、新聞だったか雑誌だったか、新刊紹介で筆者インタビューがのっていた。
新刊だから、まだ図書館にはない。
とりあえず、目に付いた別の本を借り出してみるが、なんというか、新しい文体?
いまふうの小説? どうにも読み進める事が出来ず、挫折。
たぶん、筆者新刊もダメだろうなあ・・・・歳のせいかなあ・・・・

身辺あれこれあり、とうぶん、更新が滞ります。

山本兼一   2007  祥伝社

初の書き下ろしというから、ほんとに初期の作品。らしい。
白鷹「からくつわ」を仕込み、天下一の鷹匠と称された実在の鷹匠、小林家鷹をモデルに描いた長編。

鷹狩りは、戦国武将にとって単なるレジャースポーツだけではなく、実戦演習、領地の実情探査という側面もあった。
また、すぐれた鷹を持つことは権威権力の象徴ともなったようだ。
鷹匠は、幼鳥のころ捕まえた野生の鷹を、自分の命令一つで動くように仕込むだけでなく、武将の腕に乗せ、まわりが騒いでも平然としていられるように、仕込まなくてはならない。
また、獲物となる動物や鳥がどこにいるか、鷹狩りの立地は、など、領内くまなく歩き回る鷹匠は、お庭番のような役目もになっていた。
それだけに、領主に信頼され、ごく近くにつかえていたのだ。
という、背景や鷹の生態、戦国時代の浅井長政、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の武将達や、韃靼から渡来した鷹匠などなど多様な人物像をからめて描いた鷹匠の一代記。

戦国時代は筆者のお手の物、よく調べてあるし、エンタメ的要素もほどよくいれて、文体も歯切れよく、ぐいぐいと読ませる。
飛ぶ。飛ぶ。 のように、たたみかけるように単語を並べ、躍動感をだしている。

ただ、これは絶対、筆者というより編集者のチェックミスだと思うが、家次が途中で家鷹と改名するのだが、改名前の数ページ、唐突に家鷹が登場、しかも、数行おきに家次となったり、家鷹となったり、相当混乱している。
発刊後に、筆者はさぞかし、臍をかんだだろうなあ。。。。。

戦国秘録 白鷹伝
戦国秘録 白鷹伝 [単行本]

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中国で翻訳出版された「おりづるの旅」
こちらから送ったデータをもとに、むこうで翻訳、印刷、製本したのが完成したようで、このたび、著者献本4冊が届いた。
読めない・・・・
ほんの若干、サイズが小さい。
それよりなにより、この色の鮮やかさ!
同じデータでも、発色が全然ちがう。
見返しも、日本版は空に白い雲、みたいなデザインだが、中国版は、なんだかキラキラとしたネオンカラー。
これだけ、好みが違うんだね。
なにはともあれ、この本が、多くの中国人の手にわたることで、日本、ヒロシマ、核、について考えるきっかけになるといいな。

2009年のロシア旅行は、夫が知り合いに適当に(?)声をかけて募った旅行。
顔と名前程度は知っている人もいたが、私にとって、実質ほとんど知らない方ばかり、いや、私だけでなく、おそらくメンバーの半分は、そんな感じだったろう。
でも、とても気持ちよく過ごせ、楽しい旅だった。
で、また行きましょう!と出かけたのが2011年の台湾。
それから2年、またまたどこか行きましょうよ!と声が集まって、相談したのが春先。
行き先をトルコに決め、あとはうちが幹事になって旅行社と話を進めていく。
それが、あまり海外など扱ったことがないような小さな旅行社、ただある会合でご一緒だったというだけの縁で依頼したのだが、これがまた、案の定というか、かなりおぼつかない。
まず、乗り継ぎがないよう成田発のトルコ航空で、というのはいいとして、成田へ行くのに、セントレアから経由?!!!
JR利用を提案したら、東京駅で成田エキスプレスに乗り換えるのに、時間がかなりタイト。と。
いや、品川駅で、数分で乗り換えられるハズ。
と、こちらが情報提供して、やっと気づく態。
しかも、旅程を見ながらホテルを検索したところ、洞窟ホテルをうたっているカッパドキアのホテルが洞窟のそばにあるふつうの近代ホテルであることが判明。
すぐさま連絡し、変更してもらう。などなど、あちこちに抜け落ちだらけ。
ほかのホテルも、五つ星にこだわって・・・それも利用者の声欄を検索したら、高いだけで五つ星とは思えない、といった書き込みを発見。う。う。う。
きっと、向こうの旅行業者まかせで、丸飲みなんだな。
やっぱり、情報と経験値の蓄積のある大手でなくちゃ。

そういえば、ロシアのときは、現地に暮らしていた方が窓口になって現地の関係者と観光ルートやホテルなどすべて組み立ててくださり、さらに、メンバーの一人、旅行業資格を持つ方が、添乗員代わりになって、お金からなにからすべての手配や交渉を受け持ってくださっていた。
台湾のときもそうだ。台湾出身の方が手配し、案内してくださったから、大船にのって、安心して旅行が出来たのだなあ。
でも、今回は、現地のナマの情報や国情を知っている人はいない。
しかも、添乗員代わりを務めてくれたメンバーは、今回、都合で参加できない。
現地でガイドが案内するだけ。
でもまあ、親日的な国、観光でなりたっているような国だし、一回行ったことのある方も、また行きたい、と参加してくれるほどだから、よほど印象がよかったのだろう。
と、楽しみにしていた。

が、ここへきてイスタンブール・タクシム広場でのデモ騒ぎ。
連日のニュース画面に映りこむ建物、あれ、手配のホテルだよ!

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ここ、やめようよ、旅行社に言ってよ。
でも、せっかく頼んだのに。
なに言ってるの、こっちはお客だよ。それに、私たちが呼びかけて集まってくれたメンバーに、もしなにかあったらどうするの? 9月までに鎮静化したとしても、そもそものきっかけは広場の再開発だから、まだ予断はできないでしょ。
・・・・ああ、なんで、私たちが夫婦喧嘩しなくちゃいけないのよ。ぷん
それに、友人から聞いた「チュニジア旅行の際、オレンジ革命に遭遇し、添乗員があちこち連絡をとりあって安全確認をしたり、旅程を変更したりした」という話を思い出した。
添乗員なしで、大丈夫か?
変更など、ガイドが責任もって手配できるのか?

そんなこんなあっての旅行の説明会(これはもともと予定してあったのだが)。
説明会の、ほんの前々日、旅行社から、イスタンブールのホテルを変更の手配をしています、と連絡。
もっと早く言ってよ! 
全員でなくても、せめて、幹事であるうちにだけでもこまめに連絡してよ。ぷん

いよいよ、説明会当日。
旅程の説明と、トルコがいかに親日的かの説明はあっても、ガイドはどこの時点で待っているのか、どの程度日本語ができ、対応できるガイドなのか、両替は・・・・など、肝心のこまごましたことはこちらが聞かなければ説明なし。
その説明も、なんだか・・・・
渡航禁止勧告などについても、他のメンバーのほうがしっかり調べていて・・・・
「日本でのニュースは、大きく取り上げすぎですよ。現地の知り合いに聞いたら、あれは一部だそうですよ」
それはわかる。
災害や事故のニュースなど、それがごく一部の限られた地域のことであっても、大きく写されると、すごく広い範囲のように思ってしまう。それはよくわかる。
しかし、安心してください。という一方で、
「万・万が一の場合も想定して、これこれの手は打ってあります」
と言ってほしかった。

うちに帰って、また夫婦で、みなさんから出た声を話し合う。
これからまた、夫は旅行社と連絡を取り合わなければならない。
ほんとうなら、むこうからこまめに連絡をとってしかるべきなのに。
もう、次回の旅行(が、あるかどうか不明だが)には、絶対、この社は使わないぞ!!!!

やっぱり、ホウレンソウ(報告、連絡・相談)だっけ?はビジネスの基本だよね。

近所の友人Aに軽井沢土産の菓子をとどけたお返しに、完熟の梅、2キロをいただいた。
ひさしぶりに梅ジャムでもつくりましょう。
一晩水に漬けておく。

市から封書が届いた。
ある年齢以上の市民に、どの程度自立できているか、健康な生活をしているかのアンケート・・・つまり、ボケているかボケに近づいているかの調査らしい。
・一人で買い物にいくか
・一人で金融機関でお金の出しいれをするか
・椅子から立ち上がるとき支えなしで立てるか
・相談や話をする相手がいるか
・相談を受けたり、話相手にされる相手がいるか
・ボランティアや趣味はどの程度の頻度でやっているか
・スポーツや健康のための教室に通っているか
などなど、けっこうたくさんの項目があった。
ふん、軽い軽い、鼻歌交じりで、すべての項目の「はい」に丸をつけて投函。

で、それこそ週一くらいで連絡をとりあう友人Aからいただいた梅ジャムを作り始める。
二度茹でこぼしてから、実をつぶして種を取り出し、クツクツと煮込む。
砂糖をどさっ  
これが私のいけないところだが、目分量。
どうみても足らないから、あとで買い出しに行かなくては。
と思いながら、第二弾の砂糖を・・・・・
あ”−−−−!
塩だった!
似た容器で、ときどき間違えそうになるから、蓋にデカデカとサインペンで さとう しお と大書しておいたのに。
どうして、まちがるかなあ。。。。。ああ、立派に老化してるじゃん>じぶん

努力の結果をすべて廃棄。
ごめんよ、友人A
しょぼん。

二日後、やはり週一くらいで連絡を取り合っている友人B宅へ同じく軽井沢土産の菓子を届ける。
さまざまな花を植えた自慢の庭を拝見しながらおしゃべり。
やはり、梅の実を摘んだばかりだからと、3キロいただく。
よし、これで友人Aにも、梅ジャムできたよと話が合わせられる。
今度こそ失敗しないよう、ちゃんと計量し(おおよそだが)、砂糖は袋のまま、調理台においておく。
大鍋二杯ぶんをクツクツ、クツクツ。
成功!
ほどよい酸味と、独特の香り。
ほっ  
まだまだ、イケてるかな? 
やっぱり、老いを自覚しないといけないかな?

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