梅雨が明けた。外はピーカン。カンカン照りだ。
本格的な夏の到来を、いまや遅しと待ちわびていたのは、いつ頃までだろうか。

いまだって、夏が嫌いなわけでは全くない。ワクワクしている自分がいることは確かだが、明後日行われるゴルフコンペで、熱中症になりやしないかと、いささか怖じ気づいていることも確か。
少なくとも、暑い夏などなんのそのって感じで、スケジュールをせっせと消化しているJリーグのような元気はない。

Jリーグだけではない。全日本少年サッカー大会も、全中も、高校総体も、夏の間に行われる。

思えば、夏の合宿は地獄だった。
その昔、それこそ死にそうになりながら、サッカーと向かい合った記憶がある。
で、その経験は確実にいまに生きている。
あの夏を思い出すと頑張れることは、いまなおある。

だが、Jリーグを見ていると、それはそれ、これはこれだと言いたくなる。
お見せするモノとしては問題アリだ。
パフォーマンスの低下には著しいものがある。

でも、日本のサッカーマンたちは必死に頑張る。
暑さと格闘する。
偉いのか、偉くないのか、定かではないが、とにかく頑張る。

その成果が、これまで出場した3度のワールドカップに活かされていたことは間違いない。
日本代表選手の「根性」は、対戦国を大きく上回っていた。
省エネサッカーでなんとか切り抜けようとするアルゼンチンやクロアチアといった強国が、ともすると根性なしに見えた。

日本は暑さを味方につけて戦うことができた。

98年のフランスワールドカップで、旧岡田ジャパンは3連敗を喫したが、他国の選手同様、暑さの中で頑張ることに馴れていない人種だったら、もっと派手な3連敗を喫していたに違いない。

2006年ドイツワールドカップで、日本はオーストラリアに1−3で敗れたが、それとて善戦と言えなくもない。
オーストラリアの選手たちは、顔面を真っ赤に紅潮させ、暑さにもがき苦しんでいた。
普段ならしそうもないイージーなトラップミスやパスミスを繰り返した。
0−0で引き分けたクロアチア戦もしかり。36度近い猛暑の中、頑張っていたのは日本選手だった。

そのプラスアルファの要素が、今度の南アワールドカップでは望めそうもない。
6〜7月の南アフリカは冬だ。日中こそ、汗ばむほどの陽気だが、夜は防寒具なくしてはしのげないほど冷え込む。

みんなが一様に頑張れる環境がある。
これまでとは違って、クオリティの高い試合を拝む環境がバッチリ整っている。
サッカーファンにとっては、楽しみなワールドカップになりそうだが、 その中で日本代表が活躍することは、残念ながらイメージとして湧きにくいのだ。

いまの日本のサッカー界には、熱中症対策より、寒さ対策の方が必要だと僕は思う。