グループリーグ落ちした手倉森ジャパン。佳境を迎えているリオ五輪の喧噪の中、
すでに過去の話になりつつある。その中にサッカー界も紛れ込み、反省検証しよ
うとするムードにはない。プレビューとレビュー。結果が出なかった時、両者の
バランスが極端に崩れがちな日本だが、いまはその傾向に拍車がかかった状態だ。

 成績は可もなく不可もなく、反応に困る終わり方だった。よくやったとは言え
ないが、箸にも棒にもかからなかったわけではない。ナイジェリア、コロンビア、
スウェーデン相手に1勝1敗1分は、2014年ブラジルW杯を戦ったザックジャ
パンに比べれば上々。

 意見は割れる。つまり、議論するには恰好のテーマなのだ。そこで、盛り上が
れるか、沈黙してしまうか。サッカーへの適性が試されている瞬間だと思う。

 選手のレベルと監督のレベル。勝っているのは選手。指導する側のレベルが指
導される側より低いところに日本の問題がある。このバランス関係が維持される
限り、日本代表監督は外国人監督に求めざるを得ない。僕はこれまでそう述べて
きた。

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