引いて守る相手にはサイドから崩せーーは、サッカーのセオリーであるハズだ。相手の最終ラインの背後にスペースはなくても、サイドには侵入する余地がある。相手のサイドバック(SB)の背後を狙えばセンターバック(CB)がカバーに来る。SBを外から剥がすように崩し、CBの間隔が広がり、ゴール前の守備が手薄になったところを突く。左右交互にそれをどこまで繰り返し丹念に行えるか。

 W杯初戦でアルゼンチンに0-0で引き分けたなでしこジャパンを見て残念に思ったのは、それがセオリーとしてチーム内に浸透していなかったことだ。両サイドを意図的に突くというシーンはごく僅かに限られた。4-4-2の両サイドハーフ(SH)あるいは4-2-3-1の3の両サイドと、両SBが連携するプレーはその代表的なモノになるが、お互いが意図して絡もうとする様子は見られなかった。

 ベンチから指示が出ていないこと、練習でコンビネーションに磨きが掛かっていないことは明白だった。この引き分け劇でまず先に追及されるべきは選手ではなく監督になる。

 エルサルバドルと戦った男子の日本代表も似た症状に陥った。森保監督が前戦トリニダード・トバゴ戦に続いて採用した3バック(3-4-2-1)とそれは密接な関係にある。
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