チャンピオンズリーグ(CL)準決勝、レアル・マドリード対マンチェスター・シティは、合計スコア5-5となり、延長にもつれ込んだ。選手交代枠はそれと同時に、最大5人から6人にまで拡大された。

 シティのグアルディオラ監督が5人で止めたのに対し、レアル・マドリードのアンチェロッティ監督は6人の枠をすべて使い切った。フィールドプレーヤーとして先発した10人中6人、つまりその半分以上の選手がベンチに下がったことになる。

 これは何を意味するか。ご承知の通り交代枠はコロナ禍以前3人だった。延長に突入した場合、最大4人まで認められたのも2017-18シーズン以降になる。これまで、ピッチに最後まで立ち続ける選手と、交代でベンチに下がる選手の割合は、前者の方が高かった。途中交代は怪我以外では、好ましくない理由に起因していた。ベンチに下がる姿はダメ出しをされたようで、哀れを誘ったものだ。

 それが5人制に変わるや概念は一変した。前線のアタッカーが交代でベンチに下がることは当たり前になった。ベンチに下がる選手が不満を露わにする機会も減った。延長に入り交代枠が6人になると、交代する人数の方が勝るわけで、ピッチにスタメン選手が4人しか残されていない姿を見ると隔世の感を抱く。最後までピッチに立った選手は、罰ゲームを強いられているようにさえ見て取れるほどだ。

 CL準決勝。レアル・マドリードでは実際、モドリッチ、ベンゼマといった看板選手が、途中でベンチに退いていた。彼らのような一流選手を途中で下げても、交代枠5人制の下では、プライドは傷つきにくくなっている。

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