2011年03月

一昨日のような課題を出したとき、CL(建設的な生き方)を少し勉強している人の中に、感情のバンドエイド(気をそらす・待つ・行動によって感情に刺激を与える)というポイントを使いたがる人がいます。

例えば、ピアノを上達したいのにピアノの練習をする気がしないという人に、「ピアノを磨いてください」とか「散歩をしてきてください」という課題を出す人がいるのです。

そういう人は、木を見て森を見ずで、感情のバンドエイドや行動のヒントに目が行って「CLとは何か?」を忘れている人だと思います。

CL(森田)の中心的なポイントは、「あるがままを認めて、なすべきことをなす」です。

つまり、いろいろな感情があっても、自分の目的のために必要な行動をすることです!

セミナーに行って辛さから気をそらしていても、相談者は仕事に就けません。

仕事に打ち込んだら、一時的に辛さを忘れるかもしれないし、何より彼は立派な父親だと思うのです。

この方の今の行動基準は「気分」です。

気分本位で、なすべきことから逃げているから余計に苦しいのです!

気分本位と目的本位の違いは、虫歯の治療で言い表せます。

気分本位の人は、虫歯の痛みを止めることが目的です。
気分本位の人は、痛み止めを飲んで痛みが止まれば歯の治療はしません。

目的本位の人は、痛みを止めることよりも歯を治療することを重視するのです。

レイノルズ博士の最後の研修まで、あと一ヶ月となりました。

CLを勉強している人の中には、一昨日の問題を読んで、「間違ったら恥ずかしい」と思って自分の解答を書かなかった人がいたかもしれませんが、面倒でも、恥ずかしくても必要な行動をすることがCLだと思います。

多くの人は、見栄を張ってわかっているフリをする人よりも、素直に自分の未熟さを認めて学ぼうとする人を応援するものだと思います。

今日も自分の目的のために、必要な行動をしていきましょう!

今日のひとこと
「なすべきことをなす!」

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昨日の事例に対するご意見、ありがとうございました。

普段のように、私の書いたコメントを読んで自分の感想を書くのと違って、人へのアドバイスは難しいと思います。

特に今回のように身体に障がいを負ってしまったようなときは、どうしてもその人に沿ったアドバイスになるのではないかと思います。

そりゃあ、腕をなくされたら辛いですよね!

でも、自分が子どもたちに当り散らしながら、子どもの言葉遣いを注意しても逆効果だと私は思うのです。

相談者が腕を落としたときに悲しんでくれたのですから、この子たちはやさしい子どもで、お父さんのことも嫌いではなかったと思います。

それが変わってしまったのはなぜなのか?

私にも本当の理由はわかりませんが、仕事もせず、好きなセミナーに行き、自分たちに当り散らすお父さんは、尊敬の対象でもなく、同情の対象でもないと思うのです。

もし、この相談者が腕を落とされたのに、家族のために必死に仕事をしていたらどうでしょう?

私は、相談者が一生懸命に仕事をする姿を見せることが一番良いと思うのです。

障がいを負っているので就職先はなかなかないと思いますが、以前、私が相談にのった馬渕君は、仕事を選ばず、始業時間より1時間早く出勤して正社員になりました。

また、私の友人で商売を廃業した50歳の男性は、コンビニにアルバイトに行ったものの「仕事の覚えが悪い」という理由で、若い人ばかりに声がかかり、彼にはほとんどお呼びがかかりませんでした。

それでその方は、コンビニの店長に「仕事をしないでいるといつまでも仕事が上達しません。給料はいりませんので仕事をさせてもらえませんか? それで私が役に立つようになったら、ローテーションに入れてください」と頼みました。

そうした熱意に打たれて、コンビニの経営者も彼に仕事を教えてくれています。

健常者でも同じですが、就職がうまくいくかどうかは、自分に合う仕事かどうかよりも、人が応援したくなるほどの熱意で臨んでいるかどうかのほうが大きいと思うのです。

障がいを負ったことは本当に残念なことですが、それはどうしようもない事実です。

腕のことを忘れることに時間を割くよりも、子どもたちのために一生懸命に働くことに時間を割いてほしいと私は思います。

そのほうが腕のハンデを忘れることになり、子どもたちもお父さんを尊敬して、大切にすると思うのです。

P.S.相談者が、「腕をなくした直後は、家族みんなが私のことを心配してくれたのに、最近では私に汚い言葉を言います」と言ったときに、

「えっ! まさか残っているもう1本の腕もやっちゃおうと思っているんですか!?」と突っ込んで笑いをとったことは言うまでもありません。(笑い)

(非常に危険ですので、良い子は決してマネをしないでくださいね!)

今日のひとこと
「被害者になっていても、助からない!」

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このところ東日本大震災についてばかり書いていましたので、今日は一昨日の京丸園CL(建設的な生き方)を学ぶ会の内容について書こうと思います。

CLを勉強している皆さん、後期はロールプレイもありますから、是非、自分なりの対応を書いてみてください。

浜松のCL楽習会に参加された方は、私のかかわり方に対しての率直な感想をお聞かせください。

相談者:40代の男性

相談内容:

私には中学校3年生の娘を筆頭に、女・男・女・男と四人の子どもがいます。

1年半前、仕事中の事故で右腕を肘の先10センチのところから腕を切断してしまいまい、今は仕事をしていません。

私が腕をなくした直後は、家族みんなが私のことを心配し、大切にしてくれましたが、最近は子どもたちがイライラしていて、兄弟で喧嘩をしたり、私にも汚い言葉を言います。

子どもたちがそうなってしまったのは、私が腕を失ってから仕事をせず、子どもたちに当り散らしていたからだと思います。

仕事をしなければいけないことはわかっているのですが、障害を負っていると働けるところも少なく、腕がないことを考えるととても落ち込みます。

最近は腕のことを忘れるように、週に2回、セミナーに参加しています。

セミナーに参加すると一時的に気持ちが楽になるのですが、その効果は一時的で、その効果がなくなるとひどく落ち込みます。

どうしたらよいのでしょうか?

(相談内容は、実際のものと変えています)

皆さんだったら、どのようにアドバイスするでしょうか?

今日のひとこと
「相談する人は、応援される」


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CIMG3451今回は、灯油2000ℓを被災地に届けることと、29日にお手伝いに行く石巻の避難所の状況を確認するために現地に行ってきました。

私が行った石巻の避難所は、津波の被害のなかった高台にありました。

避難所にいた方達は、津波被害のひどかった海岸近くに住んでいた方たちで、皆さんご家族やご自宅を失った方ばかりです。

その避難所には、約140名の方が避難されていますが、その半分以上が介護を必要とするお年寄りです。
CIMG3452
施設の暖房は効いていましたが、災害を受けて12日が経ったというのに一度も入浴しておらず、暖かい食べ物も食べていませんでした。

避難所の外ではのどかに犬の散歩をする親子がいるのに、一歩施設に入ると、床に敷かれた布団で横たわる老人達。

CIMG3454まるでタイムスリップでもしたようです。

全国から支援物資が山ほど届いているのに、私たちが簡単に車で行ける避難所に、物資がどうして届けられず、炊き出しが今日まで行われなかったのか?

一生懸命に努力している自治体のやり方をとやかく言うつもりはありませんが、私が恐れたとおり、行政組織の弱点が出ていると思いました。

CIMG3455被災者の方たちは「物資が全国から届いている」というニュースを避難所のテレビで見ています。それなのに一向に物資は届かない。

そうした現実が、避難所の人たちの神経を逆なで、消耗させている気がしました。

皆さんが、被災者だったらどんな気持ちになるでしょうか?

石巻では、灯油を持っていた人がナイフで刺されて奪われたという話を聞きました。

CIMG3457もっとっ早く物資を分けていたら、そんな馬鹿なことは減ると思うのです。

明日から東北自動車道の規制が解除になります。

そうなると渋滞が起こって、物資の運搬がさらに難しくなるかもしれません。

何とか避難所の現状に合った対応をしてほしいと願います。

今回、灯油を届けられたのは、木村土木さんのおかげです!

ありがとうございました。

今日のひとこと
「ルールや組織は、人のためにある」

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今日は京丸園での子育て・社員育成セミナーと、CL(建設的な生き方)を学ぶ会です。

それが終わり次第、伊豆の国市の木村土木さんの協力を得て灯油2000ℓを仙台に届けに行きます!

灯油を運んでも、ポリタンクがないと配れませんので、私が研修をやっている間、妻や仲間たちがポリタンクを集めてくれています。

(介護施設から依頼のあった「入れ歯の洗浄剤」は、すでに入手を完了しました!!)

仙台の町中ではずいぶん物が入ってきているようですが、それでもまだ水道が復旧されず、配給に頼っている人たちがたくさんいるのが現実です。
IMG_0350
(海岸まで何もなくなった町を見て、呆然とする消防士)

まして、市街地から離れた避難所や、道路が寸断されている地域の方々の窮状は察して余りあるものがあります。

この灯油も、暖を取るために必要なのだとばかり思っていたのですが、人、一人を荼毘に付すのに灯油50ℓが必要で、災害で亡くなられた方たちを荼毘に付すための灯油が不足しているのです。
IMG_0344
静岡ではガソリンの給油制限が解除され始め、コンビニやスーパーの品薄を見なければ、被災者のご苦労がテレビの中の出来事になりつつありますが、被災者のご苦労はまだ始まったばかりです。

仙台から戻りましたら、また状況をお知らせしますので、是非、周りの方に現状を伝えて、気長に支援を続けていきましょう!

今日のひとこと
「あなた! 熱しやすく、冷めやすいところないですか?」


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