研修の2日目です。
今日は、3つの分科会に分かれました。
1、ひきこもり支援の視点と方法を洗練させる(ソーシャルワーク・アプローチによるひきこもり支援の充実化へ向けて)
2、発達障害がある人の社会における生きにくさから支援を考える
3、家族を動かす例外と偽解決、ふたつの方法を中心に
皆さんだったら、どの分科会を選びますか?
3の内容は、大学のときに今回の講師である長谷川先生から聞いていたので、私は1番を選び、2番については西村に聞いてもらうことにしました。
では、私が聞いた講義の内容の一部を紹介します。
ひきこもりの性格傾向は、CL(建設的な生き方)でいう神経質とほとんど同じで、こだわりの強さ、頑固、融通のなさ、傷つくことへの恐怖、他者からの評価への敏感さ、などがあげられます。
ひきこもりに対するうえでの留意点としては、
(1)ひきこもりをしている対象者だけを対象と見るのではなく、家族もまた対象であると考えるべきである。
(2)家族はひとつの独立した小宇宙のようなもので、必ずしも常識や理屈で対応できるものではない。彼らの非論理性への共感も必要である。
(3)家族の心の余裕が問題解決を左右する。相談にのる私たちも準家族として心の余裕を必要とする。
の3点があり、「コントロール」と「サポート」を区別する必要があると言われていました。
CLもそうですが、相手をコントロールしようとするのではなく、相手の目的をサポートするという姿勢を忘れないことが重要だというのです。
「何とかしてあげたい!」というこちらの思いが強くなると、ついコントロールしようとしてしまいがちなので、このことはとても重要だと思いました。
ひきこもりをしている人が「私はひきこもりなんですけど、どうしたらよいでしょうか?」と相談に来る場合はまずないので、相談に来られた親を通して、家庭を変えていくことが解決の鍵になります。
ひきこもりをしている対象者同様に、親も喪失感、挫折感、不安感、焦りをもっているものですが、親のそうした状態が問題の継続や強化につながるので、親のケアが大事になります。
オンリーワンの例を見ても、親がCL楽習会に参加している家の子どもさんのほうが自立に近づいている場合が多いと感じています。
やはり親のケアが一つの鍵のようです。
不登校の子どもや、ひきこもりの人とのかかわりに、「そのままの君でいいんだよ」というかかわり方があります。
そう言ってもらったら、ずいぶん救われると思いますが、私は「本当にそのままで良いのだろうか?」と思ってしまうことがあります。
なぜなら、本人も心のどこかで「このままではいけない」と思っているから、苦しんでいると思うのです。
私は、その人自身がなりたい自分を目指しながら、100か0かという生き方ではなく、その間を振れながら生きていく生き方を身につけていってほしいと思うのです。
ちなみに、以前、ブログにも書きましたが、フリースクール・オンリーワンではパソコンの勉強もしています。
今月、3人の生徒が、自分で級を決めてパソコン検定を受講し、2人が合格をしたそうです!
私は自分で級を決めて挑戦したことが素晴らしいと思いました。
神経質な私なら、不合格が嫌で確実に受かる級から受験したくなるかもしれませんし、力以上の級を狙うことで不合格でも傷つかないようにするかもしれません。
経営計画も同じですが、こうした体験によって、自分にとって楽すぎず、無理しすぎない頃合を見つけていってもらえればと思うのです。
合否よりも、挑戦することを楽しめるようになったらしめたものです!
今日のひとこと
「目的を決めて、楽すぎず、無理しすぎない努力をコツコツと」
2012年01月
フリースクールの経営
私は今、代々木にあるオリンピック記念青少年総合センターに来ています。今日から5日間、内閣府主催の「困難を有する子ども・若者の相談業務に携わる民間団体職員研修」に参加するためです。
北は北海道から、南は沖縄まで、100人ほどの人たちが参加していますが、その中には自分自身が不登校や引きこもりの経験者の方たちもいます。
私も昔はいろいろな研修に参加していましたが、最近は講師ばかりで受講するのは久しぶりです。
これから懇親会ですが、少しでも各地の人とお話をして、各地のフリースクールの活動方法を聞いていこうと思います。
1日目の研修で話に出ていたのは、「フリースクールだけでは経営が成り立たない。どうしたらやっていけるのか?」という悲鳴に近い意見でした。
私も多くの子どもたちを見てきましたが、ほとんどの親は学校や習い事には結構な金額を払いますが、フリースクールにはそれだけのお金を払いません。
それは非行問題などと違って、一旦、不登校や引きこもりに慣れてしまうと、その状態で安定してしまうということと、子どもが具体的な何かを得るものではないために、親にとってお金の出し甲斐がないというのが、その理由だと思います。
しかし、本来は社会に適応することこそが、子どもたちにとって最も重要なことではないでしょうか?
国も、障がい者にはお金を出すのですが、不登校や引きこもりにお金を出すと、そうした人が増えることを恐れてお金を出しません。
しかし、不登校や引きこもりの人が働かないと税金が取れないし、不登校や引きこもりの人たちが生活保護を請求するようになると困るので、こうした研修で支援をしているのです。
正直なところ、何とかスタッフの費用を支援してくれたら助かるのになぁと思ってしまいます。
ですから、子どもたちのためにフリースクールを経営される方には、本当に頭が下がります。
私としては、企業がCL(建設的な生き方)を導入し、フリースクールと企業とが連携していったら良いのではないかと思っています。
皆さんは、どう思いますか?
私のブログの写真を見て、「私もこんな景色を見てみたい!」と思ってくれる人がいたら本当にうれしく思います。
今日のひとこと
「外に出て人生を楽しまないと、もったいないよ!」
P.S.昨日の東京CLに立正大学の4年生、生畑目星南君が参加してくれました!
「どうして参加する気になったの?」と聞いたら、「杉井先生の講演を聞いて、カッコイイと思ったので来ました!」と言っていました!!!何と正直な子でしょう!
彼は、学生180人も集まる会の副代表もしています。
2月の静岡経営塾のマネージメント・ゲームに参加するかもしれませんので、興味のある方は、是非、声をかけてあげてください。
給料は、誰からもらうのか?
今日は、横浜CL(建設的な生き方)を学ぶ会と東京CLです。そのため昨日から両国に泊まっています。今朝、30分ほど両国をジョギングしてきましたので、両国の景色を見ながら読んでください。
ジョギングの途中、あちこちに雪が残っていて、やはり日本は寒いです。
両国と言えばお相撲ですが、忠臣蔵とも深い関係があったのですね!
今日のCL楽習会ではどんな話が出るのかわかりませんが、先日の山中湖のCL楽習会で、「私としては、人一倍、仕事しているのですが、上司からの受けが良くないのですが、どうしてでしょう?」という質問が出ました。

とても興味深い内容でしたので、皆さんと考えてみたいと思います。
その方に具体的な例を聞いてみると、「その日は忙しいと言っていた取引会社の方が上司と話をしていました。
話が長くなっていたので、気を利かして『もう行ったほうがいいんじゃないですか?』と
声をかけたら、その業者さんが帰った後に上司から『それは帰れと言う意味になって失礼だぞ』と言われました」とのことでした。話を聞くと、自分なりには気を使っているのですが、それが上司の期待とずれていることが多いとのことでした。
仕事が出来ないとか、仕事が遅くて怒られるのは仕方ありませんが、仕事を人一倍し
ていて、怒られるのは残念なことです。この方の話を聞いていて、私はこの方は仕事の一番の基礎を忘れていると思いました。
それは、この方は、上司の期待を満たそうとするのではなく、自分の満足のいく仕事をしていると思えたのです。

たまに、「給料は誰にもらっている?」と尋ねると、「お客様からもらっています」と答える社員さんがいますが、これは誤り(空論)です。
お客様を喜ばせて、給料がもらえるのなら、こんなに簡単なことはありません。
商品をタダであげれば、お客様は大喜びしますが、給料はもらえません。それどころ
か、首になるかもしれません。仕事とは、雇用主の期待に沿うように仕事をしなければ意味がないのです。
もし自分の好みで仕事をすると、人からは「自己中」と見られ、仕事は出来ても上司から疎ましがられるのです。
給料は、社長からもらうものだというのは、あまりにも当たり前なことですが、今の世の中では、こんな当たり前のことがわからなくなってきていると思うのです。仕事が出来ない人の特長には、
1、自己中心的で、相手の期待を考えない
2、時間の観念が低くて、時間内に仕事が終わらない3、物事の軽重がわからず、優先順位が狂っている
などが代表的なところです。
この中で、最も他人が直しにくいのが、1番の「自己中」です。
自己中心的で劣等感が強い人は、仕事をしたり何かを学んでも、目的が自分をアピールすることになってしまいます。
そうなると、せっかくの努力が本来の目的に結びつかず、その場その場の刹那的な行動の繰り返しになってしまいます。

しかし、こういう人は、人から良く見られたいという気持ちが人一倍強いのですから、相手の求めているものは何なのかを考えて、せっかくの行動を人に喜ばれるものにしてもらえたら素晴らしいと思います。
本当の勝利を手にしてもらいたいと思います。
今日のひとこと
「せっかくの努力なら、目的にあったものにしよう!」
机上の理論と実学
日本に戻りました!日本は寒い!!
しかも、地震もあったようですね。何だか少し怖い気がしています。
さて、家族経営協定については、興味のある人はやってみればよいと思います。
私から見て家族経営協定を作る良いところは、第三者が入った場で、自分たちの経営について家族が話し合えることだと思います。
確かに、個人の会社は、家庭と仕事がごちゃごちゃになりますから、「仕事」とけじめをつけるきっかけになればすばらしいと思います。ただ、私たちは他人との約束と、家族との約束のどちらを守るかというと、たいていの人は他人との約束を守ると思います。
つまり、家族同士の場合、ルールを決めても家族だからという甘えで守られにくいと私は思うのです。
協力し合わなければならない家族の中で不満が募る恐れがあるのなら、わざわざ明文化せず、「ここを変えていきたいね!」と話す程度にとどめたほうが無難だと私は思うのです。
私も家族で経営をしていたので経験がありますが、ルールなど決めても両親は守ってくれません。また、多くの亭主は妻との約束をなし崩しにしがちです。(私の友人だけかもしれませんが・・・)
なまじ期待をした分だけ、腹が立つ恐れが高いと思うのです。
では、個人会社をキチンとした体質にするにはどうしたらよいか?
その最も効果的な方法は、他人を雇うことです!その人にルールを守ってもらうには、自分たちも家庭と会社のケジメをつけなくてはならなくなります!
私自身の経験と、いろいろな方の相談に乗ってきて、これが一番良い方法だと思います。
つまり、それほど家族だけでは、その体質を変えるのは難しいことなのです。
家族経営協定が必ずそうだというつもりはありませんが、世の中にはいい話だけれども現実的ではない話がたくさんあります。子育ての「ほめて育てる」も、耳障りは非常に良いと思いますが、それだけで本当に子供は良い生き方を学ぶのでしょうか?
それが机上の空論か、実学かを見抜く目が求められていると思います。
それはCL(建設的な生き方)同様、実際に実務を試行錯誤する中で身につけていくしかないと思うのです。
私も若い頃には、二つの意見があると、そのどちらにも理があると感じていました。
しかし、それはその状況の中で何が重要か(主要因と従属要因)を判断できていなかっただけだと思います。誰にでもいい人でいようとしたり、自分がやってもいないのにわかったつもりになる人。難しい言葉を使いたがる人などは、形を整えるばかりで中身がなくなりがちです。
自分の答えを持ち、自分の目を磨いていってほしいと思います。
今日のひとこと
「王様の服が見えるようになってきたら、重症です!」
良い家庭、良い会社
いよいよ今日が、モルディブ最終日です。昨日も、ダイビングでマンタが3匹群れを成して飛んできました。
その一匹は、珍しいホワイト・マンタでした!
モルディブの景色と、恒例となった探し物の写真をお楽しみください!
さて、昨日「ミス・ノート」について書きましたが、その形式は「社員育成・子育てセミナー」の課題を参考にすると良いと思います。

具体的に事実を書き、それが自分の目的と合っているかを考え、その問題の原因と改善策を整理するのです。
ただ、体験を書いても、書いて終わりになる恐れがあるので、その点は注意してください。
ところで、今日の静岡経営塾のブログに「家族経営協定」について書かれていました。
多くの農家のように個人経営の会社は、家族の給料もあいまいで、決めたこともうやむやになりがちです。

そのため、私も経営計画を作成するときには、自分たちの給料を決め、固定費に計上して、その上で経営計画を立てることを勧めています。
ですから、家族経営協定を勧める意図は十分に理解できるつもりです。
しかし私は、家族間で役割分担や利益の分配、就業条件、生活上の諸事項などを文章にすることはやめたほうが良いと思っています。
地方公務員法に「上司の命令に従う義務」があるように、労使関係というものは、極論を言えば「命令」の関係です。それは、責任者が明確であるから成り立つことで、家族では責任者を明確にすることはできません。
会社が儲からなければ、家族みんなが我慢するしかなく、その状況では「私の給料を払え」とは言えないと思うのです。(CL的には、言えますが)
なまじ互いの責任を具体的にすればするほど、相手の足りないところに目がいき、かえって不満が募る可能性が高いと思うのです。夫婦や家族は、命令の関係ではありませんし、個人で経営している人たちが責任と権利で家族をやっていけるとも思えません。
人というものは、自分のことは棚に上げて、相手の足りないところに目がいくものなのです!
もし協定を決めても家庭で揉めごとが起きないとしたら、それは作っただけで、皆がその内容を忘れ、実際に機能していないおかげだと思います。
しかし、私は決めたことが機能しない体質にこそ問題があると思うのです!そもそも利益の分配といっても、儲からなければ分配のしようがありません。
就業条件も、儲かれば改善されますが、儲からなければ時間を延長しても自分たちで何とかするしかないのです。
だから、しっかりと経営計画を立て、「早くこうなりたいね!」と、家族で協力して儲かる会社を作ることを急ぐべきなのです。
つまり、家庭の中で責任や利益の権利、分配(奪い合うこと)を考えるのではなく、利益を出すためにみんなで協力し合うべきなのです。その間は、みんなで苦労するのです!個人企業はもちろんですが、法人企業であっても、良い会社とは明文化したルールの少ない会社だと思います。
ルールはあっても良いと思いますが、ルールになければ揉めごとが起こるようでは、その会社は良い会社ではありません。どんな会社も儲かる以外に賃金や労働条件が改善されることはないのですから、皆が自分の権利を主張するのではなく、儲かる会社を目指してみんなで協力ですることが重要だと私は思うのです。
皆さんは、どう思われますか?
明日の昼には、日本に戻ります。日本は寒そうですね!今日のひとこと
「組織の中に敵(利益)はいない! 敵(利益)は外にある!」