私はそうした事例をCL(建設的な生き方)を学ぶ会で取りあげて、みんなで考える機会を作ろうと思っています。
そのことによって自分では思いつかない対応の仕方を身につけることができるからです。
先日、次のような相談がありましたので、幸せな人生を送るためにどのような対応をしたらよいかを一緒に考えてみましょう。
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私は35歳の専業主婦です。夫と中学生、小学生の娘と4人で暮らしています。
先日、夫の父が亡くなり、今、義母は1人暮らしをしています。
夫はひとりっ子で、義父が亡くなったときの話し合いで、「入院費、葬儀代、墓石代は俺が払うよ」と自分から義母に言いました。
更に、これから母の光熱費も援助もしていくと言います。
義母は、年金が月に5万円、それに加えて遺族年金と父の残したお金があります。
夫は「年金が5万円なんだからウチで払ってやらなきゃどう考えても生活できないだろ。親に貯金を崩して生活させるなんておかしいだろ」と言います。
私も母がお金に困っているのならお金を出すべきだと思うのですが、困っているわけでもないのに先回りして援助しようとする夫に不満です。
夫婦として話し合って決めるべきだと思うのですが、親子で決めてしまいます。
今まで何度か話し合いをしてきましたが、お金や親のことになると夫は怒ってしまい話し合いになりません。
どのようにしたら夫婦で話し合いをしやすくなるでしょう?
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皆さんなら、こうしたことが起きたときにどのように対応するでしょうか?
確かにご主人が働いているとはいえ、奥さんも家事をしているので、2人の家計です。
2人で決めたいという奥さんの気持ちもわからないではありませんね。
でも、ご主人から見たらどう見えるのでしょう?
もしかしたら「親のことよりも、お金ことばかり言っている人」と映る可能性があると思います。
そして「俺の親よりも、お金を大切にしている」ということは、いつか「俺よりも、お金を大切にする」ようになるかもしれない!!
「そうだ! こいつが好きなのは、お金なんだ!!!」となったら・・・・。
これは冗談ですが、夫婦としてそう思われることは決して得なことではないし、子どもたちの教育としても、あまりプラスにならないと思うのです。
もちろん自分たちの家計が成り立たなければ話は別ですが、自分の身を削っても人を大切にしようとする人はやさしいと思います。
相手の大切にしているものを大切にすることは、相手を大切にすることになるので、(たとえお姑さんが嫌いでも)奥さんのほうから「お義母さんを応援してあげよう!」と言ってあげたら良いと思うのです。
そもそも、この奥さんは「話し合いたい」と言っていますが、この奥さんが求めているのは話し合いではなく、自分の意見を主張する機会だと思います。
それをしてご主人が聞くならとっくに聞いているはずですから、結果は、喧嘩を繰り返すことになるだけです。
こういうときは、「盗人に追い銭」「損して得とれ!」が正解なのです!
私のところに来て、「ウチの主人って、どうしてこうなのかしら?」と言う奥さんがいますが、聞いている私にすれば「そういう人とどうして結婚したのだろう?」と思ってしまいます。
もうそろそろ相手のせいにするのではなく、自分の対応で幸せになる道を探してほしいと思うのです。
今日のひとこと
「その問題を選んだのは、あなたではないですか?」



































