2018年01月

2018年01月31日

PDCAサイクル

DSCF0019昨日はCL(建設的な生き方)を学ぶ会の二日目でした。

その講義の中で、CLでは原因や理由を探さないということをお話ししました。

私たちは問題が起きると、その原因を見つけ、原因を取り除くことで問題を解決しようとしがちです。

これはデミングの「PDCAサイクル」の発想と同じです。

「PDCAサイクル」というのは、工業製品の生産性や品質管理のために

Plan(計画を立てる)

Do(実行する)

Check(評価する)

Action(改善する)

を繰り返すことで業務の改善を継続的に行う手法です。

これが日本でも取り上げられて、品質管理手法として作られた「PDCAサイクル」は、管理一般のサイクルとしても活用されるようになっていきました。

しかし、このことに異論を呈したのは世界最高の経済学者と言われたドラッカーです!

彼の関心は「事業の成功」よりも「人を幸福にすること」にあり、21世紀のビジネス環境で人が成功するためには、

DSCF0016-21.自己の長所(強み)を知ること

2.自分がいつ変化すべきかを知り、そのタイミングを逃さないこと

3.自分が成長できない環境から迅速に抜け出すこと

を勧めていて、「新しい
挑戦こそが、プロフェッショナルの成功に貢献する」と主張していました。

そんなドラッカーは「PDCAサイクルは品質管理には合っているが、それを管理一般(組織づくりや人の教育)にまで広げてはいけない!」と言っていました。

「人と機械(システム)とは違う!」と言うのが彼の主張でした!

機械やシステムなら、問題点を見つけて問題を取り除いたり、改善すれば良くなるでしょう。

しかし、組織や人の場合、問題の原因を見つけて、それを改善しないと良くならないと考えると、「犯人捜し」がなじまり、結果として組織の力が落ちると考えたのでした。

例えば、腕に障害を持っているので作業が遅い人がいるとしましょう。

その人の仕事が遅い原因がわかったとしても、治らないから障害なのです!

CLは、こうしたドラッカーの考え方とよく似た立場をとっていて、CLでは原因を探したり理由を聞いたりしません。

頭が悪くても幸せな人生は作れますし、病気であっても残された時間を幸せに生きるのは同じことです。

頭が良くならなくても、病気が治らなくても、幸せな人生を綴っていくのがCLなのです!

DSCF0026-2皆さんは、原因に囚われて、かえって問題を複雑にしていないでしょうか?

最後の写真は、夜中の富士山と流れ星です!

今日のひとこと
「原因をとり除くことよりも、幸せになることを優先しましょう!」


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2018年01月30日

なぜ松本楼は変わったか?

DSCF0010昨日から明日までCL(建設的な生き方)の基礎講座です。

今回は急な依頼があって、定員の12名よりも1人多い13名で行っています。

今回の研修に参加しているホテル松本楼の冨澤君(26歳)は、この1月から接客係の長になりました。

接客係には10数人の接客係がいて、その大半が女性です。

その人たちを、これからまとめて行かなくてはならないのです。

しかし、この冨澤君、実は一度、ホテル松本楼を退社しています!

出戻ってからも社内の評価は決して高いものではなかった気がします。

そんな冨澤君が、何十人もいる若手社員のなかで管理職になったのです!

たった1年もかからずに、自分の評価を変え、未来を変えたのです!

スゴイと思いませんか?

私は、これから彼が「人は変われる!」「人生は変えられる!」ということを伝えていってくれることを期待しています。

そんな冨澤君たちに、「松本楼はどう変わったか?」「なぜ変わったと思うか?」を質問しました。

それが分かれば、他の会社も変わることができるからです!

今日は、松本楼の若手社員に聞いた「なぜ松本楼は変わったか?」を紹介します。

*松本楼はどう変わったか?*
冬の山中湖(3)
これまでは会社のことは先輩社員に任せきりで、個々がバラバラに仕事をしていたが、若手も幹部社員も一つのチームとしてまとまった気がします。

*どうして変わったと思うか?*

これまではどちらかというと社員のスキルの向上の研修が多かったが、旅館甲子園を通して人としての成長を学ぶようになりました。

それまでは先輩社員の指示で動いているだけの若手でしたが、若手が中心になって旅館甲子園を作ることで、若手が先輩社員に相談したりお願いすることが増えて、先輩社員が若手を応援することが増えていきました。

そうした中で、今の会社があるのは自分たちが頑張っているからだけでなく、退職された方を含め先輩社員たちの努力やご苦労があって存在することに気付いていきました。

そんな若手を見て、先輩社員たちは「少しは若手に任せてもいいんじゃないか?」と思うようになり、若手社員たちも自信を持っていったと思います。

結局、業務だけでなく一人ひとりの適切な行動に光を当てることによって、信頼関係が深まり、協力し合うチームが出来ていったと感じています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1月16日の「旅館レース」にも、「松本楼さんが強いのは、層の厚さ(先輩社員の存在)が大きく影響していると思う」と書きましたが、やはり若手と先輩の協力が大きな推進力になっているようです!

皆さんの会社は、互いを信頼し合って、力をひとつに合わせられるでしょうか?

今日のひとこと
「一人ひとりの力はあっても、力を合わせられなければ、その力は発揮されません!」


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2018年01月29日

「組織」を考える

DSCF0873今日は、昨日の質問に対する私の考えを書いておきます。

もちろん上手な言い方はあると思いますが、私なら「言わない」ことが基本だと思います!

その理由は、ここは「組織」だからです!

自分と同じ裁量を与えられているBさんを、Aさんは指導する立場にありません。

Bさんを指導するのは上司の仕事なのです!

その上司が言っても聞かない人が、新任のAさんに言われて聞くわけがありません。

DSCF0888ですから、Bさんを上司がどのように指導するのか見ているしかないと思うのです。

「誰の課題か?」を考えたとき、これがAさんの基本スタンスになると思います。

ただ、AさんとBさんが親しくなっていて、いい関係で話が出来るようなら話は別です。

しかし、Aさんが「Bさんに言い出しにくい立場」と言っているように、関係は悪くはないかもしれませんが、決して近い関係でないことが想像できます。

しかも、「私が言うべきか? 上司に言ってもらうべきか?」と考えている時点で、Bさんよりも上に立っている(自分の方が正しいと思っている)気がします。

DSCF0840-2(「上司に言ってもらうべきか?」ということは、上司よりも上にいる可能性すらあるのです!)

その人が言ったらどうなると思いますか?

Aさんにすれば「職場を良くしよう」と思っているのでしょうが、部下にとっては上司二人がぶつかるほどやり難いことはありません。

「組織」というものがわからないと、「職場を良くしよう」として職場を悪くしてしまうこともあるのです。

蛇足ですが、この問題はAさん、Bさん、どちらのせいでもありません!

これは会社がアホなだけです!

同じ地位に二人の人間を置けば、責任があいまいになり、互いが動きにくくなるのは当然のことです。

DSCF0843-2リーダーとリーダー補佐にしておけば、責任がハッキリしてこんな面倒なことにはならなかったと思うのです。

もしリーダーが多ければうまくいくというのなら、パートさんも全員リーダーにすれば、すごくいい組織になるはずですよね!(笑)

まさに「船頭多くして船山に登る」です!

今日のひとこと
「まずは、誰の課題かを考えましょう!」


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2018年01月28日

あなたならどうする?

DSCF0195昨日は、島田CL(建設的な生き方)を学ぶ会でした。

今日はそこで出た事例を考えてみたいと思います。

今日は天竜浜名湖鉄道の佐久米駅の写真を紹介します!

この佐久米駅は、ユリカモメが集まることで有名な駅です。

相談者:リーダーAさん(女性)

DSCF0430-3相談内容:Aさんの部署には20名のパートさん(女性)がいます。

Aさんの部署にはもう一人リーダー(Bさん)がいて、2人でパートさんの仕事を見ています。

と言っても、それぞれが自分のお客様のところに行って仕事をしてくる職種なので、仕事先でどのようなことがあったのかは報告がなければわかりません。

そんな状況の中、AさんはBさんが仕事を終えて戻ってくるのが遅いことが気になっています。
DSCF0631-3
戻りが遅い人は、みんなでやる仕事をしないで済みますし、自分だけ丁寧な仕事が出来ます。

時間を超えて丁寧な仕事をすればBさんは親切な人と思われるかもしれませんが、時間を守っている人が不親切な人と思われるかもしれません。

Aさんとしては、時間を守っている人がたくさん仕事をすることになるのは不公平な気がします。

DSCF0521-3Bさんが遅かった時に「帰りが遅かったけど何かあったの?」と聞いたことがあるのですが、「うん、お客様の相談が長くて抜けられなくて」と言っていました。

Bさんは上司からも「残業が多いから気を付けてほしい」と指導されていました。

さんはAさんよりも1つ年下ですが、係長歴はBさんの方が長く、Aさんは3カ月前に異動して来たばかりなので言い出しにくい立場です。

そのため所長に言ってもらった方がいいのか、自分が言うべきなのか迷っています。

DSCF0646-3Aさんは、どうしたらよいのでしょうか?

・・・・・・・・・・・・・

皆さんはこの問題を、どのように考えますか?

この場合の選択肢は、

1.Aさんが言う

2.上司に言ってもらう

DSCF06853.言わない

の3つだと思います。

皆さんは、どれを選択するでしょうか?

今日のひとこと
「飛ばない豚は、ただの豚だ!」


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2018年01月27日

謝罪会見

DSCF0798-2もうすぐ節分ですね!

昨日、私は妻と浜松方面に写真撮影に行ってきました。

今日は、昨日撮ってきた写真でお楽しみください。

節分というのは、各季節の始まりの日(立春・立夏・立秋・立冬)の前日のことを指し、「季節を分ける」ところから「節分」と言うと聞いたことがあります。

今年はインフルエンザが流行して、寒い日が続いていますが、よく見ると春はすぐそこまで来ています。

もうすぐ温かくなると思うので、風邪などひかないでもう少し頑張りましょう!


DSCF0748-2テレビを観た方もいたと思いますが、昨日、着物レンタル業「はれのひ」の社長が記者会見を行いました。

「はれのひ」は成人式用の着物のレンタルや販売をしてた会社ですが、経営状態が悪くなり、今年の成人式当日に営業を停止し、それ以降、社長とも連絡が取れなくなっていました。


成人式は、20歳になった子供だけでなく、家族にとっても特別な日です。

20年間育ててきた子供が、一人の大人になる晴れの日です。

その日に着物が届かなかったら、家族中が真っ暗になったと思うのです。

では、どうしてこんなことになってしまったのでしょう?

どんな経営者だって自分の会社を潰したくはありませんし、この社長にしても何とか着物を着せてあげたいと思っていたと思います。

DSCF0779-2それが連絡もせずに成人式当日に最悪の結果になってしまったのは、「社長の弱さ」が原因と言うしかないと思うのです。

先日のブログ
「これをやってはいけない」、「商売や投資をしていると、つい『もう少し!』と思ってしまうものです。

その気持ちが深みにはまったり、人に迷惑をかけることになるのです。

だから、自己資本を使い切ったら商売をたたむとか、ここまで下がったら損切りすると決めておいて、それができるかことがとても大事なことだと思うのです。

あきらめが早い人は成功できませんが、あきらめが悪いよりも早い方がやり直しがきくのです。

自分で自分を止められるかどうかが、経営や投資をする最低限の資質だと思うのです」と書きましたが、まさに自分で自分を止められない弱さが、今回の事態を招いたと思うのです。

DSCF0733私は、いろいろな人の相談にのるときに、あえてその人が一番したくないことを勧めることがあります。

その結果、私の元を去った方が何人もいますが、私はそれでいいと思っています。

もちろん、一番したくないことをしたら必ず活路が見出せるというわけではありません。

しかし、したくないことから逃げているから変われないのです!

お客様や社員さんを守るために、自分はどんなに苦い薬でも飲む覚悟がない人は、経営者になってはいけないと思うのです。

この社長の場合、せめて成人式の前日にでも記者会見して頭を下げていればここまでのことにはならなかったと思うのに、それをさせる人がいなかったか、それから逃げてしまったと思うのです。

DSCF0774-3私なら「一緒に頭を下げるから、行こう!」と言って、手を引いてでも謝罪会見に臨ませたと思います。

それをしてくれる人がいなかったことが、この社長の甘さだと思うのです。

正直なところ、私だっていざとなったら「何とかならないか?」と考えて、なかなか踏ん切りがつかないと思います。

ですから、この社長の気持ちがわからないわけではないのですが、そこに線を引けるかどうかが、経営者としての分かれ道だと思うのです。

皆さんは、自分で自分の腹を切れますか?

商売を始める以上、うまくいくことばかりではなく、引くときのことも常に頭に入れておくべきです。

それができない人は経営をするべきではないし、そういう人の会社に勤めてはいけないと思うのです。

私は「謝罪会見」というものを出来る限り見るようにしています。

DSCF0811-2私だっていつどんなことがあるかわからないので、どんな謝り方をしたら「もう一度チャンスをやろう」と思ってもらえるのか、どんなことを言うと火に油を注ぐ結果になるのかを勉強させてもらっているのです。

皆さんは、いざと言う時にキチンとした謝罪が出来るでしょうか?

今日のひとこと
「窮地に立った時に、その人の器量が明らかになります!」


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sugiiyasuyuki at 10:30|PermalinkComments(112)