2020年11月

秋の京都(19)昨日のブログで「手品のタネがなければ手品は出来ないけれど、本当にお金を生むのは手品タネではなく、手品の見せ方だ」ということを書きました。

これってものすごく大事なことだと思いますよ!

例えば、社労士や税理士、宅地建物取引士などは、資格がないと仕事ができません。

だから、キャリアをつけるためにそうした資格の勉強をする人がたくさんいますが、たくさんの時間をかけて資格をとっても、仕事をもらえなければ増収にはなりません。

秋の京都(17)私がお金に困らなくなったのは、資格を取ることに力を注いだからではなく、仕事をもらえること(人からの信頼を得ること)に力を注いだからです!

多くの方から信頼されて仕事がいただければ、何も自分で資格を取らなくてもそうした資格のある人を雇えばよいだけのことです。

つまり、手品のタネは買えばいいけれど、自分のネットワークや信頼は売っていないのです!

事実、マネージメント・ゲームのインストラクターには誰でもなれます。

秋の京都(15)しかし、それで儲けられる人は極々少数です。

同じことをやるにしても、それをどう使うか、誰がやるかによって差が生まれるのです!

サン・テグジュペリの書いた「星の王子様」にも「本当に大切なものは目に見えないものだ」と書いてありますが、ほとんどの人は売上や資格のような目に見えるものばかり追って、本当に大事なものは何かを考えていない気がするのです!

私は、父が始めた消毒の仕事を継いだ時に、仕事をいただく工務店さんから嫌と言うほど値段を叩かれました。

秋の京都(6)仕事を終えてから「予算がない!」と言って金額を変更してくるのですから、たまったものではありません。

最初は「何て人だ!」と思いましたが、そんな人と仕事をしなければよいだけのことです。

それなのにそんな人に頭を下げて仕事をもらいに行くのは、私が仕事をいただけないからです。

だから私は「仕事をいただけるようになって、その工務店に仕事を出す側になってやろう!」と決めました。

秋の京都(14)目に見える売上や仕事を追うのではなく、その元である「人」を抱え込むのです!

私はこれを「川上戦略」と名付けました!

そのおかげで、人に頭を下げてお金を追う必要がなくなったのです。

私は社員ゼロ、自宅の居間が仕事場という消毒の仕事に就いたときに、「これをやってはいけないな!」ということをたくさん学ばせてもらいました。

秋の京都(5)一旦決めた金額を後から変更すること、支払い期限日に遅れること、連絡をキチンとしないこと、人を待たせること、そうしたことをしていたら敵は作れても、絶対にファンは出来ません。

それなのに、今でもそういうことをしている会社がまだまだあるのです。

それで敵を作りながら儲かろうと思うのは無茶だと思うのです。

でもこれは経営者に限ったことではありません。

秋の京都(20)お勤めの方の中にも、頑なな人はいますし、人を不快にする態度をとる人がいます。

それで人からの応援が集まり、豊かになれると思っているのでしょうか?

確かに自分が疲れているときに、他人の仕事を手伝うことは損に見えるかもしれません。

しかし、人から好かれ、人から信頼されることと比べたら、絶対に損なことではないと思うのです。

その証拠に、私は二度と会わないと思う営業マンさんにも応援のハガキを書いてきましたし、講演を聞いてくれた人全員にハガキを書いてきました。

秋の京都(22)それは森のどこに咲いているかわからない、たった一本のクローバーを探すような空しい努力に思えるかもしれませんが、そのくらいの覚悟で臨んだから幸運の女神から信頼してもらえたと思うのです。

それなのに多くの経営者は、得のある人にはヘコヘコするのに、自分よりも立場の弱い人には雑な扱いをしがちです。

その二面性を見て、人が信頼すると思っているのでしょうか?

社員さんの中にも、機嫌が良くてやる気がある日と、不機嫌そうでやる気のない日のある人がいますし、お客様にはニコニコしているのに、同僚には不愛想な態度をとる人がいたりします。
秋の京都(21)
そうした波(二面性)があったら、人からの信頼は得られないと思うのです。

先日の静岡経営塾のブログでかしまハーベストの宮本さんが「信頼を築くには」を書いてくれました。

そこにも書かれていますが、今度私の30年前の講演をCDにする企画が進んでいるのですが、30年前の私が言っていることと、今の私が言っていることにズレがないというのです!

(それって「進歩がない!」ってことかい!!)

秋の京都(23)この30年間を振り返ると、私は間違いなく人よりもたくさんの無駄をしてきたと思います。

ハガキや掃除だけでなく、無料で通信を発行したり、ガンの子供たちにお金や海外旅行をプレゼントしたり、私が引きこもりや非行少年を預かる必要はなかったかもしれません。

しかし、この歳になると、星の王子様の「あなたのバラの花を、あなたがとても大切に思えるのは、そのバラの花のためにたくさんの時間を無駄にしたからだよ」という言葉がよくわかるのです。

私はもうすぐハガキを書き始めて30年になります。
秋の京都(40)
これまでに書いた枚数は10万枚(600万円)を有に超え、「こおろぎ」という通信の送料には1億円も使いました。

しかし、そうしたたくさんの無駄によって、私のような人間でも少しは人のことを大切に思えるようになり、ずいぶんいい人生になったと思うのです。

若い頃の私は、最小限の努力で最大の効果を出す人を優秀な人だと思っていましたが、その考え方には大きな落とし穴があると思います。

秋の京都(41)皆さんは、目に見えるものを、簡単に手に入れようとしていないでしょうか?

今日のひとこと
「せっかくの努力も、あれをやったりこれをやったり、やったりやらなかったりしていたら、人からの信頼は得られません!」


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30年前の講演CDの予約受付中です
 コロナ感染拡大によって自社の経営に大きな影響を与えないためにも
  年末年始に勉強するため、また大切な方への贈り物としてもいかがでしょうか。

DSCF0391-2昨日のブログで書物や講演から学ぶよりも、師について人から学ぶ方がためになるということを書きました。

これは講師とコンサルタントを両方やってきた私が言っているのですから、間違いないと思います。

正直なところ、講師は自分の与えられたテーマを伝えればそれでいいので、「知っている」だけでもできます。

それに対して、コンサルタントは結果を求められるので、「出来る」ことが必要になるのです。

DSCF0383-3特に私の場合は、経営者とだけ話をするのではなく、社員さん達ともかかわって会社を良くするようにしています。

だから、いろいろな角度から私という人間が試されるのです。

でも、社員さんのことを知ってコンサルティングしているコンサルタントが、果たしてどれだけいるでしょう?

私は自分の会社を経営してきて、社員さんのことを知らずに会社を良くすることは出来ないということを痛感しています。

DSCF0385-2それなのにほとんどのコンサルタントは、社長や限られた役員と会うだけで、会社を良くしようとしているのです???

そんなことが本当に出来るのでしょうか?

知識や空論では、会社も人も変わりません!

そもそも、ほとんどの会社は戦略以前の問題、人を上手に使えないことでうまく行っていないのです!

その会社で戦略の話をしても意味はないのです!

DSCF0362それどころか、経営者が聞きかじった知識や空論を社員さん達に言うと、かえって反発されるのが関の山なのです!

だから、リーダーとなる人は、書から学ぶよりも、師から学ぶ必要があると思うのです。

人間には、左脳(数字や戦略)が強い人と、右脳(気遣いや言葉での表現)が強い人がいて、左脳の強い人は、どうしても理論的な勉強をしたがります。

しかし、その人に足りていないのは理論ではなく、人への気遣いや自分の考えを伝える表現力です。

DSCF0347-2そこを指摘して一緒にカバーしてくれるのは、「書」ではなく「師」なのです!

人間は、得意なもの(強味)があると、ついその得意なもの(強味)に頼りがちです。

そのため、独学で勉強していると、どうしても自分の得意(好き)なところばかり強化してしまって、いつまでたっても苦手なところには手をつけないのです。

私は時々、「杉井さんは私と同じことを言っているのに、社員さんの反応が私とはまるで違う!」と言われることがあります。

DSCF0318そう言われると、「言っていることも違うよ!(笑)」とツッコミを入れたくなるのですが、大事なことは「言っている内容」よりも、「言い方」ですし、何よりも「誰が言っているか?」なのです!

それなのに「言う内容」ばかり勉強しても意味はないのです!

先日、ある友人が手品のお店で、いくつもの手品のタネを買ってきました。

彼の頭の中には、その手品をやってウケている自分の姿が浮かんでいるのでしょうが、手品のタネを手に入れても1円にもなりません!
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確かに手品のタネがなければ手品は出来ませんが、お金を生むのは手品のタネではなく、そのタネの見せ方(伝え方)なのです!

私には何人かの先生がいますが、私はその方の話しの内容(タネ)よりも、その方達の生き方(見せ方)に多くのことを学ばせてもらった気がします。

そうしたことを教えてくれるのが「師」だと思うのです。

DSCF0386良かったら参考にしてください。

本来、京都は静かさが似合う町だと思います。

今日のひとこと
「どんなに正しいことを言っても、そのようにはならないのです!」


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DSCF0250皆さんは、自転車の「ひょっこりはん」を知っていますか?

自転車に乗って走りながら、車道にふらっと飛び出して車を運転している人を驚かす人です。

私はニュースでその人の映像を見ていたのですが、京都でタクシーに乗っていて「ひょっこりはん」に遭いました!

その後、わざと車道の真ん中を自転車で走って、タクシーの進行を妨げ続けるのです!

タクシーの運転手さんが、クラクションを鳴らしてもまったくどこうとしません。

DSCF0220少し広いところで追い抜きざまにタクシーの運転手が怒鳴ると、その青年はすごい形相で怒鳴り返したのです!

私は運転していないのでタダで「ひょっこりはん」のショーを見せてもらった気分ですが、もし運転していたら腹が立ったと思います。

しかし、どうしてそんな意味のないことをするのでしょうね?

リアルすぎて、結構ドキドキしました。

さて昨日のブログで人生がうまく行かない5つのポイントを紹介しました。

DSCF0295自分では「ここが私の弱いところだな!」と思うかもしれませんが、周りの人何人かに聞いてみた方が良いと思います。

それもなるべく成功している人に聞くことです!

自分が思っている自分と、人が見ている自分は異なるものです。

そのズレを知らないと、一生懸命に努力しても同じところをグルグル回ることになってしまうのです。

だから、「師」が必要なのです!

中国の「古典(大学だと思う)」に「書から学ぶは下、師(人)から学ぶは中、事実から学ぶは上」という一節がありましたが、本や講演は読む人が自分の興味のあるところだけを、読みたいように読めます。

だから、新しいことを学ぶという視点から見ると、自分だけの視点でものをみることになるので、他の二つよりもレベルが下になるのです。
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それに対して、人(師)からは、自分とは異なった意見を言われます。

人から学ぶためには、それを受け入れる器量(素直さ)が必要になのです。

だから、師を持ち、人から学べる人は書から学ぶ人よりも上なのです。

しかし、良い師を持つと、ついその師の意見に頼るようになります。

師も一人の人間ですから、間違いもあれば偏りもあるものです。

だから、師よりも事実から学ぶ人の方が上になるのです!

DSCF0227-3しかし、いきなり事実から学べるのなら書も師もいりません!

だから、本や講演で学ぶよりも、良い師を見つけ、人の意見に耳を傾けた方がいいと思うのです。

その際には、最初に決めた期間や目標まではその人の意見(コンパス)に従った方がいいと思います。

そうしないと、結局は自分の判断になってしまい、師に就く意味がなくなるのです。

私もたくさんの人を指導してきましたが、成功する人は皆、素直ですし熱心です!

DSCF0259京丸園の鈴木社長は天皇杯までもらうようになっても、毎月、静岡経営塾に参加しますし、経営戦略セミナーも毎回参加しています。

さかえやの湯本さんも、「団体客を辞める」ときなど何度も私の意見に迷った時があったと思いますが、私のやり方を試してくれたから、私の言っていたことの意味が理解できたと思うのです。

「私の人生(会社)なのだから、私が決める!」というのはその通りです。

しかし、それだけの能力が備わっていないとしたら、子供がF1マシンを運転するくらい危険なことなのです。

DSCF0294私達は「あいうえお」も「1+1」も人から教わりました。

それなのに自分を過信して、「私はこう書く!」とか「1+1は7だと思う!」と言っているのかもしれないのです。

少なくとも私はそうでしたし、自転車で飛び出してくる「ひょっこりはん」も、自分のことを一人前と思っていると思うのです。

だから人生や経営も、自分の考えで推し進めるよりも、基本をキチンと身に着けることが重要だと思うのです。

皆さんには「師」と呼べる人がいますか?

DSCF0341師から教えられたことに、ひたむきに取り組んでいるでしょうか?

私はそれが出来るようになって、自由になれた気がするのです。

今日のひとこと
「まず『守』があり、それが出来ての『破』なのです!」


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DSCF0112私は今、娘が住んでいる京都に来ています。

京都の町も先日の3連休はとても込んでいたようですが、今はだいぶ人が減っています。

でも京都にはたくさんの観光客が来ているのに、北海道や大阪と比べて新型コロナウイルスの感染者数が少ないのはどうしてなのでしょう?

旅館やホテルにもたくさんの人が来ていますが、そうした施設内でのクラスターの発生はまったく聞きません。

そう思うと大阪や札幌と京都の違いを調べれば、もっと効果的な施策がある気がするのです。
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国も真剣に考えているとは思うのですが、100か0かという荒っぽいやり方でこれ以上被害を大きくしないでほしいと願うばかりです。

しかし、経営や人生においてもこれと同じことが言えると思います。

例えば、商売が儲からないとしたら、「営業力がなくて仕事がもらえないのか? 一件当たりの利幅が少ないのか?」「儲かるための戦略がしっかりしていなのか? 戦略はしっかりしているのに社員さんが出来ないのか? それともしてくれないのか?」など、何か足かせとなっている原因があるはずです。

そこを整理していけば、なすべきことはあるはずです!

私がさかえやさんに行った時、借入金の返済に追われていた湯本さんは経費を抑えながら、お客様を呼び込もうと安売りをしていました。
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経費を抑えようとすると、どうしてもセコくなったり、細かなことにピリピリしがちです。

そうなるとしまいには社員さんに支払う給料まで抑えたくなるのです。

経費をかけていないのですから、他社と異なる魅力はありません。

そうなると価格を抑えて、利幅ではなく数で利益を出そうとします。

そうしたら社員さんの負担が増えるわりに給料は増えず、社員さん達に不満が溜まるのは当然のことです。

DSCF0119その結果、良い社員が辞めていくため、問題のある社員さんに頼るしかなくなります。

そんな会社には良い社員は入って来ませんし、もし入って来てもすぐに辞めてしまいます。

その結果、更に安売りするしかなくなるのです。

私は、さかえやのこうした状況を見て「この会社は利幅を上げるしかない!」「そのための魅力は人しかない!(お金がなくて建物は直せない!)」と思いました。

そうなると最重要課題となるのは「社員さん達との信頼関係の改善」です!

そこで湯本さんが「社員が言うことを聞くように教育してくれ!」と言っても、社員さん達に求めるのではなく、自分たちで館内を掃除したり整理し始めました。
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それと同時に、どんなに仕事ができても、人を不快にしたりイジメる人は注意してきました。

一番必要なことは社員さん達を変えることではなく、社員さんを守り、社員さん達からの信頼を得ることだったのです!

その結果、さかえやの施設はきれいになり、私がさかえやに行き始めた頃よりもさかえやの単価は2倍になったのです。

もし単価を上げていかなければ、施設は元(ボロ)のままだったと思うのです。

以前のブログで紹介しましたが、人生や経営がうまくいかないとしたら

DSCF01731、現状分析ができていない

2、自分に合った戦略がわからない

3、人の気持ちを考えていない

4、自分の考えを共感を得られるように伝えられない

5、そもそも相手からの信頼がない

のどれかが足りていないと思うのです!

DSCF0167だから私は、

1にはMGとSTRACを、

2にはMGとランチェスター戦略を、

3には子育てセミナーと内観を、

4にはCL(建設的な生き方)のロールプレイを、

5にはCLの森田と内観を

DSCF0198薦めているのです。

1と2は論理的な思考ですし、3と4は気持ちに訴える表現力、5は人からの信頼です!

これからどんな時代になるか私にもわかりませんが、どんな時代になっても1と2の状況を読み進路(戦略)を決める力は必要になると思いますが、その戦略を成功させるためには、人からの協力を得ることが絶対に不可欠です。

逆に言うと、どんなに人が協力してくれても、キチンとした読みと戦略がなければ、せっかくの応援を無駄にすることになります。
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そんなことをしていたら、人は応援してくれなくなると思うのです。

そう考えると「先を読む力や戦略」と「人からの応援」は自転車の両輪のようなものです!

そしてその元となるものが「人からの信頼」だと思うのです。

皆さんの成功を止めているものがあるとしたら、大きく分けて3つのうちどれでしょう?

DSCF0212そこがわかったら、そこに注力していけばいいのです!

今日のひとこと
「穴をふさがない限り、水は貯まりません!」


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DSCF0072先日のブログで「今年の就職活動がとても大変なことになっている」ということを紹介しました。

私が見た記事によると10月末の発表で4割近くの人がまだ決まっていないというのです!

4年間お金を払って勉強をしてきたのに、この時期まで就職が決まらなかったら精神的に追い詰められてしまうと思うのです。

そんな中、先日採用面接をして「不採用」を伝えた学生さんから、5枚におよぶ丁寧な手書きのお手紙が届きました。

その内容の一部を紹介しますので、皆さんならどのように返信するか考えてみてください。

DSCF0011「不採用とのこと承りましたが、どうかもう一度チャンスをいただけないでしょうか?

また不採用となった理由をお伺いしたいと存じます。

至らなかった点をご教示いただくことで改善できるところは改善できるように努力し、もう一度御社で働けるような自分に変わりたいのです。」

とても丁寧な文面で「この会社に入りたい!」という熱い思いを感じる、とてもキチンとしたお手紙でした。

私の歳になると、こうした学生さんの姿が自分の娘と重なってとても切ない気持ちになるのです。

皆さんだったらどのように返事を書くでしょうか?

DSCF0014とても残念なことですが、会社が雇える社員さんの数には限りがあります。

そのため採用できる人数は決まってしまうのです。

この方は、今からでもこの会社に合う自分に変わろうと思ってくれていますが、すでに採用を通知した人がいる以上、もう採用の枠は空いてないのです。

早く次の会社を探さないと、どんどん他の会社の枠が埋まってしまうと思うのです。

私達は「あるもの」に不満を抱き、「ないもの」を羨む傾向があるようです。

DSCF0016以前、「あなたがつまらないと言う今日という日は、昨日亡くなった人がどうしても生きたかった日なのです」という言葉を昇華したことがありますが、「あなたが不満に思うその席は、どうしても入りたいと思う人が涙を流してあきらめた席なのです」と置き換えてもいいと思うのです。

皆さんは、今あるものを大切にしているでしょうか?

好きで結婚した相手でも、一緒に暮らせば気になるところが見えてきて、恋愛時代よりも大切にしなくなる人がいますが、結婚してからの方が恋愛時代よりもお世話になることは多いはずです。

それなのに大切にしないとしたら、こんなに不幸なことはないと思うのです。

DSCF0040もちろん合わない結婚なら別れた方がいいと思いますが、できることなら感謝して別れた方が幸せだと思うのです。

私は自宅を新築した時に、空いた土地に芝生を植えてもらいました。

ところが私は草取りや庭の手入れが大嫌いで、庭の手入れを全くしないでいました。

すると、徐々に芝生は傷んでいき10年も経った頃には酷い庭になってしまいました。

DSCF0023その庭を見て「こんな広い庭を作らなければ良かった!」と思っていると、そこに友人がやって来て「お前の家は庭があっていいな!」と言ったのです!

私は一瞬、「それは庭がないから言えることだよ!」と思ったのですが、よく考えてみると「庭がない人は庭がある人を羨み、庭のある人は庭があることで苦しんでいる」と言うことに気がつきました。

つまり、ないもので苦しみ、あるものでも苦しんでいるのです!

DSCF0036そう考えると、不幸の理由は「あるかないか」ではなく、その人の心のありよう(考え方)が決めていると思ったのです。

その日から、私は芝刈りと庭の手入れを趣味にしました。

庭いじりや芝の手入れが好きだから趣味にしたのではなく、庭があるから趣味にしたのです!

CL(建設的な生き方)では、感情中心の生き方ではなく事実中心の生き方を薦めています。
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実際に庭の手入れをしてみると、確かに面倒に思える日もありますが、芝生をきれいに刈り上げると芝生が喜んでくれている気がして、意外と気持ちのいいものなのです。

私は警察官を辞めて、父が始めたシロアリなどの消毒の仕事を継ぎました。

値段を叩かれ、床下に潜って薬まみれになる仕事は、警察官をしていた人間にとってしたい仕事ではありませんでした。

DSCF0083しかし、その会社を繁盛させようと一生懸命に努力したら、自分の経験を活かして講師(コンサルタント)になれました。

多くの人は好きなものを追い、嫌いなものを雑に扱いがちですが、私は今あるものを大切にすることが人生を良いものにする秘訣だと思うのです。

お手紙をくれた学生さんには、一刻も早く新しい会社を探してほしいと思いました。

DSCF0005今日のひとこと
「ないものを欲しがるのではなく、あるものを大切にしましょう!」


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