2023年09月

夜のペナン島(1)昨日のブログに「運をよくするためには、自分の利益ばかり考えずに、配慮範囲を広く持った方がいい」ということを書きました。

そのため先日の「万事営業」で書いた吸血蝙蝠のように、私たち人間にも自分が生き残るためには「人を助けたほうがいい」という本能があるようです。

私たちの祖先がホモ・サピエンスだった時代には、ホモ・サピエンスよりも身体的にも知能的にも優れていたネアンデルタール人がいました。

しかし、ネアンデルタール人は絶滅し、ホモサピエンスが生き残りました。

その理由にはいろいろな説がありますが、有力な説としてネアンデルタール人は群れを作らなかったことが原因ではないかと言われています。

個としての能力が高かったから群れを作る必要がなかったのです。

夜のペナン島(2)その結果、環境の変化に適応できなくなってしまったのです。

ところが今の時代は「私は私、人は人」という考え方の人が増えてしまい、他者のことを思いやっていても生き残ることが難しくなってきました。

私が下請けをしていた時も、「お世話になっている元請けさんのためになれば!」と思って無理を聞いていたのですが、感謝されるどころか、もっと無理難題を押し付けられましたし、お客様のためを思って値段を安くしても、もっと安いところがあれば平気でほかに行ってしまいます。

私のブログを読んでいても、平気で他社のマネージメント・ゲームに社員さんを参加させる経営者もいます。

それが現実だと思うのです。

そうなると「どこまで人のことを大切にしたらいいのか?」が問題になります。
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確かに会社は社会の役に立つことが存在意義の1つですが、自社の利益を度外視し、ひたすら社会のことだけを考えて活動していたら、いつか倒産してしまうでしょう。

「お客様は神様」と言いますが、社員さんにも家族がいて、生活があるのです。

そうなると生き残るためには、まず助けてもらう側ではなく、自分が勝って助ける側に立たなくてはいけないと思うのです。

ではどうしたら、他者への思いやりを持ちつつ、勝ち続けることができるのでしょうか?

そのコツは「勝ちすぎないこと」だと思います。

私は30年間、増収増益を続けてきましたが、それができたのは

夜のペナン島(11)・大きな利益を出すことよりも、少しでも将来が楽になるように経営してきた

・安定や安全を求めるのではなく、自分から問題を作ってきた

からだと思っています。


この「儲けすぎない」ということが、「配慮範囲」を広く持ち、Win-Win(仲間と助け合う)を実現するための条件だと思うのです。

配慮範囲の狭い人は
「最適」な戦略をとって、儲けられるだけ儲けたほうが得(利口)だと考えますが、そうした生き方は一時期には勝てても、長期的な視点で見ると長続きしません。

だから長期的に良くなっていきたければ、ベスト(最適)よりもベター(少し苦労がある)な道を選ぶべきだと私は思うのです。

この具体例としてアフリカのクロサイがわかりやすいと思います。

個体の能力でいえば「最強の種」と言ってもいいくらい、凶暴で攻撃的な巨体を持ちながら、移動のスピードも速く、非常に戦闘や競争に強い動物です。
夜のペナン島(13)
しかし、あっという間に絶滅危惧種となってしまいました。

クロサイはネアンデルタール人と同じで、個体の戦闘能力が高いため、成体になってしまえば生存競争で命を落とす危険がほとんどありません。

そのため子どもを少なく産み、その子の面倒をしっかり見て、強い成体に育てることがいちばんの生存戦略となります。

子をたくさん産むと母体への負担が大きく、産後の母親が狙われる確率が高くなってしまいますし、
成体する前の子供が一番狙われるリスクが高いので、子どもの数が多いと親の目が届かず、ライオンやハイエナに襲われて命を落とす危険が高まります。

つまり、クロサイは弱肉強食のアフリカで、「少数精鋭の子を育てる」という最適な戦略をとってきたのです。

しかし、これが仇となりました。
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それは「ヒトの出現」でした。

これはクロサイにとって「天敵が現れた!」などという生やさしい出来事ではなく、天変地異に近いような大事件でした。

なぜなら、天敵の出現であれば少しずつ時間をかけてまたその条件に適応していけばよいのですが、ヒトはクロサイに適応し直す暇を与えなかったのです。

自然の適応力を超えるスピードで、ヒトはクロサイの生きる環境を破壊していきました。

そうなると、過剰適応してしまっているクロサイは環境の激変に適応できません。

あっという間に、絶滅危惧種になってしまったのです。

新しい環境に耐えて、さらに生き延びるには、過剰適応してはダメで「好適」くらいの適応にしておき、「遊び」の部分を残しておく必要があるのです。

夜のペナン島(17)多くの経営者は会社を安定させようとしがちですが、私は安全や安定によって変化に適応できなくなることを恐れてきました。

力の強いクロサイやネアンデルタール人(大企業)でも滅びたのですから、私のように小さな会社は、自分から変化を作って、変化に適応できる体質を持ち続けなくてはいけないと考えてきたのです。

人は安定を求めます。

だから違う部署に異動になったり、これまでやったことがない仕事を与えられたりすることを嫌います。

そのため部下が嫌がることを指示しない過保護な上司がいますが、そうやって楽をさせればさせるほど助け合いが減り、「過剰適応」を起こして滅亡に近づいていくのです。

今回のコロナウイルスの流行で世界は大きく変わりました。

DSCF0315それでも国内だけにいると、このままやっていけるような気がしているかもしれませんが、それは大きな間違いだと思います。

根拠のない安心や安定にあぐらをかいていたら、この変化に適応しないまま絶滅してしまうと思うのです。

あなたはこの急激な変化が本当にわかっているでしょうか?

今日のひとこと
「変化しなくていい環境が、種の絶滅を招くのです!」

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ペナン島の夕暮れ(2)あなたは「私は運が良い」と思っていますか?

それとも「運が悪い」と思っていますか?

先日の「成功が続く人と続かない人の違い」で「運」について書きました。

そこで「運」についての研究を紹介しておきます。

今日のブログを読んだら、あなたも強運の持ち主になれるかもしれませんよ!

京都大学の藤井聡教授は、「他人に配慮できる人は運が良い!」ということを著作の中で述べています。

ペナン島の夕暮れ(3)藤井教授は「人が心の奥底で何に焦点をあてているかで人を分類する」という心理学上の研究を行いました。

その結果、「配慮範囲が広い人ほど運がいい」という結論を導き出したのです。

ここでいう「配慮範囲」というのは、現在の自分を原点にして人間関係と時間を軸にしたものです。

人間関係には、社会的・心理的距離の近い人と遠い人がいます。

たとえば家族や恋人はこの距離がもっとも近い人といえます。

続いて、友人 → 会社の同僚や学校のクラスメイト → 知り合い → 他人というように、その距離はだんだん遠のいていきます。

配慮範囲の時間とは、思いを馳せる未来の時間のことをいいます。

夜のペナン島(8)人は今日のことだけでなく、2、3日先、1年先、老後のことなど自分の将来に思いを馳せます。

また、自分の親や子どもの将来についても考えます。

さらに社会全体の将来について真剣に考える人もいます。

この人間関係と時間に関して「人はどれだけ広く配慮できるか、その範囲によってその人の運が決まってくるのではないか?」ということに藤井教授は着目したのです。

自分のことばかり考え、目先の損得にしか関心がない人は、配慮範囲の狭い人です。

夜のペナン島(7)一方、自分のことばかりでなく、家族や友人、そして他人や社会全体の将来についてまで考えられる人は、配慮範囲が広い人です。

研究の結果、「配慮範囲」の狭い人は、ある程度までは効率よく成果を上げられるものの、目先のことにとらわれて協力的な人間関係を築けないため、総合的に見てみると幸福感の得られない損失が多い人生になるというのです。

逆に、配慮範囲の広い利他的な志向を持つ人は、よい人間関係を持続的に築けるため、自分の周囲に盤石なネットワークを作ることができ、それが運の良さにつながるというのです。

自分のことばかりでなく、家族や友人を思いやること。

夜のペナン島(6)家族や友人だけでなく、会社の同僚、部下、上司を思いやること。

会社の同僚などだけでなく、近所の人や、よく行くスーパーやコンビニエンスストアの店員さんにも思いを馳せること。

近所の人だけでなく、顔や名前を知らない自分と同じ町に住む人を思うこと。

自分の町や国だけでなく、世界に住む人のことを思うこと。

同時に彼らの将来にまで心を配ること。

運をよくするためには、こうしたことが大事だというのです。

また、「自分は運がいい」と思えるようにするには、いつも運のいい人のそばにいるというのもひとつの方法のようです。

夜のペナン島(9)人の運の良し悪しは、科学的にみればその人がもっているというよりも、その人の行動パターンによって決まると考えるべきです。

運のいい人のそばにいると、その行動パターンが似てきて、「運を呼び込む」ことができるようになるのです。

ではどうして、近くにいる人間の運に似ていくのでしょうか?

それは、脳の中のミラーニューロンという神経細胞が大きく関係していると言われています。

ミラーニューロンとは、イタリアのジャコモ・リツォラッティらのグループが1990年代にサルの実験によって発見したものです。
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ミラーニューロンは、自分が運動を行ったときに活発化する脳内の神経細胞ですが、ほかの人の運動を見たときにも活発化するという特徴があります。

たとえば自分の手で何かをつかんだときだけでなく、ほかの人がモノをつかむのを見たときにも活発化するのです。

他人の動きを、鏡に映る自分の動きのように感じて活発化するため「ミラーニューロン」と呼ばれているのです。

ここまでわかると運のいい人と積極的にかかわることのメリットがわかると思います。

運のいい人とできるだけ一緒にいるようにして、その行動をよく観察するのです。
夜のペナン島(12)
すると、まるで運のいい人と同じ行為をしているかのごとく、自分のミラーニューロンが活発化します。

やがて、観察していた行動や振る舞いは自分のものとなり、自分も同じような行動をするようになるのです。

私は若い時にイエローハットの鍵山さんやCL(建設的な生き方)のレイノルズ博士、オホーツク寒気団の大槻さんなど尊敬のできる人と出会い、その人たちを間近に見ることができました。

それが本当に良かったと思うのです。

夜のペナン島(10)事実、私のところに勉強に来て成功した人たちは、私の研修を受けただけでなく、私と一緒に旅や出張をした人たちばかりです。

私が良い影響を与えられたかどうかはわかりませんが、運(生き方や価値観)というものは頭で知るものではなく、毛穴からしみ込むもののようです。

今の時代は自分の好きなように生きたいという人が多いと思いますが、できるだけ若い時に尊敬できる人と一緒に過ごせた人は、のちの人生が豊かになるかもしれません。

ぜひ参考にしてください!
夜のペナン島(4)
今日はペナン島の夜景です!

昼とはまた違って、とてもきれいでした!

今日のひとこと
「書道のように、人生にも良いお手本が大事です!」

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ペナン島(12)私はペナント島からマラッカに来ています。

マラッカは16世紀から500年以上にわたってヨーロッパの列強に統治されてきたところです。

西洋の影響を受けた文化は多様性に満ち、2008年に世界遺産に登録されました。

しかし、まだペナン島で撮った写真があるので、今日もペナン島の写真でお楽しみください。

何度も書いていますが、若い頃の私はひどい怠け者で自分さえよければいい自己中心的な人間でした。

だから、少しでもラクができる方法を考えていましたし、「努力」ということが何よりも嫌いでした。
ペナン島(13)
そんな私を叩き直してくれたのが警察学校でした。

まるで映画「愛と青春の旅立ち」に出てくるような厳しい環境で、1年のうちに3割くらいの人が辞めていきました。

公務員に合格して、両親と一緒に笑顔で荷物を運びこんでいた新卒者たちが、たった数ヶ月で涙を流しながら辞めていくのです。

私は自分の性格を知っていたので、警察を辞めたらそこから人生を転げ落ちると思っていました。

だから、訓練がきつくて食欲がない時でも、無理して食べて必死についていきました。

ペナン島(15)そのおかげで「負けてたまるか!」「勝ちに行く!」という気持ちが強くなり、訓練についていけたことでプライド(自信)のようなものができた気がします。

あの誤魔化しのきかない環境でなかったら、私は今でも少しでも楽をしようとセコイ考えをしていたと思います。

しかし、「私」という人間の根っこが変わったわけではありません。

筋肉をつけてごまかしていても、その下には自分に甘く、楽をしたい昔の私が今もいるのです。

だから、一度甘えてしまったら楽な道ばかり探してしまうので、「補助金や助成金をもらわない」「借り入れをしない」と決めて本業で利益を出すことに集中してきました。
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もしかしたら補助金や助成金をもらって、借りたお金を上手に活かしていたら、もっと大きな商売ができたかもしれませんが、大きな商売をすることが目的ではなく、「強い会社」を作ることが私の仕事だと思ってきました。

もし支払いのお金が足りなくなるようなら、そこで会社をたためば誰にも迷惑をかけません。

私は父が人からお金を借りて、迷惑をかけるところを見て育ったので、自分の不始末によって人に迷惑をかけることは絶対にしたくないと思ってきました。

おかげでいつも真剣に経営しなければなりませんでしたが、数年後には資金が潤沢になり、お金のことを心配しなくてもいい会社になりました。

ペナン島(16)今私がこうして60代(ゴールデンタイム)を楽しめているのも、お金の心配をしなくていいからです。

だから最初から退路を断って真剣に経営に取り組んで、本当に良かったと思っています。

昨日のブログで「ぬるま湯政策」と書きましたが、人は楽な思いをしたら「また楽をしたい!」と思うものです。

私が女の子のいる飲み屋さんに行かなかったのも、そういう店に行って一度いい思いをしてしまったら、覚せい剤と同じでまた行きたくなってしまうと思うからです。

昔の言葉に「先憂後楽」という言葉があります。

先に苦しいことをして、あとで楽しむという生き方を表した言葉です。

先にいろいろな楽しさを覚えてしまったら、「あれもしたい、これもしたい」となって、長期間1つのことに力を集中することはできません。

ペナン島(17)私はとても小さな力なので、1つのことを人一倍時間をかけて積み上げてきたつもりです。

そのおかげで大変なことも大変と感じにくくなり、私のような小さな力であっても、時間をかけて1つのことに力を集中すれば、こんな人生が作れるのです。

先に楽をしていたら、絶対に今の人生はないと思うのです。

私はたくさんの人(経営者)を見てきましたが、自分が苦しくなることを避けたい人は、人にも苦しくなることを言いません。

本来の責任である成功や勝利よりも、形を整えて自分が非難されないことを優先してしまうのです。
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それはまさに「先楽後憂」だと思うのです。

厳しい方針を示せば人から嫌われるかもしれません。

しかし、それが相手のことを真剣に考えて「正しい(相手のため)」と思うのなら、それをするべきだと思います。

それなのに社員や自分の子供に嫌われることが怖くて、社員や子供に厳しいことを言わない経営者や親がたくさんいるのです。

昨日も書いたように、日本の企業は厳しい環境の中で必死に戦ってきたから、強くなってきたのです。

それなのに今の日本は、沈没しかけている船の中で「何が食べたい?」と言っているのです。

ペナン島(10)みんなが嫌がることを言い、みんなが嫌がることをやらせることが、今の政治家や経営者に必要なことだと私は思うのです。

それで支持されなくなることを恐れるのではなく、それでも支持してもらえるように汗をかくしかないと思うのです。

明日のブログに「運をよくする方法」を書くつもりでいますが、今の人の多くは神様に楽や幸運を求めます。

しかし、尼子家が衰退していく中でも主家を裏切ることなく、最期まで「打倒毛利、尼子家再興」のために尽くした山中鹿之助は「我に七難八苦を与え給え」と祈ったそうです。

私にはとてもそこまでの根性はありませんが、本来の目的のために苦労する覚悟がある人は、あえて苦しい道を選ぶのです。

あなたは目的や大切な人のことを考えて、あえて苦しい道を選ぶでしょうか?

ペナン島(27)それとも嫌われることが怖くて厳しいことは言わないでしょうか?

もし言わないとしたら、今の政治家のことは言えないと思うのです。


今日のひとこと
「ラクを選ぶ時点で、すでに気持ちが負けているのです!」

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ペナン島(1)昨日の日本と外国の収入の違いを見て、どう思いましたか?

これだと外国人労働者を採用するどころか、たくさんの日本人が海外に出て行ってしまうかもしれません。

ではどうしてこんな状況になってしまったのでしょう?

2000年から2020年の間に何があったかというと、やはり大きかったのは第2次安倍晋三内閣が打ち出した経済政策「アベノミクス」です!

安倍総理はデフレ脱却を目的に「大胆な金融政策」「機動的な財政政策」「民間投資を喚起する成長戦略」の「3本の矢」を掲げましたが、実際は成長戦略がうまくいかず、財政赤字が拡大し続ける中では財政政策もうまくいきませんでした。

ペナン島(2)そのため「大胆な金融政策」だけが突出することになってしまったのです。

2013年3月に就任した日本銀行の黒田東彦総裁は「異次元の金融緩和政策」を打ち出し、今年4月に退任するまでこの緩和策を堅持しました。

私にはその政策を「間違いだ!」と言いきることはできませんが、その結果、円は1ドル=80円程度だったのが急下降して、今では140円台になりました。

そのため輸出産業の利益は大幅に増えて、株価も8,600から3万円に上昇しました。

異次元の緩和政策によって引き起こされた円安によって輸出企業は濡れ手で粟の利益を得たのです!

ペナン島(4)普通は日本の輸出が増えれば円高に反転して、輸出企業は利益を上げにくくなるはずです。

そうなると生産性を引き上げるためにまた技術革新が進むのです。

日本の企業はこうして何度も困難を乗り越えて生産性を高めてきました!

ところが、黙っていてもゼロ金利政策のおかげで円安が維持されたので、輸出企業はあぐらをかいてしまい、技術革新の投資をしませんでした。

そのため国際競争力が落ちて、賃金も上がらずに日本人の購買力だけが低下していったのです。

日本は資源もなく、食糧も輸入に頼る道を選んだので、円安になれば食糧や燃料などが高騰するのは当然のことです。

ペナン島(5)ガソリンや電気料金、ガス料金への補助金支給を延長していますが、そのツケは子供たちの世代に回されるのです。

日本企業はこれまで、どんなに円高になってもそのたびに技術革新を重ねて乗り切ってきました。

そんな努力の機会を奪うぬるま湯政策(過保護)が日本を、そして日本国民をどんどん貧しくしていると私は思うのです。

昨日ブログにも「2番じゃダメなんですか!」と言った国会議員の言葉がありましたが、「2番でもいいじゃないか!」と思ったら、2番でもいられなくなるのが競争社会なのです!

仲川さんがコメントに書いてくれましたが、政治家たちが自分の当選のために組織票のある大企業を甘やかし、そのツケが私たち国民に返ってきているように私には見えるのです。
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補助金や助成金をもらうことを悪いことだというつもりはありませんが、私は一度ももらったことがありません。

私のような人間は、楽をしてお金が手に入ったらそれを期待するようになり、自分で稼ぐ努力をしなくなります。

そうしている間に、努力することが苦痛でしかたなくなってしまうのです!

昔は勤勉は美徳だと言われましたが、今の日本にはそういう人がたくさんいるのではないでしょうか?


今日のひとこと
「自分の身は自分で守らなくてはいけません!」

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DSCF0006私は今、マレーシアのペナン島に来ています。

ペナン島はかつて「東洋の真珠」と称され、18世紀にイギリスほか各国の貿易の拠点として栄えた島です。

東西文化が融合したエキゾチックな街並みが昔のまま残されていて、2008年に世界文化遺産に登録されました。

私はいろいろな国に行って来ましたが、私くらいの年齢になってゆっくりとした時間を過ごしたい人には、とてもいいところだと思います。

今日はペナン島で私が泊まっているホテルの写真でお楽しみください。

ところで、日本にいると他国にくらべて日本人の賃金が低いことを実感しにくいのですが、今、海外に行くと日本人の貧しさを痛感します。

DSCF0001以前は「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と言われ、世界の中でも最も豊かな国だったのに、今、海外に行くと何もかもが高いのです。

各国の平均年収をOECD(経済協力開発機構)が公表しているので、それを見てみましょう。

このデータは先進諸国を中心とする加盟38カ国のデータですが、2021年の統計を見ると日本は3万9,711ドルで38カ国中24位です!

収入が多い国と比べると、アメリカの7万4,738ドルを始めとして、スイスの6万8,957ドル、オランダにも6万923ドルと大差をつけられています。

私が7月に行ったドイツも5万6,040ドルですし、カナダも5万6,006ドル、イギリス4万9,979ドル、フランス4万9,313ドル、イタリア4万767ドルと、日本はG7のなかで最下位なのです!
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実はすでに2000年の時点で日本はG7の中で最下位だったのですが、2000年当時日本より平均賃金が低かった国々が2021年には日本の金額を抜いているのです!

2000年当時3万7,155ドルだったアイルランドは、2021年には5万1,045ドル(上昇率37.38%)になっていますし、3万6,018ドルだったイスラエルは4万2,165ドル(同17.07%)になっています。

3万5,613ドルだったスウェーデンは4万8,951ドル(同37.45%)、3万2,802ドルだったニュージーランドは4万6,976ドル(同43.21%)、2万9,550ドルだったスロベニアは4万3,992ドル(同48.87%)、そして2000年当時2万9,505ドルだった韓国も4万2,747ドル(同44.88%)に上昇して日本を抜き去っているのです!

DSCF0009それに対して日本の賃金の上昇率はたった2.29%だけです!

物価は上がっているので、相対的に賃金が下がって感じるのは当然のことです。

2000年時点で日本より上位にいた国々も、アメリカが29.98%の賃金上昇率で、オランダが10.45%、ドイツが17.66%など、日本にくらべてはるかに収入が増えているのです。

つまり「日本の一人敗け」なのです!

それなのに国内だけにいると、こうした現実を知らずにのんびりしてしまうのです。

日本が自給自足できる国なら、諸外国より賃金が低くても影響は少なくて済むでしょう。

DSCF0143しかし、農林水産省が公表している2020年のデータによれば、日本の
食料自給率は、カロリーベースでカナダ221%、オーストラリア173%、アメリカ115%、フランス117%、ドイツ84%、イギリス54%、イタリア58%、スイス49%に対して、日本はわずか38%です。

1960年代には70%を超えていましたが、日本は食糧安全保障を放棄して輸入に頼る道を選んでしまったのです!

それなのに輸出企業を助けるために異次元緩和を続けて円安を維持したのですから、食糧が高騰するのは当然のことなのです。

7月にドイツに行くと比較的安そうな店でもパスタが1皿2,500円はくだらないし、ホテルの宿泊費は数年前に1泊2万円程度だったところが2倍になっていました。
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高級ブランド品などは、21世紀初頭の3倍から4倍になっています!

私はこの20年間、毎月のように海外に行って来ましたが、1ドルが80円台のときは私でもまるで王様のような贅沢ができましたが、今では他の外国人観光客よりも金額を気にして楽しまなくてはなりません。

日本にいるとこうした日本経済の低迷がわかりにくいと思うのです。

皆さんは、日本はもう先進国ではなくなっていることを知っているでしょうか?

そんな中でもマレーシア(ペナン島)は物価が安く、治安もいいので、のんびりするにはとてもいいところだと思うのです。
イーストたん・オリエンタル・ホテル(8)
私は貧乏な家に生まれましたが、最高に豊かな時代を生きてきたと思っています。

しかし、私より若い人たちはこうした現実を知って、きちんとした対策をうっておかないと本当に困ると思うのです。


今日のひとこと
「人は慣れる生きものですが、今ならまだ間に合います!」

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