昨日のブログに「運をよくするためには、自分の利益ばかり考えずに、配慮範囲を広く持った方がいい」ということを書きました。そのため先日の「万事営業」で書いた吸血蝙蝠のように、私たち人間にも自分が生き残るためには「人を助けたほうがいい」という本能があるようです。
私たちの祖先がホモ・サピエンスだった時代には、ホモ・サピエンスよりも身体的にも知能的にも優れていたネアンデルタール人がいました。
しかし、ネアンデルタール人は絶滅し、ホモサピエンスが生き残りました。
その理由にはいろいろな説がありますが、有力な説としてネアンデルタール人は群れを作らなかったことが原因ではないかと言われています。
個としての能力が高かったから群れを作る必要がなかったのです。
その結果、環境の変化に適応できなくなってしまったのです。ところが今の時代は「私は私、人は人」という考え方の人が増えてしまい、他者のことを思いやっていても生き残ることが難しくなってきました。
私が下請けをしていた時も、「お世話になっている元請けさんのためになれば!」と思って無理を聞いていたのですが、感謝されるどころか、もっと無理難題を押し付けられましたし、お客様のためを思って値段を安くしても、もっと安いところがあれば平気でほかに行ってしまいます。
私のブログを読んでいても、平気で他社のマネージメント・ゲームに社員さんを参加させる経営者もいます。
それが現実だと思うのです。
そうなると「どこまで人のことを大切にしたらいいのか?」が問題になります。

確かに会社は社会の役に立つことが存在意義の1つですが、自社の利益を度外視し、ひたすら社会のことだけを考えて活動していたら、いつか倒産してしまうでしょう。

確かに会社は社会の役に立つことが存在意義の1つですが、自社の利益を度外視し、ひたすら社会のことだけを考えて活動していたら、いつか倒産してしまうでしょう。
「お客様は神様」と言いますが、社員さんにも家族がいて、生活があるのです。
そうなると生き残るためには、まず助けてもらう側ではなく、自分が勝って助ける側に立たなくてはいけないと思うのです。
ではどうしたら、他者への思いやりを持ちつつ、勝ち続けることができるのでしょうか?
そのコツは「勝ちすぎないこと」だと思います。
私は30年間、増収増益を続けてきましたが、それができたのは
・大きな利益を出すことよりも、少しでも将来が楽になるように経営してきた・安定や安全を求めるのではなく、自分から問題を作ってきた
からだと思っています。
この「儲けすぎない」ということが、「配慮範囲」を広く持ち、Win-Win(仲間と助け合う)を実現するための条件だと思うのです。
配慮範囲の狭い人は「最適」な戦略をとって、儲けられるだけ儲けたほうが得(利口)だと考えますが、そうした生き方は一時期には勝てても、長期的な視点で見ると長続きしません。
だから長期的に良くなっていきたければ、ベスト(最適)よりもベター(少し苦労がある)な道を選ぶべきだと私は思うのです。
この具体例としてアフリカのクロサイがわかりやすいと思います。
個体の能力でいえば「最強の種」と言ってもいいくらい、凶暴で攻撃的な巨体を持ちながら、移動のスピードも速く、非常に戦闘や競争に強い動物です。
クロサイはネアンデルタール人と同じで、個体の戦闘能力が高いため、成体になってしまえば生存競争で命を落とす危険がほとんどありません。
そのため子どもを少なく産み、その子の面倒をしっかり見て、強い成体に育てることがいちばんの生存戦略となります。
子をたくさん産むと母体への負担が大きく、産後の母親が狙われる確率が高くなってしまいますし、成体する前の子供が一番狙われるリスクが高いので、子どもの数が多いと親の目が届かず、ライオンやハイエナに襲われて命を落とす危険が高まります。
つまり、クロサイは弱肉強食のアフリカで、「少数精鋭の子を育てる」という最適な戦略をとってきたのです。
しかし、これが仇となりました。
これはクロサイにとって「天敵が現れた!」などという生やさしい出来事ではなく、天変地異に近いような大事件でした。
なぜなら、天敵の出現であれば少しずつ時間をかけてまたその条件に適応していけばよいのですが、ヒトはクロサイに適応し直す暇を与えなかったのです。
自然の適応力を超えるスピードで、ヒトはクロサイの生きる環境を破壊していきました。
そうなると、過剰適応してしまっているクロサイは環境の激変に適応できません。
あっという間に、絶滅危惧種になってしまったのです。
新しい環境に耐えて、さらに生き延びるには、過剰適応してはダメで「好適」くらいの適応にしておき、「遊び」の部分を残しておく必要があるのです。
多くの経営者は会社を安定させようとしがちですが、私は安全や安定によって変化に適応できなくなることを恐れてきました。力の強いクロサイやネアンデルタール人(大企業)でも滅びたのですから、私のように小さな会社は、自分から変化を作って、変化に適応できる体質を持ち続けなくてはいけないと考えてきたのです。
人は安定を求めます。
だから違う部署に異動になったり、これまでやったことがない仕事を与えられたりすることを嫌います。
そのため部下が嫌がることを指示しない過保護な上司がいますが、そうやって楽をさせればさせるほど助け合いが減り、「過剰適応」を起こして滅亡に近づいていくのです。
今回のコロナウイルスの流行で世界は大きく変わりました。
それでも国内だけにいると、このままやっていけるような気がしているかもしれませんが、それは大きな間違いだと思います。
根拠のない安心や安定にあぐらをかいていたら、この変化に適応しないまま絶滅してしまうと思うのです。
あなたはこの急激な変化が本当にわかっているでしょうか?
今日のひとこと
「変化しなくていい環境が、種の絶滅を招くのです!」
だから違う部署に異動になったり、これまでやったことがない仕事を与えられたりすることを嫌います。
そのため部下が嫌がることを指示しない過保護な上司がいますが、そうやって楽をさせればさせるほど助け合いが減り、「過剰適応」を起こして滅亡に近づいていくのです。
今回のコロナウイルスの流行で世界は大きく変わりました。
それでも国内だけにいると、このままやっていけるような気がしているかもしれませんが、それは大きな間違いだと思います。根拠のない安心や安定にあぐらをかいていたら、この変化に適応しないまま絶滅してしまうと思うのです。
あなたはこの急激な変化が本当にわかっているでしょうか?
今日のひとこと
「変化しなくていい環境が、種の絶滅を招くのです!」
































