DSCF0003私は今、スイスのチューリッヒに来ています。

北欧から帰って来て17日間、1日も休まずに働いて来たのでさすがに疲れました。

スイスの自然の中で、ゆっくり休みたいと思っています。

明日から山に行くのでインターネットがつながらないかもしれませんが、出来る限りスイスの美しい景色を紹介したいと思いますので楽しみにしていてください。

さて、私が日本を出発するときに、堀ちえみさんのブログに悪質な書き込みをした50代の女性が書類送検されたニュースをやっていました。

この人は最初から堀さんに批判的だった訳ではなく、最初は堀さんに対して好意的だったようですが、芸能人について噂が書き込まれている掲示板のコメントを読んでいくうちに、それらのコメントに感化されて「死ね! 消えろ! 嘘ばっかり!」などと悪意のあるコメントをするようになったそうです。

誰が書いたかもわからない掲示板のコメントを信じて、本当のことは知らないのにこんなコメントを書く人がいるというのは驚きです。

しかも、この主婦は書類送検されても「(書き込んだのは)10回か、そこらですよ」「”殺す”ならわかるけど、“死ね”でも脅迫になるんですね」「掲示板にはもっとすごいこと書かれてるのに(なんで私ばかり)」とまったく悪びれていないというのです。

「人間にはいろいろな人がいる」「わからない人には何を言っても無駄だ」ということを再確認するニュースでした。

しかし、最近の日本社会では寛容さが失われて、自分に直接関係のないことにも「許せない!」と過敏に反応する人々が増えているのだそうです。

そして、こうしたことが日本経済にもマイナスの影響を与えると言うのです。

例えば、「プレジデント ウーマン プレミア」の管理職に関するアンケート調査の結果で、「許せないマナー」の第1位になった「香水の香りが強い」もそうです。

もともと日本人は香りやニオイに対して敏感だといわれていますが、最近はその傾向に拍車がかかっていて、ニオイや香りを過剰に拒絶する人が増えているようです。

ニオイ・香りについての嗜好は人それぞれなので、香水をつける人が周囲に配慮することは大事なことですが、不寛容の度合いが増してやみくもにニオイ・香りを排除しようという機運が高まると、日本のフレグランス市場の拡大に水を差すことにもなりかねません。

また、ニオイ・香りの排除は、外国人観光客の呼び込みにもマイナスの影響をおよぼす恐れがあります。

DSCF0005香りの文化は欧州をはじめ海外では定着していて、インバウンド消費が拡大する中、「日本では好みのフレグランスを購入できない」「香水をつけていると多くの人からバッシングを浴びる」ということになると、インバウンド需要を取り込むチャンスを失うかもしれません。

最近では受動喫煙による健康被害が大きく取りあげられるようになった喫煙も、タバコ税による税収が年間約2兆円もあるのは事実です。

私もタバコが苦手なのでなくなってほしいと思っていますが、喫煙者を徹底的に排除すると税収が不足して増税されるかもしれないのです。

直接ではないので、気づきにくいのですが、自分の苦手なものにも支えてもらっているかもしれないのです。

では、今の不寛容社会をもっと寛容にするにはどうしたら良いのでしょう?

やはり客観的視点に立った情報を得て、個人の意識を変革していくことしかないと思うのです。

人間には、無意識のうちに自分がそうあってほしいと願う情報や自分の信念に合致する情報を選び、自分が否定したい情報や自分にとって都合の悪い情報を排除する傾向があります。

自分の信念に都合のいい情報ばかり集めて、都合の悪い情報は切り捨てるという行為が繰り返されていくと、誤った認識が歪んだ情報で補強されることになり、ますます強固な信念になっていきます。

そして最後には、その人の頭の中で、歪んだ情報が事実として受け止められ、自分の主義・信条に合わない価値観に対しては徹底して不寛容になってしまうのです。

自分の考えを支えてくれる情報だけに頼って、自分の考えと異なる情報は否定していたほうが認知的に楽なのです。

しかしそれをしていると、堀ちえみさんのブログに悪口を書いた女性と同じになってしまうのです。

今の日本社会に蔓延する極端な不寛容さを減らして、価値観や嗜好が異なる者同士がうまく共存していくことができれば、みんなにとってプラスの効果が出ると思うのです。

DSCF0001そのためにも内観をしたりして、客観的な視点で自分の好みでないことのプラスの側面に目を向けていくことが必要だと思うのです。

今日のひとこと
「海外では、いろいろな国の人が共存しています!」


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