カテゴリ: 経営

DSCF0058昨日は、さかえやのリーダー研修と子育て・人材育成セミナーを行いました。

参加してくださった経営者の中には、コロナ禍の影響で売上が減っている方もいて、その方は「第三次世界大戦が起きたようだ」と言っていました。

それはさかえやも同じで、昨日はお客様がたった1組しかおらず、2月にはしばらく休館する予定です。

こうなると、経営者は社員さんに「経費を節約しなくては!」「社員さんにも大変なことをわかってもらいたい!」という気持ちになりがちです。

私も経営者ですので、そうした気持ちは痛いほどわかるのですが、ここでの対応がとても大事だと思っています。

もちろん昨日紹介したように新たな事業展開を探すことは大事なことですが、ダメな時にジタバタするとかえって悪い状態に陥るものです。

ですから、こうしたときに一番大事なことは、会社のモラール(士気)を落とさないことだと思っています。

例えば、社長が「経費を節約しろ!」と言うのは悪いことではありませんが、あまり言い過ぎると会社の雰囲気が重くなり、少しの経費のために会社の士気が下がりかねません。

こういうときは、ぜひ南極探検隊の実話「そして奇跡は起こった」を参考にしてほしいと思います。

南極探検隊のシャクルトン隊は、南極大陸の直前に座礁してしまいます。

そのときシャクルトンがとったリーダーシップによって、シャクルトン隊は極寒の南極から一人の死者も出さずに、全員で生還したのです!

シャクルトンは、船を捨てる際に個人の荷物はほとんどすべて捨てさせました。

移動を楽にするためです。

それなのに、シャクルトンは楽器のバンジョーは持って行きました。

過酷な状況を乗り切るためには、笑いや楽しみが必要だとわかっていたのです。

また、体力が弱った人がいたら、その人を気遣って休んだとわからないように休憩をとったり、割り当てられた自分のビスケットをその人のポケットにそっと入れたりしました。

DSCF0051そうしたやさしさの反面、自分勝手な行いには厳しく対応していきました。

一人ひとりがわがままを言い出したら、全員の命にかかわるからです。

ルールを守らせるために、シャクルトンは大変な仕事を自分が率先して引き受けていました。

つまり、

・職場の雰囲気を明るくすること

・社員の状態に心を配り、配慮すること

・自分勝手な行動やわがままは厳に慎ませる(全員の命にかかわる)

・苦しい仕事は、自分が率先して引き受けること

が、南極から全員で生還できたポイントだったと思うのです。

先日紹介した良寛和尚は「災難に遭う時節には災難に遭うがよく候、死ぬ時節には死ぬがよく候、是はこれ災難をのがるる妙法にて候」と言っています。

簡単にいうと「どうにもならないことをどうにかしようとするのではなく、受け入れなさい」という意味です。

これはまさにCL(建設的な生き方)の「あるがままを受け入れる」ということです!

そのうえで、よく観察して「なすべきことをなす」ことがCLなのです!

自分が苦しいとつい他の人にプレッシャーをかけたくなりがちですが、金の卵を産むガチョウの首を絞めたら、卵を産むどころかガチョウを殺してしまいます。

それでは元も子もないので、ぜひ会社の士気を高めていってください!

その逆に、この厳しい時期に自分勝手なことを言ったり、社長の指示に従わない人がいたら、その人がどんなに優秀な人であっても辞めてもらった方がいいと私は思っています。

DSCF0053たくさんの会社を見てきて、「ビジョナリーカンパニー2」に書かれている「誰をバスに乗せるか?(どんな人とチームを作るか?)」が良き企業を作るうえでの一番の要だと思うのです。

P.S.私は「このブログを3回読んでください!」なんて言いません!(笑)

今日のひとこと
「苦しい時こそ、仲間の努力を認めて、会社を盛り上げましょう!」


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20210123_130351昨日のブログで「考える」ということを書きました。

しかし、「考える」ことに慣れていない人に「考えろ!」と言っても、何を、どう考えたらよいかわからない人がいると思います。

そこで今日は、いろいろな会社の社員さん達が考えたコロナ禍での取り組みを紹介しながら、考え方について紹介したいと思います。

まず、スーパー新鮮屋さんに今年入った久松さんが作ったパンを紹介しましょう!

スーパーマーケットも、今年は年末年始の寄り合いが少なくなり、売上が落ちています。

そこで「何かできないか?」と考えて、地元のパン屋さんとコラボしてできたのが、この節分パン(鬼と金棒)です!
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1月22日から2月3日の節分までの期間限定ですが、かわいらしいパンが出来たと思いませんか?

久松さんは、去年の春、高校を卒業したばかりの新入社員です。

その子がこんなかわいらしいパンを作ったのです!

いや、高校を卒業したばかりの女の子だから、こんなパンが作れたと思うのです!

私のようなオジサンには、なかなか思いつかない発想です。

このパンは新鮮屋さんのオリジナルですから、久松さんの写真入りのPOPを作って売れば、話のタネになって売上以上にお店の雰囲気づくりに役立つと思うのです。

次に紹介するのは、さかえやの山本さんと堀内君が考えた宅配ピザとお弁当です!

さかえやがある渋温泉はもちろん、隣の中野市にも宅配ピザはありません!
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春には「旅館の料理をご自宅で!」というコンセプトでお弁当を作り、とても好評でしたが、良い素材を使っている分、どうしても単価が高めになるため、普段の食事用ではなく、家庭内のイベント用の商品でした。

そこで今回は「お鍋セット」と「宅配ピザ」を用意してみました!

春のお弁当は、いろいろなところにチラシを置かせてもらったりして売っていたのですが、今回のお鍋セットとピザは、ネットのサイト上に店を出す形で販売することを考えています。

商品や販売方法は決まったので、今、マネージメント・ゲームで勉強したストラック表を使って損益分岐点を計算しているところです。

全国にはたくさんの会社がありますが、会社の売上がなくなったときに、自主的に社員さんがこうしたことを考える会社がどれだけあるでしょう?

IMG_3422もちろんお弁当を売ることを考え付く人はいるでしょうが、原価や販売方法からキチンと損益分岐点を割り出せる人は、ほとんどいないと思うのです。

今回のようにこれまでやったことのない商売を始めるには、いくらでいくつ売ったら採算があうのか(赤字にならないのか)がわからないと
「骨折り損のくたびれ儲け」になってしまう恐れがあると思うのです。

山本さんや堀内君は、ピザーラさんやドミノピザさんの価格や商品を参考にしながら、ビジネスモデルを作っていました。

昨日試食させてもらって、私がアドバイスしたポイントは次の通りです。

多くの人は「うちは、こんなことが出来るけど、誰か買ってくれないかな?」と考えますが、そんな「犬も歩けば棒に当たる」的な考え方では絶対に儲かりません!
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なぜなら、自己中心的だからです!

そうではなくて、まずこのコロナ禍の中で拡大している欲求(ニーズ)があるはずです。

それを探します。

その次に、そのニーズを自社の資源を使って満たすことを考えるのです!

例えば、今、コロナ禍の中で「皆で温泉でも行って盛り上がりたい!」というニーズが高まっているとしましょう。

そうしたら、「自宅で旅館気分を満喫させる」というコンセプトで、ご自宅に旅館の料理とおいしいお酒をお送りして、ZOOMなどで接待をするのです。

image_50434817料理だけだと、スーパーやコンビニ、レストランなどがすでにやっていて、必ずしも旅館がやったからといって有利ではありません。

そこにプロの接待を入れることで単価も上げられ、旅館ならではの強みが生きると思うのです。

私も昨日は、11月のさかえやの講演会でお会いした方が香港のバイヤーさんを紹介してくれたので、姫ねぎやハピフルトマトを紹介させてもらいました。

香港は大変な日本ブームですから、日本にしかないオリジナル商品が香港で売られたら、取り扱う人は喜んでくれるかもしれないと思うのです。

いろいろな事例を書きましたが、その気になればいろいろなところにチャンスがあるものです!

image_50422017目を見開いて、チャンスを見逃さないようにしましょう!

言われたことをやるよりも、頭を使った方が人生がおもしろくなります!

今日のひとこと
「あるものを売ろうとするのではなく、人が求めるものを売りましょう!」

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DSCF0017先日、私が豊栄荘さんに行くと、お客様が来ない旅館に残った社員さん達は、何をしたらよいのかわからずに困っていました。

新規事業のために勉強に出ている人たちのためにも、旅館に残った人たちは旅館を強くしなければいけないのですが、何をしたらよいのかわからずにいたのです。

ところが、そんな日が何日も過ぎて行くと、その環境になれてしまうのが人間です。

「何かしなくては!」と思いながらも、具体的には何もしないまま、何となく日々が過ぎて行きます。

ここに危機を乗り越えられる人と乗り越えられない人の差があると思うのです!

ほとんどの人は、人からの指示で仕事をしている(こなしている)ので、自分でやるべきことを考える習慣がついていません。

だから、CL手帳の重要事項(第二領域)が思いつかないのです!

例えば、今、静岡経営塾の人達には「上杉鷹山の本を読んでくる」という課題が出ていますが、「会社を良くしたい」と思っていても、多くの経営者は自分から本を読みません。

「何かいい本はないかな?」と思ったとしても、なかなか本を選びませんし、本を買ったとしても「いつまでに」という期限を決めないので、「読まなくちゃ」と思うだけでいつまでも本を読み終わらないのです。

DSCF0020それでも、とりあえず「今」は生活できるのです。

しかし、そうしている間も、確実に冬(老後や決算期)は近づいているのです。

そこで私は、旅館に残っている豊栄荘の社員さん達に「こんな時だからこそやれることがあると思うよ!」と言ったところ、館内の汚れているところを探して掃除を始めました。

昨日の一番最後の写真がその様子です。

私が酔って寝てからも掃除を続け、私が起きた時も朝早くから掃除をしていました!

私は「こいつらよくやるなぁ」と思いましたが、それと同時に「でも、これだから頑張っても豊かになれないんだよな」と思いました。

私は努力することは立派なことだと思っていますが、あちこち適当に穴を掘っても、そこから金が出て来ることはまずないと思っています。

彼らのようによく頑張っても、金が埋まっている場所の見当もつけずに、闇雲に穴を掘っていたら、生きているうちに金を掘り当てることはできないと思うのです。

そこで「お金持ちになるための秘訣、その2」を教えることにしました。
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これは別に「お金持ちになれる」ではなくて、「人生の作り方」とか「希望を叶える方法」と置き換えてもらっても良いと思います。

その秘訣の第一段階は、自分をコントロールすることです。

彼らは、毎日、ブログにコメントしたり、早朝からトイレ掃除をしたり、CL手帳を書いたりしてきました。

だから、「面倒臭い」という気持ちに流されることなく努力することが出来ます。

つまり、彼らにはもう穴を掘り続けるだけの力はついているのです!

そうなったら次に必要になるのは、「どこを掘るか?」です!

私が朝食を食べる時、セットされたお料理のところに、あとからあたたかいおしぼりやご飯、お味噌汁が運ばれてきました。

そしてそれらを置く時に、お新香の入った器をずらしてご飯の入ったお茶碗を置いてくれました。

DSCF0035私はそれを例にとって、次のように話しました。

「とても丁寧に接客してくれて、朝から気持ちが良かったよ。

でも、この働き方をしていても豊かにはなれないと思うよ!

それは作業をしているだけで、頭が動いているように見えなかったんだ。

皆さんは、食事を提供したり、お部屋の掃除をすることを仕事だと思っているかもしれないけれど、それは会社の仕事(作業)です。

でも、本当の仕事は自分の人生を良いものにすることで、そのために会社の仕事をしているわけです。

だから、そこにあなたの感性やセンスが発揮されなければ、コストの安いAIに換わられてしまうと思うんだ。

ルンバは夜中でも働くから強敵だぞ!(笑)

あなたたちの仕事の仕方は、食事のセットをすること、ご飯やお味噌汁を運ぶことを、一つひとつやっているように見えます。
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そのやり方は、汚れているところを一つずつ見つけて掃除していくやり方と似て見えるのです。

でも私なら、あとからご飯とお味噌汁を持ってくることはわかっているので、セットするときに置く場所をしっかり確保しておくと思うのです。

もちろん今日も、ある程度は場所が確保されていましたが、それはなんとなく開けているだけで、本当には考えていないと思います。

だから、お新香の入った小皿を動かさなくてはならなくなったのです。

今日はお客様が少ないからいいけれど、もし何組ものお客様を担当していて、その一手間をあっちでもこっちでもかけていたら、お客様をお待たせしたり、自分たちも忙しくなってミスをするかもしれないと思うのです。

普段から考える癖をつけておかないと、自分では考えているつもりでも、いつの間にか指示や慣習で作業をしているだけで、実際には何も考えずに上っ面の仕事をしてしまうのです。

そこに皆さんの感性や心遣いが発揮されないと収入は増えないのです。

DSCF0044逆にそれが出来ると「ありがとう!」「そこまでしてくれるんだ!」と感激されて収入が増えるのです。

皆さんは、面倒なこともよくやってきたのですから、ここからは考える習慣を身に着けてください。

ただ闇雲に掃除をするのではなく、まず館内をよく見て回って、「どんな印象を与えたいのか?」「どこをきれいにしたら一番印象が良くなるのか?」を考えるのです。

食事を運ぶのなら、どこにおしぼりを置いたら取りやすく、きれいに見えるのかを考えるのです。

私は今日、豊栄荘さんの写真をブログに使いましたが、この時期、どこを撮ったら豊栄荘さんが素敵に見えるかを考えます。

今、都心からほど近い豊栄荘の庭に、梅の花がきれいに咲いていることをどれだけの人が知っているでしょう?

そうしたことを伝えずにいて、お客様が来てくれるわけがないと思うのです。

あなたたちは与えられた作業を、こなす頭になっていないでしょうか?

私はあなたたちにそういうことに気づく人になってもらいたいと思っているのです。

DSCF0045部下や後輩に大変なことをお願いするかもしれませんが、お願いする以上、上の人はその人の命(努力)を絶対に無駄にしてはいけないと思うのです!」

皆さんは、どこを掘ったら金が出るかを考えてから穴を掘っていますか?

第二次世界大戦のときに、日本軍はまったく勝ち目のない戦場にたくさんの若者を送り出しました。

私は努力は大事なことだと思っていますが、可能性のない努力は悲劇だと思うのです。

ある程度、自分をコントロールできるようになってきたら、次は「どうしたら勝てるのか?」を考える力を身に着けていってください!

AIなど科学技術の進歩については、静岡経営塾の「アグリテック」を参考にしてください!

P.S.一言、注意しておきますが、キチンと行動しない人は、まず感情に流されずに行動するようになってから「考える力」をつけましょう!

DSCF0048そうでないと「やるべきことがわからない」とか「考えている」ということを言い訳にして、やるべきことから逃げる人がいると思うのです。

今日のひとこと
「豊かになるための秘訣、その2は『戦略を練る』ことです!」


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DSCF0016私は今、箱根の豊栄荘さんに来ています。

豊栄荘さんは、外国人観光客が中心だったため、新型コロナウィルスの流行でお客様が完全に止まってしまって、本当に厳しい2020年でした。

しかし、そんな中でもみんなで館内を改装したり、サービスを充実させて、日本人観光客からの口コミで「5」をとるまでになりました!

そんなときにまた緊急事態宣言が出てしまったのです!

今、各地の旅館さんは大変だと思いますが、緊急事態宣言が出た地域は皆さんの想像以上にひどいことになっています!

普段は観光客でいっぱいの箱根湯本の駅前が、ガラガラのシャッター通りになっているのです!

この状態が、果たしていつまで続くのでしょう?

本当に困ったことですが、経営者にとって困るということは良いこと(チャンス)でもあると私は思っています。

DSCF0015普段なら言いにくい指示も「こんな状況だから」という言葉を頭につければ言えますし、失敗が怖くてやろうか迷うことも「ダメでもいいからやってみよう!」と腹が決まります。

正直なところ、うまくいくかわかりませんが、私はこの機会に「生き残る」ではなくて、「もっと強い会社にしてやるぞ!」と狙っています!

このコロナ禍を、そのための準備期間にしようと思うのです!

豊栄荘さんは、箱根という立地にあり、広い敷地と自然があり、一生懸命に笑顔で取り組む社員がいます。

これらを活かした戦い方がきっとあると思うのです!

さかえやの時も、こうして考えてやってきたので、豊栄荘にもきっと道はあると思うのです!

豊かになる人と、ならない人の人生を分けるものがあるとしたら、こうした状況に立ったときに、その道筋を考えられるかどうかにかかっていると思うのです。
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ほとんどの人は、「困った、困った」と指をくわえてオロオロしているだけで何も考えません!

ここで考え、動くかどうかで、その先の人生が分かれるのです。

実際のところ、豊栄荘さんでは新しい事業のために社員6人が勉強に入りましたし、旅館の売り方も変えようとしています。

それでうまくいくかどうかはわかりませんが、この機会を頭を使って「考える練習」に使ってみようと思うのです。

こうしたピンチを乗り切るときに最も重要なポイントはリーダーシップです!

私がさかえやに行った頃には、湯本社長の奥さんも女将として旅館を支えていてくれました。

DSCF0007経営状態が悪かったため、奥さんも本当によく頑張ってくれていましたが、私は奥さんに引いてもらいました。

それは指示系統を社長に一元化するためです。

湯本社長と女将さんの指示が違うと、社員さん達はどちらの言うことを聞けばいいのか迷いますし、社長が言ったことを女将にひっくり返されたら、社長のリーダーシップが下がります。

「船頭多くして、舟山に登る」の例えのように、二人が頑張れば頑張るほど、かえって組織が弱くなってしまう場合があるのです。

ですから、私は「社長は多少ボンクラでもいいから、一人でなくてはならない!」と思っています。

方向は私が教えるので、速度はゆっくりでもいいから同じ方向に進んでくれた方が、目的地にたどり着きやすいと思うのです。

だから、私がさかえやを改革するうえで、最も大きな仕事は何だったかと尋ねられたら、私は間違いなく「女将に引いてもらうこと」と答えると思うのです。
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しかし、「社長は一人」というこの当たり前なことが出来ていない会社がたくさんあります。

社長よりも実質的な発言力のある人がいて、社長の意志で100%動かない会社が結構あるのです!

皆さんの運転している車が、アクセルを踏むのに走らなかったり、ブレーキを踏んでも加速したり、曲がりたくてハンドルを切るのに真っすぐ進んでしまったらどうでしょう?

これだと自分の運転(判断)が正しかったのか、悪かったのかもわからないので、まったく運転技術は向上しません。

これは絶対に良くないことだと思うのです。

いろいろな会社を見ていると、社長の座を譲ったのに実質的な経営権を握ったままの先代がいますが、それだと社長は「張り子のトラ(お飾り)」になってしまいます。

DSCF0002それだったら社長の肩書を譲るべきではないと思います。

私の場合、父の借金を返すために社員を雇って事業を拡大していたのですが、父は機嫌が悪いと社員さんに向かって「俺はお前を雇った覚えはない! 帰れ!」と言っていました。

だから私は、自分の意思決定で経営ができないことがどれほど大変なことか痛いほどわかるのです。

だから、たとえ間違いであっても、最終的に社長が決めた方針で力を合わせていってほしいと思うのです。

たまに社員さんの前で将来社長になる息子さんを叱る社長さんがいますが、そうしたことも気を付けたほうがいいと思います。

きっと息子さんのことを思って指導しているつもりでしょうが、社員さんから見た息子さんはボンクラに見えてしまいます。

それでは、結局、息子さんの力を削いでいることになるのです。

DSCF0013経営というものは、最終的には自分の判断を実行して、その結果から学んでいくしかないのですから、「失敗させないように」ではなく、「失敗が活きるように」支援してあげてほしいと思うのです。

箱根はきれいな梅が咲いていました。

この贅沢な景色を、安心して多くの方に見てもらいたいと思うのです。

今日のひとこと
「リーダーは一人でなくてはならない!」

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DSCF0066昨日のブログで上杉鷹山のことを書きましたが、知らない人もいると思うので、今日は上杉鷹山という人について書いておきます。

上杉鷹山は、第35代米国大統領ジョン・F・ケネディが日本で最も尊敬する政治家として名を挙げた人物で、借金だらけの米沢藩を立て直した名門上杉家9代藩主です。

といっても、もともと上杉家に生まれた子どもではなく、10歳で九州の小さな高鍋藩から婿養子としてやって来て、17 歳で米沢藩を継いだ苦労人です。

上杉家と聞くと、ものすごい名門のイメージがあると思いますが、上杉家は関が原の合戦で石田三成に味方したため、徳川家康によって会津120万石から米沢30万石に減封され、さらに3代藩主が跡継ぎを定める前に急死してしまったため、さらに半分の15万石に領地を減らされていました。

こうして藩の石高は減ったのに、家臣の数はそのままにしていたため、藩の財政はどんどん逼迫していきます。

そのツケを領民に押し付け、重税を課したため、逃亡する領民が多く、かつては15万人いた領民も10万人程度に減少していました。

そこで何とか藩を立て直そうと質素倹約(食事は一汁一菜、着物は木綿)や武士にも農作業を課しますが、藩士の大反対に遭います。

これまで領民に重税を課すだけで、汗をかいてきていない藩士たちにとっては、受け入れがたい内容で、そもそも小さな藩からやって来た若造の命令など聞きたくないのです。

そんな状況の中、鷹山は自らこれを実践し、生活費をそれまでの7分の2まで削り、奥女中も50人から9人へと減らして質素倹約に努めます。

その一方で、藩の外から他国よりも高い賃金を払って職人を招き寄せ、これまで米沢藩にはなかった産業を起こしていったのです。

DSCF0058ここがただのケチと違うところです!

しかし、この改革は鷹山一人でできることではありません。

藩主となって初めて米沢の地を踏んだとき、上杉鷹山は藩士に向かって次のように言います。

「私は米沢の惨状を目の当たりにして、正直、絶望した。

まるでこの冷めた火鉢の中の灰のようだ。

いくら灰に種を蒔いたとしても花が咲くことはないのかもしれない。

だがしかし、この火鉢の奥底にはまだ火のついた炭、火種があった。

これに新しい炭を足したところ、火は燃え移り再び火鉢は暖かくなった。

この火種こそがお前たちなのだ。

米沢に入国した後はそれぞれの持ち場においてこの火種を人々に移して欲しい。

私が行おうとしている改革はそう簡単なものではない。

いくら火を移そうとしても湿っていて火の移らない者、火を移すことを拒否する者と様々であろう。

それでも中には火を移されることを今か今かと待ち侘びている者がいるかもしれない。

その者を見つけ出し、一人でも多くの人に火を移して欲しい。

DSCF0073改革は私一人でできるものではない。どうかみなの力を私に貸してくれ。」

この言葉に感銘を受けた家臣たちが、鷹山と共に改革を実行していって、上杉家は再興されたのです。

自らがひたむきに率先し、一人ひとりに改革の火を移していくことで他力を集めたことが鷹山の改革成功の要因だと思うのです。

その一方で、上杉鷹山は藩政改革に必要ならば、重要な職にある重臣であっても例外は許さず処罰をするという厳しい姿勢で臨みました。

そうしたところに鷹山の改革への覚悟(本気)が現れていると思うのです。

昨日ブログでは「自分が率先して範を示す」ということが必要だということを書きましたが、「この人がいないと仕事が回らないから」「この人を敵に回すとやりにくいから」と特別扱いしている人はいないでしょうか?

それは結局、自分が困るからで、そうした姿勢が組織に歪を生むのです!

多くの経営者は、困ることから逃げ、困らないように困らないように経営します。

だから弱くなるのです。

改革、会社を変えるということは、固まって張り付いている筋肉をはがすようなものです。

多かれ少なかれ抵抗は出るものです。

それを乗り越える覚悟があるかどうかを試されていると思うのです。

DSCF0081私はどんなに困っても「ダメなものはダメ!」という一線を崩さずにやってきたつもりです。

そのため歩みは遅くなり、成功は小さなものになったかもしれませんが、会社は強くはなれたと思うのです。

今日のひとこと
「あなたの困難に対する姿勢が、火(希望)を移す火種となるのです!」

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