2013年08月

2013年08月06日

RE : 涼房

昨日、施主様と一緒にキッチン等の住宅設備機器のショール―ムに行ってきました。
久しぶりのショウルームで日々進歩するメーカーの姿勢に脅かされました。
特に、便器などは節水や機能の面で少なからぬ変化を示していました。

住宅機器だけではなく、世の中の流れとして、より以上、今以上の生活を望むあまり、本当にここまでの設備が必要なのだろうか、と考えさせられました。
同行されたお客様は「こんなにたくさんのものがついていることは良いけれど、かえって壊れたら直すのに、又お金をかかりますよね」とおっしゃっていらしたのか印象的でした。

家も空調設備や便利機能を増やすことで、より快適に過ごすことができますが、対価として導入のためのコストや維持、メンテナンスに経費がかかります。
なるべく導入と維持のためのコストを少なくした住まいを届けたいという当社の思いとは相反するものだと感じました。
機械に頼るのではなく、先輩たちの智恵を拝借するのが当社の基本です。
先人達の叡智を生かすことで現代でも充分使えるものを探し出し、大切にしたいのです。

自然素材や通気も当然大切にしなければならないことなのです。
新しいものを見るたびに飛び付くのではなく、必要なのは、小さな改革で成果を上げるための創意工夫だと思っています。

暑い日が続きます。
でも工夫次第で、ホンノリ優しい涼房の世界を楽しむことができると思っています。


sugimori_blog at 09:08|この記事のURL