歯周病専門医サイトブログ

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3DS細菌除菌療法:虫歯の成り立ち - 虫歯はこうしてできる -

2017年 1月30日(月曜日)です。


このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは、『3DS細菌除菌療法:虫歯の成り立ち - 虫歯はこうしてできる -』になります。

前回のブログでは ちょっと難しい話でしたが、バイオフィルムについて解説しました。

本日は虫歯の成り立ちについて解説します。

通常口腔内は中性に近い状態で維持されています。

食後 虫歯細菌は食物のショ糖を利用して酸を産生します

この酸により口腔内は酸性に傾きます

食後3分もすると酸の影響により歯質は溶け出します

この状態を脱灰(だっかい)と言います。

虫歯ですね


しかし食事中に分泌される唾液に含まれる重炭酸塩
酸性に傾いたpHを中性に戻す働きがあります。

この状態を再石灰化(さいせっかいか)と言います。

虫歯が自己修復された状態です。

食事をするたびに
この脱灰(だっかい:虫歯)
再石灰化(さいせっかいか:自己修復)が繰り返されているのです。
スライド1



脱灰の時間が多くなると虫歯になりやすく
再石灰化の時間が多くなると虫歯になりにくい状態と言えるのです。
スライド2





間食が多いと 歯が脱灰(だっかい)する時間が長くなるため
歯はどんどんと溶けてしまいます。
スライド3



.
本日は虫歯の成り立ちを
脱灰(だっかい) と
再石灰化(さいせっかいか:自己修復)
という話で解説しました。


次回も3DS細菌除菌療法について解説します。




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虫歯になりたくない人のために:細菌除菌療法

2017年 1月23日(月曜日)です。


このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは 
『バイオフィルム』になります。

前回は虫歯細菌を除菌する3DSという治療法について
簡単に説明しました。

今後も暫くは、この3DS(スリーディエス)という治療法について詳細に解説していきます。

本日はこの3DSを理解するために
バイオフィルムということについて解説していきます。

バイオフィルムが理解できないと3DSが分からないからです。

非常に難しい話になってしまうのですが、
口腔内に存在する細菌についての話から始めます。

口腔内に存在する細菌はなにを栄養源として生きているでしょうか?

細菌だって生きているのですからなにか栄養源が必要になってきます。

細菌には大きく分けて2種類存在します。

一つが好気性細菌(こうきせい さいきん)です。
もう一つが嫌気性細菌(けんきせい さいきん)です。

好気性細菌の代表的な菌が虫歯菌です。

嫌気性細菌の代表的な菌が歯周病菌です。

好気性細菌は酸素があるもとで生きているのが基本です。

それに対して嫌気性細菌の多くは酸素が少ない状態で生きています。


歯肉縁上プラーク細菌(好気性菌)の主な栄養源は
唾液中のアミノ酸です。

また 好気性菌は 唾液以外にも ショ糖 や ブドウ糖
果糖を利用する細菌も多く存在します。

しかし 唾液中には抗菌性物質が存在しており
唾液は細菌を殺す働きもあります。

唾液は細菌を退治する非常に重要な面(抗菌性)を持っていると共に 
アミノ酸は細菌の栄養源ともなっているのです。

面白いですよね。

歯肉縁下プラーク細菌(嫌気性菌)の主な栄養源は
歯周ポケットという歯と歯肉の溝の中から
出てくる歯肉溝滲出液という液体の中のアミノ酸です。

この歯肉溝滲出液は、
正常状態では 歯周ポケット内部を1分で満たす程度の割合で分泌されています。

歯肉溝滲出液は、
歯周ポケット内部に侵入してきた細菌を
洗い流す働き や 抗菌成分含まれています。

すでに難しい話ですよね。

これからもっと難しくなりますよ。

次にバイオフィルムについて解説します。

歯の表面(歯根面)には
ペリクル(唾液の糖タンパク質)という薄い膜が存在します。

難しいことはさておいて
歯の表面にはちょっとネバネバした薄い膜があると思って下さい。

この膜がペリクルと言います。

ペリクルは、細菌(好気性菌)が出す酸(乳酸)から
歯を守る重要な働きをしています。

歯は細菌の出すによって
歯が溶け出すのです。

口腔内が酸性に傾くことで歯の成分が溶け出すことを
脱灰(だっかい)と言います。

薄い膜であるペリクルは、酸から歯を守るバリアーなのです。

しかし バリアーである反面
細菌が付着しやすくなっているのも事実です。

だってペリクルはネバネバしているから

また 好気性菌の中には食物中のショ糖から
粘液性多糖体(水不溶性グルカン)を作るものがあります。

また難しい言葉が出てきましたね。

粘液性多糖体もネバネバしたものです。

細菌の中には 細菌自体が歯面に付着しやすい構造
(線毛 等)を持っているものもありますが

歯面に付着しにくい細菌もいるのです。

歯の表面に付着しにくい細菌は、
先ほどの粘液性多糖体(水不溶性グルカン)を介して歯の表面にくっつきます。

細菌同士が情報伝達を行い 細菌が凝集するのです
細菌同士が手に手をとって集まる状態を共凝集と言います。

この歯の表面にヌメヌメ、ネバネバした状態がバイオフィルムなのです。

バイオフィルムは、単にヌメヌメ、ネバネバしたものではなく、
細菌が大量に潜んでいるのです。

細菌の塊と思って下さい。

バイオフィルムを他の例えで表現すると
台所のシンクをきれいに洗っていないと
「ヌルヌル ヌメヌメ」としてきます。

この「ヌルヌル ヌメヌメ」がバイオフィルムなのです。

このバイオフィルムがあると
外来からの影響を受けにくくなります。

通常口腔内細菌が繁殖すると
唾液により洗い流されたり
唾液の抗菌作用により細菌が繁殖するのが抑えられます。

しかし バイオフィルムの中に生息する細菌は
唾液の影響を受けにくくなるため
バイオフィルムの中で細菌は増殖していくのです。

怖いですね。

ちなみにバイオフィルムの状態になると
歯磨きで完全に取り除くことは難しいです。

飲食後 好気性菌 の一部は ショ糖 から酸(乳酸)をつくります。

先ほど説明しましたように酸は、歯を溶かします。

酸は虫歯予防にとって大敵です。

問題なのは、このバイオフィルムです。

バイオフィルムというバリアで囲まれた中に生息する細菌は、
産生した酸の拡散を防ぎ 唾液に流されないために局所に停滞します。

そのため 虫歯予防をするためには
バイオフィルムという細菌の住処を破壊することが重要なのです。

先ほど説明しましたように一旦バイオフルムになると
歯ブラシでは取り除くことが困難になってしまいます。

虫歯は夜間作られます。

就寝時は、当然のことながら物を食べませんから
細菌の餌はなくなります。

しかし、飲食物として虫歯細菌が大好きな糖が供給されなくなると
糖(ショ糖)から合成され細菌内に貯蔵した
水溶性の粘液性多糖体(グルカン および フルクタン)
を利用し持続して酸(乳酸)などを産生するため
脱灰が起きてしまいます。

バイオフルムの中は、虫歯細菌の好きな糖がいっぱいあるのです。

つまり物を食べなくても歯の表面についたバイオフルムがあると
虫歯細菌の好きな糖が常にあるということです。

これがバイオフルムの恐ろしいことの一つです。

虫歯が夜間作られるというのは
食物がなくなった後でも
細菌内に蓄えられた粘液性多糖体をエネルギー源として利用しながら
酸(乳酸)を産生し続けるためなのです。

今日は結構難しい話でしたね。


また次回も虫歯細菌除菌療法である3DSについて解説します。





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3DS除菌療法 究極の虫歯予防

2017年 1月16日(月曜日)です。


このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは『3DS除菌療法 究極の虫歯予防』になります。

3DS除菌療法(スリーディエス じょきんりょうほう)とは
Dental Drug Delivery System の略で
3つのDの頭文字をとって 3DSと言います。

具体的には 患者さん個人に合わせたマウスピースを作製し
そのマウスピースの中に除菌効果の高い薬剤を入れて
口腔内に装着することで 問題となる細菌を除菌し
虫歯の原因となる歯垢の定着を集中的に抑える治療です。


3DS除菌治療の必要性

「毎日は磨きをしているのに虫歯になってしまう!」
という方は多くいらっしゃるかと思います。
毎日は磨きをしているのになぜ虫歯になるのでしょうか?

虫歯になりやすい人もいれば
虫歯になりにくい人もいます
極端に言えば まったく歯を磨かなくても虫歯にならない人もいらっしゃいます

虫歯になるには原因は歯磨きをしているかどうかだけではないのです

虫歯のなりやすさにはさまざまな要因があります
・ 虫歯細菌(細菌の種類、 量、 質 等)
・ 唾液の性状(分泌量、緩衝能、抗菌因子 等)
・ 糖分を含んだ食事 等生活習慣(間食の頻度 等)
・ 歯磨きの程度
   (適切なブラッシングができているか ブラッシングタイミング 等)
・ 歯質の問題(歯の耐性化、 石灰化度、フッ素の使用 等)
どれをとっても虫歯には重要な要因となっていますが
その中でも虫歯細菌の質と量は大きく影響してきます

その中でも細菌は虫歯の原因として非常に大きな要因になっています

3DS除菌治療は、その細菌にターゲットにした治療法です。




3DS除菌療法をお勧めする方
• 虫歯が多い方
• 詰め物 被せ物が多い方
• 歯磨きをしているのに虫歯になってしまう方
• 妊娠予定 や 授乳中の方で
  子供を虫歯にしたくない方(母子感染防止)
• 乳歯から永久歯への感染防止
• 歯周病になりやすい方



今日はこれから今月の講演のためのスライド作りをしないといけないので
これで終了です。

来週は3DSを詳細に解説します。

お楽しみに!






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大船駅北口歯科 年末年始休診案内

大船駅北口歯科 年末年始休診案内

2016年12月30日(金曜日)午後から
2017年1月5日(木曜日)
まで休診となります。

休診中の緊急連絡は、以下メールよりご連絡下さい。
休診中の緊急連絡メール


また休診中の予約は以下からインターネットオンライン予約をご利用下さい。
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歯を磨かないと 必ず歯周病になるのか?

2016年12月19日(月曜日)です。


このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは、『歯を磨かないと 必ず歯周病になるのか?』になります。



ここ数回は、歯周病のデータを元に
歯肉からの出血の問題や
メンテナンスの重要性について
解説してきました。

本日はタイトルにあるように
歯を磨かないと 必ず歯周病になるのか?
という究極のような話をしたいと思います。

始めに古いデータにはなりますが、
1986年に発表された非常に興味深い論文があります。

歯周病を専門としている歯科医師であれば
誰もがしっているくらい非常に有名な論文です。

Loe H, et al Natural history of periodontal disease in man
J Clin Periodontol. 13(5):431-45 1986 May


研究の概要は以下のようになります。

歯を磨く習慣のない
また 歯を治療した経験もない
スリランカの紅茶農園の労働者480人を
未治療のまま15年間定期的に検査し
歯周病の発生 や 進行 がどのように起こるかを観察しました。

歯をまったく磨くことがない人達です。

一生 歯を磨かないとどうなるのでしょうか?

概要にもありましたように
歯科治療は一切受けないわけですから
歯石も取っていません。

対象とした年齢 や 検査期間 等は以下になります。
14歳から31歳の範囲で1970年から観察開始
1971 1973 1977 1982 1985年
にそれぞれ検査を実施しました。

この検査に参加し480人は
共通してプラーク 歯石 が均一に
大きな凝集体として確認されました。

当然ですよね。
歯を1回も磨かないのですから。

それでは
こうした方達は、歯周病になったのでしょうか?

当然歯周病になるような感じがしますよね。

結果は以下です。

 8%が急速な歯周病の進行がみられ

81%が中程度の歯周病の進行がみられ

11%がほとんど歯周病の進行がみられなかった


えっ
1割の方は、15年間 1回も歯を磨かないのに
歯周病にならなかった?

本当なの?

というように疑問を持たれると思います。

これは本当なのです。

1割の方は、15年間 1回も歯を磨かず、歯科治療を1回も受けなかったのに
歯周病にまったくなりませんでした。

しかし、8割の方は歯周病になってしまいました。

さらに興味深いのは、
1割の方は、非常に進行した歯周病であったということです。

この歯周病の進行が早い方は
15歳でも歯周病になってしまったり
と歯周病の発症が早く
また ものすごい勢いで歯周病が進行し
35歳で歯を平均12本失い
40歳で20本
45歳前に歯を全部失った

ということでした。

なぜこのような違いが起こったのでしょうか?

同じ食生活をし、
同じように歯を磨かず、
同じように歯科治療はまったく受けず、
おそらく睡眠時間 等の生活習慣にもさほど大きく差はないように思えます。

それなのにも関わらず
まったく歯周病にならない人が1割
ほとんど歯を失うくらい歯周病が進行していた人が1割
ということでした。

この大きな原因は、歯周病細菌の違いです。

本来口腔内には誰しも細菌が存在しています。

口腔内には200種類以上の細菌が存在すると言われています。

その中でも歯周病の進行に大きく影響するのが、
以下の歯周病細菌と言われています。

A.a.菌( Aggregatibacter actinomycetemcomitans )
侵襲性歯周炎の発症に関連が深い菌 非常に悪性度の強い細菌


P.g.菌( Prophyromonas gingivalis )
慢性歯周炎の発症に関連が深い菌
年齢に比較して骨吸収が大きく この菌の比率が高い場合
侵襲性歯周炎と診断される 非常に悪性度の強い細菌


T.f.菌( Tannerella forsythensis )
慢性歯周炎の発症に関連が深い菌


T.d.菌( Treponema denticola )
慢性歯周炎の発症に関連が深い菌


P.i.菌( Prevotwlla intermedia )
思春期性 や 妊娠性歯周炎 の発症に関連が深い菌

特に
P.g.菌 、
T.f.菌 、
T.d.菌
の3菌種は、Red Complex(レッドコンプレックス)と言われ、
非常に悪性度の高い細菌です。

こうした歯周病細菌が存在していたため、
歯周病の進行が早かったと考えられます。


これらの歯周病細菌は、周囲の人から感染していきます。

家族間が感染経路として最も高いです。

そのため、親が早い年齢で歯を失った場合、
子供も同様の状態になる可能性が高いです。

もちろん家族間の感染だけでもありません。


こうしたことは、日本人にも同じように起こります。
日本人は、歯磨き習慣がある方がほとんどではありますが、
1割以上の方は、
進行して歯周病になることが言われています。

こうした方は、できるかぎり早い段階で、
診断し、治療を開始し、維持管理を行わないといけません。

本当に早い年齢で多くの歯を失います。

実際問題として、
私自身が歯周病専門医ということもあり、
本当に進行した歯周病の患者様が来院されます。

しかし、全ての方が治るわけではありません。
本当に進行があまりにも進んでしまった方では治すことが難しいです。

もう少し早く来院できていれば…
と思われる方も多くいらっしゃいます。

そのため、
早期発見、早期治療が重要なのです。

まず通常の歯周病の検査であれば、
基本的にどこの歯科医院でも行えます。

そのため、出血があったり、
歯肉が腫れたり、
家族間で歯がない人がいたり、
親が若いころから義歯を使用していたり
祖父母が総入れ歯であったり
等の方は、
できるかぎり若い年齢から歯周病の検査を受けられることが必要です。

また、先ほど記載したような歯周病細菌に感染しているかどうかも調べることが可能になっています。

歯周病細菌遺伝子(DNA)検査 です。

口腔内から採取した汚れの中から歯周病細菌の遺伝子を調べることで
どのような歯周病細菌に感染しているかを判断することができます。

リアルタイムPCR
と言います。


今日のブログはこれで終わります。

また様々なデータをみながら
歯周病について解説していきます。






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livedoor プロフィール
     院長履歴

1993年 神奈川歯科
      大学卒業
1993年 同大学歯周
      病学講座
      入局
1999年 日本歯周病
      学会
      専門医取得
1999年 東京都にて
      杉山歯科
      医院開業
2003年 I.T.Iメンバー
      認定
2005年 国際口腔
      インプラント
      学会認定医
      取得
2006年 大船駅北口
      歯科
      インプラント
      センター開業

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