歯周病専門医サイトブログ

歯周病専門分野のブログです。 横浜市 大船駅徒歩3分、大船駅北口歯科

3DS除菌療法 究極の虫歯予防

2017年 1月16日(月曜日)です。


このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは『3DS除菌療法 究極の虫歯予防』になります。

3DS除菌療法(スリーディエス じょきんりょうほう)とは
Dental Drug Delivery System の略で
3つのDの頭文字をとって 3DSと言います。

具体的には 患者さん個人に合わせたマウスピースを作製し
そのマウスピースの中に除菌効果の高い薬剤を入れて
口腔内に装着することで 問題となる細菌を除菌し
虫歯の原因となる歯垢の定着を集中的に抑える治療です。


3DS除菌治療の必要性

「毎日は磨きをしているのに虫歯になってしまう!」
という方は多くいらっしゃるかと思います。
毎日は磨きをしているのになぜ虫歯になるのでしょうか?

虫歯になりやすい人もいれば
虫歯になりにくい人もいます
極端に言えば まったく歯を磨かなくても虫歯にならない人もいらっしゃいます

虫歯になるには原因は歯磨きをしているかどうかだけではないのです

虫歯のなりやすさにはさまざまな要因があります
・ 虫歯細菌(細菌の種類、 量、 質 等)
・ 唾液の性状(分泌量、緩衝能、抗菌因子 等)
・ 糖分を含んだ食事 等生活習慣(間食の頻度 等)
・ 歯磨きの程度
   (適切なブラッシングができているか ブラッシングタイミング 等)
・ 歯質の問題(歯の耐性化、 石灰化度、フッ素の使用 等)
どれをとっても虫歯には重要な要因となっていますが
その中でも虫歯細菌の質と量は大きく影響してきます

その中でも細菌は虫歯の原因として非常に大きな要因になっています

3DS除菌治療は、その細菌にターゲットにした治療法です。




3DS除菌療法をお勧めする方
• 虫歯が多い方
• 詰め物 被せ物が多い方
• 歯磨きをしているのに虫歯になってしまう方
• 妊娠予定 や 授乳中の方で
  子供を虫歯にしたくない方(母子感染防止)
• 乳歯から永久歯への感染防止
• 歯周病になりやすい方



今日はこれから今月の講演のためのスライド作りをしないといけないので
これで終了です。

来週は3DSを詳細に解説します。

お楽しみに!






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大船駅北口歯科 年末年始休診案内

大船駅北口歯科 年末年始休診案内

2016年12月30日(金曜日)午後から
2017年1月5日(木曜日)
まで休診となります。

休診中の緊急連絡は、以下メールよりご連絡下さい。
休診中の緊急連絡メール


また休診中の予約は以下からインターネットオンライン予約をご利用下さい。
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歯を磨かないと 必ず歯周病になるのか?

2016年12月19日(月曜日)です。


このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは、『歯を磨かないと 必ず歯周病になるのか?』になります。



ここ数回は、歯周病のデータを元に
歯肉からの出血の問題や
メンテナンスの重要性について
解説してきました。

本日はタイトルにあるように
歯を磨かないと 必ず歯周病になるのか?
という究極のような話をしたいと思います。

始めに古いデータにはなりますが、
1986年に発表された非常に興味深い論文があります。

歯周病を専門としている歯科医師であれば
誰もがしっているくらい非常に有名な論文です。

Loe H, et al Natural history of periodontal disease in man
J Clin Periodontol. 13(5):431-45 1986 May


研究の概要は以下のようになります。

歯を磨く習慣のない
また 歯を治療した経験もない
スリランカの紅茶農園の労働者480人を
未治療のまま15年間定期的に検査し
歯周病の発生 や 進行 がどのように起こるかを観察しました。

歯をまったく磨くことがない人達です。

一生 歯を磨かないとどうなるのでしょうか?

概要にもありましたように
歯科治療は一切受けないわけですから
歯石も取っていません。

対象とした年齢 や 検査期間 等は以下になります。
14歳から31歳の範囲で1970年から観察開始
1971 1973 1977 1982 1985年
にそれぞれ検査を実施しました。

この検査に参加し480人は
共通してプラーク 歯石 が均一に
大きな凝集体として確認されました。

当然ですよね。
歯を1回も磨かないのですから。

それでは
こうした方達は、歯周病になったのでしょうか?

当然歯周病になるような感じがしますよね。

結果は以下です。

 8%が急速な歯周病の進行がみられ

81%が中程度の歯周病の進行がみられ

11%がほとんど歯周病の進行がみられなかった


えっ
1割の方は、15年間 1回も歯を磨かないのに
歯周病にならなかった?

本当なの?

というように疑問を持たれると思います。

これは本当なのです。

1割の方は、15年間 1回も歯を磨かず、歯科治療を1回も受けなかったのに
歯周病にまったくなりませんでした。

しかし、8割の方は歯周病になってしまいました。

さらに興味深いのは、
1割の方は、非常に進行した歯周病であったということです。

この歯周病の進行が早い方は
15歳でも歯周病になってしまったり
と歯周病の発症が早く
また ものすごい勢いで歯周病が進行し
35歳で歯を平均12本失い
40歳で20本
45歳前に歯を全部失った

ということでした。

なぜこのような違いが起こったのでしょうか?

同じ食生活をし、
同じように歯を磨かず、
同じように歯科治療はまったく受けず、
おそらく睡眠時間 等の生活習慣にもさほど大きく差はないように思えます。

それなのにも関わらず
まったく歯周病にならない人が1割
ほとんど歯を失うくらい歯周病が進行していた人が1割
ということでした。

この大きな原因は、歯周病細菌の違いです。

本来口腔内には誰しも細菌が存在しています。

口腔内には200種類以上の細菌が存在すると言われています。

その中でも歯周病の進行に大きく影響するのが、
以下の歯周病細菌と言われています。

A.a.菌( Aggregatibacter actinomycetemcomitans )
侵襲性歯周炎の発症に関連が深い菌 非常に悪性度の強い細菌


P.g.菌( Prophyromonas gingivalis )
慢性歯周炎の発症に関連が深い菌
年齢に比較して骨吸収が大きく この菌の比率が高い場合
侵襲性歯周炎と診断される 非常に悪性度の強い細菌


T.f.菌( Tannerella forsythensis )
慢性歯周炎の発症に関連が深い菌


T.d.菌( Treponema denticola )
慢性歯周炎の発症に関連が深い菌


P.i.菌( Prevotwlla intermedia )
思春期性 や 妊娠性歯周炎 の発症に関連が深い菌

特に
P.g.菌 、
T.f.菌 、
T.d.菌
の3菌種は、Red Complex(レッドコンプレックス)と言われ、
非常に悪性度の高い細菌です。

こうした歯周病細菌が存在していたため、
歯周病の進行が早かったと考えられます。


これらの歯周病細菌は、周囲の人から感染していきます。

家族間が感染経路として最も高いです。

そのため、親が早い年齢で歯を失った場合、
子供も同様の状態になる可能性が高いです。

もちろん家族間の感染だけでもありません。


こうしたことは、日本人にも同じように起こります。
日本人は、歯磨き習慣がある方がほとんどではありますが、
1割以上の方は、
進行して歯周病になることが言われています。

こうした方は、できるかぎり早い段階で、
診断し、治療を開始し、維持管理を行わないといけません。

本当に早い年齢で多くの歯を失います。

実際問題として、
私自身が歯周病専門医ということもあり、
本当に進行した歯周病の患者様が来院されます。

しかし、全ての方が治るわけではありません。
本当に進行があまりにも進んでしまった方では治すことが難しいです。

もう少し早く来院できていれば…
と思われる方も多くいらっしゃいます。

そのため、
早期発見、早期治療が重要なのです。

まず通常の歯周病の検査であれば、
基本的にどこの歯科医院でも行えます。

そのため、出血があったり、
歯肉が腫れたり、
家族間で歯がない人がいたり、
親が若いころから義歯を使用していたり
祖父母が総入れ歯であったり
等の方は、
できるかぎり若い年齢から歯周病の検査を受けられることが必要です。

また、先ほど記載したような歯周病細菌に感染しているかどうかも調べることが可能になっています。

歯周病細菌遺伝子(DNA)検査 です。

口腔内から採取した汚れの中から歯周病細菌の遺伝子を調べることで
どのような歯周病細菌に感染しているかを判断することができます。

リアルタイムPCR
と言います。


今日のブログはこれで終わります。

また様々なデータをみながら
歯周病について解説していきます。






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歯周病後のメインテナンスをしっかり行うと歯を失うリスクは軽減する!

2016年 12月12日(月曜日)です。

早いもので今年もあと残すところ3週間です。


さて 今日のテーマは、
『歯周病後のメインテナンスをしっかり行うと歯を失うリスクは軽減する!』になります。


先週のブログでは、
出血は非常に大きな問題であることを論文を元に解説しました。

ちょっとおさらいをしてみましょう!


歯周病の検査時(歯周ポケット検査)に出血がある状態を
BOP+と言います。

BOPとは、
Bleeding  On  Probing の略で
プロービング時のポケット内部からの出血の有無を表します。

歯肉からの出血は、歯周ポケットという中に汚れが存在し、
細菌が繁殖していることを意味します。

歯周ポケット内部に歯周病細菌がいっぱいいるのですから
当然のことながら歯周病は進行していきます。

この歯周ポケット検査時の出血の程度が
その予後に大きく影響してくることを前回解説したのです。

それでは前回解説した論文のグラフを再度見てみましょう!

スライド2



1回もBOP(歯周ポケット検査時の出血)がなかった患者さんと比較すると

1回BOPがあった患者さんは歯を失うリスクが2倍高かった!

2回BOPがあった患者さんは歯を失うリスクが4倍高かった!

3回BOPがあった患者さんは歯を失うリスクが10倍高かった!

4回全てでBOPがあった患者さんは歯を失うリスクが20倍高かった!


というデータです。

出血が続くということは非常に良くないのです。


さて本日も歯周病のデータを見ていきましょう。


本日のデータは、
歯周病の患者さんにおいて
歯周病治療をきちんと行い、
適切な口腔清掃管理が実施され、
定期的なメインテナンスに来院された場合には、
歯の寿命は3倍以上長持ちするというデータです。

以下がデータグラフです。
スライド3


10年間で何本歯を失うのか?
というデータです。

は歯周病の検査だけ行い、
歯周病と診断されたが、治療を行わなかった患者さんです。

は歯周病と診断され、
歯周病治療を行った患者さんです。

は歯周病と診断され、
歯周病治療を行い、
治療後にも定期的な管理(メインテナンス)に通われた患者さんです。



の治療を行わなかった患者さんは、
10年間で平均3.6歯を抜歯することになりました。

の歯周病治療を行った患者さんは、
その後 定期管理に来院しなかったため
10年間で平均2.2歯を抜歯することになりました。

の歯周病治療を行い、
その後も定期的に管理(メインテナンス)を行った患者さんは、
10年間で平均1.1歯を抜歯することになりました。


このデータからは、
歯周病治療を行っただけでより
治療後のメインテナンスを実施することで
歯は2倍長持ちすることが分かります。

2倍ですよ。

10年で抜歯となるような歯が
20年保つということですよ!

そう聞くと定期管理がいかに重要であるかが分かるかと思います。

ただし、これらは患者さんの日々の口腔清掃管理がしっかりとできていることが前提です。

他にも歯周病が悪化する要因には、
噛み合わせの問題であったり、
喫煙、
睡眠、食生活といった生活習慣も影響してきます。


我々のような歯周病専門医は、
こうしたデータ元に
科学的根拠のある診療を行っているのです。






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歯周病のリスク因子

2016年 12月 5日(月曜日)です。


このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは、『歯周病のリスク因子』になります。


今日は歯周病の話になります。

このところ 歯周病から若干話が離れ、 
ジルコニア等のオールセラミックについて話してきました。


当医院には、私以外にももう一人歯周病の専門医が在籍しており、
他にも
日本歯周病学会認定の歯周病専門医歯科衛生士の資格をもつ
歯科衛生士が2名在籍しています。

この2人は、当医院ですでに15年以上勤務しており、
歯周病治療のベテランといってもいいです。

歯周病の治療は、その多くがこの歯科衛生士の仕事です。

そのため、歯周病がどれだけ治るのかは、
歯科衛生士の知識、技術力、経験 等に大きく影響してきます。

本日は、そうした歯周病の患者様を診る時の一つの指標の話をしたいと思います。


歯周病治療が終了すると
いわゆるメインテナンスという定期管理に移行します。

もともと歯周病が進行していた方では3ヶ月程度の間隔で
メインテナンスを行って行きます。

もちろん理想的には、歯周病治療で改善した状態が
づっと長く維持できれば良いのですが、
歯周病が再発することがあります。

歯周病が再発する場合、
さまざまな要因があります。

口腔清掃管理(歯磨きの程度)、
噛み合わせ(歯ぎしり 等の問題)、
喫煙、
睡眠、
食生活

多くの要因があります。

歯科衛生士は、メインテナンスに来院した患者様の口腔内の状態をみて
判断し、問題があるようであれば歯科医師に伝えます。

もちろん最終的には歯科医師が歯周病の状態を判断することになるわけですが、
口腔内の歯石を取ったりする行為は、
基本的に歯科衛生士が担当することになりますので、
歯科医師よりも患者様の口腔内を長く観察することになります。

そのため、歯科衛生士がどれだけ適切に口腔内をみれるかが、
再発を早期に発見する重要なことになります。

本日は歯周病のリスク因子として大きく関わっている
出血について説明します。

歯周病の検査として最も重要であるのが、
歯周ポケット検査です。


歯周ポケット検査とは、
歯と歯肉の境目の 「歯周ポケット」という溝の深さを計測する検査です。

以下の図のような行為です。
kensa_05


歯周病が進行するとこの歯周ポケットが深くなります。
reation2


以下の左側が健康な状態で右側が歯周病が進行した状態です。
BlogPaint


歯周ポケット検査には下の図のような器具を使用します。
inspection1


この器具を歯周ポケットの中に挿入し、
1歯につき6カ所を計測します。
kensa_04


歯周ポケットが4ミリを超えると
歯周病となり、
6ミリを超えると進行した状態となります。

歯周病のメインテナンスでは、こうした検査から始めます。


また歯周ポケットが単に浅い、深いというだけで
リスクを判断するわけではありません。

その一つが歯周ポケット検査時の出血の有無です。

専門的にはBleeding On Probingと言い、
略してBOPと言います。

検査時の出血の有無です。

このBOPについて興味深いデータ(論文)がありますので
紹介致します。

以下のデータは、歯周病治療後にメインテナンスを実施している患者様についてです。

メインテナンスの時にBOPがあったかどうかをデータ化したものです。

4回のメインテナンスにおいて、
5つに分類しています。

1.出血がまったくなかった患者さん

2.4回のメインテナンスのうち1回のみBOPがあった患者さん

3.4回のメインテナンスのうち2回BOPがあった患者さん

4.4回のメインテナンスのうち3回BOPがあった患者さん

5.4回のメインテナンスのうち4回全てBOPがあった患者さん

です。
スライド2




1回もBOP(歯周ポケット検査時の出血)がなかった患者さんと比較すると

1回BOPがあった患者さんは歯を失うリスクが2倍高かった!

2回BOPがあった患者さんは歯を失うリスクが4倍高かった!

3回BOPがあった患者さんは歯を失うリスクが10倍高かった!

4回全てでBOPがあった患者さんは歯を失うリスクが20倍高かった!


という結果です。


メインテナンスに4回来院された方で
4回とも歯周ポケット検査時に出血(BOP)があった患者さんは、
歯を失うリスクが20倍も高くなるのです。

そのため、メインテナンス時のBOPの有無は非常に重要な要因となります。



本日のブログはこれで終了です。



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livedoor プロフィール
     院長履歴

1993年 神奈川歯科
      大学卒業
1993年 同大学歯周
      病学講座
      入局
1999年 日本歯周病
      学会
      専門医取得
1999年 東京都にて
      杉山歯科
      医院開業
2003年 I.T.Iメンバー
      認定
2005年 国際口腔
      インプラント
      学会認定医
      取得
2006年 大船駅北口
      歯科
      インプラント
      センター開業

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