歯周病専門医サイトブログ

歯周病専門分野のブログです。 横浜市 大船駅徒歩3分、大船駅北口歯科

歯周病と認知症

2016年 7月25日(月曜日)です。


このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは
『歯周病と認知症』になります。


厚生労働省によると
65歳以上の高齢者の認知症は推計462万人とされ、
認知症予備軍を合わせると800万人以上とされています。

これは2012年のデータであり、
2016年の現時点ではもっと多くの方が認知症と認定されているでしょう。

上記のデータをみるかぎり
65歳以上の4人に1人がすでに認知症か、認知症予備軍ということになります。

厚労省の「平成25年国民生活基礎調査」によると、
要介護になる原因は
脳卒中が1位(18.5%)
認知症が2位(15.8%)となっています。

認知症の症状が大きくなると
介護が必要になり、家族の負担も増えることになります。

もし、将来的に私自身が「認知症」になったら…
とも考えてしまいます。

その可能性が4人に1人…
ということと考えると
不安が大きいですね。

自分自身というよりも
家族に負担をかけることが心配です。

2014年 癌(ガン)で死亡した人は
368.103例
(男性218.397例、女性149.706例)


また、2011年に新たに癌(ガン)と診断された方は、
851.527例
(男性496.304例、女性355.233例)
です。



ちなみに癌の部位別内訳は以下になります。

男性 肺 胃 大腸 肝臓 膵臓

女性 大腸 肺 胃 膵臓 乳房

*男女とも2014年のデータです。



さて これらのデータを見比べてみましょう。
癌で死亡した方の人数は、
 368.103人(2014年)

認知症と診断された方の人数(予備軍を除く)は、
4620.000人(2012年)  

ですから桁が違います。

いかに認知症の患者さんが多いかが分かります。

将来的に労働人口が減少することが分かっていますから
認知症は今後の日本経済にとっても非常に大きな問題です。


追加のデータですが、
厚労省の「平成25年国民生活基礎調査」によると、
要介護になる原因は
脳卒中が1位(18.5%)、
認知症は2位(15.8%)です。

今後は認知症の方が増加していくことが考えられるわけですから
要介護となる原因の1位になっていくことが考えられます。



このブログは、歯周病を学ぶブログですから
本日は、歯周病と認知症について解説します。


さて
歯周病 と 認知症には どのような関係があるのでしょう!

認知症には さまざまタイプ や 原因がありますが、
その一つが
「慢性的に続く炎症」です。

慢性的に続く脳の炎症を 他の疾患を例にとると
糖尿病が考えられます。

糖尿病による高血糖は、血管の壁に炎症を引き起します。
こうしたことも認知症の原因の一つと言われています。

ちなみに
糖尿病では、高血糖 と 低血糖が差が認知症に大きく影響される
とも言われていますので
インスリン や 薬を服用されている方では、
低血糖が起こることがありますので、
十分な注意が必要です。

低血糖は、その場での問題だけでなく、
将来的に認知症を引き起こす要因ともなります。

低血糖を頻繁に起こすことは非常に危険です。

もし、インスリン や 薬を服用されている方で
低血糖を起こす場合には、
担当主治医にご相談下さい。

投与量等の変更が必要になる場合があります。

また、日々の食事の量の一定に保つことも必要です。

当然ですが、高カロリーは問題ですが、
低カロリーすぎて低血糖になることも
大きな問題なのです。


さて歯周病 と 認知症の話に戻ります。


このブログは歯周病の専門サイトブログですので
おそらくご覧になっていられる方は、
歯周病についてある程度ご理解されていることと思いますが、
歯周病について簡単に解説します。

歯周病の原因は、さまざまな要因がありますが、
最も大きな原因として、
汚れの付着があります。

汚れの付着とは、
食べかすが口腔内に残ることで
歯周病細菌の増殖が起こります。

この歯周病細菌を含む汚れが
歯と歯肉の境目から内部に侵入していきます。

この歯と歯肉の境目を
歯周ポケットと言います。

歯周ポケットについての詳細は、以下をご覧下さい。
歯周ポケット検査

歯周ポケットから侵入した歯周病細菌は、
歯肉の深い中で繁殖しやすくなります。

そもそも歯周病細菌の中で問題となる菌は、
嫌気性細菌(けんきせい さいきん)と言います。

特徴を簡単に言えば、
嫌気性細菌(けんきせい さいきん)は、酸素が嫌いだ!
ということです。

大気中の酸素濃度は、
約21%です。

それに対して
歯周ポケットの深い部分の酸素濃度は、1%以下とされています。
(もちろん歯周ポケットの深さ等によっても大きく異なりますが…)


そのため、
歯周ポケットの深い部分は、
嫌気性細菌が増殖する好環境なのです。

その歯周ポケットの深い部分で繁殖した
歯周病細菌(嫌気性細菌)は、
どんどんと増殖し、

歯肉は腫れ、

歯を支えている骨が吸収します。

その結果、
歯がグラグラして抜けてしまうのです。

問題なのは、
歯を失うだけではありません。
(もちろん 歯を失うことは もちろん非常に大きな問題です)

この歯周ポケットで増殖した歯周病細菌は、
その場所にとどまっているだけでなく、
血管をとおして全身にもまわっていきます。

歯周ポケットで増えた歯周病細菌が全身にまわっていくのです。

怖いですね。

この歯周病細菌が問題を起こさなければ良いのすでが、
これが大変大きな問題を起こすことが分かっています。

現在では、歯周病細菌が循環器疾患の原因と一つであるとことが分かっています。

この詳細は、以下を参考にして下さい。
歯周病と全身疾患との関係

テレビコマーシャルで有名になった
オッフェンバッファー先生らの研究によると
(SUNSTARのガムデンタルリンスのコマーシャル)

歯周病は、単に口腔内の問題だけでなく、

糖尿病、
心血管系疾患、
呼吸器疾患、
早期低体重児出産、
肥.満、
骨粗しょう症
などの全身疾患非常に強い関連があることを報告しています。


この話については、
次回からの歯周病ブログで報告します。

また脱線してしまいましたので、
最後に歯周病と認知症についてのまとめの話になります。

歯周病が認知症の原因の多くを占めるアルツハイマー型認知症を悪化させる
という動物実験の結果があります。

人工的にアルツハイマー型認知症にかからせたマウスを
2グループ(A グループ と Bグループ)に分けて実験を行ないました。

一グループだけを歯周病菌に感染させ
もう一方は、そのままとして経過をみました。

4カ月後にマウスの脳を調べると
A グループ と Bグループともに
記憶力に関係する脳の「海馬」という部分に
アルツハイマー型認知症の原因となる
タンパク質(アミロイドベータ、Aβ)が増えていたのですが、

歯周病細菌に感染させたマウスのほうが
面積で約2.5倍
量で約1.5倍多くなっていました。


実際に人間からも歯周病細菌の関連性が指摘されています。

アルツハイマー型認知症で亡くなった人の脳を調べると、
歯周病細菌の代表的な細菌である P.g菌がもつ毒素(LPS)脳から高頻度で検出されます。

つまり
歯周ポケット内部に存在した
悪性度の高い歯周病細菌(P.g菌)が脳で発見されたのです。

ちなみにこの研究によると
認知症にかかっていない人からは、
P.g菌は検出されなかったとのことです。


歯周病は初期の段階では、自覚症状が少ないため
患者様ご本人には問題を認識されることが少ない疾患です。

しかし、厚生労働省のデータによると
日本人で歯を失う一番の原因は、
歯周病です。


そのため、多くの方には、
歯周病細菌が繁殖しているということになります。

本日は認知症と歯周病についての話をしてきましたが、
次回は、さらに追加で歯周病と他の全身疾患との関わりについて解説します。



明後日講演がありますので、
今日は、その資料作りに追われています。


大変だー。





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早期発見 早期早期治療が歯周病には大切

2016年 7月 4日(月曜日)です。


このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。

昨日、一昨日に私(院長)は、オールセラミックの研修会に参加してきました。

少人数でのセミナーで新しいことも多く学び大変勉強になりました。

また明日からの臨床にいかしていきたいと思います。

また院長不在のため、患者様にはご迷惑をおかけしました。

私以外の先生も大変であったと思いますが、
得た知識を他の先生にも共有できるように
データをまとめて発表したいと思います。


そうしたこともあり、
本日は 休んだ2日分のカルテ整理等が溜まっているので、
朝から大忙しです。

そのため、本日の歯周病ブログは簡単にさせていただきます。


前回のブログでは、
歯周病によって失った骨の再生治療について説明させていただきました。

骨の再生は歯周病を専門としている歯科医師にとっては
究極の治療です。

骨が再生するわけですから…

しかし、骨の再生治療は万能ではありません。

適応症があります。

この適応症を守らないと
いくら治療を行なっても全ての症例で骨が再生するわけではありません。

また、骨のできる量には限界があります。

このことは、前回のブログでも説明致しました。

しかし、エムドゲイン法 等の再生治療は、非常に有効です。

レントゲン上ではわずかな骨再生であったとしても
骨吸収による 骨の凹みが平坦になることでも
その歯の将来性はぐっと高くなります。

歯周病の方は、再生の可能性がある部位には、
積極的にエムドゲイン法 等の再生治療を行なった方が良いです。


また、歯周病に大切なことの一つは、
早期発見、早期治療です。

いくら歯周病専門医といっても
あまりにも進行した歯周病の場合には、治すことは不可能です。

例えば、進行したガン(癌)の場合、
癌の専門医が治療をすれば、必ず(100%)治るかと言いますと
そうではありません。

これは分かりますよね。

全ての癌が100%治るのであれば、
癌(ガン)で亡くなる人は、一人もいません。

日本人の病気による死因原因で最も多いのがガンですから
ガンが100%治ると思っている方は
まずいないと思います。

ただし、早期発見であれば、
治る可能性がぐっと高くなります。

歯周病もまったく同じです。

早期発見、早期治療が最も大切です。

これが分かっていても
なかかな歯科医院に足が向かないのも事実です。

毎日忙しいですよね。

痛いことも嫌ですよね。

分かります。


しかし、病気というものは、
時間(期間)が経てば 経つ程に病状は悪化していくのが基本です。


悪化すれば
当然のことながら
治療期間が長くなりますし、
治療も大変になります。

歯を残せる確立も下がります。


忙しい人だからこそ 早期治療開始が最も良いのです。


ただし、現実的な話として、
歯科医院に長年通院しているにも関わらず
歯周病で歯を失う方もいらっしゃいます。

これにはいくつかの原因があります。

一つは、
歯周病があまりにも進行してしまっているために
すでに治せない状態にある方です。

先程も説明しましたように
あまりにも進行してしまった歯周病の場合には、
治すことが難しいことがあります。


また他の原因として、
歯周病の進行状態  と治療方針 のご理解が得られない場合です。

どういうことか説明しますと

歯周病があまりにも進行してしまっている場合に
抜歯しか治療方法がない場合もあります。

しかし、患者様にとっては、抜歯は避けたいことであることは間違いない事実です。

我々歯周病専門医も
できるかぎり治したいと当然のことながら考えていますが、
先にも記載しましたように
全ての歯周病が治るわけではありませんので、
治せないこともあります。

抜歯です。

しかし、この抜歯について患者様のご希望 や ご理解が得られないこともあります。

結果的に抜歯が必要な歯をそのままにしてしまうことがあります。

これは最も危険なことです。

歯周病は感染症です。

歯周病細菌という細菌が歯全体に及んでしまった場合には、
歯を保存することはできません。

このような状態の歯を抜歯することで、
感染を他の歯に生じさせないようにします。

しかし、保存ができない歯を残すことで、
感染を停止させることができないため、
感染が他の歯へも影響してしまうのです。

このように治療に対するご理解が得られない場合には、
残念ですが、
将来的に多くの歯が感染よりダメになってしまいます。

実はこのようなことは、
本当によくあることです。

ガンで言えば、
進行した状態を放置することで、
ガン(癌)が他の臓器 等に転位してしまうことと同じです。


歯周病という状態があった時に
それをきちんと治療するのか?
治療が不可能であれば抜歯するのか?
という正しい判断ができないと
結果的に単に病状を放置していることになります。


先にも説明しましたように
早期発見、早期治療が最も重要なことです。

悪い状態をそのままにしておくことは
良いことではないことはご理解いただけると思いますが、

それが抜歯となると
一気にご理解が得られなくなるのも事実なのです。

また、歯科医院に通院しているにも関わらず
歯周病が進行してしまう理由には、
歯科医師の問題も大きくあります。

歯周病検査自体をまったく行なっていない歯科医院も存在します。

歯周病治療と言えば、
歯石を取るだけ
という歯科医院も多く存在します。

もし歯周病が気になる方で
通院されている歯科医院がございましたら
担当医に一言聞いてみて下さい。

「私は歯周病の問題がありますか?」

「歯周病の検査を行なって下さい!」

というようにです。

そして必ず以下のことも聞いて下さい。

「歯周病の検査データを下さい」

例えば、
血圧が高い人や
血糖値が高い人は、
検査データを知っています。

歯周病も同じです。

どの程度の歯周病であるかどうかのデータをもらうことが重要です。

定期的に歯科医院を受診していたり、
長い年月同じ歯科医院を通院しているにも関わらず
歯周病の問題が起こっている場合には、
過去のデータももらってみることが良いでしょう。


歯周病のデータに問題がなく、歯を失っている場合には、
それは歯周病以外の問題ということになります。


歯周病は定期的に検査することで
データが蓄積されます。

こうしたデータを読み解くことで、
その人のリスクも分かってきます。

最後になりますが、
治りにくい歯周病があるのも事実です。

これには、いくつかの問題があります。

噛み合わせに問題がある場合、
歯周病が非常に治りにくいことがあります。

この詳細については、今後このブログでも解説していきます。


次に特殊な歯周病細菌による感染です。
この特殊な歯周病細菌よる感染は、現在は調べることが可能になっています。
ご心配な方は、是非歯周病細菌を調べた方が良いです。

この検査は、リアルタイムPCR法と言います。

歯周病細菌の遺伝子(DNA)を調べることで
その方のリスクが分かります。


次に歯周病が進行してしまう原因として
口腔清掃が不十分な場合です。

いくら歯周病治療を行なったとしても
口腔清掃が不十分な方の場合には、
治らないだけでなく、
すぐに再発してしまいます。

糖尿病の方が
病院に定期的に通院しているにも関わらず
治りにくかったりすることもあります。

薬を服用しても
食生活が正しくなかったり、
睡眠、ストレス等の影響もあります。

歯周病も同じです。
単に歯周病治療を行なえば良いということではありません。
口腔清掃を含めて
適切な生活習慣が実施されなければ
歯周病を治すことはできません。


次に歯周病が治らない理由として
定期的な管理がきちんとされない場合です。

歯周病は再発率が高い疾患です。
そのため、定期的な管理が必須です。


歯周病が進行するにはさまざまな理由がありますが、
大切なことは、
まず検査です。

基本に戻りますが、
早期発見、早期治療が重要であることと
患者様の歯周病に対するご理解が重要なのです。


それでは来週の歯周病ブログもお楽しみに!!





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歯周病で失った骨の再生治療(エムドゲイン法 GTR法)

2016年 6月27日(月曜日)です。


このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。


始めに院長不在案内です。

今週末の
7月2日(土曜日)
7月3日(日曜日)
は院長不在となります。

この2日間は、オールセラミックについて勉強をするセミナーに参加してきます。

オールセラミックは、今では臨床に欠かせない材料であり、
当医院でも治療で使用する材料の多くは、
オールセラミックとなっています。

オールセラミックは金属を一切使用していないため、
審美性に優れており、
金属アレルギーの心配もありません。

しかし、オールセラミックの本当の利点はこうしたこと以上にあります。

虫歯になりにくいのです。

この理由については、以下のサイトをご覧になって下さい。
必読!金属治療の問題点:なぜ金属の詰め物は取れるのか?

金属治療 と オールセラミック治療 の本当の違いが書いてあります。


オールセラミック治療の中でも
ジルコニアは、ここ数年で急激に進化しています。

世界的にもジルコニアの使用頻度は、どんどんと向上しており、
米国では、奥歯の被せ物としては、最も使用頻度の高い材質となっています。

ジルコニアなくして、今後の歯科治療は語れない時代となっています。

当医院でも、奥歯で使用する材料では、ジルコニアが第一選択肢となっています。

7月2日(土曜)、7月3日(日曜)で得た知識を
臨床に取り入れ、さらにレベルアップをはかりたいと思います。

私(院長)が今週末に受講するセミナーは、
すでに当医院の他の先生も受講しており、
院内の全ての先生が知識を共有することで
高いレベルでの診療が可能となります。


院長不在により患者様にはご迷惑をおかけしますが、よろしくお願い致します。



それでは今週のテーマになります。

今日のテーマは、
『骨再生治療(エムドゲイン法 / GTR法)』になります。

本日は歯周病で失った骨の再生の話です。

再生?

骨は再生するの?

ということになります。


歯周病で失った骨が再生するわけですから
歯周病の方には朗報です。


本日の話をする前に
早速症例からみて見ましょう。
スライド1



左側のレントゲン写真が初診時です。
矢印(→)の部分が骨吸収が起こっている部位です。

この部分に骨の再生治療を行ないました。

治療後が右側の矢印(→)部分です。

骨の凹みが平坦になっていることが分かります。

骨の再生治療と聞くと、
歯周病で失った骨が元通りに戻ることを想像する方が多いですが、
この症例にあるように
骨が元に戻るというのではなく、
凹みが平坦になるまだ再生するのです。

まずこうした症例が基本です。

それだけしか骨は再生しないの?

とお考えの方もいらっしゃいますが、
この骨の凹みの部分が平坦になるまで骨が再生するということは
本当にすごいことなのです。

この再生だけでも歯の将来性はぐっと上がります。

この歯であれば、
再生治療を行なわなければ抜歯となってもおかしくありません。


さて次の症例を見てみましょう。
スライド2


左側のレントゲン写真の(*)印の矢印(→)部分に骨吸収があります。
これは初診時です。

右側のレントゲン写真の矢印(→)部分に骨の再生が認められます。

どれだけ骨が再生しているのかを見てみましょう!

赤の線(点線)が初診時の骨の吸収している位置です。

それが右側の再生治療後では、青の線(点線)に骨が再生しています。
スライド3


このケースではかなりの骨再生が認められますね。


このように骨の再生治療といっても
骨吸収の状態 等によって 骨の再生程度には大きく差がでます。

しかし、歯周病で骨吸収がある場合には、
再生治療を行なうことで歯の将来性は大きく変わってきます。


それでは、骨再生治療であるエムドゲイン法について説明していきます。

当医院を受診される方の中には、
歯周病で失った骨の再生治療(エムドゲイン法 / GTR法)をご希望されて来院される方が多くいらっしゃいます。

まず、歯周病治療とは どのような治療であるのか?
という話から始めたいと思います。

歯周病により失った骨は
その原因である汚れ(プラークや汚染組織)を除去すれば再生しようとします。

汚れを取り除く治療とはルートプレーニング や 歯周外科処置(フラップ オペレーション)です。

こうした治療により、歯肉内部の汚れを取り除くことができれば、
吸収した骨は自然と回復(再生)するのです。

骨には再生能力があり、高齢者であっても自然に骨の再生は行われるのです。

そのため、理論的には、歯周病で失った骨(吸収した骨)も 原因となる汚れさえとれば、
骨は自然と再生するのす。

まずこれが生体の基本とお考え下さい。

しかし これは理論上の話であって 
現実的には骨の再生はほとんど起こりません。

なぜなのでしょうか?

その理由として、
原因を除去した後(汚れを取り除いた後)、
そのままであると
治ってほしい骨や歯肉繊維が再生する前に “ 別の組織 ” がそこに入り込み、
治ってくれません。

ちょっと良くわかりにくいですね。

もう少し詳しく解説します。

この “ 別の組織 ” とは、歯肉です。

歯肉の再生 と 骨の再生を比較すると圧倒的に歯肉の再生の方が早いのです。


例えば、指を切ったとします。

健康な方で 多少の傷であれば、数日すれば、傷口は治りますよね。

つまり、皮膚や歯肉のような粘膜は治りが早いのです。

これは、傷口が早く治らないと傷口から感染が起こります。
生体は、この傷口は早く閉じることで、外部からの感染を防止しようと働きます。


それに対し、骨の再生は遅いのです。

例えば、骨折をした場合、ギブスをし 数ヶ月待ちますよね。
骨折が2〜3日で治ることはないことは分かるかと思います。
つまり、骨の治りは遅いのです。

こうした 再生の早い粘膜(歯肉)と 再生の遅い骨 が同じ環境にある場合には、
先に歯肉が治ってしまうのです。

つまり、骨が再生するためのスペース(場所)を歯肉が埋めてしまうのです。


そこで 歯石 等の除去後に “ 別の組織(歯肉)” が入り込まないように
歯肉と骨の間に “ 特殊な膜 ”を置きます。

歯肉と骨を遮断することになります。

この“ 特殊な膜 ”は、歯肉の侵入を防止する役目になります。
歯肉が侵入しない間に骨はゆっくりと再生をすることが可能なのです。

この膜のことをGTR膜と言います。

なんか難しい話で分かりずらいですね。

まずは、図解で解説したいと思います。
gtr1

gtr2


次に模型でGTR法について解説します。
gtr3

左側の写真ですが、*の歯に骨の吸収が認められます。
(両隣の歯の骨の位置と比較すると骨の吸収があるのがわかると思います)
このままでいると この吸収した穴に再生の早い歯肉が入り込んでしまいます。
結果的に吸収した穴は、歯肉で埋まってしまうのです。


この吸収した部位に対してGTR法を行ったのが、右側の写真です。

GTR膜を骨の上(吸収した穴の上)に置き、骨吸収部を覆います。

歯肉は、この膜の上になるのです。
つまり、骨と歯肉の間に“ 特殊な膜 ”が設置されたことになります。

骨の上に膜を置くことにより骨が吸収した部位に歯肉が入り込まない状態をつくります。

数カ月後、この膜の下で骨が再生しているのです。

それでは、この“ 特殊な膜 ”を使用すれば、骨は必ず再生するのでしょうか?

どこまで再生(治る)のでしょうか?

以下の参考例で GTR法の再生メカニズム と 骨再生の限界について解説します。

先程も書きましたように
まず、腕 や 足 を骨折したとします。
ギブスをし、安静にしていれば、骨はくっつきますよね。

数ヶ月かかりますが…

それでも全身的に問題がない方であれば問題なく骨はくっつきます。

つまり、骨が折れた部位には骨が再生するのです。

骨が再生するには、『骨の細胞』が必要です。

『骨の細胞』が増殖することにより骨は再生するのです。

大切なのは、『骨の細胞』が再生するための場所や条件が必要だということです。

例えば、『コップ』があるとします。

そして、この『コップ』の中に『血液』を入れます。

『骨の細胞』は、この『血液が満たされたコップ』の中で再生(増殖)することができます。

しかし、『骨の細胞』は、『コップ』の外に出て、骨を再生(増殖)することはできません。

『骨の細胞』は、血液で満たされたコップの中でしか生存できないのです。


この『コップ』を骨に置き換えてみます。
骨の吸収と言っても、骨の中に穴があいているような状況であれば、
骨の中に血液が溜まる場所があります。

血液が溜まることができれば、その中で骨は再生することが可能になります。

しかし、骨が水平的に吸収してしまっている場合、骨の上方へは、血液が溜まりません。

平な板の上に血液を溜めようと思っても流れてしまうのと同じ現象です。
血液が留まるための堤防がないとダメなのです。

また、歯周病で骨が水平的に吸収してしまい、歯肉が退縮している場合、
歯肉に押しつぶされてしまい、骨が増殖するスペースが存在しません。

そのため、歯肉が退縮している場合、
GTR法を行っても歯肉が上に盛り上がってきて、骨が再生することはできません。


それでは、GTR法で どこまで骨の回復は可能なのでしょうか?

元の状態にまで骨が回復するのでしょうか?

答えとしては、適応症さえ合えば、骨の再生はある程度は可能です。

しかし、多くの症例では、GTR法によって十分骨の再生が可能と思われるケースの方が圧倒的に少ないのが現状です。

GTR法は、魔法の治療ではありません。

どのような進行した歯周病であっても 元の状態に回復できるわけではありません。

その理由は先程の項で説明したとおりです。

時々当医院に来院される患者様の中で、
歯周病の再生治療を希望されて来院される方がいらっしゃいます。

特に他歯科医院にて抜歯と診断され、
抜歯が嫌で『どうにかならないか』
とインターネット等で検索され、GTR法 や エムドゲイン法があることを知り、
『骨が再生できるのではあれば、抜歯にならない!』と期待を込めて来院されるわけです。

しかし、いくら歯周病専門医と言っても
全ての症例でGTR法 や エムドゲイン法を行っているのではありません。

もし、適応症でない場合、エムドゲイン法 や GTR法を行っても
効果がないばかりでなく、逆に悪化してしまうことさえあります。

エムドゲイン法 や GTR法を行う場合には、術前にきちんとした適応を守ることが重要です。

前項で解説したように骨が再生するためには、
血液が留まる場所が必要であることを解説しました。

骨の再生のためには、『骨の細胞』が必要です。

そして、『骨の細胞』が生存できる場所が必要なのです。

『骨の細胞』が生存する場所が確保できなければ、決して骨は再生しません。

次に GTR法 や エムドゲイン法 の適応症について解説します。

GTR法 や エムドゲイン法の適応症は、垂直性の骨欠損です。

水平性の骨欠損は、適応症ではありません。

それでは、
垂直性 と
水平性は、
どのような違いであるのでしょうか?

垂直性の骨欠損を例えて説明すると コップのような“ 穴 ”です。

コップの中に血液を満たしたとします。

壊れていないコップであれば、当然 血液はこぼれませんよね。

この満たされた血液の中で骨の細胞は、生きることができるのです。

そして、骨の細胞は再生し、骨が増大するのです。

コップの中 いっぱいに 骨が再生することもできます。

コップの“ 穴 ”が 骨が再生するのための『場所』なのです。
再生(増骨)する場所は、いっぱいあります

次に、水平性の骨欠損とは、
平らな 浅い、お皿のようなものです。

コーヒーカップを置く、受け皿と言ってもいいでしょう。

平べったい、浅いお皿ですから、そこに血液を入れたとしても
さほど溜りませんし、いっぱい入れたら溢れてしまいます。

骨の細胞は、血液の中でしか生きられないのですから
骨の細胞が生きられる場所は限られてしまいます。

当然、骨の再生(増骨)する場所も限られてきます。

また、水平性の骨欠損の場合、
他にも骨が再生する限界の理由があります。

それは、水平性の骨欠損の上方には、歯肉が存在するのです。

骨が再生しようと思っても、骨の上には、歯肉が下がってきています。

つまり、骨が再生する場所がないのです。

骨が再生する場所は、歯肉に押しつぶされてしまっているのです。

この話は、前回のブログで『骨が再生する原理』で解説したとおりです。

このようにGTR法 や エムドゲイン法 は、魔法の治療ではありませんので、
骨が再生するための、場所が確保できるような骨欠損でないと
その効果は発揮できません。

適応症とは、垂直性骨欠損なのです。

以下の図は、骨吸収がない正常な状態です。
reproduction2


以下の図は、
垂直性骨欠損 と
水平性骨欠損 の
比較の図です。
reproduction3




p_img_01


本日のブログはこれで終わります。

次回もまた歯周病について勉強していきましょう。



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歯周病を治すためには:歯周病治療を成功に導くための第一歩:その2

2016年6月9日(月曜日)です。


昨日、一昨日ともに院長不在で、
私の予約の患者様にはご迷惑をおかけしました。


この2日間は、インプラントと審美の勉強会に参加してきました。

丸々2日間 診療ができないと
その日の患者様のご予約にご迷惑がかかるだけでなく、
次週以降の予約も取りにくくなってしまいます。

しかし、こうした勉強会は本当に重要なことであり、
新しい知識を得たり、
自分自身の臨床を見つめ直す良いきっかけとなります。

今回の勉強会は10名程の少人数で、
大きな学会とは違い、
少人数ならではの内容の濃い 時間を過ごすことができます。

今回も朝から 晩まで 長時間に渡る勉強会でしたが、
とても為になることばかりでした。

今回は、歯科技工士ととも参加してきました。

歯科医師、歯科技工士ともに学べる良い機会でした。

IMG_0635



勉強会後の帰り道で
一緒に行きました歯科技工士と
今回の勉強会で得たことや
今後の診療についてディスカッションをしながら帰宅しました。

本当にためになる2日間でした。


患者様にはご迷惑をおかけしましたが、
実は、来週の土曜日、日曜日も
オールセラミックの勉強会に参加するため、
院長は不在となります。
私以外の3名の歯科医師は、いますので診療は通常通りです。



それでは本日のテーマです。


このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは、
『歯周病を治すためには:歯周病治療を成功に導くための第一歩:その2』になります。

歯を失う原因で最も多いのが歯周病です。

当医院に来院される患者様の多くは、歯周病で悩んでいる方です。

歯がグラグラしたり、
歯が欠損していたり、
ブラッシング時に出血があったり、
歯肉が腫れていたり、
歯肉が退縮してきたり、
歯がしみたり、
歯並びがどんどんと悪くなってきたり、
痛みがあったり
と歯周病による症状は、さまざまなことがあります。

そして、多くの患者様は、
『なんとかしたい !』と思っていらっしゃるでしょう。

当然のことです。

歯周病を治したいと思っているのですから
歯周病専門医を受診するわけです。

しかし、この通院が難しくなる方が多くいらっしゃるのも事実です。

それは、
『通院する時間がない』
『治療は、痛いのではないのか?』
『抜歯になったら嫌』
『本当に治るのか?』
『治療費はどれくらいかかるのだろう?』

等多くのご心配ごとをかかえているからです。

そのためには、
まず、歯周病について理解していただくことが重要です。

歯周病は、放置していても決して自然に良くなったりはしません。
悪化するだけです。

病状が悪化すればするほど、抜歯する確率は高くなりますし、治療は大変になります。

治療が大変ということは、治療期間もかかりますし、治療費もかかることになります。

確かに悩むことは多いかと思います。
しかし、放置しておいて、良いことは一つもありません。

歯周病は、感染症です。

歯周病細菌という菌が口腔内で繁殖することにより病状が悪化するのです。

そのため、歯周病を治すためには、単に歯科医院で治療を受けるだけでなく、
ご自身での管理が重要になります。

歯周病は、生活習慣病です。

糖尿病や高血圧を同じです。

糖尿病や高血圧は、単に病院で処方された薬を使用していれば治るということではありません。
食生活や運動、睡眠等の生活習慣の改善が重要ですし、
ストレスのない生活習慣、禁煙も大切なことです。

歯周病も全く同じです。

毎食後の徹底した歯ブラシを始め、生活習慣が非常に重要です。

歯周病の治療を受ける前に
『歯周病とはどのような病気か?』
『歯周病の原因は?』
『歯周病の治療はどのようなことをするのか?』
『歯周病は治るか』
きちんとご理解していただきたいと思っています。


歯周病への理解は、歯周病を治す第一歩なのです。


また、歯周病の検査や治療自体は、基本的にどこの歯科医院でも行えます。
非常に簡単な検査です。

軽度から中程度の歯周病であれば、歯周病の専門医でなくても十分対応は可能です。

しかし、進行した歯周病の場合には、歯周病の専門医を受診した方が良いでしょう。

もし、歯周病専門医がどこにいるのか?

どこの歯科医院を受診したら良いのか?

とお考えの方は、以下のサイトをご覧になって下さい。

歯周病専門医は、日本歯周病学会のHPに記載されていますので、参考になさって下さい。
日本歯周病学会ホームページ(歯周病認定医掲載ページ)
   日本地図がありますので、ご希望の都道府県をクリックして下さい。


歯周病治療は時間との勝負です。

現実問題として、
いくら歯周病専門医であっても あまりにも進行した歯周病(重度歯周病)であった場合には、
治すことはできませんし、
病状が改善したとしても将来性は著しく低いです。

歯周病専門医であれば、、
どんなに進行した歯周病であっても治すことができる
と思っていらっしゃるかもしれませんが、
そうはいきません。

歯周病を治すには、
早期発見、早期治療が重要なのです。


当医院に重度歯周病で来院される患者様の中には、
歯周病発症から10〜20年以上経過していると考えられる方が多くいらっしゃいます。

そうした方の多くは、
「最近 歯がグラグラしてきた」
「1年くらい前から歯肉から出血があった」
という比較的最近から問題が起こったという体験を話されることが多いです。

そのため、まさか抜歯するような状況になっているとは思ってもいません。

しかし、症状は最近あったのかもしれませんが、
発症から10〜20年以上経過していると考えられる状況も非常に多いのです。

歯周病は、軽度の状況であれば、十分治ります。

中程度であっても適切な治療と管理により、
将来的に維持することは可能です。

しかし、あまりにも進行してしまうと治すことは難しいのです。

こうしたことは、他の病気にも言えることです。
風邪のような病気は、
発熱があったり、咳がでたり…等 の症状が起こるため判断しやすいですが、
多くのガン(癌)は、自覚症状ができにくことはご存知のことです。
そのため、定期的に人間ドック(ガンドック)等を受けて、
検査を行い、早期発見をすることが重要なのです。

歯周病も同じです。
早期検査で病状を発見することが可能です。

歯周病検査自体は、なにも難しいことではありません。

最も一般的に行われる 歯周ポケット検査という歯周病診断は、
非常に簡単で
5分程度で終了します。

健康保険も適応されます。
歯周病ポケット検査自体のみであれば、
1.000円もしません。
  *上記の費用は健康保険3割負担の方です
   レントゲン や 他の検査 、指導料 等の費用は含まれていません

こんな簡単な検査であれば、受けていただきたいと思います。

そして、可能であれば検査結果の説明を受けた後に
検査結果データ(歯周ポケット検査表のコピー)をもらっておくことが良いでしょう。

例えば、
血圧が高い人や
血糖値が高い人は、
必ずと言っていいほど ご自身の検査データを知っています。
あたり前のことです。

しかし、歯周病を主訴として 当医院を受診される方のほとんどで
ご自身の歯周病検査データをしっている方はいません。
過去に歯周病検査を受けたことすら知らない患者様も多くいらっしゃいます。

歯科医院で歯石を取ったりする際には、
健康保険診療では、歯周病の検査を行うことが必要となりますので、
歯周病検査はおこなっているはずです。
これは、健康保険では、病名をつけることが必要となりますので、
病名をつけるためには、検査を行わないといけないのです。

そのために歯石除去前に
通常、歯周病検査を行っているはずなのです。

今まで歯科医院で歯石除去を受けたことがある方は、
ほとんどの場合で歯周病検査を行っているはずです。

本来は、検査結果を患者様に説明することが必要なのですが、
現実問題として、
当医院を受診される歯周病患者様に対して、
歯周病検査を行い、ご説明すると
「始めて聞きました!」
という患者様が非常に多いです。

しかし、定期的に歯科医院を受診し、
歯石除去も何度も行っているようです。

それでも始めて「歯周ポケット検査の説明を受けた」
という患者様が圧倒的に多いです。

何度も話ますが、
歯周病検査(歯周ポケット検査)自体は、非常に簡単な検査です。
虫歯1歯治療するより治療費も安価で行えます。
そのため、歯科医院を受診される場合には、
歯周病の検査を希望し、受けていただきたいと思います。
そして歯周ポケット検査データのコピーをもらって下さい。

先ほども説明しましたように高血圧の方は、ご自身の血圧のデータ(値)を知っています。
糖尿病の方もご自身の血糖値を知っています。

せっかく歯科医院を受診するのであれば、
歯周病の検査データを知っておくとは、大切なことです。







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歯周病を治すためには:歯周病治療を成功に導くための第一歩

2016年6月13日(月曜日)です。


このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは、
『歯周病を治すためには:歯周病治療を成功に導くための第一歩』になります。

歯周病専門医として 長年歯周病治療を行っていると
重度歯周病であっても
問題点を全て治療し、
患者様の適切な口腔内管理(毎食後の十分な歯磨き)や
適切な生活習慣(食生活、禁煙、適度な運動、適切な睡眠 、ストレス レス…等)
が達成され、
治療後適切なメインテナンス(定期検査)を行うことにより、
長期的に維持できる症例も多くあることを経験します。

しかし、どうしても治らないケースも存在します。
難知性の歯周病と言われる状態です。

ただし、本当の意味での難知性の歯周病は、そう数多いわけではありません。

専門的には、侵襲性歯周炎と言います。
しんしゅうせいいしゅうえん と読みます。

歯周病の方の10〜15%がこの病状と言われています。


多くの症例では、先程記載したような適切な治療 と 適切な生活習慣、メインテナンスにより維持可能であると考えられます。

特に治りにくい歯周病のタイプとして
噛み合わせが関与した状態は非常に治りが悪いですし、
継続的に定期管理(メインテナンス)を行なったとしても
ダメになっていきます。

侵襲性歯周炎 や 噛み合わせに問題のある歯周炎の場合には、
長期的に維持させることが難しいです。

こうした特殊なタイプの歯周病は除いても
歯周病が治らないこともあります。

本来、適切な治療 と 適切な生活習慣、メインテナンスが達成できれば十分治るようなケースであってもです。

なぜ 治らないのでしょうか?

まず、第一に歯周病治療に対して患者様の理解を得られなかったことがあります。

当医院では重度歯周病を治療する場合には、
現在の歯周病の状態を理解していただくことから始めます。

このことは非常に重要なのです。

まず現在どのような状態(病態)であるのかを理解されないと
治療は適切に進んでいきません。

そのため、当医院では歯周病治療開始前に
「歯周病治療計画書」という20〜30ページに渡るプリントをお渡しして
現在の歯周病の状態 や 治療方針等を説明致します。

歯周病治療を行う前に
患者様ご自身がおかれている歯周病の程度 や 原因、治療方針が十分に理解されていないと
歯周病治療は決して成功しないと考えているからです。

歯周病は、生活習慣病である 糖尿病 等とかなり似ています。

糖尿病が進行した方の場合、
単に病院で薬を処方すれば治るのかと言いますと
そうではありません。

これは十分ご理解いただけると思います。

食生活 や 運動、睡眠、ストレス 等
さまざまなことがあります。

そのため、重度糖尿病の方は、
病院で処方される薬だけ使用していれば
治る(悪化しない)ということではありません。

当然ですよね。

さて歯周病の話に戻ります。

重度歯周病の場合、さまざまな問題が起こっています。

私のような歯周病専門医であっても 全ての歯を残すことはできません。

そのため、完全に保存が不可能は歯は 抜歯の必要性があることを説明致します。

ほとんどの患者様は、診断結果を理解していただけますが、
患者様の中には、抜歯と聞いただけで 強い不信感をもつ方がいらっしゃいます。

そうした患者様の考えには、
 抜歯 = 悪いこと
という図式があるのです。

患者様の中には
「絶対に抜歯は嫌!」という方がいらっしゃいます。

歯周病は歯周病細菌による感染症です。

そのため、歯周病の治療は感染を除去する治療が必要です。

しかし、あまりにも歯周病が進行してしまった歯の場合には、
この感染を取り除くことが不可能になります。

例えば、ガン(癌)という病気が発見された時に、
薬(抗ガン剤)で治療するのか?
放射線療法で治療するのか?
外科的に切除するのか?
という判断がでてきます。

当然のことながら切除(摘出)しないと治らない状態もあります。

外科的に切除しないと 他の臓器に転移してしまうからです。

進行を停止させないと結果的に、手遅れになってしまいます。

歯周病も細菌感染ですから、口腔内から歯周病細菌を排除し、感染を防ぐことが重要です。

歯の根が全体的に感染してしまっているような状態では、治療することはできません。

こうした歯を抜歯せずに残すということは、
歯の根が感染している状態でそのまま放置するということです。

感染が取り除けないのですから…

感染を残した状態の歯は、周囲の歯へ感染を拡大させてしまいます。

転移したのです。

そのため、最初の治療計画でも
「感染を取り除けない歯なので抜歯です。」
と説明させていただくわけです。
抜歯しないと感染が治らないからです。

ここで抜歯することは、当然のことながら歯周病を治す治療の一つなのです。

本日の最初の話しに戻ります。

重度歯周病であっても
問題点を全て治療し、
患者様の適切な口腔内管理(毎食後の十分な歯磨き)や
適切な生活習慣(食生活、禁煙、適度な運動、適切な睡眠 、ストレス レス…等)
が達成され、
治療後適切なメインテナンス(定期検査)を行うことにより、
長期的に維持できる症例も多くあることを経験します。

と最初に書きました。

しかし、感染が取り除けない状態で歯周病治療を続けても
当然のことながら 良い結果になることはありません。

感染は他の歯におよび 結果的に長期的に維持されることは不可能になります。

今日のブログのテーマは、
「歯周病治療を成功に導くためには…」
ということですが、
まず、歯周病がどのような病気であるかをきちんと理解していただくことから始めていかないと
治療は成功しません。

歯周病は感染症ですから、感染を取り除かないと治らないのです。


この点を十分にご理解いただくことが必要です。

もちろん歯周病治療により歯を保存できる場合には、
徹底した治療を行なうことで歯周病の進行を停止させることが可能です。

歯周病で失った骨をある程度ですが、再生させる治療もあります。

保険診療は適応されませんが、
エムドゲイン法 や 骨移植 を行なうことで
骨の再生をある程度達成させることができます。

そのために現状をきちんと理解していただくために
20〜30ページにもおよぶ「治療計画書」があるのです。

歯周病治療の第一歩は
歯周病を理解していただくことからです。

また、生活習慣も非常に重要です。

重度歯周病の方を治療する際に
喫煙されている方がいらっしゃいます。

喫煙者の歯周病の進行は 6倍以上も早い という結果もあります。

実際に重度歯周病の方の場合、喫煙者は非常に治らない(再発が高い)ことを感じています。

来院される患者様は、当然のことながら
「歯周病を治したい!」
と思って来院されます。

治したくない と思って歯科医院を受診される方はないと思います。

そのため、私としても なんとか治したい と思っています。

そのため、喫煙者には、禁煙を勧めます。
病気を治す立場である歯科医師としては当然のことです。

例えば、糖尿病を治療する内科の先生が 糖尿病の患者様を治療する際に
「高カロリー制限する必要はありません。なんでも食べていいですよ!」
なんて言うわけありません。

同じように進行した歯周病を治すにあたり、
禁煙は当然のこと(喫煙者は歯周病が治らない!)なのです。
(もちろん禁煙だけで歯周病は治るわけではありません)

喫煙者は歯肉を見るを分かります。
歯肉の色、性状…等
非喫煙者と比較すると違いがあります。

歯面にもタバコの成分からなる色素沈着がついている方もいらっしゃいます。

歯周病は生活習慣病でもありますから
患者様の理解と努力なくしては治りません。

特に重度歯周病の場合は、相当の努力をしないと
長期的な維持は難しいと言えます。

そのために治療開始前に「治療計画書」が重要になってくるのです。

これが 歯周病治療を成功に導くための第一歩なのです。



次回も本日の続きを解説したいと思います。


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livedoor プロフィール
     院長履歴

1993年 神奈川歯科
      大学卒業
1993年 同大学歯周
      病学講座
      入局
1999年 日本歯周病
      学会
      専門医取得
1999年 東京都にて
      杉山歯科
      医院開業
2003年 I.T.Iメンバー
      認定
2005年 国際口腔
      インプラント
      学会認定医
      取得
2006年 大船駅北口
      歯科
      インプラント
      センター開業

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