歯周病専門医サイトブログ

歯周病専門分野のブログです。 大船駅徒歩3分、大船駅北口歯科

歯周病になる人 と ならない人:その3

11/30(月曜日)です。

このブログは、歯周病に関するブログです。
毎週 月曜日 にアップしています。

今日のテーマは、『歯周病になる人 と ならない人:その3』になります。

本日も前回の続きです。

歯周病になる人の典型的なパターンとして、歯科治療の中断があります。

私が歯周病専門医 インプラント認定医 ということもあり、来院される患者様の多くは、重度歯周病の方です。

重度歯周病の方を診療すると一定の方に起こることがあります。
歯周病治療の中断です。

歯周病の治療回数は、軽度であれば、数回の治療で終了しますが、
重度歯周病であった場合、治療期間が長くなることもあります。

重度歯周病の方で多く見られるのが、歯科治療を中断してしまい、
その結果、いくつもの歯科医院を転々とすることです。

治療が中断するたびに状況はどんどんと悪化していきます。

もっと早い段階で歯周病治療を行えば、
治療も簡単に行えますし、もちろん治療回数がかかることもありません。
また、治療後の再発のリスクも少なくなります。

しかし、重度歯周病であればあるほど、治療が大変になるだけでなく、
その後の再発のリスクも高くなります。

こうしたことは、歯科治療だけでなく、病気全てに言えることです。

例えば、糖尿病という病気は、みなさんご存知と思います。

現在の日本では、急激に増加しており、大きな問題となっています。
日本において、糖尿病が原因で死亡したと考えられる人数は、交通事故で死亡する人数よる遥かに多いのが現状です。
また、成人の失明の原因の第1位、
人工透析を受けなければならなくなる原因の第1位はいずれも糖尿病です。

一部の糖尿病のタイプを除いて、
糖尿病患者の多くは、予防が十分行えるのです。

会社の検診であるとか 健康診断 等 さまざまなことで糖尿病と診断された方は、
最初は きちんと病院に通院しており、食事や運動といった管理もできていますが、
だんだんと乱れて行き、病院にも行かなくなってしまうことが多くあります。
そして、体調の変化があった時には、合併症等が起こっており、
先程解説した 失明になったり、人工透析を行うことになったりします。

そのような状態になった場合、
『もっと早くきちんとしていれば…』
と多くの方は思うでしょう。

しかし、病気は、少しづつ悪くなっていきますので、元も戻ることはできないのです。

話は、歯周病に戻りますが、歯周病の患者様の中には、
『もっと早く治療をしていれば…』と思われる方が多くいらっしゃいます。

また、治療開始前に 治療計画書をお渡しし、
『きちんと治療を行わないとダメですよ!』とお話しても
始めは、通院するのですが、
結果的に中断される方もいらっしゃいます。

そして、次に来院された時にには、もう治療が不可能な状態になっていることがあります。

治そうという強い気持ちがないと病気は治りません。

この話の詳細は、以下を参考にして下さい。
     歯周病治療が成功しない理由!

歯周病を治すためには、
まずきちんとした検査を行うこと!
歯周病についてきちんと理解すること!
歯周病治療についてきちんと理解すること!
歯周病が進行すると歯を失う結果になること!
進行した歯周病の場合、治療するこが不可能な場合があること!
等をきちんとご理解することが重要です。

先程も書きましたように 
歯周病を治そうという強い気持ちがないと治らないのです。


次回のブログもこのシリーズの続きになります。

次回のブログは、12月7日(月)になります。





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歯周病になる人 と ならない人!:その2

11/23(月曜日)です。

このブログは、歯周病に関するブログです。
毎週 月曜日 にアップしています。


先日お知らせしたように、現在当医院のでネット環境トラブルがあり、インターネットがまったく使用できなくなっています。

そのため、メールご相談も不可能になっています。
大変申し訳ありませんが、復旧には1週間程度かかる予定です。

ちなみに このブログは、病院近くのインターネットカフェから書いています。

インターネットカフェの話の続きは、 インプラントブログをご覧下さい。


さて、今日のテーマは、『歯周病になる人 と ならない人!:その2』になります。

前回のブログでは、歯周病の原因として、 歯周病細菌の話をしました。

歯周病は感染症ですから、感染を引き起こさないようにすることが重要ですし、感染したとしても 歯周病細菌が繁殖しないような口腔内の環境が大切です。

本日は、歯周病の他の原因について解説します。

噛み合わせは、歯周病を悪化させる大きな原因になります。

噛み合わせが悪いからといって歯周病になるわけではありませんが、
歯周病がある方で、噛み合わせに問題があると
歯周病は、急激に悪化してきます。

噛み合わせといってもなにが問題であるのかはわかりにくいかと思います。

例えてお話すると「オープンバイト」という噛み合わせがあります。
この噛み合わせは、「上下顎の奥歯のみが当たっており、前歯があまり当たらない噛み合わせのことです。」

このブログを見て、「私はそうだ!」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、多くの方は、「上下顎の奥歯のみが当っている?」ということが分からないかもしれません。

通常、上顎には全部で14本の歯が存在します。
同様に下顎にも合計14本の歯が存在します。

この上下顎の14歯がそれぞれ、かみ合っているのです。
なにも問題がない方は、
「当然そうでしょ?」
と思われるかもしれません。

しかし、奥歯しか噛み合っていない方も多くいらっしゃるのです。
前歯は、上と下の歯が噛み合っていないのです。

それでは、このような方は、「前歯では、麺類 等が食べられないのでは?」
と思われるかもしれません。
そのとおりです。
前歯では、そば や うどん、スパゲッティーが噛みちぎれないのです。
しかし、このような「オープンバイト」の方は、
ご本人が そのことに気がついていないことが多いのです。

生まれながらに「オープンバイト」ですから
これが、当たり前と思っているのです。

通常、前歯で噛むような食物でも奥歯で食べているのです。

「オープンバイト」が極度に起こっている方は、奥歯が2歯分しか噛みあっていないない方もいる程です。

そして、「オープンバイト」の方は、かなりの確立で問題を起こします。

先にも記載しましたように通常、上下顎の歯は、全ての歯が噛んでいます。
上顎14歯と下顎14歯です。

しかし、奥歯が4歯分しか噛んでいない方の場合、前歯に加わる負担も全てこの4歯分に加わってきます。

奥歯にとっては、ものすごく力のストレスが加わっているのです。

長い年月こうした負担が加わると、歯へのダメージはものすごいことになります。

もし、歯周病がなくても「オープンバイト」ということだけで歯がダメになることもあります。

さらに歯周病と「オープンバイト」が両方あった場合には、大変なことです。
必ずといってもいい程 歯はダメ(抜歯)になります。

「オープンバイト」の方は、できるかぎり早く対処しておかないと後で大変なことになります。


本日のブログはこれで終了です。
もうネットカフェをでなければなりませんので



次回のブログは、11月23日(月:祝日)になります。

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大変申し訳ありませんが、よろしくお願い致します。

歯周病ブログは、通常通りの日程で更新予定です。

歯周病になる人 と ならない人!

11/16(月曜日)です。

このブログは、歯周病に関するブログです。
毎週 月曜日 にアップしています。

今日は、ブログをアップするのが遅れてしまいました。
すみません。
午前中は、出かけるところがありまして…

今日のテーマは、『歯周病になる人 と ならない人!』になります。

この歯周病のブログを見られているということは、現在 歯周病である方、歯周病で悩んでいる方、他歯科医院で歯周病と言われた方、歯周病で抜歯と診断された方… 歯周病に問題を抱えた方であると思います。

同業者(歯科関係)の方も多く見ていると時々言われますが…

実際に歯周病の方の中には、
『毎日歯ブラシをしているのに…なぜ歯周病になってしまうのか?』
『定期的に歯科医院に通院しているのに 歯周病になってしまった!、抜歯になってしまった!』
『家族や友人の中には、歯磨きをあまりしていない人もいるのに歯周病でないのはなぜ?』

疑問をお持ちの方も多いかと思います。

歯周病の基本的なこととして、『なぜ歯周病になるのか?』ということが考えられるかと思います。

歯周病の原因は、さまざまです。

まず 歯周病の最大の原因は、歯周病細菌の感染です。
歯周病細菌がなければ、基本的には歯周病にはなりません。
しかし、口腔内に細菌がいないことは非常に難しいことです。

本来、人が生まれた時の口腔内には 歯周病細菌は存在しません。
どこからか感染をし、口腔内に定着するのです。
感染源の多くは、家族間です。
人との接触や食事を介して 歯周病細菌が感染するのです。
そのため、歯周病の方との接触は、歯周病細菌の感染リスクが高くなります。

ただし、歯周病細菌が感染したからといって、歯周病が進行するわけではありません。
歯周病細菌が増殖しないような口腔内環境であれば良いのです。

それが、歯磨きを徹底して行うということなのです。
歯周病細菌は、食後の汚れをもとにして増殖をします。
汚れが、歯の周囲に付着し、次第に歯周ポケット の内部に侵入していきます。
これが、歯周病の始まりです。
歯周ポケットについては、以下を参考にして下さい。
        •歯周ポケット

歯周病細菌には、大きく分けて2種類が存在します。
ちょっと難しい話にはなりますが、これが分かると歯周病のことがだいぶ理解していただけると思います。

1つは、好気性細菌です。
この細菌は、空気(酸素)が存在する場所で生存することが可能な細菌です。

もう一つは、嫌気性細菌です。
これは、空気(酸素)が届かない場所で生息する細菌です。
これが、歯周病を起こす原因菌なのです。
この嫌気性細菌を増殖させないことが歯周病にならないための大きなポイントなのです。

先程の歯周ポケットに話を戻します。
歯周病になると 歯周ポケット は、どんどんと深くなっていきます。
深い歯周ポケット内部には、酸素がとどきません。
そのため、深い歯周ポケット内部には、嫌気性細菌が生息しているのです。

歯周病細菌の全てが悪いのではありません。
嫌気性細菌と言われる歯周病細菌を増殖させなければ、歯周病を抑えることができるのです。

確しかに、歯周病になりやすい人 と 歯周病になりにくい人 はいます。
歯周病細菌の感染の程度の期間によって その人の口腔内の細菌の種類は変わってきます。

元々歯周病細菌の感染が少ない人は、歯磨きが不十分であっても
問題を引き起こすことが少ないのです。

しかし、歯周病細菌の感染が高頻度で起こっている人でも、その細菌が増殖しないような口腔内の環境が整っていれば、歯周病の発症を最小限に抑えることも十分可能なのです。
その一つの方法が『徹底した歯磨き』なのです。

具体的には、先程解説した 深い歯周ポケットをなくすことです。
一度深い歯周ポケットができてしまい、歯周ポケットの内部に細菌が侵入してしまった場合には、
その後、いくら歯磨きを行っても ご自身では、歯周ポケット内部の感染を取り除くことはできません。
まず、歯周ポケット内部に存在する歯周病細菌(嫌気性細菌)を取り除くことが必要になります。
その後、新たに感染しないように 歯磨きを徹底することが重要なのです。

次回のブログは、本日の続きの話をしたいと思います。
歯ブラシ以外の歯周病細菌の予防方法 や 歯周病の他の原因等について解説します。
数回に分けて『歯周病になる人 と ならない人!』の話を行います。

これを読めば、歯周病を防止するための 方法が分かるようになります。


次回のブログは、11月23日(月:祝日)になります。

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本日のブログは夕方アップします。

11/16(月)です。
今日は、朝から出かけるところがありますので、ブログのアップは、夕方になってしまいます。
すみませんが、再度ご覧になって下さい。

パーフェクトペリオ:その3

11/9(月曜日)です。

このブログは、歯周病に関するブログです。
毎週 月曜日 にアップしています。

今日のテーマは、『パーフェクトペリオ:最終回』になります。

前回まで、2回に分けてパーフェクトペリオについて解説してきました。

パーフェクトペーリオが良いか 悪いか を私が判断することができませんが、
確実に言えることは、パーフェクトペーリオだけでは歯周病は治らないということです。

正確には 分かりませんが、予防効果はあるかもしれません。
正確に分からないというのは、きちんとしたデータがないからです。

ただし、パーフェクトペーリオだけで 歯周病が治らないというのは、確実に言えることです。

問題になっているのは、正確な情報が患者様に伝えられていないことです。

テレビ や インターネット 等では、誤解を招く報道 や 情報が多く出回っています。

パーフェクトペーリオ =(イコール) 歯周病が治る
というような情報です。

これが、問題なのです。

歯周病の原因 は、多くあります。

歯周病は、生活習慣病ですので、
食生活、運動、飲酒、喫煙、睡眠、ストレス…等 さまざまな要因があります。

糖尿病 等の全身的な病気も歯周病を悪化させる原因になっています。

その中でも最も歯周病の原因となるのが、口腔内の汚れ と 噛み合わせ です。

今回のブログでは、口腔内の汚れのみに注目してお話をします。

歯ブラシが十分にできていないと 汚れが歯面 等に付着します。
食べかす 等が付着した 汚れの中には、細菌がいます。
歯周病細菌もそうです。
これが、歯周病の大きな原因となります。

この汚れが、歯周ポケット 内部に侵入していきます。

歯周病ポケット内部に侵入した汚れは、非常に固く、歯の根の表面にこびりついています。

歯石(歯肉縁下歯石)です。

この歯肉内部に付着した歯石(歯肉縁下歯石)は、専門的な治療でしか取り除くことはできません。
歯肉内部に侵入した歯石を取り除く基本的な治療を『ルートプレーニング』と言います。
詳細は、以下をクリックして下さい。
   •ルートプレーニング

歯肉の内部に侵入(付着)した汚れが歯周病の原因ですから、歯肉縁下に付着した汚れが取れなければ 治りません。

それでは、パーフェクトペリオを使用したからといって歯肉縁下の歯石が取れるのかと言います。
絶対に取れません。

パーフェクトペリオに歯周病を予防するような効果があるかもしれません。
これは、安全性も含め、正確には分かっていないことです。

しかし、確実にパーフェクトペリオで歯肉縁下の汚れは取れないのです。

こうしたことは、歯科医師自身がきちんとした情報を患者様に伝える責任があります。

『単に流行っているから 売ってしまおう!』というような考えを持っている歯科医師は信じられません。
エビデンス(科学的根拠)に基づいた 正確な情報を伝えていかないと
結果的に被害を受けるのは患者様です。

現在、パーフェクトペリオを使用している方は、まず歯周病の検査を行い、適切な歯科医師の判断の上でご使用されることが重要です。

前回と前々回のブログでも書きましたように 適切な歯周病治療を行えば、多くの歯周病の進行を停止させることは可能なのです。

こうした歯周病の治療は、エビデンス(科学的根拠)があるからです。


次回のブログは、11月16日(月)になります。





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パーフェクトペリオ:その2

11/2(月曜日)です。

このブログは、歯周病に関するブログです。
毎週 月曜日 にアップしています。

当医院は、11/2(月)と11/3(火)は、休診になります。
緊急の場合には、メール(info@sugiyama-d.sakura.ne.jp)までご連絡下さい。
折り返しご連絡させていただきます。


さて、今日のテーマは、前回の続きで『パーフェクトペリオ:その2』になります。
前回の内容をご覧になっていない方は、先に前回のブログをご覧になっていただくと より分かりやすいと思います。

先にお話しておきますが、このブログは、パーフェクトペリオの全てを否定するものではありません。
しかし、あまりにも事実と反する内容(報道)により 大きな反響となっているため、事実をきちんとご理解していただきたく、書いています。
事実でない過剰な報道は、結果的に それを使用する患者様に 大きな不利益をもたらしてしまうからです。


パーフェクトペリオですが、先日も お昼のテレビ情報番組で放映されていたので、ご存知の方も多いかと思います。

前回のブログでは、パーフェクトペーリオは、まだまだ科学的根拠(エビデンス)がないため、信頼性に非常に乏しいことを解説しました。

先日患者様から以下のようなご質問を受けました。
『先生のところでは、パーフェクトペリオを買えないのですか?』
というような内容でした。

当医院でも パーフェクトペリオを販売することは 可能です。
パーフェクトペリオを業者から購入するだけですから…
簡単なものです。

パーフェクトペーリオは、これを製造する機械を業者から購入するだけです。
後は、各歯科医院で必要分だけ製造し、院内で使用したり、販売したりするだけです。

特定の歯科医院でしか販売できないものではありません。
歯科医師であれば、だれでも販売可能です。

しかし、当医院では、販売していません。
その理由は、前回も解説しましたように、パーフェクトペーリオで全ての歯周病が治ることはないからです。

これは、歯周病専門医 であれば すぐ分かることです。

歯周病は、単に口腔内の細菌を減少(殺菌)するだけでは治らないからです。

歯周病 は、生活習慣病ですので、原因はさまざまですが、最も大きな理由には、歯周ポケット内部 に歯石や歯周病細菌が侵入することが原因です。

歯周ポケット内部 の細菌を取り除かなければ、絶対に治ることはありません。

うがい薬だけで、歯周ポケット内部 の細菌がなくなることは、絶対にあり得ないのです。

私が問題と考えているのが、実際に歯周病の方が 歯周病の治療 をせず、パーフェクトペーリオを使用することです。

高価なうがい薬を使用し続けていても 結果的に歯周病が治らないだけでなく、長期的に歯周病を放置することになりますので、歯周病はさらに悪化します。

本来、きちんと 歯周病の治療 を行えば、十分治る(治す)ことが可能です。(ただし、歯周病の進行程度によります)

つまり、通常の歯周病治療を行っていれば、十分治すことができる症例を 治療せず、放置してしまうことになります。


パーフェクトペリオを作る器械は、けして医療器具ではありません。
『えー医療器具ではないの?』と思われるかもしれません。

また、パーフェクトペーリオ自体は、ある1人の先生が 歯周病に効果があると言っているだけで、
その効果を実証するような基礎研究、臨床研究もほとんどありませんし、まして歯周病治療に使用した場合の安全性や長期データもありません。

例えば、病気の人が ある食物や 水 を飲用したら、病気が治った! とします。
(実際には、本当に 食物や水の効果で治ったかどうかの判断はできませんが…)
その噂が広がり、結果的に
『この水を飲めば、ガンが治る!』という話にまで なってしまうことがあります。

もちろん その水の全てを否定するわけではありません。
もしかしたら その水には、大量のミネラル等が含まれており、体には良いのかもしれません。
しかし、ガンを治す効果も実証できなければ、根拠もありません。

問題なのは、それを知った方が、
『この水を飲めば、ガンが治る!』と思ってしまうことです。

本来ならば、きちんとガン治療をすれば、十分治るケースでも
治らない水を服用し続けることで、結果的にガンを悪化させてしまうことも十分考えられます。

正しいデータ、根拠を患者様に伝えることが私たち歯科医師の責任です。

単に
『話題だから患者様に売ろう!』、
『儲かるから売ろう!』
と考えている先生がいるのも事実です。

例えば、『これを服用すれば、ガン(癌)が治る』という薬が販売されたとします。
もちろん病院で処方されます。
購入方法は、通販でも買えるとします。
医師が患者様をまったく診ないで 検査もなにもしない状態で薬を販売することがあり得るでしょうか?

インターネットで パーフェクトペリオ を販売しているのも大きな問題です。
正確には分かりませんが、もし パーフェクトペーリオが歯周病になにかしら効果があったとします。
しかし、購入する側(患者様側)の歯周病の状態も分からない状態で、単にパーフェクトペリオを販売するのはどうかと思います。
もしかしたら、通常の歯周病治療で十分治る範囲の状態かもしれません。
もしかしたら、どのような治療を行っても治らない状態かもしれません。
もしかしたら、非常に進行した歯周病であり、徹底した歯周病の治療が必要なケースかもしれません。
もしかしたら、歯周病でないかもしれません。

治らない状態の歯周病を放置した場合、状況はさらに悪化します。

商品が売れるからといって、誰にでも販売するその姿勢が医療人として問題があるのです。
まして、どれだけの効果があるのかまったく分からない状態や 副作用の問題もまったく分かっていないのですから…

事実、少し前まで、『パーフェクトペーリオを使用すると 歯周病細菌を死滅させることができる!』と広告していましたが、問題と思ったのでしょうか 現在では、『溶菌』という曖昧な表現に変わっています。

インターネットは、情報を得る点では、非常に有効な手段です。
しかし、全ての情報が完璧ではありません。
発信者側の情報のみを全て信じてしまうと 結果的に不利益になることもあります。

特に医療は、正しい情報のもとエビデンス(科学的根拠)のある治療法を行うことが重要なのです。 



この話は、非常に奥深い話ですので、次回もこの続きを解説したいと思います。


次回のブログは、11月5日(木)になります。



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パーフェクトぺリオ

10/19(月曜日)です。

このブログは、歯周病に関するブログです。
毎週 月曜日 にアップしています。


パソコンが壊れてしまい、復旧の見込めないため、他の回線からのブログの書き込みになってしまいましたので、アップが遅れてしまいました。


さて、今日の話ですが、 パーフェクトぺリオについて解説します。

最近、テレビ や インターネットで大々的に でている パーフェクトぺリオ です。
このブログを見られている方は、歯周病治療に興味があると思いますので、知っている方もいらしゃるかと思います。

もちろん『パーフェクトぺリオ ってなに?』という方もいらっしゃると思いますので、
ますは、パーフェクトぺリオ とはなにかという話をしたいと思います。

パーフェクトぺリオについて 製造元の 会社のHPを読みますと パーフェクトぺリオとは、
『次亜塩素酸電解水(次亜塩素酸 と 炭酸水素ナトリウム が含まれた電解水)のことであり、これを洗口薬 や 歯科治療 等に応用することによって口腔内に存在する 虫歯細菌 や 歯周病細菌 を 破裂させ、溶菌させる』というものだそうです。


ここからは、私の個人的な見解も含め、この『パーフェクトぺリオ』について解説します。

確かに 次亜塩素酸は、殺菌作用が強い薬液として医療分野でも使用されている薬品です。

歯科分野においても 以前から 現在に至るまで使用されている薬品です。
主な使用分野として、『根管治療』があります。
『根管治療』とは、歯の神経を取除いた時や、神経のない歯の中で膿みが溜まってしまっているような時に 消毒 等の目的で行う治療です。

『根管治療』における 具体的な『次亜塩素酸』の使用方法としては、
神経の管の中に『次亜塩素酸』を入れ、消毒を行うというものです。

ただし、単に『次亜塩素酸』を入れれば、根管内部の細菌が全て死滅するのではなく、
その効果は、『次亜塩素酸の濃度』や『作用時間』に大きく左右されます。

近年では、根管治療の際には、『次亜塩素酸』以外にも 『超音波』を使用した方法 等 さまざまな方法も臨床応用されており、根管治療には、必ず使用されるというものではなくなってきています。

ただし、私が歯科大学の学生の頃(17年前)の講義では、『次亜塩素酸による根管内消毒』は、一般的なことでした。

適切な濃度で 適切な作用時間、使用方法が守られれば、『次亜塩素酸』は、殺菌作用があるのは、事実です。

しかし、『次亜塩素酸』は、歯肉、皮膚といった軟組織には 強い腐食作用を示すので、歯肉の消毒には、使用はできません。

つまり、『次亜塩素酸』単体では、根管内部という 硬い歯の内部でしか使用はできず、粘膜での使用は、不可能です。

『次亜塩素酸』は、アルカリ性であり、そのままでは強い殺菌作用はあるが、そのままでは、使用は難しいのです。
また、使用方法により、低い状態のPHのままでは、塩素ガスが発生し、危険もあります。

そこで生成方法を変え、中性から弱アルカリ性にしたものが、この『パーフェクトぺリオ』です。

製造会社からすれば、今まで『次亜塩素酸』の欠点であった 口腔粘膜の使用ができないことが、この生成方法により、安全性が高くなり、口腔内細菌に対しても効果があるという ことのようです。

このブログの文頭でも書きましたように
『…… 虫歯細菌 や 歯周病細菌 を 破裂させ、溶菌させる』
と会社のHPに書いてあります。

この文面で注目したいのが、『……破裂させ、溶菌させる』という言葉です。
『殺菌』とは書いてありません。

難しい話は、ブログですので、省略しますが、
この 『パーフェクトぺリオ』を使用すると 

 歯周病は治る!  とか
 歯周病にならない!、
 虫歯にならない! 

というような 過大な期待をお持ちになっている患者様がいるのも事実です。
どうしても テレビ等で放映されると 全てが語られることはなく、どうしても過大な放映になりやすいのもです。

私自身(歯周病専門医として)の個人的な意見としては、『パーフェクトぺリオ』を使用したからといって、全ての歯周病が治ったり、歯周病にならないということは考えられないことです。

また、『パーフェクトぺリオ』の問題点として、まだまだ 歯周病治療に対する正確な研究データがないことです。

医療の世界では、 『エビデンス』という言葉が非常に重要視されます。
『エビデンス』とは、 『科学的根拠』という意味です。

『科学的根拠』がないものは、
信頼性が低い というレッテルをはられます。

『エビデンス』を得るためには、基礎研究がしっかりされていたり、臨床研究がしっかりされていたり することが重要です。

私の知っているかぎり『パーフェクトぺリオ』には、そのような 『エビデンス』を見たことはありません。

 ・どの程度効果があるのか?
 
 ・効果があるとすれば、どのような症例に対し、どのような効果があるのか?

 ・本当に安全であるのか?

等 まだまだはっきりとしていないのです。

例えば、口腔内の細菌を減少させる洗口薬液には、さまざまなものがあります。

薬局で市販されているような『マウスウオッシュ』等もそうですが、
もちろんメーカーにもより違いますが、『マウスウオッシュ』にはそれなりの効果があります。
しかし、『マウスウオッシュ』だけの効果で
 歯周病にならなかったり、
 歯周病細菌が全て死滅したり、
 歯周病が治ったり(特に進行した歯周病)
することありません。

『パーフェクトぺリオ』を使用したからと言って
歯周病が治ったり、歯周病にならなかったり するとは考えない方が良いでしょう。

もちろんこのブログは、『パーフェクトぺリオ』の全てを否定するものではありません。
しかし、 歯周病専門医としての知識や 次亜塩素酸の薬効等を考えても 過大な評価につながっています。

今までにも 同様な 『これを使用すれば、歯周病は治る!』
というような製品が多くでてきたことがあります。

その多くは、使用される方の期待 や 過剰な宣伝から 
実際の効能以上の 効果が先攻してしまい、結果的に 使用される患者様の不利益になってしまうこともありました。

事実、現在 ほとんどの歯周病はきちんとした歯科治療により、改善させることは可能ですし、徹底した予防により悪化を防ぐこともできるのです。

『エビデンス』 のあるきちんとした治療方法、予防方法が重要なのです。





次回のブログではもう少し この話について解説していきます。
次回のブログは、11月2日(月)になります。





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歯周病の患者様

10/19(月曜日)です。
このブログは、歯周病に関するブログです。
毎週 月曜日 にアップしています。

歯周病の患者様は、本当に多いですね。

当医院を受診する方の中には、今まで歯科医院にずっと通院してきた患者様も多くいらしゃいます。
しかし、『虫歯の治療や、被せ物(差し歯)等の治療は行っても 歯周病の治療は行ったことがない!』
という方がほとんどです。
歯石を取ることはあっても、それ以上の治療を受けたことがない という方が本当に多いのです。

歯周病は、軽度〜中程度の段階であれば、さほど難しい治療ではありません。
歯周病の検査 自体も簡単なものです。

しかし、多くの歯科医院では、歯周病治療をあまり重要視しておらず、結果的に歯周病は、放置されるケースが多いのです。

歯周病が進行すると歯を支えている骨が吸収(溶ける) するため、歯がグラグラ としてきます。
こうなると治療は難しくなってきます。

もっと早い段階で歯周病の検査 をしていれば…
もっと早く歯周病の治療 をしていれば…
と考えられるケースがほとんどです。

歯周病は、放置するとどんどんと悪化していきます。
早く治療行えば、それだけ、歯を残せる確率は高くなりますし、治療回数も少なく、楽に行えます。

特に歯がグラグラ 等の重度歯周病で悩まれている方は、早く治療を開始することが重要です。

しかし、『どこで治療を行った方がいいのか分からない!』
と思われている方は、 歯周病専門医で治療を受けられた方が良いでしょう。

もちろん 歯周病専門医でなくても 歯周病治療に取り組んでいる歯科医院もあります。

しかし、どこの歯科医院が歯周病の治療を専門的に行っているのかを調べることは、難しいことです。

そのため、 歯周病専門医を受診することが最も確実な方法になります。

歯周病専門医の調べ方は、簡単です。

日本歯周病学会という学会があります。
この学会のホームページに 歯周病専門医が掲載されています。

全国の 歯周病専門医が掲載されていますので、お近くの歯科医院を受診されて下さい。

以下のページに日本地図があり、お住まいの地域をクリックすると歯周病専門医の名前と歯科医院の住所、電話番号 等が記載されています。
参考にされて下さい。
歯周病専門医名簿

私も今回、専門医の更新が完了しました。
また、5年後に更新が必要になります。
更新には、さまざまなステップをクリアーしないといけません。
運転免許のように一度取得すれば、特別なことがないかぎり づっと保持できるわけではないのです。

877655544









次回は、以前からお話していました パーフェクトペリオ の話をしたいと思います。



次回の歯周病ブログは10/26(月)です。

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日本歯周病学会に参加してきました

10/12(月曜日)です。
このブログは、歯周病に関するブログです。
毎週 月曜日 にアップしています。

昨日まで、宮崎県で日本歯周病学会が開催され、参加してきました。

日本歯周病学会は、年々規模が小さくなっていきます。

私が始めて 日本歯周病学会で研究発表をしたのが、約15年前です。
その頃は、研究発表の数もものすごく多くかったでした。

その頃から比べると現在は、1/3程度でしょうか? 1/4ぐらいかもしれません。

歯科の中でも 歯周病分野は、どんどんと縮小されてきます。

その理由には、さまざまなことがあります。
まず一つは、大学自体の体質の変化です。

私もそうですが、大学病院に勤務している時の研究には、多くの研究開発費がかかっていました。

その費用は、大学から支給されていたり、大手企業から支給されていたり、国から支給されていました。

現在は、少子化ということもあり、大学の入学定員の減少等もあり、大学自体にも経営的に余裕がなくなってきていたり、
大手企業からの援助も少なくなっています。
もちろん国からの研究開発費も少なくなっているのでしょう。

研究開発費が少なくなると 当然のことながら 学術研究ができなくなってしまいます。

私が研究を行っていた頃には、常にいくつもの研究を重複して行っていました。
日本歯周病学会だけでなく、日本口腔インプラント学会…等さまざまな学会で その研究成果を発表してきました。
その結果、いくつもの新しい製品や 新しい技術が誕生しました。

私が所属していた医局でも ほとんどの先生が毎回の日本歯周病学会でその成果を発表していました。
しかし、現在は、医局全体で1〜2の研究成果の発表のみです。


また、歯周病分野が縮小している原因には、日本の保険制度の問題もあります。
日本の健康保険制度中では、歯周病治療は、さほど重要視されていません。
重要視されていないというのは、歯科保険点数という 診療報酬のことです。
歯周病の治療を行っても 利益のでない内容であったり、
治療費よりも材料費の方が高くかかってしまうような制度であったりします。
医院経営を考えれば、非常に厳しい保険制度です。

例えば、歯周病の基本的な治療にルートプレーニング(SRP) という治療があります。

通常ルートプレーニング(SRP) は、1回に4〜6歯程度同時に行います。
治療時間は、どの程度歯石がついているかにより違いますが、
当医院では、60分の予約時間を取っています。
保険診療において『ルートプレーニング』は1歯約600円(2009年の保険診療 部位によって多少違います)です。
患者様のほとんどは、その3割を負担します。
つまり、1歯200円程度になります。
ここでは、10割負担で考えていきます。
1回の治療で約60分(4〜6歯の治療を同時に行う)ですから、
1回(60分)で得られる歯科医院の『ルートプレーニング』の費用は、
2400円〜3600円ということになります。
もちろんこの中には、麻酔等の費用も含まれています。
場合によっては、90分近くになることあります。
歯周病治療(ルートプレーニング)は、5分、10分では確実に行えません。

それでは、この治療費を他の業種と比較してみましょう。
マッサージ等の整体と比較してみましょう。
整体マッサージの料金は、もちろん お店によって違います。
場所によっても違います。
銀座 等の東京の中心地 と 地方ではもちろん違います。
そのため、私の医院のある大船駅周辺(大船駅は鎌倉市です)で考えてみましょう。
ここ大船駅周辺では、マッサージの料金は1時間 約5.000〜6.000円です。(10分1500円という設定も多いようです)
もちろん ここには、人件費だけでなく、テナント代、水道光熱費、雑費…等さまざまな料金が含まれるため、このような設定になっているのです。

こうした歯周病治療が日本の保険診療で重要視されていないこともあり、
現実的には、保険で歯周病治療を確実に行っていない歯科医院も多いのです。

歯周病専門医の中には、『当医院では、より質の高い治療を行うため、歯周病の治療は保険診療では行っておりません!自費診療になります。』というところも多いが現状です。

当医院では、歯周病治療は、保険診療で行っていますが、非常に厳しい状態です。
歯周病治療の赤字分を 他の治療で補う といった状態です。

これも多くの歯科医師が歯周病分野から離れていってしまう一つの原因になっています。


他にも歯周病学会が縮小されている原因はありますが、
患者様にとって、なにが必要なのかをかんがえば、歯周病治療はもっともっと広がっていくことが重要です。

多くの歯科医師にも高い意識をもってがんばっていただきたいものです。


予告していました『パーフェクトペリオ』については、現在情報をまとめているところです。
まとまり次第このブログでアップします。



次回の歯周病ブログは10/19(月)です。

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     院長履歴

1993年 神奈川歯科
      大学卒業
1993年 同大学歯周
      病学講座
      入局
1999年 日本歯周病
      学会
      専門医取得
1999年 東京都にて
      杉山歯科
      医院開業
2003年 I.T.Iメンバー
      認定
2005年 国際口腔
      インプラント
      学会認定医
      取得
2006年 大船駅北口
      歯科
      インプラント
      センター開業

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診療時間:9:30〜18:00
休診日 :月曜日、木曜日、祝日
電話  :045-891-3334
メール :info@
     sugiyama-d.sakura.ne.jp
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