歯周病専門医サイトブログ

歯周病専門分野のブログです。 横浜市 大船駅徒歩3分、大船駅北口歯科

2011年04月

歯周病予防薬:クロルヘキシジン

4/25(月曜日)です。

このブログは、歯周病に関するブログです。
毎週 月曜日 にアップしています。

始めにゴールデンウィークの休診のお知らせです。
   4/28(木)休診
   4/29(金)休診
   4/30(土)通常診療
   5/ 1(日)通常診療
   5/ 2(月)休診
   5/ 3(火)休診
   5/ 4(水)休診
   5/ 5(木)休診


今日のテーマは、『歯周病予防薬:クロルヘキシジン』になります。

当医院を受診される患者様には、非常に進行した歯周病の方が多くいらっしゃいます。
重度歯周病の方です。
そうした患者様から よくあるご質問が以下のようなことです。
「歯周病に効果のある薬はありますか?」
「歯周病を治す薬を下さい!」
「歯周病に効果があると書いてある ○○○ という歯磨き剤を使用してるのですが、
 本当に効果があるのですか?」

こうした ご質問は私が歯科医師として働き始めた20年ほど前から
づっとあります。
先週来院された 歯周病患者様からも 同様のご質問がありました。

そこで 本日のブログは、以前にも解説したことがある内容ですが、
歯周病予防薬について解説します。

この話しは、前回のブログでも少し話しが出てきた内容です。
グルコン酸クロルヘキシジン含嗽剤のことです。
(前回と前々回のブログも参考にして下さいね)
グルコン酸クロルヘキシジン含嗽剤科学的根拠のある唯一の歯周病予防薬といってもいいでしょう!

この科学的根拠のあるグルコン酸クロルヘキシジン含嗽剤
他の 効果があると宣伝(?)している歯周病に効果がある歯磨き粉(剤)
デンタルリンス(マウスヴォッシュ)
とは 違いがあるのでしょうか?

歯周病に効果があると宣伝している歯磨き粉(剤)デンタルリンス(マウスヴォッシュ)は 本当に効果があるのでしょうか?
歯周病は治るのでしょうか?
答えとしては、歯周病の予防には効果がある可能性があります。
あくまで可能性です。
予防です。
しかし、歯周病が治ることはありません。
歯周病に効果があると宣伝している歯磨き粉(剤)や デンタルリンスでは、歯周病は治りません!!
これは、歯周病の成り立ちを考えればご理解できます。

まずは、「歯周病はどのようにしてなるのか?」
という話しをしたいと思います。
重要なポイントです。

歯周病の原因は、『歯』と『歯肉の境目』に付着した汚れ(食べかす)がその境目の内部に侵入することから始まります。
この『歯』と『歯肉の境目』のことを専門用語で
『歯周ポケット』と言います。

まず 歯周ポケットについて解説します。
歯周ポケットの測定方法は、『プローブ』(写真1)と言われる細い器具を 歯周ポケットに入れて計測します。(図1、写真2)
inspection1

この歯周病ポケット内部に侵入した汚れを取り除くことが 歯周病の治療です。

歯周病の治療の中でも最も一般的に行われるのが、ルートプレーニング です。
これは、歯肉の中に「キュレット」と言われる器具を挿入し、
内部の汚れ(歯石 等)を取り除く治療です。
以下の図はルートプレーニング を行っているところです。
スライド1

歯周病のなると歯と歯肉の境目(歯周ポケット )に 汚れ(食べかす)が入り込みます。
歯肉の深い中に汚れ(歯石)が入り込むのです。
この歯肉の中に存在する歯石を見てみましょう!
以下の写真が歯肉の内部に入った汚れ(歯石)です。
この黒っぽいものが 歯石 なのです。
スライド1

こんなものが歯肉の中に溜まっているのです。

この歯石を取り除くことは非常に難しいのです。
私達歯周病専門医 が行っても 完璧に歯肉の中深くまで侵入した歯石を取り除くことは困難です。
実際に模型でルートプレーニング を行っている動画(21秒)がありますので、ご覧になって下さい。


以下の動画は、分かりやすくするために 抜歯した歯で歯石を取り除いている動画(55秒)です。


前置きが長くなってしまいましたが、こうした歯石が 歯周病の効果があるとされる歯磨き剤を使用したからといって取れると思いますか?
絶対に取れません!

また、『歯周ポケット内部(深く)にまで届く、毛先の細い歯ブラシ』というコマーシャルもあります。
これはどうでしょうか?
答えとしては、そのような歯ブラシを使用しても歯周ポケット内部に侵入した歯石を取り除くことは不可能です。
逆に歯周ポケット内部を傷つけてしまう可能性があります。

私達 歯周病専門医 から言えば、歯周ポケット内部(深く)にまで歯ブラシを届かせる必要性はありません。
歯周ポケット内部の汚れを取り除く行為は 歯科医師の仕事です。
患者様は、歯肉の上(歯周ポケットの上)についている汚れを取りのいていただくのが役目です。
この歯周ポケット上部の汚れを歯ブラシで取り除くことだけで十分です。
しかし、現実的に歯周ポケット上部の汚れを歯ブラシで取り除くこと自体も大変なことです。
かなりの努力が必要です。
現実問題として、100%近く歯ブラシができる患者様は、ほとんどいません。
10人いれば、1人いれば良いほどです。
ほとんどの患者様は、歯肉の上に存在する汚れさえ、取り除くことができていないのが現状です。
でも、ほとんどの方は
「100%とは言わないが、だいたいできているだろう!」
と思っています。
現実と理想のギャップはほど遠いです。
患者様には、この歯周ポケットの上部の汚れを取っていただくだけで十分です。
このことに集中していただきたいのです。

さて話しは、本日のテーマである「歯周病予防薬」に戻ります。
歯周病予防薬としてきちんとした科学的データ(根拠)があるのは
『グルコン酸クロルヘキシジン』
という薬剤です。
学術的論文として、
『0.36%以上のグルコン酸クロルヘキシジンは歯周病予防に対して効果があります』
ただし、上記以下の濃度の場合には、その効果は減少します。
これは きちんとした科学的根拠のあるデータです。
しかし、これはあくまでも
「予防」です。
0.36%以上のグルコン酸クロルヘキシジン』を使用しても
進行した歯周病が治ることはありません。
「予防」です。

現在 進行した歯周病が治るような科学的根拠のある「薬」はありません。
しかし、多くの患者様は、薬局で販売されているような
歯周病予防歯磨き剤 や マウスウオッシュ を効果があるものとしてご使用されています。
こうした薬剤等を決して使用してはいけない とは言いません。
あくまで「予防薬?」の一つとしてご使用していただきたいのです。

問題なのは、こうした 市販されているものに頼り切ってしまうことです。
本来であれば、通常の歯周病治療で十分治るはずが、
市販の「予防薬?」に頼った結果、
歯周病を悪化させたり、することがあります。

なにが効果があって、
なにが効果がないのか?
現在の歯周病の状態でなにをすることが必要なのか?
を十分ご理解することが一番大切なのです。


次回のブログは、5月 2日(月)になります。


インプラントのブログは下記をクリックして下さい。
インプラントブログ

インプラント基礎ブログは下記をクリックして下さい。
インプラント基礎ブログ

メール無料相談は こちらをクリック                          歯科治療で分からないこと や ご心配ごと をメールして下さい。基本的に、当日に回答させていただきます。

インプラントオンライン見積もりは こちらをクリック
欠損部からインプラントの治療費や治療期間(治療回数)等をお答えします。

インターネット・オンライン予約 はこちらをクリック
休診日でも24時間 オンラインで予約が行えます。

歯周病専門サイトは、以下をクリック           
歯周病は横浜歯周病情報センター

インプラント専門サイトは、以下をクリック       
鎌倉インプラント情報センター

総合サイトは、以下をクリック              
インプラントなら横浜の大船駅北口歯科

Full Mouth Disinfection:歯周病細菌除去療法 その2

4/18(月曜日)です。

このブログは、歯周病に関するブログです。
毎週 月曜日 にアップしています。

始めにゴールデンウィークの休診のお知らせです。
   4/28(木)休診
   4/29(金)休診
   4/30(土)通常診療
   5/ 1(日)通常診療
   5/ 2(月)休診
   5/ 3(火)休診
   5/ 4(水)休診
   5/ 5(木)休診


今日のテーマは、『Full Mouth Disinfection:歯周病細菌除去療法 その2』になります。

前回と前々回のブログを読まれていない方は、是非先に過去2週のブログをご覧になって下さい。

    •4/4のブログ(歯周病治療と菌血症)

    •4/11のブログ(Full Mouth Disinfection:歯周病細菌除去療法 その1)

前回のブログでは、
歯周ポケット
ルートプレーニング(歯周病細菌除去療法)
について解説しました。

このルートプレーニング(歯周病細菌除去療法) の進め方として
1回の治療で4〜7歯程度を行うため、
口腔内全体が歯周病の場合には 治療回数は4〜6回になります。
通常、『SRP:スケーリング・ルートプレーニング』は、1週間に1〜2回程度行うペースが最適です。
もし、これが、1ヶ月に1回というようなペースで行った場合には、問題が生じる可能性があります。

つまり、『SRP:スケーリング・ルートプレーニング』によって歯肉の内部がきれいになった(除菌)されたとしても、
他の部位がまだ汚れていれば、『SRP:スケーリング・ルートプレーニング』した部位にも 再度新たな感染が生じてしまう可能性があります。
ある程度短期間で行う必要性があることが『SRP:スケーリング・ルートプレーニング』にとって重要なのです。
これが欠点でもあります。

ここまでが前回のブログの話しです。

本日の話しを始めます。
そこで、1日で 全ての歯周病に感染した歯に対してルートプレーニング(SRP、スケーリング・ルートプレーニング、歯周病細菌除去療法) を行えば、新たな感染を生じないという考え方が このテーマである
『フルマウスSRP法』です。
また、『Full Mouth Disinfection』とも言います。
『フルマウス(Full Mouth)』とは『口腔内全体』という意味で、
『Disinfection』とは『殺菌』という意味です。
口腔内全体を 1日で殺菌しましょうということです。
理論的には優れた治療法です。

しかし、現実的な問題点として 治療時間があります。
先程書きましたように7歯程度のルートプレーニング(SRP、スケーリング・ルートプレーニング、歯周病細菌除去療法) で約30〜60分の治療時間がかかるわけですから、
口腔内全ての歯を行うとすると 120〜240分かかることになります。

こんなに長時間は口を開けていられませんよね!

ただし、考え方としては 優れた方法だと思います。

そのため、60分程度で全体的にルートプレーニング(SRP、スケーリング・ルートプレーニング、歯周病細菌除去療法) が行えるような場合にはこうした方法を行います。

また、インプラントが既に埋入してある患者様で、歯周病が再発して場合には感染防止のため、歯周病に感染している歯は一度に全て行うことにしています。

さて ここで問題となるのが、前々回のブログで紹介したテーマの歯周病治療と菌血症 の話しです。
このブログをご覧になっていない方のために簡単にルートプレーニングと菌血症について解説します。

歯科治療における菌血症とは、
汚れ(細菌)が歯周病治療(抜歯 等の他の歯科治療でも起こります)を行うことにより、身体の中(血管内)に侵入することを言います。

歯周ポケット内部(歯肉の内部)には当然のことですが、血管が存在します。
特に歯周病で歯肉が腫れている方は出血が起こっていることが多いため、歯周ポケット 内部に存在する汚れ(歯石)と血管が触れていることになります。
他の言い方をすれば、汚れ(歯周病細菌)が血管に触れている状態といってもいいでしょう。
こうした汚れ(細菌)が一時的に血管内部に侵入することを菌血症と言います。
特に歯周病治療等の歯科治療を行うとこうした菌血症が起こることが報告されています。
ルートプレーニング では、報告に差はありますが、8〜79%の確立で菌血症が生じると報告されています。
事実ルートプレーニング を行った後(6分後)に採血して調べると血液中から歯周病細菌が発見されることが報告されています。
しかし、このような菌血症は、健康な方であれば1時間もしないうちにいなくなるため、問題となることはありません。
そのため、さほどご心配になることはないのです。
しかし、注意が必要な方もいらっしゃいます。
それは心疾患の方や 糖尿病の方など 全身的にご病気を持っていられる方や 抵抗力が低下している方です。

『フルマウスSRP法:Full Mouth Disinfection』を行うと大量の細菌が粘膜に触れることになるので、通常のルートプレーニングよりも菌血症の確立が高くなります。
こうしたことも『フルマウスSRP法:Full Mouth Disinfection』の問題点と言えます。

つぎに『フルマウスSRP法:Full Mouth Disinfection』を効果的に行うための治療方法について説明します。

『SRP:スケーリング・ルートプレーニング』をさらに効果的に行う方法として

1 『局所的薬物送達療法:LDDS(Local drug delivery system)』

2 『抗菌性グルコン酸クロルヘキシジン含嗽剤の使用』

3 『経口的抗菌薬の投与』

が考えられます。
順番に説明します。

『局所的薬物送達療法:LDDS(Local drug delivery system)』とは、
歯肉の内部(歯周ポケット )に 抗菌作用のある薬を直接注入し、
歯周ポケット 内部の細菌を直接除菌するという方法です。
日本の歯科界では、『塩酸ミノサイクリン』という 薬 が良く使用されています。
『塩酸ミノサイクリン』は、 テトラサイクリン系 の抗生物質で、細菌の発育を抑制する作用があります。
歯周ポケット内部 に薬を入れるだけの治療です。
痛みもありません。
しかし、『局所的薬物送達療法:LDDS』は、歯周ポケット 内部の細菌の数を減らすことはできても、
それ自体が 歯根表面 に付着した『歯石』そのものを取り除くことはできません。

次に『抗菌性グルコン酸クロルヘキシジン含嗽剤の使用』です。
『グルコン酸クロルヘキシジン』という 含嗽剤 は 歯周病細菌 に対して効果が高いものです。
『抗菌性があるクロルヘキシジン』を治療中に使用していただくことにより 口腔内の 歯周病細菌 の 繁殖 を防ぎます。

さらに『経口的抗菌薬の投与』です。
歯周病細菌に効果がある『抗生剤』をある程度の期間(2〜4週間程度)服用していただきます。
抗生剤の効果により、歯周病細菌を少なくするのです。
歯周病の進行程度によりこの抗生剤の効果は非常に高いと言えます。
しかし、全ての抗生剤が歯周病に効果があるのではありません。
効果がある抗生剤は決まっているのです。
有効性の高い薬を使用しなければ意味はありません。


次回のブログは、4月25日(月)になります。



インプラントのブログは下記をクリックして下さい。
インプラントブログ

インプラント基礎ブログは下記をクリックして下さい。
インプラント基礎ブログ

メール無料相談は こちらをクリック                          歯科治療で分からないこと や ご心配ごと をメールして下さい。基本的に、当日に回答させていただきます。

インプラントオンライン見積もりは こちらをクリック
欠損部からインプラントの治療費や治療期間(治療回数)等をお答えします。

インターネット・オンライン予約 はこちらをクリック
休診日でも24時間 オンラインで予約が行えます。

歯周病専門サイトは、以下をクリック           
歯周病は横浜歯周病情報センター

インプラント専門サイトは、以下をクリック       
鎌倉インプラント情報センター

総合サイトは、以下をクリック              
インプラントなら横浜の大船駅北口歯科

Full Mouth Disinfection:歯周病細菌除去療法 その1

4/11(月曜日)です。

このブログは、歯周病に関するブログです。
毎週 月曜日 にアップしています。

今日のテーマは、『Full Mouth Disinfection:歯周病細菌除去療法 その1』になります。


前回の歯周病ブログでは、『歯周病治療と菌血症』というテーマで解説しました。
前回のブログを見られていない方のために 簡単に説明しますと
歯周病は歯周病細菌による感染症 です。
歯周ポケット という 歯 と 歯肉の隙間から汚れが入り込み、歯肉を腫れさせたり、歯を支えている骨を吸収させる病気です。
つまり、歯周病の患者様は、歯肉の内部(歯周ポケット )に汚れ(歯周病細菌)がいっぱい存在しているということです。
こうした汚れ(細菌)が歯周病治療(抜歯 等の他の歯科治療でも起こります)を行うことにより、身体の中(血管内)に侵入することを菌血症と言います。
このような話しを聞くと怖い感じがあるかもしれませんが、心配はいりません。
健康な方であれば身体の中に入った細菌は、1時間もしないうちにいなくなるため、問題となることはありません。

本日から解説するFull Mouth Disinfection(歯周病細菌除去療法)という治療は、この菌血症と関係ある内容です。

Full Mouth Disinfection(歯周病細菌除去療法)の話しの前に 歯周病の一般的な治療法(ルートプレーニング )について解説します。
このルートプレーニング が分からないと先には進めないからです。

歯周病の原因は、『歯』と『歯肉の境目』に付着した汚れ(食べかす)がその境目の内部に侵入することから始まります。
この『歯』と『歯肉の境目』のことを専門用語で
『歯周ポケット』と言います。

測定方法は、『プローブ』(写真1)と言われる細い器具を 歯周ポケットに入れて計測します。(図1、写真2)
inspection1

歯周病ポケットについてもっと分かりやすくするために、
以下の動画をご覧になって下さい。
最初の動画は、『プローブ』を実際にみていただきます。(16秒)

次の 動画は、模型を使用し、下顎前歯部の『歯周ポケット検査』を行っているところです。(22秒)

プローブが歯肉の中に入っていくことが分かるかと思います。
動画では、3〜5ミリ程度『プローブ』が歯肉の中に入っています。
痛そうに見えますが、『プローブ』は非常に細いものですし、
無理矢理 押し込んでいるのではありませんので、痛みはほとんどありません。

次に、実際の口腔内で『歯周ポケット検査』を行っているところを見てみましょう!
この動画の方は、歯周ポケットは、1〜2ミリ程度しかありません。
(19秒)

これで、歯周ポケットがお分かりになったと思います。

歯磨きがきちんとできないと この歯周ポケットの周囲に汚れ(食べかす)が付着します。
次第にその汚れが歯周ポケット内部に入り込んでしまうのです。
歯周ポケットに入り込んだ汚れは 歯ブラシでは取ることができません。
そのため、汚れは どんどんと歯周ポケット内部に侵入していきます。
歯周ポケットが3ミリ程度になると『歯肉炎』と言われる状態になります。
歯肉が炎症を起こしており、歯ブラシにて出血することがあります。
しかし、歯を支えている骨は溶けておらず、歯肉のみの炎症です。
歯ブラシをしっかり行うことと、歯石を除去することで治ります。

歯周ポケットの内部に侵入した汚れは、歯の根の中に べったり とへばりつきます。
この汚れのことを『歯石』と言います。
聞いたことがありますよね。

歯石の除去 は歯科医院で経験されたことがある方も多いかと思います。
しかし、そうした場合に行う『歯石の除去』とは、歯肉の上に見える部分を取り除いているだけで、
歯周ポケットの内部に侵入した『歯石の除去』とは違うのです。
『歯周ポケットの内部に侵入した歯石の除去』は、歯肉に麻酔をして行うことが必要です。
この『歯周ポケットの内部に侵入した歯石の除去』を専門用語で
ルートプレーニングと言います。
または、『SRP(scaling root planing:スケーリング・ルートプレーニング)』とも言います。
ここでようやくルートプレーニングがでてきました。

『SRP:スケーリング・ルートプレーニング』は、1回の治療で1歯ずつ行うのではなく、4〜7歯程度を一度に行います。
この時の治療時間は約30〜60分になります。

口腔内全体が歯周病の場合、全ての歯の『SRP』が終了するのに約4〜6回の治療回数がかかります。(上下顎合計で28歯全て存在する場合です)
患者様自身も 1回に口を開けていられる限界時間は 1時間程度ですので、
約4〜6回の治療回数に分けて行うことは一般的です。
これが、通常の『SRP』の進め方 と覚えておいて下さい。
この通常の『SRP』のことを『コンベンショナルSRP』とも言います。
『コンベンショナル』とは『ふつうの、古くからある、ありきたりの』という意味です。

このへんから本題に近い話しになります。
この『SRP:スケーリング・ルートプレーニング』にも欠点があるのです。

歯周病は、細菌感染(歯周病細菌)によって起る疾患です。
先程説明しました汚れ(食べかす)が『歯周ポケット』内部へと侵入することです。
その治療として先程『SRP:スケーリング・ルートプレーニング』について説明しました。

そして治療の進め方として 1回の治療で4〜7歯程度を行うため、
口腔内全体が歯周病の場合には 治療回数は4〜6回になります。
通常、『SRP:スケーリング・ルートプレーニング』は、1週間に1〜2回程度行うペースが最適です。
もし、これが、1ヶ月に1回というようなペースで行った場合には、問題が生じる可能性があります。

つまり、『SRP:スケーリング・ルートプレーニング』によって歯肉の内部がきれいになった(除菌)されたとしても、
他の部位がまだ汚れていれば、『SRP:スケーリング・ルートプレーニング』した部位にも 再度新たな感染が生じてしまう可能性があります。
ある程度短期間で行う必要性があることが『SRP:スケーリング・ルートプレーニング』にとって重要なのです。
これが欠点でもあります。

その欠点を回避するための方法が今回のテーマとなる治療法なのです。
この治療法については、次回解説します。
そして、この治療法が菌血症と関係があるのです。

全ての治療には利点もあれば、欠点もあります。
それぞれの特徴と患者様にどのような治療法が適しているのか?
をきちんと見極めることが大切なのです。

次回の歯周病ブログは、4月18日(月)になります。



インプラントのブログは下記をクリックして下さい。
インプラントブログ

インプラント基礎ブログは下記をクリックして下さい。
インプラント基礎ブログ

メール無料相談は こちらをクリック                          歯科治療で分からないこと や ご心配ごと をメールして下さい。基本的に、当日に回答させていただきます。

インプラントオンライン見積もりは こちらをクリック
欠損部からインプラントの治療費や治療期間(治療回数)等をお答えします。

インターネット・オンライン予約 はこちらをクリック
休診日でも24時間 オンラインで予約が行えます。

歯周病専門サイトは、以下をクリック           
歯周病は横浜歯周病情報センター

インプラント専門サイトは、以下をクリック       
鎌倉インプラント情報センター

総合サイトは、以下をクリック              
インプラントなら横浜の大船駅北口歯科

歯周病治療と菌血症

4/4(月曜日)です。

このブログは、歯周病に関するブログです。
毎週 月曜日 にアップしています。

このところ歯周病ブログのアップができずにすみません。

今日のテーマは、『歯周病治療と菌血症』になります。

歯周病治療(歯科治療)を行うと菌血症ということが一時的ですが 起こります。
歯周病治療における菌血症とは、歯周病細菌が一時的に血管の中に入り込む現象です。
歯周病は、歯周病細菌による感染症 です。
歯周ポケット という歯と歯肉の隙間から汚れが入り込み、歯肉を腫れさせたり、歯を支えている骨を吸収させる病気です。
shimiru_01

以下の写真は、歯の根に付着した歯石です。
スライド1

このような汚れが歯肉の内部に溜まっているのです。
この汚れの中には、歯周病細菌が存在するのです。
そして、歯周病治療のメインとなるのが、この汚れ(歯石)を取り除くことです。
歯周病治療として 最も初期の段階で行う治療がルートプレーニング という治療です。
スライド1

以下は模型上でルートプレーニング を行っているところです。

歯肉の内部には当然のことですが、血管が存在します。
特に歯周病で歯肉が腫れている方は出血が起こっていることが多いため、歯周ポケット 内部に存在する汚れ(歯石)と血管が触れていることになります。
他の言い方をすれば、汚れ(歯周病細菌)が血管に触れている状態といってもいいでしょう。
こうした汚れ(細菌)が一時的に血管内部に侵入することを菌血症と言います。
特に歯周病治療等の歯科治療を行うとこうした菌血症が起こることが報告されています。
ルートプレーニング では、報告に差はありますが、8〜79%の確立で菌血症が生じると報告されています。
事実ルートプレーニング を行った後(6分後)に採血して調べると血液中から歯周病細菌が発見されることが報告されています。
しかし、このような菌血症は、健康な方であれば1時間もしないうちにいなくなるため、問題となることはありません。
そのため、さほどご心配になることはないのです。
しかし、注意が必要な方もいらっしゃいます。
それは心疾患の方や 糖尿病の方など 全身的にご病気を持っていられる方や 抵抗力が低下している方です。
こうした場合には、歯石を取る治療や抜歯 等の歯科治療を行う際には注意が必要です。
また、重度歯周病の方は、炎症がある程度おちついていない状態でルートプレーニング を行うとよりリスクが高まりますので、歯周病治療前に歯磨きを徹底させたり、炎症を抑える治療を行った後でルートプレーニング 等を行った方が安全と言えます。
また、全身的に抵抗力が落ちている方の場合、治療前に抗生剤を服用して術前感染予防を十分に行うことも有効です。
当医院で治療を行っている患者様の中にも
当然のことながら 心疾患の方や 重度糖尿病の方もいらっしゃいます。
このような方の場合、状況によって治療の前日から抗生剤の服用を行ってからルートプレーニング 等を行うことがあります。

多くの歯科医院では、初診時に問診票で「過去病歴」を記載する欄がありますが、これをまったく記載されない患者様がいらっしゃいます。
たしかに 書くのが面倒なこともありますし、
単に虫歯治療や歯石を取るだけであれば、そこまで細かく病歴を記載する必要性はないと思っていらっしゃる方も多いのです。
しかし、たかだか歯石除去 や 抜歯といっても 問題が起こる治療もありますので、できるかぎり詳細に記載されていただきたいと思います。

話しはルートプレーニング に戻ります。
歯周病の治療を行う際には、このルートプレーニング はできるかぎり短期間で終了させることが重要です。
その理由として、歯周病は感染症 であるため、ある一部位のルートプレーニング を行ったとしても 他の部位の治療が終了していなければ、まだ感染している部位から 治療を行った部位(ルートプレーニング を行った部位)に感染が起こるのです。
そのため、ルートプレーニング はできるかぎり短期間で終了させることが必要です。
当医院では口腔内全体が歯周病の場合には、
一般的に4回に分けてルートプレーニング を行います。
一週間に1回の治療として
約1ヶ月間にルートプレーニング 終了するということです。
これは、歯周病治療の一つの方法として確立されたやり方です。
しかし、これは必ずということではありません。
患者様のさまざまなことを考慮して決定されます。
もし、非常に進行した歯周病の場合には、大量の歯周病細菌が歯周ポケット 内部に存在するということです。
このような方が重度糖尿病であった場合には、菌血症が起こる確立が高いため、できるかぎり炎症を抑える前処置を行ったり、4回に分けてルートプレーニング を行うのではなく、1回の治療での菌血症を抑えるために6回とか8回とかに分けて行うことも必要です。
もちろん抗生剤の前投与も検討することになります。

本日の話しは、菌血症という話しでした。
健康な方にとっては さほど気になさることではありません。
しかし、持病をお持ちの方は事前に担当医にきちんと伝えることも重要なことです。


次回の歯周病ブログは、4月11日(月)になります。



インプラントのブログは下記をクリックして下さい。
インプラントブログ

インプラント基礎ブログは下記をクリックして下さい。
インプラント基礎ブログ

メール無料相談は こちらをクリック                          歯科治療で分からないこと や ご心配ごと をメールして下さい。基本的に、当日に回答させていただきます。

インプラントオンライン見積もりは こちらをクリック
欠損部からインプラントの治療費や治療期間(治療回数)等をお答えします。

インターネット・オンライン予約 はこちらをクリック
休診日でも24時間 オンラインで予約が行えます。

歯周病専門サイトは、以下をクリック           
歯周病は横浜歯周病情報センター

インプラント専門サイトは、以下をクリック       
鎌倉インプラント情報センター

総合サイトは、以下をクリック              
インプラントなら横浜の大船駅北口歯科
livedoor プロフィール

日本歯周病学会歯周...

     院長履歴

1993年 神奈川歯科
      大学卒業
1993年 同大学歯周
      病学講座
      入局
1999年 日本歯周病
      学会
      専門医取得
1999年 東京都にて
      杉山歯科
      医院開業
2003年 I.T.Iメンバー
      認定
2005年 国際口腔
      インプラント
      学会認定医
      取得
2006年 大船駅北口
      歯科
      インプラント
      センター開業

メール無料相談
歯科治療で分からないこと や ご心配ごと をメールして下さい。基本的に、当日に回答させていただきます。

インプラントオンライン見積もり
欠損部からインプラントの治療費や治療期間(治療回数)等をお答えします。

オンライン予約
オンラインで予約が行えます。

診療時間:9:30〜18:00
休診日 :月曜日、木曜日、祝日
電話  :045-891-3334
メール :info@
     sugiyama-d.sakura.ne.jp
最新記事
記事検索
QRコード
QRコード
訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

  • ライブドアブログ