歯周病専門医サイトブログ

歯周病専門分野のブログです。 横浜市 大船駅徒歩3分、大船駅北口歯科

2011年09月

日本歯周病学会参加 と 日本の保険制度

このブログは、歯周病に関するブログです。
毎週月曜日 にアップしています。

本日はアップが遅れました。
このところ学会等が多く、休みの日にできていない仕事が溜まっており、
そちらを優先させていたのです。

さて 本日は先週開催された日本歯周病学会 についての話しです。
9月23日、24日に下関で行われた 日本歯周病学会 に参加してきました。

歯科臨床の学会の中でも 歯周病学会は地味な学会です。
参加人数も年々減少傾向にあるように感じます。
(実際はどうなんでしょうか? 発表テーマは圧倒的に少なくなっていますが…)

この日本歯周病学会 の参加人数が減っているというは
歯周病の患者様が減少しているのかというと
そうでありません。

日々 診療を行っていると 歯周病の患者様があまりにも多いことを感じます。
私自身が歯周病専門医ということもあり
非常に進行した歯周病の患者様が毎日のように来院します。

歯周病の患者様は非常に多いと感じています。

「 8020(ハチマル・ ニイマル)運動 」
というのをご存知の方も いらっしゃるかと思います。
これは、
「 80歳で 20歯の歯を残す! 」
ということをテーマとして掲げられた標語です。

それでは実際の口腔内の状況はどうなのでしょうか?
以下は厚生労働省のHP から抜粋したデータです。

13歳で う蝕(虫歯)有病者率が90%を越え、
55〜64歳歯周病の有病者率が82.5%
と なるなど、依然、歯科疾患の有病状況はう蝕、歯周病ともに他の疾患に類を見ないほど高 率を示している。
また、咀嚼能力に直接的な影響を与える歯の喪失状況についても、
60歳 代半分(14歯)の歯を失い
80歳代では約半数の人すべての歯を喪失している。
となっています。


80歳になると約半分の人が 総入れ歯 です。
80歳になると 半分の人が 歯が1本もないのです。
これが日本の口腔内の現状なのです。

55〜64歳では歯周病の方が82.5%もいるのですから
80歳代では 総入れ歯の方が半数もいらっしゃるのは 当然の結果です。

歯周病は一般的に 長い時間をかけて進行してきます。
軽度の歯周病の場合には、十分治ることが可能ですが、
あまりにも進行してしまった歯周病の場合には 治療は非常に難しくなります。
重度に進行する前に対応することが本当に重要なのです。

例えば、ガン(癌)という病気は、
さまざまな種類の癌(ガン)がありますが、
当然のことながら 早期に治療を行えば、治る確立は高くなります。
(*さまざまなタイプのガンがありますので全てをあらわすわけではありません)
多くの病気は早期発見、早期治療が原則です。

歯周病も同様であり、早期に発見できれば、十分改善させることは可能です。
また、歯周病は感染症 ですから 歯周病の歯を放置しておくと
他の 健康な歯 へも感染してしまいます。

歯周病を早く治せば、他の歯へも感染がおよぶことはありませんし、
歯周病細菌に感染した病状を停止させることが可能です。

話しは戻りますが、
これだけ歯周病の患者様が多いにもかかわらず、
なぜ歯周病が治らないのでしょうか?

その原因にはさまざまな要因がありますが、
その一つが、
「多くの歯科医院で適切な歯周病治療が行われていない!」
という実情があります。

この適切な歯周病の治療が行われていない
ということにもさまざまな理由がありますが、
本日の最初にも書きましたように
歯周病学会の参加人数が少ないことからも分かるように
歯科医師自身が 歯周病治療に対する 興味が少ないということもあるかと思います。

この歯科医師自身が興味を示さない 理由の一つとして
日本の保険医療制度があります。
重度歯周病の患者様が多い歯科医院ほど 経営が苦しいというのがあります。
歯周病治療自体が赤字診療といえるのです。
もちろん これは保険診療での歯周病治療のことです。

当医院でも保険診療で行っているかぎり
歯周病治療(重度歯周病治療)は確実に赤字です。

例えば、マッサージ(整体)という業種を例にとると
場所によっても違いますが、
横浜あたりでは 1時間 約6.000円程度 というのが相場ではないでしょうか?
もちろん 高級サロンのような場所では 1時間 2万円 というところもあるでしょうし、
もっと安いところもあります。
東京の中心地に行けば、行く程
テナント代も高いですし、人件費も高くなります。
田舎でご自身の自宅でマッサージ(整体)を行えば、
経費は当然少なくなりますので、費用も安くできると思います。

話しは少しズレましたが、
歯周病治療は いくらぐらい なのでしょうか?
歯周病治療の中でも基本中の基本である
ルートプレーニング という治療があります。
中程度以上の歯周病の患者様には必ず行う治療です。

ルートプレーニング は、1歯分の治療費で
前歯(犬歯から犬歯の6歯分):580円(患者様負担は約170円:3割負担の方)
小臼歯(前歯の後ろ2歯分 ):620円(患者様負担は約190円:3割負担の方)
大臼歯(前歯の後ろ2歯分 ):680円(患者様負担は約200円:3割負担の方)
です。
    *上記には再診料等は含まれていません

重度歯周病の方の場合、当医院では1回の治療で約4〜6歯分を治療します。
この治療でかかる時間は約60分です。
病状により上記より早く終了する場合もありますし、
90分以上 かかることもあります。
だいたい1回の治療で60分程度かかると思って下さい。

当医院ですでに歯周病治療を受けられている方は
その程度治療時間がかかっていることが分かるかと思います。
つまり、前歯で4〜6歯分を治療した場合には
1回(約1時間)の治療費の合計は 
2.320〜3.480円
(患者様負担は約700〜1.000円:3割負担の方)
ということになります。
*上記は再診料 等は含まれていません

マッサージ(整体)と比較するわけではありませんが、
歯周病治療にかかわる経費は以外にも多いものです。
例えば、器具は当然のことながら高額ですし、
1人、1人、滅菌をしなければいけません。
患者様が座るユニットといわれる歯科診療用のイスは
300〜500万円程度かかります(使用メーカーにより違いますが…)

おそらく診療する場所の広さは
マッサージ(整体)と比較すると
2〜3倍の広さが必要です。

つまり、1時間あたりの歯周病治療の収入は、マッサージ(整体)の1/2〜1/3、
経費は比較できないくら莫大にかかるということです。

もちろん歯周病の程度によっても違いますし、
歯科診療は、歯周病治療だけが全てではありません。
しかし、重度歯周病の場合には、上記以上に大変なことであり、時間もかかります。
そのため、歯科業界では
重度歯周病の患者様が多いと保険診療では経営が成り立たないと言われています。

ちなみに先程のルートプレーニング という治療ですが、
1回の治療で炎症が消退しない場合には
再度ルートプレーニング を行うことがあります。
この場合の治療費は先程の半額になります。
これは国が決めた 保険の設定なのです。
つまり、前歯で4〜6歯分を治療した場合には
1回(約1時間)の治療費の合計は 
1.160〜1.740円
(患者様負担は約350〜500円:3割負担の方)
ということになります。
当然のことながら麻酔費用等も含まれます。
  *上記は再診料 等は含まれていません

こうしたこともあり、現実的には重度歯周病の場合には保険診療の範囲では
健全な医院経営を持続させることは難しく、
多くの歯周病専門医 は、保険診療では行っていないのが現状です。

また、重度歯周病の方の場合、
治療後に再発するリスクが高く、
一生にわたり 歯科医院による 十分な管理を行わないと 適切に維持することは難しいのです。
日本の保険診療の中には、こうした生涯にわたる維持管理という概念はほとんどありません。

現実的には歯周病が再発する確立は非常に高く、
歯周病が再発するたびに治療を繰り返すことがあります。
歯周病治療の再発に対する治療概念も日本の保険制度ではほとんど考えられていません。

これでは、歯周病に興味のある歯科医師が少なくなるのも分かる部分もあります。
歯周病が悪化する前に抜歯して
ブリッジを行ったり、
インプラント治療を行う方が
より、治療がシンプルに行えます。

重度歯周病を無理して残すと
骨吸収を起こしてしまうため、
骨吸収が起こる前に抜歯して、インプラント治療を行った方が
将来性が良い
という考えの歯科医師がいるのも事実です。

こうした考え方は決して悪いことではありません。
しかし、インプラント自体が100%の治療ではありませんし、
ご自身の歯を少しでも長く保たせたい
というお気持ちの方もいらっしゃいます。

少なくとも、早期の段階できちんと歯周病の検査を行い、
適切な歯周病治療が行われれば、
多くの方が歯を失うことがないはずです。

歯科医師自身にも大きな問題があるのだと思います。

本日のブログは、日本歯周病学会から見える 日本の保険制度
という内容でした。

次回のブログは、10月 3日(月)になります。



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歯周病治療を中断される患者様は、問題をさらに大きくする!:その4

9/19(月曜日)です。
このブログは、歯周病に関するブログです。
毎週月曜日 にアップしています。

始めに休診のお知らせです。

• 9/24(土)は歯周病学会のため休診となります。
 *前日の23日も祝日のため、代わりに9/23(木)は診療となります。


昨日(9/16〜18開催)は、名古屋での日本口腔インプラント学会 に参加してきました。
また、発表(共同演者)もありました。
   P-2-17★ 細菌検査を用いたインプラント治療の予後評価に関する後ろ向き症例集積研究

日本口腔インプラント学会は、歯科医学会専門分科会の中で最大の学会であり、
1万人以上の歯科医師が参加する学会です。

このブログは歯周病のブログですが、
インプラント と 歯周病には大きな関係があります。
インプラントは歯周病と同様の状態になります。
インプラントが歯周病になった状態をインプラント周囲炎 と言います。

こうしたインプラント周囲炎 に関する研究も多く発表されていました。

私達の研究グループもこうした内容の発表を行いました。

次の週末は下関で行われる日本歯周病学会 です。
今回は研究発表はありませんが、興味深いテーマがありますので楽しみです。



今日のテーマは、『歯周病治療を中断される患者様は、問題をさらに大きくする!:その4』になります。

今までの3回の内容で、歯周病治療が中断される理由として以下の1〜5番までを解説してきました。

1.初期の治療により出血等の症状が改善したから!
2.仕事等が忙しく、通院する時間がない!
3.治療に対する痛み等があったから!
4.治療の必要性はわかっていてもなかなか行動に移せない!
5.一度予約をキャンセルしてしまったために通院しにくくなった!
6.治療に対する理解が得られなかった!

本日は、6番目について解説します。

これが一番重要なことになります。

歯科にかぎらず、どのような病気でもそうですが、病気を治すためには、
現在かかっている病気がどのような状態であるのかを患者様ご自身がご理解することが非常に重要です。

現在の病状(進行程度)、病気の原因、治療方法、将来性(予後)…等をきちんんとご理解していただくことが治療を行う上で非常に重要になってくるのです。

特に病気が重度であった場合には、歯科医師(医師)まかせてはなく、きちんとご理解していないと治療自体もうまくいきません。

例えば、糖尿病という病気になったとします。
糖尿病を治すためには、単に病院に通院し、薬を服用すれば治るわけではありません。
糖尿病となった原因である 食生活、運動、喫煙、睡眠、ストレス…等を見直すことが重要です。
また、将来的に糖尿病が悪化した場合には、さまざまな合併症が起こり、命を落とす危険性も十分あることもご理解していたくことが重要です。
また、糖尿病が悪化した場合には、透析治療が必要となり、仕事や生活が現状のようにできないことも十分理解することが大切です。
こうしたことは、分かっているようで現実的には、十分理解していない方が多いのです。
十分理解していない方は、結果的に糖尿病は悪化し、後戻りできない状態になってしまうのです。
このような方は、本当に多いのですよ。
病状が悪化した状態で『あの時、きちんとしていれば良かった…』と思っても手遅れになってしまうこともあります。

『病気をきちんと理解する!』ことが病気を治す第一歩なのです。

また、ガン(癌)という病気もそうです。
どのような状態まで進行しているのか?
どのような治療が必要なのか?
現在どうすれば良いのか?
予後はどうなのか?
等をきちんとご理解することが重要です。

例えば、癌(ガン)ですぐにでも手術する必要性があったとします。
しかし、患者様ご自身は、痛み等の自覚症状がないため、
手術となると 仕事も休まなくてはならかなったり、手術に対する不安等もあり、
結果的にそのままになってしまう方もいらっしゃいます。
そして、痛み等があり、再度病院を受診した時には、もう手遅れ…
という可能性もでてきます。
今、病状はどのような状態であるのか?
等をきちんとご理解していないといけません。
多くの病気は放置することにより悪化していくからです。

話は、歯周病に戻ります。
歯周病ポケット検査 を行い、重度歯周病であった場合、
歯周病治療の必要性、
放置することの危険性
等をご説明致します。

しかし、
 特に痛みもないから…
 忙しくて通院ができない…
 歯科治療は痛みがあり、嫌だから…

今までの数回で解説した1〜5の内容のように中断してしまうことがあります。

また、治療の理解が得られないこととして、抜歯があります。
私は、 歯周病専門医ですが、全ての歯を残すことはできません。

歯周病が進行してしまった歯は、抜歯となることがあります。
この詳細は、以下を参考にして下さい。
     ・歯周病は治るのか?

歯周病は、 歯周病細菌による感染症です。
感染が進行すると歯を支えている骨が吸収(溶ける) します。
この歯周病細菌による感染は、他の歯へも感染してしまいます。
そのため、感染を停止させるために、徹底して歯周病の治療 が必要になります。

ただし、歯周病の治療が行えない歯であった場合には、抜歯が必要です。
もし、歯周病治療が行えない歯をそのままにしておくと その歯から健康な歯(治療を行った歯)へと再度歯周病細菌が感染してしまいます。

例えてお話すると ガン(癌)があったとします。
抗ガン剤や放射線治療で癌(ガン)を治すことができれば良いのですが、
切除しなければ、治ることがなった時には、手術で切除することが必要になります。
もし、ガンの部分を切除しなければ、他に転移してしまいます。
転移が起ると病状はさらに悪化し、場合により治療ができない『手遅れ状態』になってしまう可能性もあります。
薬 等で治るのか?
手術で切除するのか?
切除するとすれば、どこまで切除が必要なのか?
等の判断を間違ってしまうと病気は治りませんし、逆に悪化してしまいます。

歯周病もまったく同じで、抜歯しか方法がない歯を放置すれば、他の歯へも歯周病細菌が転移してさらに多くの歯を失う結果となってしまいます。
また、歯周病が進行すると 歯を支えている骨が吸収(溶ける) します。
骨吸収が進行した状態で抜歯すると その後の治療が大変になります。
入れ歯であった場合には、入れ歯が合わなくなり、
インプラント治療となった場合には、インプラント治療を困難にさせたり、場合によりインプラント治療ができないこともあります。

なにせ悪い状態を放置することが最も危険なのです。

しかし、この抜歯は、患者様のご理解を得られないことがあります。
抜歯と聞いただけで、『この歯科医院は、抜歯するから止めよう!』
と決めつけてしまう患者様のいらっしゃいます。

残念なことながら歯科医院の中には、きちんとした診断(歯周病の検査)を行わず、
本当は、抜歯しなければならない歯があっても
患者様が抜歯を希望しなければ、そのままに放置することがあります。
その方が患者様の希望がかなえられるからです。

しかし、これは、単に抜歯しないだけであって、
現実的には、治らないのが分かっていながら放置しているだけなのです。

そのため、最終的には、さらに多くの歯を失い、
骨吸収が進行するため、次の治療を困難にさせてしまいます。

先程のガン(癌)を例にとってお話をすると
末期ガンを分かっていながら
患者様の『手術をしたくない』
という希望のみを優先させ、放置するのと同じです。

話はまとめになりますが、
当院では、歯周病の検査 後には、治療計画書をお渡しし、
歯周病になった原因、
どのような治療が必要なのか?
抜歯は必要なのか?
将来性はどうなのか?
をお話します。

そして、どうしても抜歯が必要な部位があれば、きちんと抜歯が必要であることをお話します。
もちろん治る可能性がある歯は、徹底して治療を行います。

しかし、このような治療の話をすると
その時点で未来院となることもあります。

 現在歯周病がどのように進行しているとか
 このまま放置するとどうなるのか?
 どのような治療が必要なのか?

等を理解する前に
単に『抜歯だけは嫌!』
ということだけで、きちんとした病状をご理解されないうちに未来院となってしまうのです。


何回かに分けてお話してきました『歯周病の中断は、良くない!』ですが、
重要なことは、ご自身の歯周病の状態をきちんとご理解していたくことが
歯を残す第一歩なのです。




次回のブログは、9月26日(月)になります。



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歯周病治療を中断される患者様は、問題をさらに大きくする!:その3

9/12(月曜日)です。

始めに休診のお知らせです。

• 9/18(日)はインプラント学会のため休診となります。

• 9/24(土)は歯周病学会のため休診となります。
 *前日の23日も祝日のため、代わりに9/23(木)は診療となります。
 

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今日のテーマは、『歯周病治療を中断される患者様は、問題をさらに大きくする!:その3』になります。

歯周病治療が中断される理由として
1.初期の治療により出血等の症状が改善したから!
2.仕事等が忙しく、通院する時間がない!
3.治療に対する痛み等があったから!
4.治療の必要性はわかっていてもなかなか行動に移せない!
5.一度予約をキャンセルしてしまったために通院しにくくなった!
6.治療に対する理解が得られなかった!

が考えられ、前回と前々回のブログでは、1番から4番まで解説してきました。

本日は、5番目について解説します。

まず、『一度予約をキャンセルしてしまったために通院しにくくなった!』ですが、
『途中まで来院されていたのに…どうしたんだろう?』という方も多くいらっしゃいます。
歯周病治療は、重度であれば、重度になるほど 治療回数も多くなります。

 *歯周病の治療回数については、以下を参考にして下さい。
   ・歯周病の治療回数

そのため、途中で通院できなくなってしまう方もいらっしゃいます。
歯周病治療を途中で中断すると確実に歯周病は悪化してしまいます。

一度 歯周病治療が中断したとしても、再開することが大切です。

私は、歯周病の専門医ですから、当医院には、重度歯周病の方が多くいらっしゃいます。
『他の歯科医院で 多くの歯を抜歯と言われた!』とか
『他の歯科医院で重度歯周病と診断された!』
『歯が次々と抜けている!』
『出血がひどい!』
『良く歯肉が腫れる!』
等 歯周病に問題をかかえた方が多く来院されます。

重度歯周病の患者様を診察するたびに
『もっと早く治療を行っていれば…』という方も多くいらっしゃいます。

いくら歯周病専門医であっても 全ての歯を残せるわけではありません。
進行した歯周病は、抜歯になります。

歯周病は、通常、1ヶ月、2ヶ月程度でなるわけでありません。
半年、1年程度でもありません。

重度歯周病になるには、数年、10年以上も放置していたことが考えられます。
つまり、治療する機会は、何度もあったのです。

実際には、10年以上の期間の間には、歯科医院に通院されていた方がほとんどです。
しかし、『痛みが治れば、また そのまま…』になってしまうのです。

歯周病だけでなく、多くの病気は、このような放置段階があり、悪化してしまうことがあります。
例えば、ガンもそうです。
『もっと早く発見できていれば…治療が可能だったのに…』
というケースもあります。
ガンが発見された時にはすでに手遅れに…
ということもよくあることです。
早期に発見できれば、治療も簡単に行えますし、十分完治することも可能です。

歯周病もまったく同じです。
少しでも早く発見できれば、治療も簡単に行えます。
重度歯周病であれば、治療回数多くなります。
治療自体も大変になります。

一度治療が中断してしまうと 治らないだけでなく、
次に治療を再開する時には、悪化していることが多く 始めから歯周病治療を行うことになってしまうこともあります。

一度治療が中断しても 時間ができたら できるかぎり早く治療を再開することが、
今後に大きく関わってきます。




次回のブログは、9月19日(月)になります。



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歯周病治療を中断される患者様は、問題をさらに大きくする!:その2

9/ 5(月曜日)です。

このブログは、歯周病に関するブログです。
毎週月曜日 にアップしています。

今日のテーマは、『歯周病治療を中断される患者様は、問題をさらに大きくする!:その2』になります。

前回のブログでは、歯周病治療を中断する理由として、以下の6つのことが考えられることを解説しました。

1.初期の治療により出血等の症状が改善したから!
2.仕事等が忙しく、通院する時間がない!
3.治療に対する痛み等があったから!
4.治療の必要性はわかっていてもなかなか行動に移せない!
5.一度予約をキャンセルしてしまったために通院しにくくなった!
6.治療に対する理解が得られなかった!

そして、1と2について解説しました。
本日は、3番目と4番目について解説します。


まず、3番目の痛みですね。

基本的に歯周病治療は、痛みを伴うものではありません。
歯周病の基本的な治療として、ルートプレーニング(SRP) という治療があります。

詳しい治療内容については、上記をクリックして見ていただきたいのですが、ここでは、簡単に解説します。
ルートプレーニング(SRP) は、歯と歯肉の境目に入り込んだ、汚れ(歯石 等)を除去する治療法です。
汚れ(歯石 等)を除去するためには、歯肉に麻酔をします。
麻酔をしますので、痛みはありません。
しかし、この麻酔が 嫌 という方は多くいらっしゃします。

また、歯科治療は、長時間口を開けていなければなりません。
これも苦痛の一つです。

麻酔ですが、できるかぎり痛みが少なくなるようにさまざまな方法をとります。
詳細は、以下を参考にして下さい。
    ・無痛治療

麻酔は、嫌 なことですが、
歯周病治療を行わなければ、歯はダメになってしまいます。
抜歯は当然麻酔をして行います。
つまり、同じ麻酔でも 
歯周病治療のために麻酔をするのか?
抜歯のために麻酔をするのか?
です。
同じ麻酔をするのであれば、当然歯を残すために、麻酔を行った方が良い ということになります。

また、直時間口を開けているのも確かに苦痛です。
具体的にどの程度の治療時間がかかるかと言いますと
先程のルートプレーニング(SRP) という治療では、約30〜60分程度です。
歯周病の程度等にもより変わってきますが、ある程度の時間はかかります。

口腔内全体が歯周病であった場合、このルートプレーニング(SRP) は、4回に分けて行います。(当医院では、4回に分けて行いますが、治療回数は、歯科医院によって違いますので、あらかじめ担当医に確認されて下さい)

この治療時間の大変さは、たしかにありますが、
歯周病が進行している場合には、『簡単な治療』というのはあり得ないことです。
もし、この簡単な治療が行えるのであれば、歯周病で歯を抜歯される方は、ほとんどいません。

『歯周病を治す!』という強い気持を持つことが大切です。

また、歯周病治療とは、どのようなことを行うのか
という治療内容をきちんとご理解していただくことも大切です。
『何回くらい治療回数が必要なのか?』
『歯周病治療とは、どのようなことを行うのか?』
等を事前に担当医に確認されることが不安を取り除くといった点でも大切なことです。
できれば、治療方法、治療期間 等を書面で記載した『治療計画書』をもらっておくことも必要です。
治療内容があらかじめ、きちんと分かっていれば、治療に対する不安も少なくなるでしょう。



次に4番目の『治療の必要性はわかっていてもなかなか行動に移せない!』ですが、
これには、歯周病とはどのようなことか ということをきちんとご理解していただくことが最も大切なことと考えられます。

歯周病は、放置すれば、する程、悪化してしまいます。
始めは、歯肉が腫れ、出血します。
次第に、歯を支えている骨が吸収してきます。
最終的には、歯はグラグラとし、
歯が抜けてしまいます。

骨吸収が進行した状態で、歯が抜けてしまうと その後の治療が非常に難しくなります。

義歯(入れ歯)、インプラント
両方とも治療が困難になってしまいます。

困難ということは、食事がきちんとできない
ということです。

重度歯周病の方で、治療を受けられている方のほとんどが、
『もっと早く治療を受けていれば良かった!』
と言います。

早く治療を行えば、治療自体も簡単になりますし、苦痛も少なくなります。

歯周病をきちんとご理解することが、歯周病治療を中断しないための第一歩です。





次回のブログは、9月12日(月)になります。



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livedoor プロフィール

日本歯周病学会歯周...

     院長履歴

1993年 神奈川歯科
      大学卒業
1993年 同大学歯周
      病学講座
      入局
1999年 日本歯周病
      学会
      専門医取得
1999年 東京都にて
      杉山歯科
      医院開業
2003年 I.T.Iメンバー
      認定
2005年 国際口腔
      インプラント
      学会認定医
      取得
2006年 大船駅北口
      歯科
      インプラント
      センター開業

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