歯周病専門医サイトブログ

歯周病専門分野のブログです。 横浜市 大船駅徒歩3分、大船駅北口歯科

2012年11月

神経がない歯の生存率:最新版(2012.11)

2012年11月26日(月曜日)です。

始めに院長不在のお知らせです。
12/2(日曜日)は、学術大会参加のため、院長不在となります。
山科先生、真鍋先生、鎌田先生の診療となります。

このブログは、歯周病に関するブログです。
毎週月曜日 にアップしています。

このブログは、当然のことながら最も新しいテーマ(今日のブログですよね)をご覧になっていることと思っていますが、実はそうではありません。
過去のブログテーマを検索して ご覧になっている方も多くいらっしゃいます。
その中で最も検索されているのが、
「神経がない歯」
についてのテーマです。
ここ何年にも渡り、必ず上位に検索されるテーマです。

そこで本日は、過去に掲載された
『神経がない歯の生存率』
について解説するとともに
さらに内容をアップして解説します。

そでは今日のテーマは『神経がない歯の生存率:最新版(2012.11)』になります。

始めに説明しておきますが、
「できるかぎり神経を取らない!」
「できるかぎり歯を削らない!」
ということが歯を長く維持するために大切なことなのです。

神経のない歯は、さまざまなトラブルを起こすことが多いのが事実です。

ただし、誤解をしていただきたくないのですが、
治療上、神経を取ることはあります。
そのため、
神経を取ること = ダメなこと
ではありません。
例えば、以下のような場合には、どうしても神経を取り除かなければいけないことがあります。
1.虫歯が大きく、神経にぶつかっている
2.神経を取らないと痛みが取れないような症状がある場合
このようなケースでは、神経を取り除く可能性があります。

それでは当医院では、絶対に神経を取り除かないのか?
ということになりますが、
そんなことはありません。
上記に記載したような状態の場合には、やはり神経を取り除くことが必要になります。

しかし、いくら虫歯が深くても できるかぎり神経を取り除かないで治療を行なうようにしています。
従来であれば、神経を取り除かなければならないような状態(大きい虫歯)でも
虫歯を取り除いた後、痛みを和らげたり、菌を減らす薬をつめて経過観察します。
その結果、痛みを生じなければ神経を取る必要性はありませんので、
その後 詰め物 や 被せ物 を行って終了です。

神経を取らなければ、歯にとっても良いことですし、
治療回数も圧倒的に少なくすることが可能です。

それでは、何度かブログでもアップしたことがある内容ですが、
神経のない歯についての問題点を解説します。
新しい情報もアップしていますので、今までご覧になっている方も是非見て下さい。

神経がない歯の生存率は、神経がある歯と比較すると圧倒的に低いのが現状です。
神経がない歯の生存率についての研究論文は多くありますが、
約5〜30年と言われています。
しかし、神経を取った後に 1年も経過しないうちにダメ(抜歯)となるケースもあります。
神経のない歯の生存率が約5〜30年ということは、
20歳で神経を取った人は、25歳〜50歳程度で歯がダメ(抜歯)になる確立が高いということです。
それだけ神経のない歯の将来性は低いのです。
30年以上保つこともありますが、稀なケースと言えます。

また、神経がない歯に 被せ物(セラミック、金属冠) や 差し歯、ブリッジを行った場合、その被せ物は約7〜8年でトラブルが起こると言われています。

以下は、神経がない歯の代表的なトラブルです。

1.歯根破折を起こす!
まず、歯根破折(歯の根が折れる、亀裂が入る)です。
神経のない歯はもろく 通常の咬む力でも割れてしまうことがあります。?
こうした状態を患者さんに説明する際に " 木 " に例えてお話しすることがあります。
生き生きとした木はたたいたり、蹴ったりしても折れたりすることはありませんが、枯れた木は折れる可能性があります。
神経を取った歯も枯れた木と同じような状態になります。
神経のない歯は血液供給がなくなるため もろくなってしまうのです。
歯(根)が折れた場合には、基本的に抜歯となります。

2.虫歯になりやすい!
次に 神経がない歯は、虫歯になりやすく、虫歯の進行速度も早いのです。
神経を取った歯は、ほとんどの場合 金属製 や セラミック等の被せ物(差し歯)を行います。
こうした被せ物には、ほんのわずかですが つなぎ目(隙間:すきま)が存在しています。
段差といってもいいでしょう。
この つなぎ目 に汚れが溜まりやすく、歯磨きが適切にできないと 被せ物の隙間から虫歯細菌が侵入し、虫歯となってしまいます。
また、神経のない歯は、虫歯になってもしみる等の痛みが起らないため、気が付かないうちに進行しやすいのです。

3.根の先に膿みが溜まる!
次に 神経がない歯は、根の先に膿みが溜まることがあります。
この膿みが大きくなると 腫れたり、痛みが起こったりします。
本来、歯の中にある神経は、無菌的な状態ですが、神経を取る際に歯に穴を開けた瞬間に 外部(大気中)の細菌が神経の穴に入ってしまいます。
外部からの感染を100%防ぐことは不可能なことです。
また、歯の根(神経が通ってる根)は、非常に複雑な形態をしており、メインの神経以外にも 細い神経(血管)が無数に存在します。
例えると 木の根っこにも 無数の細い根が存在するのと同じです。
そのため、全ての神経を取り除くこと自体 難しいのです。
残った細い血管が腐ったりすると 膿みとなることもあります。
根の先に膿みが溜まった場合には、膿みを取り除く治療(感染根管治療)を行いますが、再発率が高いのです。
根の先に膿みが溜まっているような状態(感染根管)では、根自体が感染しているため消毒だけでは細菌を100%取り除くことは不可能です。
特にレントゲン上で膿みの陰が大きかったり、何度も腫れを繰り返しているような状態の場合には、再発するリスクが高いことが 多くの論文からも明らかになっています。(再感染根管治療
以下は、さまざまな論文から得られた神経の治療の成績です。
  1. 感染根管治療80%程度の成功率
   (50〜90%程度の成功率の論文報告が多い)
  2.再感染根管治療60%程度の成功率
   (50〜80%程度の成功率の論文報告が多い)
これらの論文から 根の先に膿みが溜まっているような状態で治療を行った場合(再感染根管治療)には、10人に治療を行えば 4人は膿み(腫れ)が再発するということです。

神経のない歯は、どうしたら良いのか?
それでは、神経のない歯は どうしたら良いのでしょうか?
どうしたらトラブルなく 長く保つのでしょうか?
上記でご説明した
『歯根破折』
『根の先に膿みが溜まる』
といったことは、患者様ご自身で防ぐことはできませんが、
『虫歯になりやすい』ということは、予防をしっかり行うことでリスクは軽減できます。
つまり、起床直後と就寝前の歯磨きが 今後を左右するのです。

ただし、この「歯磨き方法」というのが正しく理解されていないことが非常に多いと感じています。

始めに説明しておきますが、
食べたらすぐ歯を磨くことが大切だ!
ということを実践されている方は、明らかに間違いです。
食べたらすぐ歯磨きを行なえば、虫歯にならない!
という考えは、間違っているのです。

「皆さんは、なぜ歯磨きをしているのですか?」
 
正しい答えを言える方はほとんどいらっしゃらないでしょう。

多くの方が以下のようにお答えします。
「汚れ(食べかす)を取るために歯磨きをする」 

このような考えでは 虫歯を予防することはできません。

「毎食後、徹底して歯磨きをしているのに すぐ虫歯にするなってしまう!」

「歯科医院では、歯磨き方法が悪いと言われるので、歯磨き回数をもっと増やして
 徹底して磨いているのにいっこうに虫歯がなくならない!」

という方もいらっしゃいます。

もちろん 適切な歯磨きが行なわれていることが前提ですが、
こうした方は、歯磨きをなぜするのか がまったく分かっていないのです。

実際に歯科医師でも
「食べたらすぐ磨く!」
という指導を行なっている人も いるようです。
明らかに間違いです。

虫歯予防で重要なことは、
細菌のコントロールです。
汚れを取ることが予防ではないのです。

正しい歯磨き方法については、次回(12/3)のブログで詳しく説明します。

今日のブログは、『神経がない歯の生存率:最新版(2012.11)』という内容ですので、本日のテーマの続きを解説します。

続きになりますが、
神経のない歯が虫歯になっていると判断された場合には、早急に対応することが重要です。
神経がない歯は、冷たい等の症状がでないので、知らないうちに 虫歯が進行して 手遅れになることがあります。

また、神経のない歯に負担をかけないことも歯根破折防止の点からは大切なことです。
これは、神経のない歯をできるかぎりブリッジにしないことや
歯がない状態のままで放置しないことも重要なことです。
歯が欠損したままでいると 残っている歯に負担が加わるのです。

残っている歯に神経がなければ、歯根破折が起こる確立も高くなるのです。
神経がない歯を生涯に渡って維持することは、さまざまなリスクがあり 困難なことです。
そのため、リスクを最小限にするための治療方法 や 毎日の管理 が重要になってくるのです。

今日のブログで 神経のない歯のリスクについて だいぶご理解いただけたと思います。

次回のブログでは、「正しい歯磨き方法」について解説します。

次回のブログは、12月3日(月)になります。


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オリコン歯科医院ランキング2012年度版発表!

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当医院はインプラント治療で 11部門中 5部門で ベスト10入りをしました。
ランキングされた多くの歯科医院は、大学病院 や 規模の大きい歯科医院ばかりでしたので、当医院のような小規模の個人歯科医院が選出されることはとても喜ばしいことです。
今後も多くの患者様に支持されるよう スタッフともどもがんばってきたいと思います。

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  オリコン2012年 インプラント治療前のケア・説明部門: 7位
  
  オリコン2012年 インプラント治療の丁寧さ部門: 10位
  
  オリコン2012年 インプラント治療結果部門: 8位
  
  オリコン2012年 治療プランの充実度部門: 10位

  オリコン2012年 治療後のアフターケア・保障制度の充実度部門: 6位

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歯周病の基本的な治療:その3

2012年11月19日(月曜日)です。

始めに今週のお知らせです。
11/22(木曜日:定休日)、
11/23(金曜日:祝日)、
11/24(土曜日:口臭セミナー参加のため休診)

このブログは、歯周病に関するブログです。
毎週月曜日 にアップしています。


今日のテーマは、『歯周病の基本的な治療:その3』になります。

前回と前々回のブログをご覧になっていない方は、是非下をスクロールして見て下さい。

前回のブログでは、ルートプレーニング 等の歯科治療を行うと菌血症という、血液内に細菌が侵入する現象が起こることを解説しました。

ただし、通常この菌血症が起こっても一時的なことなので 問題になることはありません。

ただし、注意しなければならないのが、
炎症が非常に強かったり、
一度に口腔内全体のルートプレーニング を行うと 菌血症の程度も大きくなるので、注意が必要です。

菌血症を防止する方法として、治療前に抗生剤を服用することが有効です。
ルートプレーニング の1時間以上前から抗生剤を服用することにより、治療時の細菌感染による影響を少しでも少なくすることが可能になります。

ルートプレーニング 前の抗生剤の服用は有効な方法であり、
糖尿病等の全心疾患がある方や
心臓病等でペースメーカーを使用されている方は
治療の1時間以上前から抗生剤を服用されることが有効です。

当医院でもリスクの高い方は、治療前日から抗生剤を服用してもらい、
ルートプレーニング を行っています。

健康な方でも一度に多くのルートプレーニング を行うと 次の日に多少の発熱を起こす方が稀にいらっしゃいます。

ルートプレーニング は、歯周病治療の基本的な治療ですが 治療によるリスクを軽減するためには、ルートプレーニング 前に炎症をできるかぎり抑えることも重要です。
炎症が強いと出血があります。
出血がある状態でルートプレーニング を行うと多少ですが菌血症を起こすリスクが高くなります。
そのため、ルートプレーニング 前には徹底して炎症を抑えることが大切です。
歯石の除去を徹底して行うことは重要なことですが、それ以上に患者様ご自身による歯磨きが徹底して行われていることが重要です。
歯磨きが適切に行われていないと 炎症が起こります。
また、抗生剤を歯肉の中に注入し、炎症を徹底して抑えてからルートプレーニング を行うこともよくあります。
逆に言えば、ルートプレーニング 前に炎症が抑えられないような状態ではルートプレーニング を行うことでリスクが高まりますので 無理して行ってはいけません。

ルートプレーニング については3回に分けて解説してきました。
この治療は歯周病の基本的な治療になります。
歯周病の患者様は必ず行う治療です。
今後歯周病治療を受けられる方は十分ご理解していただきたいと思います。




次回のブログは、11月26日(月)になります。



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歯周病の基本的な治療:その2

2012年11月12日(月曜日)です。

このブログは、歯周病に関するブログです。
毎週月曜日 にアップしています。

始めにお知らせです。
次の日曜日(11/18)は、国際口腔インプラント学会 出席のため、
院長 と 鎌田先生 は休みになります。
山科先生 と 真鍋先生の診療となります。

また、来週の休診のお知らせです。
11/23(金曜日:祝日)、
11/24(土曜日)口臭セミナー参加のため休診
となります。

秋は学会シーズンなので休診日で多くなりご不自由をおかけします。


今日のテーマは、『歯周病の基本的な治療:その2』になります。

前回のブログでは、ルートプレーニングの基礎的なことについて解説してきました。
だいぶ ルートプレーニングについて 分かってきたと思います。

また、前回のブログでは、
当医院における ルートプレーニングの治療回数は、
1回に7歯程度行いますので、
口腔内を全体的に行う場合には、4回の治療回数がかかることを解説しました。(ただし、多くの歯科医院では、6回程度の治療回数が一般的であると思います)

当医院では、できるかぎり少ない回数で行うことを目標としています。
治療回数が少ないと患者様の通院負担も軽減できますが、
それ以上に大きな利点もあります。

前回解説したように
短期的に治療を完了させないと せっかくルートプレーニングを行っても
まだ未完了の部位から、菌を除去した部位(ルートプレーニングした部位)に次々に感染してしまうからです。

そのために、できるかぎり1回の治療本数を多くすることが重要であり、
治療間隔も短くすることが重要です。

それでは、できるかぎり少ない治療回数ということであれば、
『1回で口腔内全体のルートプレーニングは行えないのか?』
ということになります。

答えとしては、
『1回で行うことは、理論上は可能ですが、現実的には難しいのです』

その理由は いくつかあります。

まず、1回の治療時間です。
先程 当医院では、1回に7歯程度のルートプレーニングを行うことを説明しました。
歯石等の汚れの付着状況にもよりますが、
1回の治療時間は、約30分〜1時間かかります。(最低でも30分程度かかります)
そのため、全て歯が残っている方に対し(28歯)行う場合には、
長い場合で 4時間程度の治療時間が必要です。(最短では2時間程度で可能な場合もあります)
現実問題として、4時間も づっと口を開けていることは 不可能なことです。

また、ルートプレーニングを行う際には 麻酔をしますので、
1回で口腔内全体を行うことは、全ての歯(歯肉)に麻酔をすることになりますので、
治療を受けられる患者様にとっては、あまりにも大変なことになります。

こうしたことを考え、当医院では 1回の治療時間を1時間を超えない程度で、
無理をしない治療間隔と考え
1回のルートプレーニングを7歯程度にして、
1週間に1回のペースで治療行うことを推奨しています。

治療間隔が開いてしまうと どうしても効果が得られないことがありますので、
歯周病治療をご希望されている方は、ご注意下さい。

そして、ルートプレーニング を1回で全て行うことのもう一つの問題点として、
菌血症という問題があります。

血液中に細菌が侵入した状態を菌血症と言います。

菌血症は日常の生活の中でも起こることがあります。
例えば、歯科に関係するところで言いますと
歯肉が腫れたとします。
腫れているということは、その中には 膿み があります。
この 膿み の中には細菌が存在します。
この膿みが血液中に入り込むことで菌血症が起こります。

他にも感染症の外科治療の際にも外部から生体内に細菌が入り込みます。

さまざまな原因により 外来の細菌が 生体内に侵入することがあります。

しかし、こうした細菌が生体内に侵入したとしても
一般的には さほど問題にはならないのです。

しかしながら 
大量の細菌が侵入したり、
全身的な病気がある方 等では問題が起こるこがあります。

また 稀ではありますが、全身に細菌が入り込み 敗血症 とう状態になることもあります。
敗血症 になると死亡することもあります。

現実問題、一般的な歯科治療においても 菌血症は起こっています。
例えば 多くの方が お口のクリーニングを受けたことがあると思います。
いわゆる 『歯石を取る』 ということです。
この歯石除去の際にも菌血症が起こっていることが報告されています。
歯石の中には、大量の細菌が存在しています。
歯石除去は、超音波スケーラーといわれる 器具をもちいて 取ることが多いのですが、
歯石を砕く際に、細菌が歯肉の内部に散らばります。
細菌が散らばっているのです。
この細菌が歯肉内部の血管から侵入していきます。
菌血症です。

しかし、こうした歯石除去によって起こる菌血症は、さほど心配することはありません。
健康な状態の方であれば問題となることありません。

この一般的に歯科医院で行われている歯石除去とは、歯肉の上に見える歯石を取り除くことです。
それに対し、今回のテーマであるルートプレーニング は、歯肉の内部深くに侵入した歯石を取り除くことが目的の一つです。

歯肉の深い中に存在する歯石を除去する際には、器具が歯肉に触れるため、
多少の出血を伴います。
そのため、粉砕された歯石は血液に触れることになります。
歯石は細菌の塊なので 細菌が血液に触れることになります。
結果的に細菌が血液中に侵入する可能性が高くなります。
これが菌血症の原因になるのです。

しかし、こうしたルートプレーニング によって起こる菌血症もさほど心配されることはありません。

ただし、あまりにも多量の歯石を一度に取ったり、炎症が強い時にルートプレーニング を行うと菌血症の程度は大きくなります。

そうしたことからもルートプレーニング を行う際には、炎症がある程度おちついてきてから行った方が良いのです。

また、一度に口腔内全てのルートプレーニング を行うと細菌が体内に侵入するのが多くなるため、菌血症のリスクは高まるのです。

こうしたことからも1回で口腔内全てのルートプレーニング を行うことは一般的には行われていないのです。

今日のブログはこれで終了です。
次回のブログは、安全に口腔内全てを1回でルートプレーニング を行うため方法について解説します。
また、1回で行ってはいけない患者様についても解説します。
次回はいよいよルートプレーニング の核心になります。

これを知れば ルートプレーニング を極めた! といってもいいでしょう。




次回のブログは、11月19日(月)になります。



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歯周病の基本的な治療:その1

2012年11月5日(月曜日)です。

このブログは、歯周病に関するブログです。
毎週月曜日 にアップしています。

今日のテーマは、『歯周病の基本的な治療:その1』になります。


歯周病治療をご希望されて来院される患者様から受けるご質問で多いのが
「歯周病の治療はどのようなことをするのですか?」
ということです。

本日のテーマは、歯周病治療の基本の話しになります。

このルートプレーニングについては、このブログでも何度も解説してきた内容です。
再アップになりますが、歯周病治療の基本中の基本ですので、
歯周病について考えられている方は是非ご覧下さい。

ルートプレーニングの解説の前に 簡単に歯周病の成り立ちのをお話します。

歯周病の主な原因は、汚れです。
歯ブラシが十分にできずに付着した汚れが原因になります。

この汚れが、歯周ポケット 内部に侵入していきます。
歯周ポケットについては、以下を参考にして下さい。
      歯周ポケット

以下は、歯周ポケットについての参考動画です。



歯周ポケットが深いところには、歯肉の下に歯石がついています。
また 歯根には細菌が出す毒素が根面に浸透しています。
そうした歯石や細菌を除去し、根面の汚染物質を取り除くことが、ルートプレーニング なのです。

治療方法ですが、まず、歯肉に若干の麻酔をします。
ただ歯石を除去するだけでは麻酔は必要ありませんが、
歯周ポケットの深い部分の汚染物質を除去するためには麻酔をしないと絶対に取れません。

歯石や汚染物質は『キュレット』といわれる専用の器具をポケット内部に入れ、歯の根にそわすように上下に動かし、歯石等の汚染物質を除去していきます。

治療時間は状態によって違いますが、30〜60分程度です。

麻酔が切れた時に若干違和感はありますが、ズキズキとした痛みはありません。

スライド1
クリックすると拡大されます。

ルートプレーニング の動画を見てみましょう。

麻酔をしていますので、もちろん痛みはありません。


この歯周ポケット内部に付着している歯石ですが、かなり強固に付着しているのです。
取るのが非常に大変です。
以下の動画は、超音波スケーラーという器具を使用して歯石を取っているところです。

歯肉の下の深い中の歯石を取ることは非常に大変なことなのです。


これで、ルートプレーニング についてだいぶ分かってきたと思います。

当医院では、ルートプレーニング は、1回の治療で7歯程度行います。
(全て歯がそろっている方は 上顎で14歯、下顎で14歯の合計28歯あります)

効率的に行うために、口腔内を4分割して行いますので、1回に行う歯の本数は、7歯程度です。

つまり、全て歯が存在している方では、4回(7歯×4)の治療回数が必要です。

4回かかるルートプレーニング ですが、理想的な治療間隔は、1週間に1回程度です。
可能であれば、もっと短い間隔が良いでしょう。
治療間隔があくと効果がでません。

歯周病治療の基本的なこととして
歯周病は、感染症 というこです。

口腔内には、『歯周病細菌』という細菌が存在します。
この最近は、家族間 等から感染をすることが分かっています。

つまり、歯周病治療であるルートプレーニング は、口腔内から感染を取り除く治療と言えます。

感染の代表的なものが 『歯石』です。
歯周ポケット 内部に存在する歯石を取ることがルートプレーニング です。

この歯周病細菌除去治療(ルートプレーニング )は、短い間隔で行うことが重要です。

この理由として、部分的に細菌を除去しても、他の部位が治っていないと
歯周細菌が残っている場所から、菌を除去した部位(ルートプレーニングした部位)に次々に感染してしまうからです。

ルートプレーニング の理想的な治療間隔は、1週間に1回です。
もっと短くても良いでしょう。
治療間隔があくと効果がでませんので、注意が必要です。

当医院では、4ブロックに分けてルートプレーニング を行います。
歯が全て存在する方(28歯)の場合、1回に7歯を行います。
通常1週間に1回行いますので、1ヶ月間で終了することになります。

患者様の中には、お仕事の都合等で 治療間隔がのびてしまい、
ルートプレーニング が終了するまで3ヶ月とか4ヶ月になってしまうことがあります。
こうした方は、やはり治りが悪いのです。

また、ルートプレーニング と平行して重要なのが、歯磨きです。
いくらルートプレーニング を行っても歯磨きがきちんとできていないと まったく治りません。
歯に付着した汚れが 新たな感染を生じてしまうのです。

歯磨きがきちんとできない方は、歯周病は、絶対に治りません。

今日は、ルートプレーニング は、短い間隔で治療を行うことが重要であることを解説しました。

短い間隔が良いということであれば、1回(1日)で口腔内全てを行う方法も考えられます。
1回でまとめて行えば 感染も防げますし、通院回数も少なくてすみます。

実際に1回の治療で口腔内全てのルートプレーニング を行う治療方法はあります。

私達医療サイトでは、一般的にルートプレーニング のことをSRPと言います。
Sは、scaling(スケーリング)
Rは、root (ルート:根)
Pは、planing (プレーニング)
の意味です。

そのため、1回(1日)でルートプレーニング を行う方法を
『フルマウスSRP法』と言います。
また、『Full Mouth Disinfection』とも言います。
『フルマウス(Full Mouth)』とは『口腔内全体』という意味で、
『Disinfection』とは『殺菌』という意味です。
口腔内全体を 殺菌しましょうということです。

しかし、『フルマウスSRP法』は、現実的な治療法ではないのです。

その理由は、次回のブログで解説します。
次回のブログは、11月12日(月)になります。



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当医院はインプラント治療で 11部門中 5部門で ベスト10入りをしました。
ランキングされた多くの歯科医院は、大学病院 や 規模の大きい歯科医院ばかりでしたので、当医院のような小規模の個人歯科医院が選出されることはとても喜ばしいことです。
今後も多くの患者様に支持されるよう スタッフともどもがんばってきたいと思います。

ランキングの詳細は、以下をクリックして下さい。
  オリコン2012年 インプラント治療前のケア・説明部門: 7位
  
  オリコン2012年 インプラント治療の丁寧さ部門: 10位
  
  オリコン2012年 インプラント治療結果部門: 8位
  
  オリコン2012年 治療プランの充実度部門: 10位

  オリコン2012年 治療後のアフターケア・保障制度の充実度部門: 6位

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livedoor プロフィール

日本歯周病学会歯周...

     院長履歴

1993年 神奈川歯科
      大学卒業
1993年 同大学歯周
      病学講座
      入局
1999年 日本歯周病
      学会
      専門医取得
1999年 東京都にて
      杉山歯科
      医院開業
2003年 I.T.Iメンバー
      認定
2005年 国際口腔
      インプラント
      学会認定医
      取得
2006年 大船駅北口
      歯科
      インプラント
      センター開業

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休診日 :月曜日、木曜日、祝日
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