歯周病専門医サイトブログ

歯周病専門分野のブログです。 横浜市 大船駅徒歩3分、大船駅北口歯科

2015年11月

内科的歯周病治療:飲み薬(抗菌薬)による歯周病治療:2回目

2015年11月30日(月曜日)です。


このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。



始めに休診案内です
12月5日(土曜日) 日本臨床歯科CAD/CAM学会
12月6日(日曜日) EBAC合同研修会(大阪ほんだ歯科口臭研修会)
のため休診となります。

このところ 学会 等で 休診の日が続き患者様にはご不自由をおかけします。


今日のテーマは、
『内科的歯周病治療:飲み薬(抗菌薬)による歯周病治療:2回目』になります。


飲み薬による歯周病治療は、本当によく患者様から質問される内容であり、
非常に誤解の多いことであるのです。

そのため、正しい情報をご理解いただきたいと思い、前回に引き続き今日も解説します。

この話は、よく今年の歯周病を振り返る時に
話すことが多いテーマです。


まず、前回のブログ内容を簡単に振り返ってみましょう!

内科的歯周病治療とは、通常の歯周病治療と並行して 歯周病細菌に対して効果のある薬(抗菌薬)を併用することにより、歯周病を治そうとする治療法です。(抗菌療法)

内科的歯周病治療(抗菌療法)は、
通常の歯周病治療と比較して多くの研究論文で その効果が実証されています。

しかし、適切な時期に 適切な処方が行われないと 効果がないだけでなく、
以下のようなことが起こる可能性があります。

1. 薬剤耐性(薬剤に対して抵抗性を持ち、これらの薬剤が効かない、
  あるいは 効きにくくなる現象のこと)が起こることがある!
  耐性菌については、以下のページを参考にして下さい。
    抗生剤と耐性菌の話し
 
2. 薬物アレルギーが起こる可能性がある!

3. 他の服用している薬との相互作用がある!
  例えば、ワルファリン(抗血栓薬)を服用されている方が
  ペニシリン系の抗生剤を服用すると作用を増強します。

4. 菌交代現象が起こる可能性がある!
  菌交代現象とは、抗生剤の長期投与等により正常細菌が減少し、
  通常では存在しない細菌や少数しか存在しない細菌が異常に増殖する現象のこと。


上記の中でも特に
薬剤耐性(耐性菌の出現)
菌交代現象
について考慮をしていかないと単に薬(抗生剤)を服用しただけでは、
効果がないだけでなく
さまざまな問題を引き起こしてしまいます。



ここまでがおさらいです。



さて本日の内容です。

内科的歯周病治療(抗菌療法)には、
日本国内で一般的に行われてる方法として以下の2つがあります。

1つ目は、抗菌薬の内服です。
いわゆる抗生剤を服用することです。

2つ目は、歯周ポケット 内部に抗菌薬を注入する方法です。


今回のテーマの話しは、1番目の抗菌薬の内服ですが、
まず先に2番目の歯周ポケット 内部への抗菌薬注入についてから始めたいと思います。

メインの抗菌薬の内服については次回以降のテーマで解説します。

歯周病が発症するためには、細菌(歯周病細菌)の存在があります。

歯周病細菌が、歯周ポケット 内部に存在することにより、
歯肉が腫れたり、歯を支えている骨が吸収します

以下の図が歯周ポケット です。
kensa_03

この歯周ポケット内部で細菌が増殖すると歯肉が腫れてきます。

歯周ポケット内部への 抗菌療法として、
日本では、「2%塩酸ミノサイクリン歯科用軟膏」という薬剤が多く使用されています。

「2%塩酸ミノサイクリン歯科用軟膏」は、
軟膏であるため、
細い注射器のよなものを使用して歯周ポケット 内部へ注入して使用します。

単に薬を入れるだけですので、非常に簡単な治療法です。

こうした話しを聞くと
「薬を入れるだけで歯周病が治る!?」
と勘違いされる場合があります。

本日は、「2%塩酸ミノサイクリン歯科用軟膏」歯周ポケット 内部へ注入の効果について解説します。

まず、歯肉が急激的に腫れているような方に対して
「2%塩酸ミノサイクリン歯科用軟膏」歯周ポケット 内部へ注入が効果があるのか?

ということから解説します。

日本歯周病学会で報告された研究(論文)によると
歯周病の急性症状を起こした歯周ポケット 「2%塩酸ミノサイクリン歯科用軟膏」を注入した場合、歯肉の炎症の改善と歯周ポケット内の細菌の減少が認められ、有効な治療法であると考えられます。
(梅田 他 日本歯周病学会会誌.1999;41:436-49、野口 他 日本歯周病学会会誌.1995;37:725-36 等)


次に
軽度歯周病、
中程度歯周病、
重度歯周病
の方に歯周ポケット 「2%塩酸ミノサイクリン歯科用軟膏」を注入した場合に効果があるのか?
という話しをしたいと思います。

軽度歯周病であった場合には、
「2%塩酸ミノサイクリン歯科用軟膏」を使用しなくても
通常の治療と徹底した歯磨きで十分改善するため、
使用する科学的根拠はありません。

逆に薬剤耐性(耐性菌) を引き起こす可能性があります。

軽度の場合には、使用しない方が良いでしょう。

何でも使用すれば良いわけではありません。

全ての病気には適応症があります。

この適応症をきちんと守らないと
意味がない治療になってしまうだけでなく、
耐性菌の問題 等
が起こることで逆効果となってしまうのです。

軽度の歯周病の場合には
「2%塩酸ミノサイクリン歯科用軟膏」は使用してはいけません。
通常の歯周病治療で十分改善するのです。


しかし、中程度以上の歯周病の場合には、
歯周病治療と並行して使用することにより、
細菌数の減少が認められることが多くの研究報告(論文)されています。
(上田 他日本歯周病学会会誌.1992;34(3):695-700、栗本 他 日本歯周病学会会誌.1988;30(1):191-205 等)


しかし、ここで大きなポイントがあります。
歯周ポケット 「2%塩酸ミノサイクリン歯科用軟膏」を注入しただけで、細菌が死滅するのではありません。

歯周病が治るものでもありません。

基本は歯周病治療 を行うことを前提としています。

これを勘違いしてはいけません。

そのため、
「薬を入れるだけで歯周病が治る!?」
というのは誤った考え方ということです。

「2%塩酸ミノサイクリン歯科用軟膏」は、
細菌の数は減少しますが、
死滅するわけではありませんので、
残った細菌があれば 再度増殖を始めます。

また、「2%塩酸ミノサイクリン歯科用軟膏」歯周ポケット への注入は、
一般的に1週間に1回、4週間にわたり行うことが有効であるとされています。


しかし、現実的には、歯周ポケット 内に注入した「2%塩酸ミノサイクリン歯科用軟膏」の効果(MIC:最小発育阻止濃度)は、3〜5日程度とされています。


確しかに中程度以上の歯周病であった場合には、
歯周病治療を行うとともに
「2%塩酸ミノサイクリン歯科用軟膏」歯周ポケット への注入は効果があります。


しかし、長期的な使用は
薬剤耐性(耐性菌)
菌交代減少を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。


また、あくまで歯周病治療 を行うことが前提であり、
「2%塩酸ミノサイクリン歯科用軟膏」単独で歯周病が治るものではありません。
(石川 他 日本歯科保存学会雑誌.1988;31(2):636-48、栗本 他 日本歯周病学会雑誌.1987;(29)3:930-6 他)


当医院では、
出血等の炎症が強い場合で
歯周病治療を行うことを前提とした場合に
炎症消退を目的として使用することがあります。


しかし、薬剤耐性(耐性菌) を助長するリスクがあるため、
「2%塩酸ミノサイクリン歯科用軟膏」を繰り返し使用することの科学的根拠は得られていないのが現状です。


適応症をきちんと守ることが重要なのです。


今日は、非常に難しい話しになってしまいましたが、
薬剤を使用する場合には、きちんとした根拠を十分分かった上で使用することが必要なのです。


こうした科学的根拠をもってきちんと治療を行なうことが非常に重要なことなのですが、
根拠なく使用している歯科医師が多いのも現実です。



次回は、今回のメインテーマである
内科的歯周病治療(抗菌療法)について解説します。







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内科的歯周病治療:飲み薬(抗菌薬)による歯周病治療

2015年11月23日(月曜日)です。

始めに休診案内です
12月5日(土曜日) 日本臨床歯科CAD/CAM学会
12月6日(日曜日) EBAC合同研修会(大阪ほんだ歯科口臭研修会)
のため休診となります。

このところ 学会 等で 休診の日が続き患者様にはご不自由をおかけします。


日々勉強をすることが大切です。

先週のブローグでも話ましたが、
CAD/CAMという分野は非常に進歩が早いので
常に新しい情報を知ることが必要です。


さて本題です。

このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは、
『内科的歯周病治療:飲み薬(抗菌薬)による歯周病治療』になります。


ここ数年、年末になるとこの話を書きます。

歯周病治療は、根拠のない治療が毎年と言っていい程流行ます。

「この治療を行なえば歯周病が簡単に治る!」

「1回で歯周病が治る!」

「どんな歯周病でも必ず治る!」

といったような言葉巧みに患者様を勧諭するようなことが
本当に毎年起こります。

これは歯周病だけでなく、
さまざまな病気で起こります。

例えば
「これを飲めば癌に効果がある!」
「これを服用すれば血圧が下がる!」

といったことや
ダイエットなんて本当によくありますよね
「いままでどんなダイエット法を行なっても効果がなかった方が これを服用することで激やせ!」
というようなダイエット方法なんて本当によく聞く話です。

昔流行った あのダイエット法はどこに…
というようなことも多くあります。

まあ人間って 簡単なことや 誘惑に負けてしまうものです。

簡単…
すぐに…
誰でも…

というような言葉に弱いものです。


本日の話は、
歯周病を簡単に治す
ということを広告として商売している方の話です。

何回かのシリーズで解説したいと思います。


まず「内科的歯周病治療:飲み薬(抗菌薬)による歯周病治療とはなにか?」
という話しから始めたいと思います。

 内科的歯周病治療とは、
通常の歯周病治療と並行して 歯周病細菌に対して効果のある薬(抗菌薬)を併用することにより、歯周病を治そうとする治療法です。(抗菌療法)

内科的歯周病治療(抗菌療法)は、
通常の歯周病治療と比較して多くの研究論文で その効果が実証されています。

しかし、以下のようなことをきちんと分かっていないと
「薬を飲めば 歯周病は治る!」
という誤った知識 や 治療法になってしまいます。

まず 内科的歯周病治療(抗菌療法)は治療を受けられる患者様にとって
「飲み薬を飲むだけで歯周病が治る!」
といった誤解を生んでいる ということです。

次に 使用する歯科医師側にも問題があり、きちんとした適応症を守らずに使用されていることがあります。

適切な時期に 適切な処方が行われないと 効果がないだけでなく、
以下のようなことが起こる可能性があります。

1. 薬剤耐性(薬剤に対して抵抗性を持ち、これらの薬剤が効かない、
  あるいは 効きにくくなる現象のこと)が起こることがある!
  耐性菌については、以下のページを参考にして下さい。
    抗生剤と耐性菌の話し
 
2. 薬物アレルギーが起こる可能性がある!

3. 他の服用している薬との相互作用がある!
  例えば、ワルファリン(抗血栓薬)を服用されている方が
  ペニシリン系の抗生剤を服用すると作用を増強します。

4. 菌交代現象が起こる可能性がある!
  菌交代現象とは、抗生剤の長期投与等により正常細菌が減少し、
  通常では存在しない細菌や少数しか存在しない細菌が異常に増殖する現象のこと。

上記の中でも特に
薬剤耐性(耐性菌の出現)
菌交代現象
について考慮をしていかないと単に薬(抗生剤)を服用しただけでは、効果がないだけでなく
さまざまな問題を引き起こしてしまいます。

それでは、
内科的歯周病治療(抗菌療法)についてを
Q&A(質問と回答形式)で解説します。

疑問:1 
 内科的歯周病治療(抗菌療法)は どのような歯周病患者様に対しても
 効果があるのでしょうか?

回答:1
 通常の歯周病治療で効果が十分認められると判断されるような場合には、
 内科的歯周病治療(抗菌療法)を行ってはいけません。
 どのような歯周病でも内科的歯周病治療(抗菌療法)を行ったからといっ
 て効果があるのではありません。
 科学的根拠のない治療は行ってはいけません。
 以下のような患者様に対して抗菌療法を行うかの検討をします。

a. 通常の歯周病治療を行っても改善が認められない方
 (ただし、歯磨きが十分にできていることが前提です)

b. 年齢に対して歯周病が非常に進行している方
 (広汎型重度歯周炎、広汎型侵襲性歯周炎)

c. 全身的病気(血糖値不良の糖尿病、免疫機能低下患者、虚血性心疾患…)を
 有する中程度以上の歯周病の方

  上記の( )内のような 生体防御機能が低下する 基礎疾患を有する患者様においては、
  抗菌療法を行うことにより単に歯周ポケット内の細菌を減少させることだけでなく、
  菌血症防止に効果があり
  全身および 他臓器への悪影響を減少させることができます。
  以下は菌血症の説明です。
    歯科治療における菌血症とは、
    汚れ(細菌)が歯周病治療(抜歯 等の他の歯科治療でも起こります)
    を行うことにより、身体の中(血管内)に侵入することを言います。 
    歯周ポケット 内部(歯肉の内部)には当然のことですが、血管が存在
    します。
    特に歯周病で歯肉が腫れている方は出血が起こっていることが多いため、
    歯周ポケット 内部に存在する汚れ(歯石)と血管が触れているこ
    とになります。
    他の言い方をすれば、汚れ(歯周病細菌)が血管に触れている状態と
    いってもいいでしょう。
    こうした汚れ(細菌)が一時的に血管内部に侵入することを菌血症
    言います。
    特に 歯周病治療 等の歯科治療を行うとこうした菌血症が起こることが
    報告されています。
    歯周病治療の基本的な治療であるルートプレーニング では、
    報告に差はありますが、8〜79%の確立
    で菌血症が生じると報告されています。
    事実ルートプレーニング を行った後(6分後)に採血して調べると血
    液中から歯周病細菌が発見されることが報告されています。
    しかし、このような菌血症は、健康な方であれば1時間もしないう 
    ちにいなくなるため、問題となることはありません。
    そのため、さほどご心配になることはないのです。
    しかし、注意が必要な方もいらっしゃいます。
    それが 上記に記載した 心疾患の方 や 糖尿病の方など 全身的にご病気を持っていられ 
    る方や 抵抗力が低下している方です。

d. 細菌性心内膜炎、大動脈弁膜症、チアノーゼ性先天性心疾患、人工弁、
 シャント術実施患者…の方

  上記のような方は、歯周病治療を行う上で最もリスクが高い患者様と言えます。
  上記の疾患等を 有する患者様は、歯周病治療において菌血症を起こす可能性が高いため、
  抗菌療法の対象と言えます。
  このことは、米国心臓病学会のガイドライン(AHA2007ガイドライン)でも
  明確に指摘されています。


今日は、だいぶ難しい話しになりました。
次回も内科的歯周病治療(抗菌療法)についてをQ&A(質問と回答形式)で解説します。
お楽しみに!






このブログが始まって以来 毎週月曜日にアップしていましたが、
現在 毎週 大学病院で外来診療と講義を行うことになったため、
ブログの更新が不規則になると思います。
毎週ご覧になっていただいている方も多くいらっしゃるかと思いますが、ご理解いただければと思います。
できるかぎり毎週月曜日にアップしたいと考えております。


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歯を磨かなくても歯周病にならない人 と 一所懸命 歯を磨いていても歯周病なってしまう人

2015年11月16日(月曜日)です。

先週の土曜日と日曜日は、
CAD/CAMという器械のセミナーに参加のため、
休診させていただきました。


こうしたセミナー や 学会 で休診することが時々あり、
患者様にはご不自由をおかけします。

学会等に参加することは
新しい情報を知る上でもとても重要なことであり、
当医院では、私だけでなく、
他の歯科医師、歯科衛生士もさまざまな学会に参加しております。

先日のCAD/CAMというセミナーは、
現在歯科の中で最も進化が激しい分野です。

CAD/CAMってなに?
ということですが
大まかに言えば、

オールセラミックを例にすると
コンピューターでセラミックを設計し、
これをミリングマシンという器械で削り出して作製することです。

今までは歯科技工士が全て手作業で行なっていた作業を
多くのステップでコンピューターと器械が作業することで
圧倒的に作業効率が上がります。

これによりオールセラミックの価格も下がり、
今まで適応できかなった素材の使用が可能になったり、
作製期間が圧倒的に短くなりました。

CAD/CAMという言葉は、
現在歯科の中で最も新しい分野で
その発展もすさまじしい勢いです。

半年情報を見ないと
まったくついていけないくらい進歩が激しい分野です。

また日本は、このCAD/CAM分野において
かなり世界的に遅れています。

数年遅れているといってもいいでしょう。

先日参加したセミナーは、
日本臨床歯科CAD CAM(JSCAD)の会長でもある
草間先生が主催する2日間の少人数の勉強会でした。

日本の歯科医師のほとんどが知らないような
最先端の情報がいっぱいありましてあ。

その中でも
以前から興味が高かった
IPS e.max CAD Super Structure Solutions
という話すぐに導入できる内容であり、
これによりインプラントのオールセラミックに
新しい選択ができるようになります。

当医院でも来月から導入可能になります。


詳細は、またインプラントのブログにアップしたいと思います。


また12月にも休診があります。
12月5日(土曜日) CAD/CAM学会
12月6日(日曜日) EBAC合同研修会(ほんだ歯科口臭研修会)
のため休診となります。
このところ 学会 等で 休診の日が続き患者様にはご不自由をおかけしますが、
よろしくお願い致します。





前置きが長くなりましたが、本日の内容になります。

このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは、
『歯を磨かなくても歯周病にならない人 と 一所懸命 歯を磨いていても歯周病なってしまう人』になります。


この歯周病のブログを見られているということは、
現在 歯周病である方、
歯周病で悩んでいる方、
他歯科医院で歯周病と言われた方、
歯周病で抜歯と診断された方… 

歯周病に問題を抱えた方であると思います。

毎食後に歯を磨いているのに…
歯周病になってしまった!

という人も多いのではないかと思います。


実際に歯周病の方の中には、
『毎日歯ブラシをしているのに…なぜ歯周病になってしまうのか?』

『定期的に歯科医院に通院しているのに 歯周病になってしまった!、抜歯になってしまった!』

『家族や友人の中には、歯磨きをあまりしていない人もいるのに歯周病でないのはなぜ?』

疑問をお持ちの方も多いかと思います。


歯周病の基本的なこととして、『なぜ歯周病になるのか?』ということが考えられるかと思います。

歯周病の原因は、さまざまです。

歯周病といっても
さまざまなタイプがあります。

若い年齢から歯周病が進行しているような方は、
特殊な歯周病細菌の感染が多い可能性が高いです。

このブログでも何度も説明しています
侵襲性歯周炎(しんしゅうせい ししゅうえん)という病気です。

この侵襲性歯周炎(しんしゅうせい ししゅうえん)は、
全ての人の中で10%程度いるとされています。

10%って すごいことですよね。

10人に1人は、
侵襲性歯周炎(しんしゅうせい ししゅうえん)
という非常に進行が早いタイプの歯周病です。

本当に治りにくいのが特徴です。

こうした侵襲性歯周炎(しんしゅうせい ししゅうえん)の場合、
どれだけ早く治療を開始するかが大きなポイントになります。

侵襲性歯周炎(しんしゅうせい ししゅうえん)を放置すると
どんな歯周病専門医であっても治すことが難しいです。

現在30〜40歳以下で
歯ブラシ中に出血がある方 や 
歯がグラグラする
歯肉が腫れる
等の問題がある方は
すぐにでも歯科医院を受診することが必要です。

もちろんそれ以上の年齢の方でも
当然のことながら早めの対応が必要です。

早く治療を開始すれば
それだけ治る確立が高く、
治療回数も減らすことができます。

また、治療費も抑えることにもつながります。

どのような病気もそうですが、
早期発見、
早期治療が重要なのです。

先に侵襲性歯周炎は、
10%程度の方に発症することを説明しました。

非常に治りにくい歯周病です。

こうした方は歯周病専門医での治療が良いでしょう。

残りの方はどうなのでしょうか?

一般的な歯周病は、
慢性歯周炎という状態です。

こうした方は、
早い段階で治療を行ない、
適切な歯周病治療と
毎日の口腔清掃管理
等で十分治すことができます。

侵襲性歯周炎の治療については、
最近なんどかこのブログで解説してきました。


本日は、一般的な慢性歯周炎の方が注意してほしい内容です。

ただし、もちろん 以下の内容は侵襲性歯周炎の方にも重要なことです。



まず 歯周病の最大の原因は、歯周病細菌の感染です。

歯周病細菌がなければ、基本的には歯周病にはなりません。

しかし、口腔内に細菌がいないことは非常に難しいことです。

本来、人が生まれた時の口腔内には 歯周病細菌は存在しません。

どこからか感染をし、口腔内に定着するのです。

感染源の多くは、家族間です。

人との接触や食事を介して 歯周病細菌が感染するのです。

そのため、歯周病の方との接触は、歯周病細菌の感染リスクが高くなります。

ただし、歯周病細菌が感染したからといって、歯周病が進行するわけではありません。
歯周病細菌が増殖しないような口腔内環境であれば良いのです。

それが、歯磨きを徹底して行うということなのです。
歯周病細菌は、食後の汚れをもとにして増殖をします。
汚れが、歯の周囲に付着し、次第に歯周ポケット の内部に侵入していきます。

これが、歯周病の始まりです。

歯周ポケットについては、以下を参考にして下さい。
        •歯周ポケット

歯周病細菌には、大きく分けて2種類が存在します。

ちょっと難しい話にはなりますが、
これが分かると歯周病のことがだいぶ理解していただけると思います。

1つは、好気性細菌です。
この細菌は、空気(酸素)が存在する場所で生存することが可能な細菌です。


もう一つは、嫌気性細菌です。
これは、空気(酸素)が届かない場所で生息する細菌です。

この嫌気性細菌が歯周病を起こす大きな原因菌なのです。

この嫌気性細菌を増殖させないことが
歯周病にならないための大きなポイントなのです。

先程の歯周ポケットに話を戻します。

歯周病になると 歯周ポケット は、どんどんと深くなっていきます。

深い歯周ポケット内部には、酸素がとどきません。

そのため、深い歯周ポケット内部には、嫌気性細菌が生息しているのです。

歯周病細菌の全てが悪いのではありません。

嫌気性細菌と言われる歯周病細菌を増殖させなければ、
歯周病を抑えることができるのです。

確しかに、歯周病になりやすい人 と 歯周病になりにくい人 はいます。
歯周病細菌の感染の程度の期間によって その人の口腔内の細菌の種類は変わってきます。

元々歯周病細菌の感染が少ない人は、歯磨きが不十分であっても
問題を引き起こすことが少ないのです。

しかし、歯周病細菌の感染が高頻度で起こっている人でも、
その細菌が増殖しないような口腔内の環境が整っていれば、
歯周病の発症を最小限に抑えることも十分可能なのです。

その一つの方法が『徹底した歯磨き』なのです。

具体的には、先程解説した 深い歯周ポケットをなくすことです。

一度深い歯周ポケットができてしまい、
歯周ポケットの内部に細菌が侵入してしまった場合には、
その後、いくら歯磨きを行っても ご自身では、
歯周ポケット内部の感染を取り除くことはできません。

まず、歯周ポケット内部に存在する歯周病細菌(嫌気性細菌)を取り除くことが必要になります。

その後、新たに感染しないように 歯磨きを徹底することが重要なのです。


ここまでが歯周病の基本中の基本の話です。


今日はもう少し話しが長くなりますが、
お時間がある方は是非ご覧になって下さい。



次に 歯周病の他の原因について解説します。

噛み合わせは、歯周病を悪化させる大きな原因になります。

噛み合わせが悪いからといって歯周病になるわけではありませんが、
歯周病がある方で、噛み合わせに問題があると
歯周病は、急激に悪化してきます。


次に 歯周病になる人の典型的なパターンとして、歯科治療の中断があります。

私が歯周病専門医 インプラント認定医 ということもあり、
来院される患者様の多くは、重度歯周病の方です。

重度歯周病の方を診療すると一定の方に起こることがあります。

歯周病治療の中断です。

歯周病の治療回数は、軽度であれば、数回の治療で終了しますが、
重度歯周病であった場合、治療期間が長くなることもあります。

重度歯周病の方で多く見られるのが、歯科治療を中断してしまい、
その結果、いくつもの歯科医院を転々とすることです。

治療が中断するたびに状況はどんどんと悪化していきます。

もっと早い段階で歯周病治療を行えば、
治療も簡単に行えますし、もちろん治療回数がかかることもありません。
また、治療後の再発のリスクも少なくなります。

しかし、重度歯周病であればあるほど、治療が大変になるだけでなく、
その後の再発のリスクも高くなります。


歯周病の患者様の中には、
『もっと早く治療をしていれば…』と思われる方が多くいらっしゃいます。

また、治療開始前に 治療計画書をお渡しし、
『きちんと治療を行わないとダメですよ!』とお話しても
始めは、通院するのですが、
結果的に中断される方もいらっしゃいます。

そして、次に来院された時にには、もう治療が不可能な状態になっていることがあります。

治そうという強い気持ちがないと病気は治りません。


歯周病を治すためには、
まずきちんとした検査を行うこと!
歯周病についてきちんと理解すること!
歯周病治療についてきちんと理解すること!
歯周病が進行すると歯を失う結果になること!
進行した歯周病の場合、治療するこが不可能な場合があること!
等をきちんとご理解することが重要です。

先程も書きましたように 
歯周病を治そうという強い気持ちがないと治らないのです。



次に歯周病と全身疾患の話です。

例えば、糖尿病の方は、歯周病になりやすいのです。
糖尿病の人は 感染に対する抵抗力が低下しており、歯周病が悪化しやすいのです。

逆もあります。

歯周病の方は、血糖値を高めます。

歯周病細菌が糖の代謝に影響を及ぼし、血糖値のコントロールが悪くなります。

糖尿病の方は、歯周病の検査を行うことが重要です。
そして、もし歯周病であった場合には、きちんとした歯周病治療を行うことが重要です。
歯周病が治ると血糖値も安定することがあります。

口腔内も全身のヒ一つですから、体調に問題のある方は、
歯周病も悪化しやすいのです。


歯周病になりやすい人と言えば、喫煙者です。

喫煙と歯周病の関係は、歯周病の学会において 数多く報告されています。

ある報告によると、喫煙者は、非喫煙者と比較して、
歯周病の進行は 6倍以上も早い という結果もあります。

『歯周病を治したい!』と考えられている方は、是非禁煙して下さい。


歯周病は、歯周病細菌の感染症であることは、このブログでも良く書くことです。
そのため、重度歯周病の方は、口腔内の非常に多くの細菌が存在しているのです。

大量の菌が口腔内にあるのですから、大変なことです。
それを毎日の食事の際に、食べ物と一緒に飲み込んでしまいます。

飲み込んだ菌が肺に入って起こす病気を『誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)』といいます。

あまり聞き慣れない病名ですが、誰にでも起こる可能性がある病気です。

この誤嚥性肺炎は、えんげ(飲み込むこと)反射 と 
咳反射が低下した場合に起こることが明らかになっています。

歯周病を起こさないような口腔内であれば問題はありませんが、
歯周病であったり、ブラッシングが不十分であると起こる可能性が高くなります。

しかし、細菌を飲み込んだからといって誰もがなるわけではなく、
寝たきりの方や老人性肺炎の方のように体力がおちた時にかかりやすい病気です。

日本人の死因の第4位が肺炎 (平成14年度の厚生労働省ホームページより)であり、
そのうちの約9割が65歳以上です。

また、歯周病細菌は、食べ物と一緒に飲み込むだけではありません。

血液を介して全身にまわっていきます。

菌血症という状態です。

菌血症とは、本来無菌である血液中に細菌が存在する状態を言います。

例えば、外科的治療の際に外部からの感染が血中へと入り込みます。

しかし、実際には、血液中に細菌が侵入しても一時的なことであり、問題となることはほとんどありません。

しかし、歯周病細菌のように常に口腔内に細菌が存在する状態は良くありません。
歯周ポケット 内部には大量の歯周病細菌が生存しています。
当然のことながら歯周ポケット内部にも血管(血液)が存在しますので、
その血管から歯周病細菌が侵入していきます。

特に注意しなければならないのは、心臓疾患がある方です。
心臓疾患がある方に歯周病治療(歯石を取る行為も同じです)を行う時には、注意が必要です。
歯石を取った際に、砕けた歯石から細菌が放出され、血液中に入っていきます。

血液を介して当然のことながら心臓へも流れ込みます。

ペースメーカーを使用されている方は、流れ込んだ細菌が付着し、問題を引き起こすことがあるので、注意が必要です。

注意とは、治療前に抗生剤を服用し、感染防止を行うことです。
つまり、歯石除去前(1時間以上前)に抗生剤を服用することです。
可能であれば、治療の前日から服用された方が良いでしょう。
こうすることにより、歯周病細菌が血液中に流れても被害を抑えることができます。

ただし、このような話をすると『歯周病治療は怖い!』と感じてしまいがちですが、これは違います。
誤解していただきたくないのですが、歯周病である場合には、
歯周病治療を行わないで、口腔内に常に歯周病細菌が存在する方が問題が高いのです。

重度歯周病の方では、常に口腔内に多量の細菌が存在するわけですから…

心臓疾患のある方 や 全身疾患のある方こそ、歯周病を治しておかないといけません。

歯周病は、放置すればする程、進行します。
進行した歯周ポケット 内部には、多くの歯周病細菌が存在していますので、リスクはさらに高くなってしまいます。

心臓病 や 全身疾患がある方 こそ徹底した治療が重要です。

また ご病気がある方は、歯科治療を受けられる際には、
問診票に病名等をしっかり記入することが必要であることと
担当医にも伝えることが必要です。
また、服用している薬についてもきちんと伝えることが大切です。

話は、ズレてしまいましたが、
喫煙者は、歯周病のリスクが非常に高いこと、
糖尿病 等の有病者も歯周病のリスクが高いことがあります。

また、歯周病が多くの疾患を誘発したり、
歯周病細菌によって全身的な問題も引き起こす可能性が高くなります。

持病をお持ちの方は、歯周病をきちんと治すことが大切です。
歯周病は、早期に治療を行えば、
治療回数も少なくなりますし、
十分治ります。

しかし、進行した歯周病であった場合には、
治療回数もかかり、
状況によって抜歯になってしまうことがあります。

一番問題となるのが、歯周病の放置です。
病気を放置して良いことは一つもありません。
歯周病は、どんどんと進行するだけです。

治療に無関心な人が一番 歯周病になりやすい人と言えます。



かなり話が長くなりましたが
本日の話はこれで終了です。




このブログが始まって以来 毎週月曜日にアップしていましたが、
現在 毎週 大学病院で外来診療と講義を行うことになったため、
ブログの更新が不規則になると思います。
毎週ご覧になっていただいている方も多くいらっしゃるかと思いますが、ご理解いただければと思います。
できるかぎり毎週月曜日にアップしたいと考えております。


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歯周病細菌を調べる顕微鏡検査の効果は?

2015年11月9日(月曜日)です。

始めに休診案内です。

11月14日(土曜日)
11月15日(日曜日)
はCAD/CAMという器械の学術セミナー参加のため休診となります。




このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。



今日のテーマは、『歯周病細菌検査の話』になります。

以前話たことがありましたが、
テレビ情報番組で歯周病についての特集がありました。

その特集では、
歯周病細菌を患者様にみてもらい、
「歯周病細菌がいっぱい いますよ!」
という検査を行なっていました。

「顕微鏡による歯周病細菌検査」と言われるものです。

この顕微鏡による歯周病細菌検査は当医院でも行なっている検査ですが、
この検査だけで歯周病を説明するのには疑問があります。

このブログでよく話すこととして、
「科学的根拠のある治療」
という話をします。

科学的根拠というのは非常に大切なことであり、
テレビ や インターネット 等で過剰な広告のような情報もあり、
本当に正しい情報が伝わっていないことも多くあります。

先の話にありました
テレビで報道されていた歯周病の内容も
基本的には正しい情報なのですが、
ある程度は誇張された内容でもあり、
全ての患者様に適応されることではないのも事実です。

テレビ や インターネット 等で過大に提供されている情報を
歯周病を例にとってみると
「歯周病が1回で治る!」
「歯周病は飲み薬で治る!」
「どんな歯周病でも治る!」
…等
という内容を見ることがあります。

それでは、本当に
「歯周病が1回で治るのでしょうか?」
「歯周病は飲み薬で治るのでしょうか?」
「どんな歯周病でも治るのでしょうか?」

答えは違います。
上記の内容は事実ではありません。

1回で治る歯周病もあります。
実際に初診1回で治療が終了する方もいらしゃいます。

話は変わりますが、
例えば、高血圧 や 糖尿病 といった 生活習慣病 の方が病院に行った時に
本当に軽度であれば、通院回数も少ないと思います。

しかし、重度であれば入院も必要になるかもしれませんし、
何度も通院が必要になり、症状が安定した後にも定期管理による通院が必要になります。

歯周病もまったく同じなのです。

重度であれば、1回の診療で治療が終了することはありませんし、
治療後の定期管理が必要ないということはありません。

重度の方は、比較的短い間隔でのメインテナンス(定期検査) も必要です。

全ての歯周病を同じに考えてはいけません。

しかし、重度の歯周病の方がこうした情報をみると
「1回で歯周病が治る!」
ということのみを信じて行ってみると
「全然違った!」
ということが多々あります。

また、飲み薬で治る歯周病も存在します。

ただし、この方法の正しい言い方は、
飲み薬だけで治るのはなく、
歯周病治療 と 歯周病細菌に効果のある飲み薬を併用することにより効果が高まる
ということが正しい内容です。

テレビで時々報道されている歯周病の情報は、どうしても時間の関係もあり、
一部分の情報しか伝わることがなく、
視聴者にインパクトを与えるため、
「最新治療」、
「画期的な治療」
ということを誇張するため、本当に正しい情報が伝わっていかないのです。

毎年流行する「ダイエット法」はよく見ますよね。

「今までのダイエット法ではまったくダメだった私がこのダイエット法を行ったら、劇的に痩せた!」

「食事制限はいりません。この食品を飲むだけで効果があります!」

「このダイエット器具を使用すると1ヶ月で10キロも痩せた!」

というような明らかに誇張されたコマーシャルをよく見ます。

テレビに出ている体験者も綿密にリハーサルされたような意見をしゃべっています。

そして、テレビの端に小さく
「体験者個人の感想です」
というような逃げ道とも言えるテロップが表示されます。

そして、「このダイエット法」はなくなり、
また来年新しいダイエット法が報道されます。

「画期的なダイエット食品」

「今までどんなことをしても痩せられなかった方も これで痩せられます」
というようなコマーシャルが繰り返されるのです。


当たり前ですが、
お金になることには、多くの人が飛びつきますし、
正しくないと分かってても繰り返されます。

歯周病治療にも「適応症」というのがあります。

本日の最初に説明したような歯周病の治療方法が全て間違っているということではありません。

実際に1回で治る歯周病も存在しますし、
歯周病専門医 であれば、一般的に治療不可能と言われる状態の歯周病でも改善させることが可能なケースも存在します。

しかし、歯周病専門医 は、魔法を使うわけはありませんので、
全ての歯周病を治すことはできません。



また話はズレますが、癌(ガン)という病気は、
日本人であれば、だれがかかってもおかしくない病気です。
事実、2人に1人は、ガンにかかりますし、
3人に1人は、ガンで亡くなります。

そのため、「ガンに効果のある食品」というようなものが多く出回っています。

先ほどと同じように使用者の体験談もでている広告もあります。

「医者に見放されたガンだったが、この食品を使用したらガンが治った!」
というような内容です。

別にこうした内容を全て否定するわけではありません。

ただ、あまりにも誇張した情報 や 場合によっては間違った伝え方もあります。

問題なのは、患者様が悩んでいる病気をうまく利用して
利益を追求しようとする姿勢です。

前置きが長くなってしまいました。
本日の内容は、「顕微鏡による歯周病細菌検査」でした。
写真4
写真3


歯周病の方で治療前に顕微鏡で歯周病細菌を見るとたしかに見られます。

そして、治療終了後に再度顕微鏡を見ると細菌は少なくなっています。

以下のようにです。
始めに治療前の歯周病細菌がウヨウヨいるところです。

細長いネジネジ(螺旋状:らせんじょう)したものが、歯周病細菌の中も問題のある菌です。

口腔内には500〜700種類の細菌が存在していますが、全てが悪い細菌ではありません。

問題となる細菌がきちんと分かっていないと
単に顕微鏡で細菌を見せて驚かせるだけになります。

次に治療終了後に歯周病細菌が少なくなったところです。

先ほどの細長いウヨウヨした(らせんじょう)細菌はいなくなっています。

まだ、動いている小さい細菌はいますが、こうした細菌は歯周病に関して問題ないと考えて下さい。


しかし、ここで問題があります。

始めに見た細長いウヨウヨした(らせんじょう)細菌は問題なのですが、
当然のことながら採取する場所により大きく変わってきます。

また、一度歯周病治療を行ったとしても、必ず歯周病細菌は増えていきます。

当然のことながら治療直後にこうした顕微鏡検査を行えば、細菌の減少は認められるものなのです。

大切なのは、裏付け(科学的根拠)です。

きちんとした根拠をもって治療にのぞまないと
単にインパクトを与えるだけのものでしかありません。


話が長くなりましたので、この続きは次回となります。

歯周病細菌をみる方法は、
こうした顕微鏡もありますが、
歯周病細菌のDNAを調べる方法もあります。

こうした検査方法についても以前からブログでも紹介してきました。


このような検査方法についても次回以降に解説します。





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重度歯周病(侵襲性歯周炎)

2015年11月2日(月曜日)です。

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始めに休診案内です。

11月14日(土曜日)
11月15日(日曜日)
は休診となります。

CAD/CAMという器械の学術セミナー参加のためです。
当医院では、3〜4年程前から
院内でコンピューターを使用したオールセラミック作製を実施しています。

これにより、今までのオールセラミックより
圧倒的に治療費を下げることが可能となりました。

半額以下です。

通常は、オールセラミックは型を取り、
それを歯科技工所という場所に作製を依頼するのですが、
当然のことながらオールセラミックを作製するために
コストがかかります。

こうした作業を院内で行なうことで
格段にコストを下げることが可能となったのです。

また、従来のセラミックは、
その作製自体が非常に熟練される作業であり、
作製する歯科技工士の技術レベルに依存されます。

技術レベルの高い歯科技工士が作製するセラミックは、
当然のことながらコストも高いです。

コストの安いセラミックは、
まだまだ熟練されていない若い歯科技工士であることもあります。

また、稀ではありますが、
人件費の安い海外に
セラミックの作製を依頼することもあるようです。

セラミック作製は、完全なるオーダーメイドであり、
その精度は、作製する技術者に完全に依存します。

こうしたセラミック作製に関して、
近年大きく変わってきています。

先に説明しましたCAD/CAMという装置が普及しているからです。

CADとは、
Computer  Aided  Design
のことで、
コンピュータ支援設計と言われます。

従来全て手作業で作製されていたセラミックですが、
歯を削った状態をスキャナーで読み込み、
それをコンピューター上で設計する方法です。

コンピューターで設計する作業は非常に簡単です。

スキャナーで読み込まれた歯型は、
PC上に記録された莫大な歯のデーターを元にして
自動的にセラミックのデザインが決定されます。
その間 数秒です。

今までの手作業で作製されるセラミックは、
このデザインをを決めるまで(ワックスアップ)数時間かかることもあります。

このステップがわずか数秒で完了です。

実際にコンピューターがデザインしたセラミックの外形を
若干修正することもありますが、
これも簡単であっという間で作製できます。

技術レベルの差もほとんどありません。

これがCADです。


また、このCADで作製されたデータを
実際のセラミックにする行程が
CAMです。
Computer  Aided  Manufacturing
の略です。

日本語では、コンピュータ支援製造と言われます。

簡単に言えば、
CADで作成された形状データを
ミリングマシンという器械がセラミックのブロックを削り出して
作製する行程のことです。

近年では、3Dプリンター というものを聞いたことがあるかと思いますが、
それと似たものです。

セラミックのブロックを削り出すことで多くのメリットが生まれます。

今までのセラミックの作業は、
職人が瀬戸物の お皿 や 壷 等を作製することと似た作業で、
一つ一つ手作業で作製するため、
品質に多少の差がでます。

しかし、セラミックのブロックは品質のバラツキがほとんどないのが特徴です。

そのため、歯科技工士の技術レベルに差が生まれません。

人の手が必要な行程は、ミリングマシンというCAM
削り出したオールセラミックをきれいに研磨するだけです。

本当に簡単にできるようになりました。

小さなセラミックですと
コンピューターの設計(CAD)から
ミリングマシンでのセラミックの削り出し(CAM)まで
15分程度です。

従来のセラミック作製では、
完成まで 
早くても1日から3〜4日はかかる作業が
わずかに15分です。

これが院内で完了するわけです。

また、ばらつきが少ないので
精度が非常に高いことも優れた点です。


時代は完全に
従来の手作業のセラミック作製から
CAD/CAMに以降しています。

もちろん患者様にも
治療費を格段に下げることが可能となりますので
非常に大きなメリットです。


話は長くなりましたが、
11月14日(土曜日)と11月15日(日曜日)は、
こうしたCAD/CAMのさらに向上のため、
2日間の勉強会に参加するのです。

当医院では、現在年間で
約600〜700歯のオールセラミックを
作製しています。

これにさらに
新しい技術の導入 や
新しいセラミックブロックの導入
さらに精度が高く、品質向上のためのセミナーに参加してきます。

11月からオールセラミックの価格も改正になりました。
今後、大きく拡大する ジルコニアセラミックの価格も下げることが可能になりました。

こうした技術の進歩により
品質の向上がはかられ、
治療費は安くなります。



また、セミナーで得られた情報は、HP や ブログ でアップします。



今日のテーマは、
『重度歯周病(侵襲性歯周炎)の患者様』になります。

ここ1〜2ヶ月間
重度歯周病について解説しています。


本日もそうした内容の続きです。

最近 重度歯周病患者様が非常に多く来院されています。

歯を指で軽く触るだけで グラグラ で取れてしまいそうな状態の方が本当に多いです。

重度歯周病の患者様です。

歯周病に患者様に対しては、
初診時に歯周病検査 を行い、
診断結果を説明し、治療方針について説明させていただきます。

もちろん 私は、歯周病専門医 ですので、
可能なかぎり グラグラの歯 であっても徹底した 歯周病治療 を行い、
保存することを行います。

しかし、全ての歯を残すことはできません。

当然のことですが…

そのため、完全に保存が不可能は歯は 抜歯の必要性があることを説明します。

ほとんどの患者様は、診断結果を理解していただけますが、
患者様の中には、抜歯と聞いただけで 強い不信感をもつ方がいらっしゃいます。

そうした患者様の考えには、
 抜歯 = 悪いこと
という図式があるのです。

そのため、抜歯という言葉は、絶対に聞きたくない言葉なのです。


本日は、実際にあった症例についてお話します。


進行した歯周病を治療するためには、
まず現在ご自身の歯周病の状態をきちんと理解していただくことから始めます。

ご自身の病気の状態が分からないのでは、
治療を進めることはできません。


この病状をきちんとご理解していただくことが
治療の最初のステップなのです。


A さんのケースを紹介します。


Aさんは、初診時 多くの歯がグラグラ している状態でした。

Aさん は、グラグラしている歯をなんとか残したいというご希望がありました。

しかし、あまりにも骨吸収が進行しすぎているため、
多くの歯は、抜歯になってしまう状態でした。

ただし、すぐに歯周病治療を開始すれば、
何本かの歯は歯周病の進行を停止させることが可能な状態です。

そのため、Aさん には、
『完全にダメな歯は抜歯をして、残る可能性がある歯を徹底して治療しましょう!』
とお話させていただきました。

しかし、Aさん は、
『絶対に1本も抜歯したくない!、抜歯するくらいなら このままにしたい!』

また、『ダメもとで歯周病の治療を行ってほしい!』との希望もございました。


私は、 歯周病専門医ですから、毎日のように重度歯周病の患者様が来院されます。


そして、進行した歯周病であっても治療を行うことにより、改善させることも可能です。

しかし、先程も説明しましたように
全ての歯周病が治療できるわけではありません。

あまりにも進行しすぎてしまった状態では、治療は不可能です。

この場合には、抜歯になります。

もし、治療を行っても治せない状態の歯を 無理に治療しても 治らないだけでなく、
歯周病の感染は、他の歯へも転移してしまいます。

その結果、さらに多くの歯を失うことになります。

歯周病の治療で大切なことは、
治療可能な歯 と 治療不可能な歯 をきちんと判断することです。

もし、適切な判断がでずに、
患者様の『抜きたくない!』という希望のみで治療方針を決定すると
さらに多くの歯失う結果になってしまいます。

どの歯が治療が可能で、
どの歯が治療が不可能なのか
を適切に診断することが重要なのです。

その上で、歯周病の治療が開始されます。

残る可能性がある歯は徹底して歯周病の治療を行うことにより、
歯周病を改善させることが可能ですし、
歯周病細菌が他の歯へも感染することを防ぐこともできるのです。

このような適切な判断ができるからこそ、 歯周病専門医と言えるのです。

『ただ単に 抜かない!』というだけでは、本当の治療には、ならないのです。

例えば、ガン(癌)という病気が発見された時に、
薬(抗ガン剤)で治療するのか?
放射線療法で治療するのか?
外科的に切除するのか?
という判断がでてきます。

外科的に切除する必要性があると診断された場合、
患者様に外科的切除の必要性をご説明します。

早期に外科的に切除しないと 
他の臓器に転移してしまうからです。

進行を停止させないと結果的に、手遅れになってしまいます。

歯周病も細菌感染ですから、口腔内から歯周病細菌を排除し、感染を防ぐことが重要です。


話は、先程の患者様の話しに戻りますが、
完全に保存することができない歯が何本かありましたが、
患者様は、
『絶対に1本も抜歯したくない!』
と強い希望をお持ちでした。

現時点で、ダメな歯はダメとして、きちんと治療すれば、
ある程度の数の歯は残すことが可能です。

歯が何本か残れば、残った歯を土台として、固定式のブリッジにすることも可能な症例です。

固定式のブリッジになれば、食事に困ることもありません。
この時点が大きなポイントになるのです。

しかし、このまま単に抜歯をしない ということのみであれば、
あと数年でほとんどの歯を失う結果になります。
いわゆる総入れ歯になってしまいます。

また、歯周病が進行して、抜歯となれば、歯を支えている骨が吸収しますので、
その後の治療(義歯)が難しくなってしまうのです。

顎の骨が吸収すると義歯自体も合わなくなってしまいます。

数年後には、ほとんどの歯を失うだけでなく、その後の食事も困難になってしまいます。
義歯(入れ歯)が合わないのですから…

この時になって始めて
『あの時治療をしていれば良かった…』と思うのです。

義歯(入れ歯)をしていて、義歯が合わず、困っている患者様のほとんどが
『もっと歯がダメになる前に治療をしていれば、良かった』
と後悔しているのです。

歯を失って始めて気がつくのです。

歯周病であっても十分治せる段階はあるのです。
重要なのは、このポイントを間違えないことです。

Aさん も
歯周病専門医 だから どのようなダメな歯であっても きっと治すことができる!」と期待して来院されたはずです。

しかし、私の「抜歯が必要な歯があります!」
という説明を受けた結果、次回の予約を取らずに
未来院となってしまいました。

この方は、このまま抜歯を拒めば
確実に数年後には、
感染はさらに進行して、
ほとんどの歯を失うことでしょう。


先にも説明しましたように
重度歯周病であった場合には、
状況により全ての歯を100%残すことはできない可能性があります。

重度歯周病の場合、抜歯になることもあるのです。

この時にどれだけ 歯周病について理解されるかが大きなポイントなのです。

ご自身の病気の内容をきちんと理解することができないために
「きっと抜歯しないで治療を行ってくれる歯科医院がきっとあるはず…」
と考え、歯科医院を転々とします。

全ての歯を治せない状態もあるのです。

しかし、早い段階で適切な治療を行なえば、
十分残せる歯もあるのです。


時間をかけて、歯科医院を転々とした結果、
さらに歯周病は他の歯へも転移し、
さらに多くの歯を悪化させてしまうことになります。

Aさん も本当に残念な結果であると思います。

Aさん はおそらく後 数年すると多くの歯を失う結果になってしまいます。

今治療すれば、最小限の範囲での抜歯で済むはずなのです。

本当に残念なことです。



これは、先にも書きました
癌という病気を考えていだければ
お分かりになることと思います。


病気は早期発見、早期治療が大切です。


重度歯周病患者様の中には、
ご自身の考えが最優先であり、
「ご自身の考え以外は、絶対に悪いこと!」
と考えられている人がいらっしゃいます。

本日の話しはちょっと厳しい話しになってしまいましたが、
重度歯周病の患者様の来院が途絶えるたびに
「あのままにしておけば、もっと悪化してしまうのに…」
「今 きちんと治療すれば、十分治るのに…」
「ダメな歯を抜歯することにより 他の歯への感染を防げるのに…」
と思うのです。

今回の話しは、当然のことながら
我々歯科医師側は、
患者様に治ってほしいと思うからこその
警告なのです。

「専門家の意見をきちんと受け入れて 理解すること」
これも重要なことなのです。

私は歯科医師ですが、
内科 や 外科の先生の中にも
「もっと早く治療していれば、十分治ったのに…」
と考えられる患者様を多く見られると思います。

どのような病気もそうですが、
早期発見、早期治療が重要です。




次回も重度歯周病について解説します。





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livedoor プロフィール

日本歯周病学会歯周...

     院長履歴

1993年 神奈川歯科
      大学卒業
1993年 同大学歯周
      病学講座
      入局
1999年 日本歯周病
      学会
      専門医取得
1999年 東京都にて
      杉山歯科
      医院開業
2003年 I.T.Iメンバー
      認定
2005年 国際口腔
      インプラント
      学会認定医
      取得
2006年 大船駅北口
      歯科
      インプラント
      センター開業

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