歯周病専門医サイトブログ

歯周病専門分野のブログです。 横浜市 大船駅徒歩3分、大船駅北口歯科

2016年01月

歯周病になりやすい人 と 歯周病になりにくい人の 違い:3回目

2016年 1月25日(月曜日)です。


このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは、
『歯周病になりやすい人 と 歯周病になりにくい人の 違い:3回目』になります。


本日は今までの続きです。

歯周病になる人の典型的なパターンとして、
歯科治療の中断があります。

私が歯周病専門医 ということもあり、
来院される患者様の多くは、重度歯周病の方です。

重度歯周病の方を診療すると一部の方に起こることがあります。

歯周病治療の中断です。

歯周病の治療回数は、
軽度であれば、数回の治療で終了しますが、
重度歯周病であった場合、治療期間が長くなることもあります。

重度歯周病の方で多く見られるのが、歯科治療を中断してしまい、
その結果、いくつもの歯科医院を転々とすることです。

治療が中断するたびに状況はどんどんと悪化していきます。

もっと早い段階で歯周病治療を行えば、
治療も簡単に行えますし、
もちろん治療回数がかかることもありません。
また、治療後の再発のリスクも少なくなります。

しかし、重度歯周病であればあるほど、治療が大変になるだけでなく、
その後の再発のリスクも高くなります。


こうしたことは、歯科治療だけでなく、病気全てに言えることです。

例えば、糖尿病という病気は、みなさんご存知と思います。

現在の日本では、急激に増加しており、大きな問題となっています。

日本において、糖尿病が原因で死亡したと考えられる人数は、
交通事故で死亡する人数よる遥かに多いのが現状です。

また、成人の失明の原因の第1位、
人工透析を受けなければならなくなる原因の第1位はいずれも糖尿病です。

一部の糖尿病のタイプを除いて、
糖尿病患者の多くは、予防が十分行えるのです。

会社の検診であるとか 健康診断 等 さまざまなことで糖尿病と診断された方は、
最初は きちんと病院に通院しており、食事や運動といった管理もできていますが、
だんだんと乱れて行き、病院にも行かなくなってしまうことが多くあります。

そして、体調の変化があった時には、合併症等が起こっており、
先程解説した 失明になったり、人工透析を行うことになったりします。

そのような状態になった場合、
『もっと早くきちんとしていれば…』
と多くの方は思うでしょう。

しかし、病気は、少しづつ悪くなっていきますので、元も戻ることはできないのです。


話は、歯周病に戻りますが、歯周病の患者様の中には、
『もっと早く治療をしていれば…』と思われる方が多くいらっしゃいます。

また、治療開始前に 治療計画書をお渡しし、
『きちんと治療を行わないとダメですよ!』
とお話しても
始めは、通院するのですが、
結果的に中断される方もいらっしゃいます。

そして、次に来院された時には、もう治療が不可能な状態になっていることがあります。

治そうという強い気持ちがないと病気は治りません。

歯周病を治すためには、
まずきちんとした検査を行うこと!

歯周病についてきちんと理解すること!

歯周病治療についてきちんと理解すること!

歯周病が進行すると歯を失う結果になること!

進行した歯周病の場合、治療するこが不可能な場合があること!

等をきちんとご理解することが重要です。

先程も書きましたように 
歯周病を治そうという強い気持ちがないと治らないのです。

病気は早期発見、早期治療が重要です。

これができないと病気は治りません。


次回も今回のテーマの続きです。




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歯周病になりやすい人 と 歯周病になりにくい人の 違い:2回目

2016年 1月18日(月曜日)です。


このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは、
『歯周病になりやすい人 と 歯周病になりにくい人の 違い:2回目』になります。

前回のブログでは歯周病の原因として、
歯周病細菌の話をしました。

歯周病は感染症ですから、感染を引き起こさないようにすることが重要ですし、
感染したとしても 歯周病細菌が繁殖しないような口腔内の環境が大切です。

歯周病細菌を調べる方法はいくつかあります。

一つは位相差顕微鏡による歯周病細菌検査 です。

簡便であり、比較的多くの歯科医院で実施していますが、
かなりアバウトな検査です。

プラークと言われる汚れを取り、
顕微鏡で見るという非常に単純な検査です。

ここで問題なのは、
健康な方であっても
問題のない方であっても
位相差顕微鏡では、細菌が見られます。

当然と言えば 当然なのです。

当院に来院される患者様の中に時々いらっしゃるのですが、
他の歯科医院で重度歯周病と言われ、
顕微鏡で歯周病細菌がウヨウヨしているのをみてビックリした。

ということがあります。

あまりにも突然のことなので心配になり、
歯周病専門医である当医院を受診されたということです。

こうした方に歯周病の検査(歯周ポケット検査) をすると
まったく問題がない

ということが良くあります。

患者様に
「歯周病に問題はありません」
「心配ありません」
と説明すると

「えー」とビックリされます。

実際に本当に歯周病にまったく問題がない方が多くいらっしゃいます。

先に説明しましたように
位相差顕微鏡でプラーク(歯の汚れ)を見ると
細菌がウヨウヨしているのが見つかります。

これは普通のことです。

問題なのは、
どういった細菌が見られるのか?

という種類の問題なのです。

まあ 簡単に言えば、
騙されたのです。

位相差顕微鏡で細菌がウヨウヨしているのを見せられると
ビックリするのは当然です。

このことで歯周病に問題があることを強烈に意識させて
重度歯周病であることを意識づけるのです。

位相差顕微鏡が悪いということではありません。

口腔内細菌をみていただき、
口腔内の状況をご理解いただくことは
動機付けとして非常に有効なことであると思います。

当医院でも位相差顕微鏡を使用することもあります。

ただし、これは本当の細菌の状態を表しているのではありません。

もし、歯周病細菌を本当に調べたいのであれば
歯周病細菌の種類を遺伝子的にきちんと調べることが必要です。

こうしたことで
悪性度の高い歯周病細菌を調べることが可能となります。

また、この悪性度の高い歯周病細菌ですが、
まったく存在しない方の方が少ないです。

悪性度の高い歯周病細菌の代表的な種類として
Prophyromonas Gingivalis 菌の存在があげられます。

我々はP.g菌と言います。

P.g菌は確かに悪性度が非常に高い細菌です。

しかし、健康な方にも存在することも確かです。

これは多くの研究でも明らかになっています。

問題なのは、この細菌の割合です。

口腔内には数百種類の細菌が存在しています。

現時点で歯周病に最も影響が大きい細菌は以下の5菌種であることが分かっています。

A.a.菌( Aggregatibacter actinomycetemcomitans )
侵襲性歯周炎の発症に関連が深い菌 非常に悪性度の強い細菌


次に先程説明した
P.g.菌( Prophyromonas gingivalis )
慢性歯周炎の発症に関連が深い菌
年齢に比較して骨吸収が大きく この菌の比率が高い場合
侵襲性歯周炎と診断される 非常に悪性度の強い細菌


次に
T.f.菌( Tannerella forsythensis )
慢性歯周炎の発症に関連が深い菌


次に
T.d.菌( Treponema denticola )
慢性歯周炎の発症に関連が深い菌


次に
P.i.菌( Prevotwlla intermedia )
思春期性 や 妊娠性歯周炎 の発症に関連が深い菌


上記の5菌種が歯周病に関連性が高いことが多くの研究により分かっています。

特に
P.g.菌 、T.f.菌 、T.d.菌の3菌種は、

Red Complex(レッドコンプレックス)と言われ、
非常に悪性度の高い細菌です。

問題なのは、この悪性度の高い歯周病細菌(P.g.菌 、T.f.菌 、T.d.菌)の口腔内に存在する割合です。

口腔内に存在する多くの細菌のうち
P.g.菌 、T.f.菌 、T.d.菌が 何パーセント存在するか?
ということです。

歯周病細菌(P.g.菌 、T.f.菌 、T.d.菌)の割合ですよね。


P.g.菌( Prophyromonas gingivalis )が
1%以上存在する場合には、非常にリスクが高い状態と言えます。

しかし、P.g.菌が存在したとしても
0.1%以下では良好な状態と言えます。

P.g.菌は、歯周ポケット内以外にも
唾液中にも含まれることもありますし、
舌、頬 等の粘膜にも存在することもあります。

健康な人(歯周病にほとんど問題のない人)でも
P.g.菌が検出されることもあります。


また、
Red Complex(レッドコンプレックス)と言われる
P.g.菌 、T.f.菌 、T.d.菌の3菌種の割合は、
5%以上で高リスクです。

こうした悪性度の高い細菌を正確に検査するのが
歯周病細菌遺伝子(DNA)検査 リアルタイムPCR法 です。

現在の歯科医学では、
この検査で正しい歯周病細菌を状態を把握することが可能となっているのです。




さて 歯周病細菌以外の
歯周病の他の原因について解説します。

噛み合わせは、歯周病を悪化させる大きな原因になります。

噛み合わせが悪いからといって歯周病になるわけではありませんが、
歯周病がある方で、
噛み合わせに問題があると歯周病は、急激に悪化してきます。

噛み合わせといってもなにが問題であるのかはわかりにくいかと思います。

例えてお話すると「オープンバイト」という噛み合わせがあります。

この噛み合わせは、「上下顎の奥歯のみが当たっており、
前歯があまり当たらない噛み合わせのことです。」

このブログを見て、
「私はそうだ!」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、
多くの方は、「上下顎の奥歯のみが当っている?」
ということが分からないかもしれません。

通常、上顎には全部で14本の歯が存在します。
同様に下顎にも合計14本の歯が存在します。

この上下顎の14歯がそれぞれ、かみ合っているのです。
なにも問題がない方は、
「当然そうでしょ?」
と思われるかもしれません。

しかし、奥歯しか噛み合っていない方も多くいらっしゃるのです。
前歯は、上と下の歯が噛み合っていないのです。

それでは、このような方は、「前歯では、麺類 等が食べられないのでは?」
と思われるかもしれません。

そのとおりです。

前歯では、そば や うどん、スパゲッティーが噛みちぎれないのです。

しかし、このような「オープンバイト」の方は、
ご本人が そのことに気がついていないことが多いのです。

生まれながらに「オープンバイト」ですから
これが、当たり前と思っているのです。

通常、前歯で噛むような食物でも奥歯で食べているのです。

「オープンバイト」が極度に起こっている方は、奥歯が2歯分しか噛みあっていないない方もいる程です。

そして、「オープンバイト」の方は、かなりの確立で問題を起こします。

先にも記載しましたように
通常、上下顎の歯は、全ての歯が噛んでいます。
上顎14歯と下顎14歯です。

しかし、奥歯が4歯分しか噛んでいない方の場合、
前歯に加わる負担も全てこの奥歯に加わってきます。

奥歯にとっては、ものすごく力のストレスが加わっているのです。

長い年月こうした負担が加わると、歯へのダメージはものすごいことになります。

もし、歯周病がなくても「オープンバイト」ということだけで歯がダメになることもあります。

さらに歯周病と「オープンバイト」が両方あった場合には、大変なことです。

必ずといってもいい程 歯はダメ(抜歯)になります。

「オープンバイト」の方は、できるかぎり早く対処しておかないと後で大変なことになります。

こうした噛み合わせ以外にも
歯周病に問題となる状態も多く存在します。

歯周病を治すには、
その原因が個人個人違いますので、
正しい検査をすることが最も重要なのです。

それでは次回もこの続きです。







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歯周病になりやすい人 と 歯周病になりにくい人の 違い

2016年1月11日(月曜日)です。

このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは、
『歯周病になりやすい人 と 歯周病になりにくい人の 違い』になります。

2016年最初の歯周病ブログなりますので、
歯周病の基本から始めたいと思います。

歯周病でお悩みの方の中には、
毎日歯磨きを頑張って行なっているのに
なぜ歯周病になってしまったのか?

と思われている方もいらっしゃるかと思います。

『毎日歯ブラシをしているのに…なぜ歯周病になってしまうのか?』

『定期的に歯科医院に通院しているのに 歯周病になってしまった!、抜歯になってしまった!』

『家族や友人の中には、歯磨きをあまりしていない人もいるのに歯周病でないのはなぜ?』

という疑問をお持ちの方も多いかと思います。



歯周病の基本的なこととして、
『なぜ歯周病になるのか?』
ということがあります。

歯周病の原因は本当にさまざまなことがあります。

本日は、そのようなことを話たいと思います。


まず 歯周病の最大の原因は、歯周病細菌の感染です。

歯周病細菌がなければ、基本的には歯周病にはなりません。

しかし、口腔内には必ず歯周病細菌が存在します。

本来、人が生まれた時の口腔内には 歯周病細菌は存在しません。

どこからか細菌感染をし、口腔内に定着するのです。

感染源の多くは、家族間です。

人との接触や食事を介して 歯周病細菌が感染するのです。

そのため、歯周病の方との接触は、歯周病細菌の感染リスクが高くなります。

ただし、歯周病細菌が感染したからといって、歯周病が進行するわけではありません。
歯周病細菌が増殖しないような口腔内環境であれば良いのです。


ただし、特殊な歯周病細菌の感染は別です。

この特殊な歯周病細菌による感染は、
また後日解説します。

まず一般的な歯周病について解説します。


歯周病細菌は、食後の汚れをもとにして増殖をします。

汚れが、歯の周囲に付着し、次第に歯周ポケット の内部に侵入していきます。

これが、歯周病の始まりです。

歯周病細菌には、大きく分けて2種類が存在します。

ちょっと難しい話にはなりますが、
これが分かると歯周病のことがだいぶ理解していただけると思います。

1つは、好気性細菌です。
この細菌は、空気(酸素)が存在する場所で生存することが可能な細菌です。

もう一つは、嫌気性細菌です。
これは、空気(酸素)が届かない場所で生息する細菌です。

これが、歯周病を起こす原因菌なのです。

この嫌気性細菌を増殖させないことが歯周病にならないための大きなポイントなのです。

先程の歯周ポケットに話を戻します。
歯周病になると歯周ポケット は、どんどんと深くなっていきます。

深い歯周ポケット内部には、酸素がとどきません。

そのため、深い歯周ポケット内部には、嫌気性細菌が生息しているのです。

歯周病細菌の全てが悪いのではありません。
嫌気性細菌と言われる歯周病細菌を増殖させなければ、歯周病を抑えることができるのです。

確しかに、歯周病になりやすい人 と 歯周病になりにくい人 はいます。
歯周病細菌の感染の程度の期間によって その人の口腔内の細菌の種類は変わってきます。

元々歯周病細菌の感染が少ない人は、歯磨きが不十分であっても
問題を引き起こすことが少ないのです。

しかし、歯周病細菌の感染が高頻度で起こっている人でも、
その細菌が増殖しないような口腔内の環境が整っていれば、
歯周病の発症を最小限に抑えることも十分可能なのです。

その一つの方法が『徹底した歯磨き』なのです。

具体的には、先程解説した 深い歯周ポケットをなくすことです。

一度深い歯周ポケットができてしまい、
歯周ポケットの内部に細菌が侵入してしまった場合には、
その後、いくら歯磨きを行っても ご自身では、歯周ポケット内部の感染を取り除くことはできません。

まず、歯周ポケット内部に存在する歯周病細菌(嫌気性細菌)を取り除くことが必要になります。

その後、新たに感染しないように 歯磨きを徹底することが重要なのです。


次回のブログは、本日の続きの話をしたいと思います。
歯ブラシ以外の歯周病細菌の予防方法 や 歯周病の他の原因等について解説します。

数回に分けて『歯周病になる人 と ならない人!』の話を行います。

これを読めば、歯周病を防止するための 方法が分かるようになります。






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livedoor プロフィール

日本歯周病学会歯周...

     院長履歴

1993年 神奈川歯科
      大学卒業
1993年 同大学歯周
      病学講座
      入局
1999年 日本歯周病
      学会
      専門医取得
1999年 東京都にて
      杉山歯科
      医院開業
2003年 I.T.Iメンバー
      認定
2005年 国際口腔
      インプラント
      学会認定医
      取得
2006年 大船駅北口
      歯科
      インプラント
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