歯周病専門医サイトブログ

歯周病専門分野のブログです。 横浜市 大船駅徒歩3分、大船駅北口歯科

2016年06月

歯周病で失った骨の再生治療(エムドゲイン法 GTR法)

2016年 6月27日(月曜日)です。


このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。


始めに院長不在案内です。

今週末の
7月2日(土曜日)
7月3日(日曜日)
は院長不在となります。

この2日間は、オールセラミックについて勉強をするセミナーに参加してきます。

オールセラミックは、今では臨床に欠かせない材料であり、
当医院でも治療で使用する材料の多くは、
オールセラミックとなっています。

オールセラミックは金属を一切使用していないため、
審美性に優れており、
金属アレルギーの心配もありません。

しかし、オールセラミックの本当の利点はこうしたこと以上にあります。

虫歯になりにくいのです。

この理由については、以下のサイトをご覧になって下さい。
必読!金属治療の問題点:なぜ金属の詰め物は取れるのか?

金属治療 と オールセラミック治療 の本当の違いが書いてあります。


オールセラミック治療の中でも
ジルコニアは、ここ数年で急激に進化しています。

世界的にもジルコニアの使用頻度は、どんどんと向上しており、
米国では、奥歯の被せ物としては、最も使用頻度の高い材質となっています。

ジルコニアなくして、今後の歯科治療は語れない時代となっています。

当医院でも、奥歯で使用する材料では、ジルコニアが第一選択肢となっています。

7月2日(土曜)、7月3日(日曜)で得た知識を
臨床に取り入れ、さらにレベルアップをはかりたいと思います。

私(院長)が今週末に受講するセミナーは、
すでに当医院の他の先生も受講しており、
院内の全ての先生が知識を共有することで
高いレベルでの診療が可能となります。


院長不在により患者様にはご迷惑をおかけしますが、よろしくお願い致します。



それでは今週のテーマになります。

今日のテーマは、
『骨再生治療(エムドゲイン法 / GTR法)』になります。

本日は歯周病で失った骨の再生の話です。

再生?

骨は再生するの?

ということになります。


歯周病で失った骨が再生するわけですから
歯周病の方には朗報です。


本日の話をする前に
早速症例からみて見ましょう。
スライド1



左側のレントゲン写真が初診時です。
矢印(→)の部分が骨吸収が起こっている部位です。

この部分に骨の再生治療を行ないました。

治療後が右側の矢印(→)部分です。

骨の凹みが平坦になっていることが分かります。

骨の再生治療と聞くと、
歯周病で失った骨が元通りに戻ることを想像する方が多いですが、
この症例にあるように
骨が元に戻るというのではなく、
凹みが平坦になるまだ再生するのです。

まずこうした症例が基本です。

それだけしか骨は再生しないの?

とお考えの方もいらっしゃいますが、
この骨の凹みの部分が平坦になるまで骨が再生するということは
本当にすごいことなのです。

この再生だけでも歯の将来性はぐっと上がります。

この歯であれば、
再生治療を行なわなければ抜歯となってもおかしくありません。


さて次の症例を見てみましょう。
スライド2


左側のレントゲン写真の(*)印の矢印(→)部分に骨吸収があります。
これは初診時です。

右側のレントゲン写真の矢印(→)部分に骨の再生が認められます。

どれだけ骨が再生しているのかを見てみましょう!

赤の線(点線)が初診時の骨の吸収している位置です。

それが右側の再生治療後では、青の線(点線)に骨が再生しています。
スライド3


このケースではかなりの骨再生が認められますね。


このように骨の再生治療といっても
骨吸収の状態 等によって 骨の再生程度には大きく差がでます。

しかし、歯周病で骨吸収がある場合には、
再生治療を行なうことで歯の将来性は大きく変わってきます。


それでは、骨再生治療であるエムドゲイン法について説明していきます。

当医院を受診される方の中には、
歯周病で失った骨の再生治療(エムドゲイン法 / GTR法)をご希望されて来院される方が多くいらっしゃいます。

まず、歯周病治療とは どのような治療であるのか?
という話から始めたいと思います。

歯周病により失った骨は
その原因である汚れ(プラークや汚染組織)を除去すれば再生しようとします。

汚れを取り除く治療とはルートプレーニング や 歯周外科処置(フラップ オペレーション)です。

こうした治療により、歯肉内部の汚れを取り除くことができれば、
吸収した骨は自然と回復(再生)するのです。

骨には再生能力があり、高齢者であっても自然に骨の再生は行われるのです。

そのため、理論的には、歯周病で失った骨(吸収した骨)も 原因となる汚れさえとれば、
骨は自然と再生するのす。

まずこれが生体の基本とお考え下さい。

しかし これは理論上の話であって 
現実的には骨の再生はほとんど起こりません。

なぜなのでしょうか?

その理由として、
原因を除去した後(汚れを取り除いた後)、
そのままであると
治ってほしい骨や歯肉繊維が再生する前に “ 別の組織 ” がそこに入り込み、
治ってくれません。

ちょっと良くわかりにくいですね。

もう少し詳しく解説します。

この “ 別の組織 ” とは、歯肉です。

歯肉の再生 と 骨の再生を比較すると圧倒的に歯肉の再生の方が早いのです。


例えば、指を切ったとします。

健康な方で 多少の傷であれば、数日すれば、傷口は治りますよね。

つまり、皮膚や歯肉のような粘膜は治りが早いのです。

これは、傷口が早く治らないと傷口から感染が起こります。
生体は、この傷口は早く閉じることで、外部からの感染を防止しようと働きます。


それに対し、骨の再生は遅いのです。

例えば、骨折をした場合、ギブスをし 数ヶ月待ちますよね。
骨折が2〜3日で治ることはないことは分かるかと思います。
つまり、骨の治りは遅いのです。

こうした 再生の早い粘膜(歯肉)と 再生の遅い骨 が同じ環境にある場合には、
先に歯肉が治ってしまうのです。

つまり、骨が再生するためのスペース(場所)を歯肉が埋めてしまうのです。


そこで 歯石 等の除去後に “ 別の組織(歯肉)” が入り込まないように
歯肉と骨の間に “ 特殊な膜 ”を置きます。

歯肉と骨を遮断することになります。

この“ 特殊な膜 ”は、歯肉の侵入を防止する役目になります。
歯肉が侵入しない間に骨はゆっくりと再生をすることが可能なのです。

この膜のことをGTR膜と言います。

なんか難しい話で分かりずらいですね。

まずは、図解で解説したいと思います。
gtr1

gtr2


次に模型でGTR法について解説します。
gtr3

左側の写真ですが、*の歯に骨の吸収が認められます。
(両隣の歯の骨の位置と比較すると骨の吸収があるのがわかると思います)
このままでいると この吸収した穴に再生の早い歯肉が入り込んでしまいます。
結果的に吸収した穴は、歯肉で埋まってしまうのです。


この吸収した部位に対してGTR法を行ったのが、右側の写真です。

GTR膜を骨の上(吸収した穴の上)に置き、骨吸収部を覆います。

歯肉は、この膜の上になるのです。
つまり、骨と歯肉の間に“ 特殊な膜 ”が設置されたことになります。

骨の上に膜を置くことにより骨が吸収した部位に歯肉が入り込まない状態をつくります。

数カ月後、この膜の下で骨が再生しているのです。

それでは、この“ 特殊な膜 ”を使用すれば、骨は必ず再生するのでしょうか?

どこまで再生(治る)のでしょうか?

以下の参考例で GTR法の再生メカニズム と 骨再生の限界について解説します。

先程も書きましたように
まず、腕 や 足 を骨折したとします。
ギブスをし、安静にしていれば、骨はくっつきますよね。

数ヶ月かかりますが…

それでも全身的に問題がない方であれば問題なく骨はくっつきます。

つまり、骨が折れた部位には骨が再生するのです。

骨が再生するには、『骨の細胞』が必要です。

『骨の細胞』が増殖することにより骨は再生するのです。

大切なのは、『骨の細胞』が再生するための場所や条件が必要だということです。

例えば、『コップ』があるとします。

そして、この『コップ』の中に『血液』を入れます。

『骨の細胞』は、この『血液が満たされたコップ』の中で再生(増殖)することができます。

しかし、『骨の細胞』は、『コップ』の外に出て、骨を再生(増殖)することはできません。

『骨の細胞』は、血液で満たされたコップの中でしか生存できないのです。


この『コップ』を骨に置き換えてみます。
骨の吸収と言っても、骨の中に穴があいているような状況であれば、
骨の中に血液が溜まる場所があります。

血液が溜まることができれば、その中で骨は再生することが可能になります。

しかし、骨が水平的に吸収してしまっている場合、骨の上方へは、血液が溜まりません。

平な板の上に血液を溜めようと思っても流れてしまうのと同じ現象です。
血液が留まるための堤防がないとダメなのです。

また、歯周病で骨が水平的に吸収してしまい、歯肉が退縮している場合、
歯肉に押しつぶされてしまい、骨が増殖するスペースが存在しません。

そのため、歯肉が退縮している場合、
GTR法を行っても歯肉が上に盛り上がってきて、骨が再生することはできません。


それでは、GTR法で どこまで骨の回復は可能なのでしょうか?

元の状態にまで骨が回復するのでしょうか?

答えとしては、適応症さえ合えば、骨の再生はある程度は可能です。

しかし、多くの症例では、GTR法によって十分骨の再生が可能と思われるケースの方が圧倒的に少ないのが現状です。

GTR法は、魔法の治療ではありません。

どのような進行した歯周病であっても 元の状態に回復できるわけではありません。

その理由は先程の項で説明したとおりです。

時々当医院に来院される患者様の中で、
歯周病の再生治療を希望されて来院される方がいらっしゃいます。

特に他歯科医院にて抜歯と診断され、
抜歯が嫌で『どうにかならないか』
とインターネット等で検索され、GTR法 や エムドゲイン法があることを知り、
『骨が再生できるのではあれば、抜歯にならない!』と期待を込めて来院されるわけです。

しかし、いくら歯周病専門医と言っても
全ての症例でGTR法 や エムドゲイン法を行っているのではありません。

もし、適応症でない場合、エムドゲイン法 や GTR法を行っても
効果がないばかりでなく、逆に悪化してしまうことさえあります。

エムドゲイン法 や GTR法を行う場合には、術前にきちんとした適応を守ることが重要です。

前項で解説したように骨が再生するためには、
血液が留まる場所が必要であることを解説しました。

骨の再生のためには、『骨の細胞』が必要です。

そして、『骨の細胞』が生存できる場所が必要なのです。

『骨の細胞』が生存する場所が確保できなければ、決して骨は再生しません。

次に GTR法 や エムドゲイン法 の適応症について解説します。

GTR法 や エムドゲイン法の適応症は、垂直性の骨欠損です。

水平性の骨欠損は、適応症ではありません。

それでは、
垂直性 と
水平性は、
どのような違いであるのでしょうか?

垂直性の骨欠損を例えて説明すると コップのような“ 穴 ”です。

コップの中に血液を満たしたとします。

壊れていないコップであれば、当然 血液はこぼれませんよね。

この満たされた血液の中で骨の細胞は、生きることができるのです。

そして、骨の細胞は再生し、骨が増大するのです。

コップの中 いっぱいに 骨が再生することもできます。

コップの“ 穴 ”が 骨が再生するのための『場所』なのです。
再生(増骨)する場所は、いっぱいあります

次に、水平性の骨欠損とは、
平らな 浅い、お皿のようなものです。

コーヒーカップを置く、受け皿と言ってもいいでしょう。

平べったい、浅いお皿ですから、そこに血液を入れたとしても
さほど溜りませんし、いっぱい入れたら溢れてしまいます。

骨の細胞は、血液の中でしか生きられないのですから
骨の細胞が生きられる場所は限られてしまいます。

当然、骨の再生(増骨)する場所も限られてきます。

また、水平性の骨欠損の場合、
他にも骨が再生する限界の理由があります。

それは、水平性の骨欠損の上方には、歯肉が存在するのです。

骨が再生しようと思っても、骨の上には、歯肉が下がってきています。

つまり、骨が再生する場所がないのです。

骨が再生する場所は、歯肉に押しつぶされてしまっているのです。

この話は、前回のブログで『骨が再生する原理』で解説したとおりです。

このようにGTR法 や エムドゲイン法 は、魔法の治療ではありませんので、
骨が再生するための、場所が確保できるような骨欠損でないと
その効果は発揮できません。

適応症とは、垂直性骨欠損なのです。

以下の図は、骨吸収がない正常な状態です。
reproduction2


以下の図は、
垂直性骨欠損 と
水平性骨欠損 の
比較の図です。
reproduction3




p_img_01


本日のブログはこれで終わります。

次回もまた歯周病について勉強していきましょう。



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歯周病を治すためには:歯周病治療を成功に導くための第一歩:その2

2016年6月9日(月曜日)です。


昨日、一昨日ともに院長不在で、
私の予約の患者様にはご迷惑をおかけしました。


この2日間は、インプラントと審美の勉強会に参加してきました。

丸々2日間 診療ができないと
その日の患者様のご予約にご迷惑がかかるだけでなく、
次週以降の予約も取りにくくなってしまいます。

しかし、こうした勉強会は本当に重要なことであり、
新しい知識を得たり、
自分自身の臨床を見つめ直す良いきっかけとなります。

今回の勉強会は10名程の少人数で、
大きな学会とは違い、
少人数ならではの内容の濃い 時間を過ごすことができます。

今回も朝から 晩まで 長時間に渡る勉強会でしたが、
とても為になることばかりでした。

今回は、歯科技工士ととも参加してきました。

歯科医師、歯科技工士ともに学べる良い機会でした。

IMG_0635



勉強会後の帰り道で
一緒に行きました歯科技工士と
今回の勉強会で得たことや
今後の診療についてディスカッションをしながら帰宅しました。

本当にためになる2日間でした。


患者様にはご迷惑をおかけしましたが、
実は、来週の土曜日、日曜日も
オールセラミックの勉強会に参加するため、
院長は不在となります。
私以外の3名の歯科医師は、いますので診療は通常通りです。



それでは本日のテーマです。


このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは、
『歯周病を治すためには:歯周病治療を成功に導くための第一歩:その2』になります。

歯を失う原因で最も多いのが歯周病です。

当医院に来院される患者様の多くは、歯周病で悩んでいる方です。

歯がグラグラしたり、
歯が欠損していたり、
ブラッシング時に出血があったり、
歯肉が腫れていたり、
歯肉が退縮してきたり、
歯がしみたり、
歯並びがどんどんと悪くなってきたり、
痛みがあったり
と歯周病による症状は、さまざまなことがあります。

そして、多くの患者様は、
『なんとかしたい !』と思っていらっしゃるでしょう。

当然のことです。

歯周病を治したいと思っているのですから
歯周病専門医を受診するわけです。

しかし、この通院が難しくなる方が多くいらっしゃるのも事実です。

それは、
『通院する時間がない』
『治療は、痛いのではないのか?』
『抜歯になったら嫌』
『本当に治るのか?』
『治療費はどれくらいかかるのだろう?』

等多くのご心配ごとをかかえているからです。

そのためには、
まず、歯周病について理解していただくことが重要です。

歯周病は、放置していても決して自然に良くなったりはしません。
悪化するだけです。

病状が悪化すればするほど、抜歯する確率は高くなりますし、治療は大変になります。

治療が大変ということは、治療期間もかかりますし、治療費もかかることになります。

確かに悩むことは多いかと思います。
しかし、放置しておいて、良いことは一つもありません。

歯周病は、感染症です。

歯周病細菌という菌が口腔内で繁殖することにより病状が悪化するのです。

そのため、歯周病を治すためには、単に歯科医院で治療を受けるだけでなく、
ご自身での管理が重要になります。

歯周病は、生活習慣病です。

糖尿病や高血圧を同じです。

糖尿病や高血圧は、単に病院で処方された薬を使用していれば治るということではありません。
食生活や運動、睡眠等の生活習慣の改善が重要ですし、
ストレスのない生活習慣、禁煙も大切なことです。

歯周病も全く同じです。

毎食後の徹底した歯ブラシを始め、生活習慣が非常に重要です。

歯周病の治療を受ける前に
『歯周病とはどのような病気か?』
『歯周病の原因は?』
『歯周病の治療はどのようなことをするのか?』
『歯周病は治るか』
きちんとご理解していただきたいと思っています。


歯周病への理解は、歯周病を治す第一歩なのです。


また、歯周病の検査や治療自体は、基本的にどこの歯科医院でも行えます。
非常に簡単な検査です。

軽度から中程度の歯周病であれば、歯周病の専門医でなくても十分対応は可能です。

しかし、進行した歯周病の場合には、歯周病の専門医を受診した方が良いでしょう。

もし、歯周病専門医がどこにいるのか?

どこの歯科医院を受診したら良いのか?

とお考えの方は、以下のサイトをご覧になって下さい。

歯周病専門医は、日本歯周病学会のHPに記載されていますので、参考になさって下さい。
日本歯周病学会ホームページ(歯周病認定医掲載ページ)
   日本地図がありますので、ご希望の都道府県をクリックして下さい。


歯周病治療は時間との勝負です。

現実問題として、
いくら歯周病専門医であっても あまりにも進行した歯周病(重度歯周病)であった場合には、
治すことはできませんし、
病状が改善したとしても将来性は著しく低いです。

歯周病専門医であれば、、
どんなに進行した歯周病であっても治すことができる
と思っていらっしゃるかもしれませんが、
そうはいきません。

歯周病を治すには、
早期発見、早期治療が重要なのです。


当医院に重度歯周病で来院される患者様の中には、
歯周病発症から10〜20年以上経過していると考えられる方が多くいらっしゃいます。

そうした方の多くは、
「最近 歯がグラグラしてきた」
「1年くらい前から歯肉から出血があった」
という比較的最近から問題が起こったという体験を話されることが多いです。

そのため、まさか抜歯するような状況になっているとは思ってもいません。

しかし、症状は最近あったのかもしれませんが、
発症から10〜20年以上経過していると考えられる状況も非常に多いのです。

歯周病は、軽度の状況であれば、十分治ります。

中程度であっても適切な治療と管理により、
将来的に維持することは可能です。

しかし、あまりにも進行してしまうと治すことは難しいのです。

こうしたことは、他の病気にも言えることです。
風邪のような病気は、
発熱があったり、咳がでたり…等 の症状が起こるため判断しやすいですが、
多くのガン(癌)は、自覚症状ができにくことはご存知のことです。
そのため、定期的に人間ドック(ガンドック)等を受けて、
検査を行い、早期発見をすることが重要なのです。

歯周病も同じです。
早期検査で病状を発見することが可能です。

歯周病検査自体は、なにも難しいことではありません。

最も一般的に行われる 歯周ポケット検査という歯周病診断は、
非常に簡単で
5分程度で終了します。

健康保険も適応されます。
歯周病ポケット検査自体のみであれば、
1.000円もしません。
  *上記の費用は健康保険3割負担の方です
   レントゲン や 他の検査 、指導料 等の費用は含まれていません

こんな簡単な検査であれば、受けていただきたいと思います。

そして、可能であれば検査結果の説明を受けた後に
検査結果データ(歯周ポケット検査表のコピー)をもらっておくことが良いでしょう。

例えば、
血圧が高い人や
血糖値が高い人は、
必ずと言っていいほど ご自身の検査データを知っています。
あたり前のことです。

しかし、歯周病を主訴として 当医院を受診される方のほとんどで
ご自身の歯周病検査データをしっている方はいません。
過去に歯周病検査を受けたことすら知らない患者様も多くいらっしゃいます。

歯科医院で歯石を取ったりする際には、
健康保険診療では、歯周病の検査を行うことが必要となりますので、
歯周病検査はおこなっているはずです。
これは、健康保険では、病名をつけることが必要となりますので、
病名をつけるためには、検査を行わないといけないのです。

そのために歯石除去前に
通常、歯周病検査を行っているはずなのです。

今まで歯科医院で歯石除去を受けたことがある方は、
ほとんどの場合で歯周病検査を行っているはずです。

本来は、検査結果を患者様に説明することが必要なのですが、
現実問題として、
当医院を受診される歯周病患者様に対して、
歯周病検査を行い、ご説明すると
「始めて聞きました!」
という患者様が非常に多いです。

しかし、定期的に歯科医院を受診し、
歯石除去も何度も行っているようです。

それでも始めて「歯周ポケット検査の説明を受けた」
という患者様が圧倒的に多いです。

何度も話ますが、
歯周病検査(歯周ポケット検査)自体は、非常に簡単な検査です。
虫歯1歯治療するより治療費も安価で行えます。
そのため、歯科医院を受診される場合には、
歯周病の検査を希望し、受けていただきたいと思います。
そして歯周ポケット検査データのコピーをもらって下さい。

先ほども説明しましたように高血圧の方は、ご自身の血圧のデータ(値)を知っています。
糖尿病の方もご自身の血糖値を知っています。

せっかく歯科医院を受診するのであれば、
歯周病の検査データを知っておくとは、大切なことです。







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歯周病を治すためには:歯周病治療を成功に導くための第一歩

2016年6月13日(月曜日)です。


このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは、
『歯周病を治すためには:歯周病治療を成功に導くための第一歩』になります。

歯周病専門医として 長年歯周病治療を行っていると
重度歯周病であっても
問題点を全て治療し、
患者様の適切な口腔内管理(毎食後の十分な歯磨き)や
適切な生活習慣(食生活、禁煙、適度な運動、適切な睡眠 、ストレス レス…等)
が達成され、
治療後適切なメインテナンス(定期検査)を行うことにより、
長期的に維持できる症例も多くあることを経験します。

しかし、どうしても治らないケースも存在します。
難知性の歯周病と言われる状態です。

ただし、本当の意味での難知性の歯周病は、そう数多いわけではありません。

専門的には、侵襲性歯周炎と言います。
しんしゅうせいいしゅうえん と読みます。

歯周病の方の10〜15%がこの病状と言われています。


多くの症例では、先程記載したような適切な治療 と 適切な生活習慣、メインテナンスにより維持可能であると考えられます。

特に治りにくい歯周病のタイプとして
噛み合わせが関与した状態は非常に治りが悪いですし、
継続的に定期管理(メインテナンス)を行なったとしても
ダメになっていきます。

侵襲性歯周炎 や 噛み合わせに問題のある歯周炎の場合には、
長期的に維持させることが難しいです。

こうした特殊なタイプの歯周病は除いても
歯周病が治らないこともあります。

本来、適切な治療 と 適切な生活習慣、メインテナンスが達成できれば十分治るようなケースであってもです。

なぜ 治らないのでしょうか?

まず、第一に歯周病治療に対して患者様の理解を得られなかったことがあります。

当医院では重度歯周病を治療する場合には、
現在の歯周病の状態を理解していただくことから始めます。

このことは非常に重要なのです。

まず現在どのような状態(病態)であるのかを理解されないと
治療は適切に進んでいきません。

そのため、当医院では歯周病治療開始前に
「歯周病治療計画書」という20〜30ページに渡るプリントをお渡しして
現在の歯周病の状態 や 治療方針等を説明致します。

歯周病治療を行う前に
患者様ご自身がおかれている歯周病の程度 や 原因、治療方針が十分に理解されていないと
歯周病治療は決して成功しないと考えているからです。

歯周病は、生活習慣病である 糖尿病 等とかなり似ています。

糖尿病が進行した方の場合、
単に病院で薬を処方すれば治るのかと言いますと
そうではありません。

これは十分ご理解いただけると思います。

食生活 や 運動、睡眠、ストレス 等
さまざまなことがあります。

そのため、重度糖尿病の方は、
病院で処方される薬だけ使用していれば
治る(悪化しない)ということではありません。

当然ですよね。

さて歯周病の話に戻ります。

重度歯周病の場合、さまざまな問題が起こっています。

私のような歯周病専門医であっても 全ての歯を残すことはできません。

そのため、完全に保存が不可能は歯は 抜歯の必要性があることを説明致します。

ほとんどの患者様は、診断結果を理解していただけますが、
患者様の中には、抜歯と聞いただけで 強い不信感をもつ方がいらっしゃいます。

そうした患者様の考えには、
 抜歯 = 悪いこと
という図式があるのです。

患者様の中には
「絶対に抜歯は嫌!」という方がいらっしゃいます。

歯周病は歯周病細菌による感染症です。

そのため、歯周病の治療は感染を除去する治療が必要です。

しかし、あまりにも歯周病が進行してしまった歯の場合には、
この感染を取り除くことが不可能になります。

例えば、ガン(癌)という病気が発見された時に、
薬(抗ガン剤)で治療するのか?
放射線療法で治療するのか?
外科的に切除するのか?
という判断がでてきます。

当然のことながら切除(摘出)しないと治らない状態もあります。

外科的に切除しないと 他の臓器に転移してしまうからです。

進行を停止させないと結果的に、手遅れになってしまいます。

歯周病も細菌感染ですから、口腔内から歯周病細菌を排除し、感染を防ぐことが重要です。

歯の根が全体的に感染してしまっているような状態では、治療することはできません。

こうした歯を抜歯せずに残すということは、
歯の根が感染している状態でそのまま放置するということです。

感染が取り除けないのですから…

感染を残した状態の歯は、周囲の歯へ感染を拡大させてしまいます。

転移したのです。

そのため、最初の治療計画でも
「感染を取り除けない歯なので抜歯です。」
と説明させていただくわけです。
抜歯しないと感染が治らないからです。

ここで抜歯することは、当然のことながら歯周病を治す治療の一つなのです。

本日の最初の話しに戻ります。

重度歯周病であっても
問題点を全て治療し、
患者様の適切な口腔内管理(毎食後の十分な歯磨き)や
適切な生活習慣(食生活、禁煙、適度な運動、適切な睡眠 、ストレス レス…等)
が達成され、
治療後適切なメインテナンス(定期検査)を行うことにより、
長期的に維持できる症例も多くあることを経験します。

と最初に書きました。

しかし、感染が取り除けない状態で歯周病治療を続けても
当然のことながら 良い結果になることはありません。

感染は他の歯におよび 結果的に長期的に維持されることは不可能になります。

今日のブログのテーマは、
「歯周病治療を成功に導くためには…」
ということですが、
まず、歯周病がどのような病気であるかをきちんと理解していただくことから始めていかないと
治療は成功しません。

歯周病は感染症ですから、感染を取り除かないと治らないのです。


この点を十分にご理解いただくことが必要です。

もちろん歯周病治療により歯を保存できる場合には、
徹底した治療を行なうことで歯周病の進行を停止させることが可能です。

歯周病で失った骨をある程度ですが、再生させる治療もあります。

保険診療は適応されませんが、
エムドゲイン法 や 骨移植 を行なうことで
骨の再生をある程度達成させることができます。

そのために現状をきちんと理解していただくために
20〜30ページにもおよぶ「治療計画書」があるのです。

歯周病治療の第一歩は
歯周病を理解していただくことからです。

また、生活習慣も非常に重要です。

重度歯周病の方を治療する際に
喫煙されている方がいらっしゃいます。

喫煙者の歯周病の進行は 6倍以上も早い という結果もあります。

実際に重度歯周病の方の場合、喫煙者は非常に治らない(再発が高い)ことを感じています。

来院される患者様は、当然のことながら
「歯周病を治したい!」
と思って来院されます。

治したくない と思って歯科医院を受診される方はないと思います。

そのため、私としても なんとか治したい と思っています。

そのため、喫煙者には、禁煙を勧めます。
病気を治す立場である歯科医師としては当然のことです。

例えば、糖尿病を治療する内科の先生が 糖尿病の患者様を治療する際に
「高カロリー制限する必要はありません。なんでも食べていいですよ!」
なんて言うわけありません。

同じように進行した歯周病を治すにあたり、
禁煙は当然のこと(喫煙者は歯周病が治らない!)なのです。
(もちろん禁煙だけで歯周病は治るわけではありません)

喫煙者は歯肉を見るを分かります。
歯肉の色、性状…等
非喫煙者と比較すると違いがあります。

歯面にもタバコの成分からなる色素沈着がついている方もいらっしゃいます。

歯周病は生活習慣病でもありますから
患者様の理解と努力なくしては治りません。

特に重度歯周病の場合は、相当の努力をしないと
長期的な維持は難しいと言えます。

そのために治療開始前に「治療計画書」が重要になってくるのです。

これが 歯周病治療を成功に導くための第一歩なのです。



次回も本日の続きを解説したいと思います。


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日本歯周病学会歯周...

     院長履歴

1993年 神奈川歯科
      大学卒業
1993年 同大学歯周
      病学講座
      入局
1999年 日本歯周病
      学会
      専門医取得
1999年 東京都にて
      杉山歯科
      医院開業
2003年 I.T.Iメンバー
      認定
2005年 国際口腔
      インプラント
      学会認定医
      取得
2006年 大船駅北口
      歯科
      インプラント
      センター開業

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